BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸

  • 2019.01.20 Sunday
  • 20:35

【出演】 井浦新、佐藤隆太、吉田羊 他

【放送】 2019年(フジ)

 

1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。神戸は瓦礫の町と化した。一刻も早い復興を目指して崩壊した駅の復旧工事に携わった人々の姿を記録係を務めた少年の目を通して語る実話を元に制作されたドラマ。

 

2018年11月、慰霊碑にペンキを吹きかけた少年グループの一人・佐渡島克也が生田中央署西町交番へと連行された。警官の説教も克也にはどこ吹く風だったが、克也の父親を名乗る男が現れ克也を引き取っていく。男は春日豊。克也とは無関係の人間だが、慰霊碑に悪戯する克也の姿を見て追いかけてきたのだ。春日は生まれ育った地・六甲道駅へ克也を連れて行き、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災後の同じ場所を撮影した動画を見せる。そこには壊滅した町と生真面目にも何時間も歩いて通勤通学する人々の姿が映し出されていた。当時まだ18歳だった春日はあまり深く考えもせずに震災後の町を自前のカメラで撮影していたが、駅前商店街の人々と共に六甲道駅の惨状を目の当たりにして事態の重さを思い知らされることになる。六甲道駅は完全に崩壊していた。神戸と大阪を結ぶ六甲道駅が崩壊した事で線路は寸断され、電車の行き来が出来なくなってしまったのだ。これにより神戸は陸の孤島となり、付近の道路は渋滞が続き救援物資が届かないという悪循環に陥ってしまった。春日は小回りのきくバイクで走り回っている内に六甲道駅の施工業者である磐巻組の高倉昭と出会い、バイトをしないかと声を掛けられる。バイクで神戸を走り回った春日と高倉は、いつもと変わらぬ様子の大阪を見て神戸との雲泥の差に愕然とする。

 

未曾有の大災害と言われた阪神淡路大震災から二十四年も前の話。当時少年だった春日は既にいい年の大人になっている。このドラマは震災した神戸の当時の状況を伝えつつ、その中で無茶な要求にこたえて余震の続く神戸で六甲道駅を復興させるべく工事を行った人々の苦労や、彼等の頑張りがどれだけ町の人々に希望を与えたかをバイトで記録係を務めた春日によって語られていく。そしてその話は時を経て、一人の少年の心をも変えていく。しかしそこには春日の後悔の念もあったようだが・・・。

 

それにしても今だから思う事なのだが、六甲道駅の復旧工事が如何に無茶を通した計画なのかと思い知らされる。孤立した神戸を救うためには一刻も早い復興が望まれているのは判る。それには電車の開通が必須で、JR西日本はだからこそ復興計画を早めたいという気持ちも判る。しかし工事を担当する側からすれば期限を言われるままに縮められるのは堪ったものでは無いだろう。ただでさえ無理難題山積みの工事なのに、次々と工事期間を短縮され、これでは工事を担当する人達の健康も心配だし安全性にも不安が残る。そんな中でも工事の人達が少しでも安全を確保するために規律を守る姿が非常に印象に残った。ドラマでは期日を狭めるための苦労があまり表面化はしていなかったが、実際の現場ではそうした依頼がJR西日本から来る度にどれだけの心労を現場に与えていた事か。想像するだけで頭の下がる思いだった。

 

ドラマでは被災の悲惨さはおそらく半分も伝えていないと思う。割合マイルドな表現にとどまってしまったので、阪神淡路大震災を知らない世代にはそれがどれだけの惨状を作り出したのかはあまり伝わらなかったのでは無いかと感じた。

 

満足度は★★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ

三匹のおっさん リターンズ 平成ラストの大暴れ&悪党まとめて大成敗SP

  • 2019.01.19 Saturday
  • 17:18

【出演】 北大路欣也、瀬戸朝香、真飛聖 他

【放送】 2019年(テレ東)

 

ドラマ『三匹のおっさん』が新春スペシャルドラマとして登場!還暦を迎えた幼馴染みの三人組が平和を守るために自警団を結成して悪事を退治する痛快ドラマ。今回は女性の社会進出を謳った詐欺を相手に大暴れ!原作は有川浩著の『三匹のおっさん』。

 

最近、自転車に乗ったひったくりの被害が多数出ていると聞いた三匹のおっさんはひったくり犯を捕まえるべく夜回りをしていたが、予想に反して神社の境内で苦しそうに倒れている女性を発見する。声を掛けると彼女は自分が誰なのかもどうしてここにいるのかも判らなくなっていた。病院で診て貰った所、彼女は頭に外傷はあるもののそれ自体は大したことはなく、問題は自分に関する記憶が一切失われている事。即ち記憶喪失だという事だった。身分を証明するような所持品もなく、困り果てた彼女は自分を栗子と呼んで欲しいと言い、キヨこと清田清一の家に暫く身を寄せる事になる。そんな中、町内に化粧品販売会社「LADY DO」が進出し、販売員(フレンズ)を募集する。社長を務めるのはカリスマ的な魅力のある峰岸美鈴。説明会に参加したシゲの妻・登美子とキヨの息子の嫁・貴子は化粧品の品質の良さや美鈴への憧れからフレンズとして働く決意をする。しかし社内での競争は激化し、売り上げ成績を伸ばすために自腹を切って化粧品を買う者も現れる。成績の振るわない登美子も自腹を切る覚悟を決め、銀行で十万円を下ろすが、その直後ひったくりの被害に遭ってしまう。

 

今回ドラマで扱っているのは自転車ひったくり犯罪と悪徳商法の二件。これを三匹のおっさんが成敗するという話なのはこれまで通り。詐欺まがいの悪徳商法はこれまでにも扱った事があり、ほぼ同じような流れで解決するので目新しさは何もない。勿論、出演している俳優陣は全く別の人ばかりなので、見た目にはやや異なった印象を受ける。良くも悪くも三匹のおっさんのスペシャルドラマである。

 

さて一番目につくのが、本編で体の柔軟性をアピールした北大路欣也が今回は走る走る。老人にこんなに走らせても良いものかと、少々心配になるくらいに走りまくる。しかし設定は確か還暦、つまり六十歳。それにしては出演陣がやけに老けている気がするが、このシリーズも放送開始から五年も経てば仕方の無い話だろう。しかしノリ役の志賀廣太郎の変わりようが尋常ではない。すっかり痩せ衰えた姿が痛々しい。ドラマ中、変装してよぼよぼの老人姿になるのだが、あちらの方が本人に合っているように思えてならなかった。

 

新春スペシャルドラマとして放送されたが、出演陣を見る限り次回作は難しいように感じた。

 

満足度は★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ

下町ロケット 新春ドラマ特別編

  • 2019.01.09 Wednesday
  • 09:44

【出演】 阿部寛、竹内涼真、イモトアヤコ 他

【放送】 2019年(TBS)

 

昨年末放送された『下町ロケット』シリーズの続編。大手企業VS下町工場が無人農業ロボット開発で全面対決。その結末は如何に?原作は池井戸潤著の『下町ロケット ゴースト』、『下町ロケット ヤタガラス』。

 

帝国重工と佃製作所が手を組んで完成させた無人農業トラクター『ランドクロウ』がついに販売された。しかし世間の評価は圧倒的に下町トラクター『ダーウィン』に流れ、売り上げでは大きく水を空けられ『ランドクロウ』の工場は開店休業状態。このままでは佃製作所にも大打撃となる。そんな中、元佃製作所の社員・殿村だけは周囲から冷やかされながらもランドクロウを使い続けていた。由々しき事態に直面した帝国重工では重役会議が開かれ、的場が何とか一矢報いようと大型コンバインの開発を提案するが、藤間社長にあっさり却下される。反藤間派の沖田会長からプレッシャーをかけられた的場はダーウィンプロジェクトと関わった下請け会社に脅しをかける。それにより多くの企業がダーウィンプロジェクトから撤退。とうとうダーウィンの出荷停止のニュースが大々的に報じられる。勿論、ダイダロス社の重田社長は黙っていない。的場への恨みにさらに拍車がかかり、出所したばかりの中川元弁護士を味方につけ、帝国重工に対して公正取引委員会に申し立てを行う。この件は世間から大きく注目される事態に発展する。

 

続編であるため相変わらず的場に恨みを抱いた重田&伊丹が帝国重工に挑んでいく流れで、その争いに帝国重工側についた佃製作所も巻き込まれるというストーリーになっている。表面的にはダーウィンの圧勝に見えるものの、その実、ダーウィンには島津が気付いた致命的な欠陥があり、そのせいでダーウィンの利用者からクレームが続出していた。今回のドラマの焦点はその欠陥をギアゴーストがどう対処していくのかという事になる。

 

佃製作所の姿勢はいつも変わりない。良い物を作るためには手間を惜しまず最高品質の物を作り上げるという姿勢。その崇高さがこのドラマの中心にあるので、前述した的場への恨みだけで結集した面々の言動が酷く陳腐で度量の小さい馬鹿さ加減だけが目立つのだが、実際の所苦境に陥った者にとって恨みは何よりの原動力になるのだからこれも然りなのだろう。しかしこのドラマを見ていて常に感じたのは、一番優先すべき事項は恨みなどの個人的感情ではなく消費者の満足する製品を作り上げる事なのだ。また農業を始めた殿村に対する苛めについても同じような印象を受けた。本当に馬鹿馬鹿しい。

 

最後の最後に佃製作所が美味しい所を全部持っていくというのはいつもの事だが、まあそれはそれとして見せ場であるランドクロウが広大な田圃の稲刈りを行っていく光景は圧巻である。ただその見せ場に至るまでがやや駆け足で、的場が失墜するまでが何とも呆気なかった。

 

満足度は★★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ

レ・ミゼラブル 終わりなき旅路

  • 2019.01.06 Sunday
  • 23:58

【出演】 ディーン・フジオカ、井浦新、吉沢亮 他

【放送】 2019年(フジ)

 

殺人を犯した男は別人に成り済まして生き続けていた。一方、被害者の息子は刑事となっていた。加害者逮捕に執念を燃やす刑事と心優しき脱獄囚があってはならない再会を果たす。平成を駆け抜けるヒューマンドラマ。原作はヴィクトル・ユーゴ―の名作『レ・ミゼラブル』。

 

●第一幕

平成三年の神戸では兵庫少年刑務所から脱走した馬場純を追って警察は躍起となって行方を追っていた。純の行き先は弟・馬場哲が入院している病院。しかし一足遅く、純が到着した時には哲は息を引き取っていた。絶望した純は車道へ飛び出すが、自立支援施設『徳田育成園』の徳田園長に助けられる。一方、純が殺害した男の息子・斉藤涼介は父親の投資詐欺が原因で殺害されたと世間に知れ、報道被害に遭っていた。

 

●第二幕

平成十六年、東京に移り住んだ純は親友の渡辺拓海に成り済まし、拓海が目指していた弁護士となっていた。無料法律相談などを積極的に受け、弱き人達の味方として多忙な日々を送っている。この頃、涼介もまた生活安全課に配属されてオレオレ詐欺の捜査に当たっていた。純が更生させようと尽力していた青年を涼介が追っていた事から二人は意気投合する。

 

●第三幕

平成三十年、純は天涯孤独となった梢を育てながら福島でリンゴ農家を営んでいた。年頃になった梢に初めて恋人が出来る。相手は大物代議士・碓氷太一郎の孫で碓氷慎。しかし慎の選挙スタッフに田辺瑛里華がいた事から純の正体がバレてしまう。瑛里華の両親はかつて無認可保育園を営んでおり、梢の母親に法外な金を要求した挙句売春を強要した相手だった。

 

今年で平成の時代も終わりを告げるため、平成という時代の日本を舞台に『レ・ミゼラブル』の話を展開させたドラマで、やはり時代も舞台も違うためかなりの改変が行われている。例えば主人公の馬場純(原作ではジャン・ヴァルジャン)が犯した罪は殺人。しかし本来は貧しさのあまりパンを盗んだ窃盗罪。他にも様々な所でアレンジされているが、主人公が善人であり、主人公を取り巻く環境があまりにも切なくやり切れないのは原作に沿っている。また平成の災害の象徴でもある阪神淡路大震災、東日本大震災を取り込み、平成だからこそ成り立つストーリーを強調している。

 

人はやり直す事が出来るのか?

 

純は自分のためには生きていない。全て彼が選ぶ道は誰かのためなのだ。それは決して楽な道ではない。周囲を欺いて他人の人生を歩み、自分の希望は一切持たない。そんなある意味悟りの人生を歩む彼はその人生こそが罰なのかも知れない。

 

一方、涼介は自分の両親の悪事を知っていながら、知っているからこそ刑事となり罪を憎んだ。罪を償わずに他人となって生きる純の生き方を認めず、偽りの人生を歩む純の全てを罪だと決め付けて逮捕に執念を燃やす。しかし涼介が本当に憎んでいたのは純ではなく、両親、いや両親を咎めない自分だったのではないだろうか?

 

最後に純がどんな選択をするのか、見ていると胸が詰まってしまう。原作ほどの衝撃的なラストでは無かったが、この美しく切ないストーリーの幕切れは純の心の有り様を表すように静かで穏やかだった。

 

満足度は★★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ

平成ばしる

  • 2019.01.03 Thursday
  • 16:34

【出演】 稲葉友、阿部純子、松重豊 他

【放送】 2018年(日テレ)

 

大晦日の六本木ヒルズで実在するメディア三社をコラボさせたパニックコメディー。このドラマでは民放局であるテレビ朝日、インターネットテレビ局であるAbema TV、FMラジオ局であるJ-waveが実名で登場している。また登場人物の数名が実名で登場。このドラマは年の瀬ドラマ第2夜として放送された。

 

大晦日の六本木ヒルズには様々なメディア局が存在している。その一つであるテレビ朝日では『東京らふストーリー』が今まさに放送中。アシスタントディレクターの猫宮唯は自分の企画した番組とあって緊張しながら進行を見つめていたが、突然蕎麦の数が足りないと連絡を受けて慌てて蕎麦を買いに向かった。しかもその途中で松重豊を迎えに行けとプロデューサーから指示を受けてしまう。またFMラジオ局のJ−Waveではアシスタントディレクターの江國彩香が蕎麦評論家の山根デンに食べて貰うための蕎麦を転んで床にぶち撒けてしまっていた。こちらも慌てて買いに行ったものの、大晦日だけにどの店も蕎麦は売り切れ。ようやく見つけた蕎麦を猫宮が買って行こうとしているのを見て必死に譲ってほしいと食い下がる。当然ながらどちらも引き下がる気は無い。その時、松重豊が駐車場に到着したと連絡を受けた猫宮だが、生憎その駐車場の場所を知らなかった。そこで駐車場の場所を知っている彩香が松重豊を迎えに行き、猫宮がJ−Waveへ蕎麦を届ける事に。

 

好きで始めた仕事でも色々大変な事や理不尽な事はあるもの。このドラマは大晦日の混乱の中、番組を作る側の立場に立って、頑張る人を見つめるストーリーである。色々な事が同時に起こって失敗はするし、上司には怒られるしで心はぽっきり折れてしまうけど、それでも誰かに認めて貰っていると判ると少しだけ前向きになれてまた頑張ろうと思う気持ちが芽生えて来る。猫宮と彩香の二人の若手が頑張る姿は見ていて清々しい。

 

どちらかと言うとメディア三社をコラボさせた方に重きを置いているため、本当にこんな事が起きていたら放送事故だろうと思うのだが、それよりもひょんな偶然から全てが上手くまとまってしまう事に笑えてしまう。バタバタしている現場だというのはリアルなのかも知れないが、何がどうなっているのか事態を把握するのが判りづらいのが難点である。

 

満足度は★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>

カウンター

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM