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女たちの特捜最前線

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 高島礼子、高畑淳子、宮崎美子 他

【放送】 2016年(テレ朝)

 

懲りない、そして逞しい警察関係者の熟女三人が井戸端会議をしながら事件を解決する女のサスペンス。

 

京都中央警察署総務課勤務の室町京子は京都府警女子会の一条弥生、八坂美鈴と共に旅行を楽しんでいた。渓流下りを楽しんだ直後、京子に課長・松林から殺人事件の報告を受ける。三條坂交番勤務の西村稔巡査が何者かに殺害されたらしい。即座に旅行は中止。旅行代理店の須賀里美を残して京子達は慌てて京都中央警察署へと駆け付ける。だからと言って彼女達が現場に出るわけではない。総務課の京子は刑事達の備品管理や蛍光灯交換等の雑務を、広報課の弥生は広報活動のための原稿作成を、食堂勤務の美鈴は厨房で署内で働く人々のために腕をふるい、いわば警察署内で働く人々の縁の下の力持ちなのだ。早速捜査会議が始まり、総務課は会議でお茶配りをしていた。西村巡査は通常の巡回ルートを逸れた林の中で刺殺されていた。仕事熱心で恨んでいた人間に心当たりはないとの刑事の発言を聞いて、思わず京子は「えっ?」と声をあげてしまう。実は二か月前、署に届いた手紙の中に西村が人殺しと書かれた手紙があったのだ。いきなり発言した事で松林に大目玉を食らった京子は不満爆発。怒りに任せて食堂へ駆け込み、弥生と美鈴に手紙のコピーを見せる。弥生もまた一か月前に西村がイベントでトラブルを起こしていた事を思い出す。

 

女三人寄れば姦しいという諺通り女性の他愛無い井戸端会議に注目したストーリー。但しこの女性達は何れも警察署で働く署内の人間。井戸端会議が時として捜査会議にもなってしまうのがこのドラマの面白い所。あくまで井戸端会議なので同僚に言い得て妙な仇名をつけて駄目だしするのもご愛敬。またいい年のオバサン三人がメインのドラマに、初回ゲストが渡辺えり子というのも見事にいい味を出している。個性の強い女性陣の登場に男性俳優や若い女優陣はすっかりかすんでしまう。ここまで徹底しているのは天晴と褒め称えたい。

 

特別ミステリー色を強くしているわけでもサスペンス要素をふんだんに盛り込んでいるわけでもなく、あくまで熟女(オバサン)道を歩み、事件も女性絡み人情話に終結するのは嫌味がなく何となく見てしまう微笑ましさがある。これがたった六回で終了となるのは惜しい気がひしひしとする。まあ、このドラマは何故か出演者の不幸に話題になっていた面もあり、開始前は高島礼子の夫が逮捕され、最終回放送直前には高畑淳子の息子が逮捕と、出演者本人には特に問題はないのに外野でケチをつけられる結果となってしまった皮肉な作品でもある。こう不幸が重なると祟られているとしか思えない。

 

満足度★★★★

阿部真央
ポニーキャニオン
(2016-08-24)

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女監察医・室生亜季子 偽装死体

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 浜木綿子、いしのようこ、加藤茶 他

【放送】 2000年(日テレ)

 

自宅で首を絞められて死亡した建設会社の女社長の死の謎に迫る。火曜サスペンス劇場の人気シリーズ『女監察医・室生亜季子』シリーズ第二十八弾!

 

川越で三代続いた開業医で、地域の監察医を勤める室生亜季子の元に巨漢の急患が飛び込んできた日、花田建設社長・花田博子が自宅で死亡していると通報が入る。浜田警部が現場へ駆け付けた時、遺体は床の上に仰向けに倒れており、遺体の傍にはバッグと細い紐が落ちていた。第一発見者は博子の夫の先妻の子である息子・雄作。警察へ通報したのも雄作だった。現場には雄作の他に妹の真子もいて、この日博子が真子と一緒に旅行の計画を立てていて、旅館も予約していたと判明する。亜季子の事情を配慮した浜田警部は仕方なく八木医師に司法解剖を依頼する。結果、甲状軟骨の骨折が見られた事から紐状の物で首を絞められた後、手で首を絞めて止めをさしたと判る。ところが現場写真を一目見るなり、亜季子は部屋にも着衣にも乱れた様子が無い点に疑問を持つ。

 

一人の女性の死により、この死の裏にある事情にまで追求する内容となっていて、その鍵を握るのが花田真子。正直、真子の非協力的な言動や感情の斑に苛々してくるものの、それら全てがこのドラマの核となっているデリケートな問題のためであるとすれば止むを得ないと諦めるしかない。それに加えて今回のストーリーには様々な犯罪が絡み合っているにも関わらず真相を出来るだけ隠す方向で話が進んでいくので、事情が判らずやきもきする箇所が多い。スムーズでない展開は見ている側にとっては難儀である。

 

それはそうと今回は亜季子多忙により、初めて別の医師・八木が殺人現場を訪れるのだが、この展開は実は亜季子が如何に優秀な監察医であるかを知らしめるための前振り。八木医師は数々の失敗をし、司法解剖をしても正しく死因を特定する事さえ出来なかった。しかし現場へ駆け付けられなかった亜季子は現場写真を見ただけで死因に疑問を持ち、八木医師の診断結果を覆してしまう。こうなると八木医師の立場がないが、ここで注目すべきは八木医師が非常に謙虚な医師である事。自分の誤りを認め、素直に亜季子に謝罪する態度は好感が持てた。

 

満足度★★★

橘朋実,愛絵理,YOSHIKI,澤近泰輔,藤本和則
エクスタシー
(2000-11-08)

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怪談 累ヶ淵

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 林与一、片桐夕子、吉田義男 他

【放送】 1979年(東京12チャンネル)

 

旗本に強姦され、父親を斬り殺された女が愛したのは憎むべき男の息子だった。原作は初代三遊亭園朝の落語演目『真景累ケ淵』。このドラマは日本名作怪談劇場の第二話として放送された。尚、第一話は1970年に放送された『怪談 雪女』が再放送された。

 

冬の夜、按摩・宗悦は娘の滋賀に手を引いて貰い旗本の深見新左エ門の屋敷へと揉み治療のために馳せ参じた。ところが新左エ門は廊下で待つ滋賀に目を付け、止めに入った宗悦を斬り殺してしまう。宗悦の遺体は使用人・三右衛門に捨てに行かせ、その間に滋賀を慰み者にした新左エ門だったが、突然聞こえてきた宗悦の声に驚愕し刀を振り回している内に自らを刀で刺して命を落とす。その頃、三右エ門は言われた通り、累ヶ淵に宗悦の遺体を捨てていた。五年後、三右エ門の前に新左右門の息子・深見新五郎が現れる。新五郎は商売人となった三右エ門の元に身を寄せる事に。一方、滋賀は富本の師匠・豊滋賀となっていた。ある日、滋賀の弟子・お久が母親に身売りされそうになる騒動で新五郎と知り合った滋賀は親の仇の息子と知らず新五郎と深い仲になる。

 

本来の『真景累ヶ淵』はもっと多くの人物が登場し、深見新左衛門(ドラマでは深見新左エ門)が按摩・宗悦を斬り殺した事から両者の子孫が次々不幸に見舞われるという壮大なストーリーなのだが、このドラマはその中から豊滋賀の悲恋話を取り出して要約した内容となっている。それに伴い登場人物も大幅に減らされ、新左エ門も宗悦も何れも一子しかいない設定となっている。また

 

それにしても昔の怪談は一度深い恨みを買うと、殺されるのが当たり前となっている物が多い。今回はそれが更に子供の代まで渡って不幸に見舞われるのだが、何とも殺伐とした不幸物語である。

 

このドラマの売りは何と言っても主演の片桐夕子の脱ぎっぷりである。上半身全裸での行水場面から始まり、愛しい新五郎の心を引き留めるために着物を惜しげもなく脱いで新五郎の手を乳房に当てる等々お色気のある場面が満載。但し見せるのはあくまで腰から上のみ。また強姦されるまでは生娘であった事を示すために着物から露出する足に血を絡ませる演出を入れたり、放送当時としては結構斬新で悩ましい演出がなされている。

 

満足度は★★★★

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怪談 雪女

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【出演】 天地茂、村松英子、北見治一 他

【放送】 1970年(東京12チャンネル)

 

昔、雪女に出会った男が美しい女と結婚する。しかしその女は雪女だった。原作は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)著の『雪女』。日本怪談劇場の第十三話として放送された。

 

父親と一緒に雪山に入った幼い巳之吉は山小屋で一夜を過ごした際に髪も服も真っ白な女が音もなく小屋に入って来て、父親の精気を吸い取るのを見てしまう。女は巳之吉にこの事を口外すれば命は無いと言って去って行った。時は流れ、父親の跡を継いで木こりとなった巳之吉はある日雪の中で行き倒れているお雪を発見する。家に連れ帰って看病した甲斐あって、お雪は回復し、やがて二人は愛し合い夫婦になると決める。しかし余所者のお雪を村人は快く思わず、唯一二人を応援したのは和尚だけだった。それから十年の歳月が流れ、二人の間には定吉という子供も生まれ、一家三人幸せに暮らしていた。しかし雪の季節を迎える度に落ち着きが無くなるお雪が自分や定吉を捨てて京へ行ってしまうのではないかと不安に駆られていた。お雪は夫婦になった時から変わらぬ若さを保ち、かつては似合いの夫婦と言われた巳之吉夫妻だが、今では親子にしか見えなくなっていたのだ。

 

『雪女』と言えば幼い頃絵本等で日本の昔話として読んだ記憶があるが、このドラマではその『雪女』の話をベースに巳之吉夫婦の葛藤を描いた大人のドラマに仕立ててある。『日本怪談劇場』で放送された他のドラマでは大幅にストーリー変更を行ったものや、出演者の関係で改変された物もある。しかしこのドラマの場合、本筋は全く変更せず、巳之吉が妻に疑問を抱いていく心情が非常に丁寧に描かれている。また山の中での話であるため、これまでのように時代劇のセットは使用されていない。まるで演劇を見ているかのような雪山の情景が如何にも日本の昔話風で、独特な味わいがある。

 

今も昔も夫婦に亀裂が入るのは些細な要因であるのは変わらない。このドラマは『雪女』の舞台を借りて、夫婦の何たるかを切々と説く人間ドラマである。最後はほろりと泣ける。タイトルに『怪談』の文字はあるが明らかにこれは怪談ではない。

 

満足度は★★★★★

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怪談 乳房の呪い

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 中山昭二、馬渕晴子、入川保則 他

【放送】 1970年(東京12チャンネル)

 

妻と不貞を働く弟子に殺害されたはずの絵師が死んだ後も仕事を仕上げるために絵を描き続ける。初代三遊亭圓朝の落語演目『怪談乳房榎』のテレビ実写化。日本怪談劇場の第十二話として放送された。

 

昔、松月院には『乳房の榎』と呼ばれる乳房の病や乳の出ない母親に効能があると噂される榎の古木があった。絵師・菱川重信は依頼を受けた南蔵院の天井に二匹の竜を描くと構想を萬屋新兵衛に話して聞かせていた。新兵衛はここで一度柳島の家に戻ってはどうかと進言する。実は重信には妻のきせと生まれたばかりの息子がいるのだ。しかし重信は信頼する弟子・磯貝浪江に自宅を任せてきたので大丈夫だと安心していた。まさか浪江ときせが深い仲になっているとは思いもせずに。赤子の世話をする女中のお花も二人の不貞を目撃していた。ある日、竹六が絵の具を届けに柳島の家へやって来る。竹六の話では重信が帰宅するのは来月の末らしい。それを良い事に家に泊まり込んだ浪江は重信を殺す計画を立てる。

 

浪江があまりに身勝手な酷い男なので殺された重信に復讐されるのは当然なのだが、この重信の復讐は興味深い事に浪江にのみ向けられている。そして殺人に手を貸した正介に関しては半ば浪江に脅迫されていた事もあり、重信に忠誠を示した事で復讐の対象からは外された模様。むしろ正介はその後の行いから信用に値すると思われたのかも知れない。幽霊が死んでから善悪を判断するのも面白い話である。

 

但し乳房の榎の絡みが非常に判り辛い。胸に出来物が出来てしまった等、本来はこちらがメインとなる話では無いかと思うのだが、浪江の悪行の影に隠れて印象が薄く、ドラマの前と後で導入された乳房の榎の話が浮いてしまったような感じになっている。

 

ところで幽霊の顔を白くするのは今も昔も変わらない。そういう感覚が一般に定着しているので、あまり違和感はないのだが、最後に現れたきせの顔だけはあまりに白くし過ぎて妙な感じである。幽霊であると示したかったのだろうが、幽霊の登場する際の演出がされていないので違和感があった。

 

満足度は★★★

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