大恋愛〜僕を忘れる君と

  • 2018.12.16 Sunday
  • 15:17

【出演】 戸田恵梨香、ムロツヨシ、松岡昌宏 他

【放送】 2018年(フジ)

 

アルツハイマーを発症した女医と売れない小説家の十年に渡る最後の恋を描いたラブストーリー。

 

2013年、KITAレディースクリニックの医師・北澤尚はこれまで恋愛経験はあっても恋愛にのめり込んだ事が無かった。そろそろ年齢的に結婚しようと思い立ち、アメリカでアルツハイマー病を研究する井原侑市と見合いをする。二人は価値観が似ていて、体の相性もバッチリ。結婚相手としてこれ以上の組み合わせは無いと思われた。双方の親も二人の結婚を祝福し、とんとん拍子に結婚話は進んでいく。侑市が海外に在住のため、結婚の準備は全て尚が行っていた。新居に引っ越した尚が帰宅すると、尚の部屋は水浸しになっていた。たまたま段ボールの回収に訪れた引っ越し業者の男が助けてくれたものの、愛書の『砂の上のアンジェリカ』もびしょ濡れになってしまう。実は彼は『砂の上のアンジェリカ』の作者・間宮真司だった。そうとは知らずに尚は真司と飲み屋へ行き、意気投合する。

 

これまでにも恋人の一方が病気で残された時間を精一杯生きるというラブストーリーは沢山あったが、今回は若年性アルツハイマーを患ったヒロインという設定を用いただけのラブストーリーと高を括っていたらとんでもなかった。脚本もそうだが何と言ってもキャスティングの良さが素晴らしい。主役にイケメンの俳優を差し置いてまさかの二枚目半のムロツヨシ。しかも役柄上はイケメンな役どころと来ているから驚きである。美女と野獣的なギャップを狙っているのかと思いきや、これがまたヒロインの戸田恵梨香との相性が非常に良く、美男美女のカップリングよりずっと親近感を覚える。序盤から二人のイチャイチャぶりが自然で、ドラマなのにまるで友人のイチャイチャを傍で見せられているような錯覚に陥るのだ。

 

また振られるのが何れもイケメンばかりというのもナイスだった。地位も名誉も容姿も全く関係ない。運命の出会いを果たした二人は恋愛の駆け引きをする事無く純粋で一直線で好きな人しか見ていない。何の駆け引きも無い一途な愛情が敗退するイケメン達によって余計に強調され、二人の愛の強さを示してくれる。

 

最終回は特に涙なしでは見られない展開でこれはヤバい。病が進行した尚を悲しみを押し殺して傍にいる真司の姿は勿論、それ以外にも一瞬しか登場しない悪役の小池徹平の姿も怖いくらいインパクトがある。若年性アルツハイマーの現実を直視させられて、ただの純愛ドラマで無いと見せ付けられてしまう。

 

こんな風に愛し合えたら、こんな風に愛されたら・・・。憧れずにはいられないラブストーリーだった。

 

満足度は★★★★★

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獣になれない私たち

  • 2018.12.15 Saturday
  • 02:34

【出演】 新垣結衣、松田龍平、田中圭 他

【放送】 2018年(日テレ)

 

本能のままに本音で生きてみたい。ストレスだらけの世の中で現代の三十代の男女がどう自分と向き合っていくかを描くヒューマンドラマ。

 

ECサイト制作会社『ツクモ・クリエイト・ジャパン』は九十九剣児が社長を務めているが、あまりのワンマンぶりに嫌気が差して社員が次々辞めてしまった。その皺寄せがこの会社の社員で、本来は営業アシスタントとして採用された深海晶に一気に押し寄せている。晶は何かと気の付く性格故、同僚の尻拭いから社長秘書の代わりまで全てやらされているのだ。しかしどんなに頑張っても報われず、結局社長からも取引先からも叱られるのは晶。そんな日々を過ごす内に晶は精神的にすっかり疲弊していった。晶が癒しを求めて行きつけのクラフトビールバー『5tap』へ立ち寄ると、そこには常連客の根本恒星がいた。恒星に完璧な笑顔が気持ち悪いと言われた事が晶の胸に突き刺さる。晶の悩みは仕事だけでは無く、恋人・花井京谷との関係にもあった。京谷は未だ元カノ・長門朱里と同棲中。正確には京谷と朱里はとっくに切れているのだが、朱里が京谷に寄生して生きているのだ。そんな朱里を京谷も突き放せない。仕事で追い詰められた晶は思い切って笑顔を止め、恒星に新しい恋がしたいと本音を吐露する。

 

このドラマを見てまず思うのはキャスティングが豪華だと言う事。三十代の俳優陣の中でも注目株がこのドラマに集められている。ところがこれだけ豪華な顔ぶれだとしても、魅力を感じないドラマである。ドラマの意図している所はリアルな三十代の姿であるのだが、何かと問題を起こしては拗らせるばかりなのでスッキリ感がない。八方ふさがりの状況ばかりを作って見ている側のイライラを煽るドラマである。

 

そもそもこれがリアルな三十代の姿なのか?と問われると疑問である。トラブルを発生させるためにあまりにも苦しい状況を作り過ぎてしまった感じがある。ヒロインは有能なOL。社長からどんな要求をされても瞬く間に答えてしまう能力故に、いいように使われてしまって、それでいて周囲の事を考え過ぎる性格のため無理な要求も断れない。恋人とは結婚間近のはずが、未だに元カノと同居中。ドラマの趣旨としてはそんなストレスだらけの世界から飛び出して自分らしさを取り戻すという趣旨なのは判る。しかし当のヒロインがそれを望んでいるわけでも無い。何となくだらだらと問題を長引かせて最終話まで引っ張った感じで、続けて見たいという気持ちが起きない。

 

またラブストーリーの面もあるにはあるのだが、これが大人の恋愛と位置付けてしまっているため、恋愛に冷め過ぎて全くときめきがない。終わってしまった恋への未練ばかりがクローズアップされていて、寂しい限りである。

 

満足度は★★★

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僕らは奇跡でできている

  • 2018.12.14 Friday
  • 10:19

【出演】 高橋一生、榮倉奈々、要潤 他

【放送】 2018年(フジ)

 

何かが気になると没頭してしまう性格の変わり者の大学講師が、変わり者故に引き起こしてしまう様々な出来事を綴ったハートウォーミングストーリー。

 

都市文化大学で講師を務める相河一輝は動物に対する興味が人一倍強いのだが、それ故大学へ行く途中で何かに気を取られると時間を忘れて夢中になってしまう欠点がある。大学も遅刻ばかりで、出席も取らないため学生たちは相河の講義を出ても出なくても良い講義と位置づけている。大学の事務長・熊野はおかんむりだが、本人はまるで気にしていなかった。しかし相河は生命科学部学部長の鮫島のお気に入り。教授の椅子を狙う准教授の樫野木には面白くない。ある日、歯痛を訴えた相河は鮫島に紹介された水本歯科クリニックを訪れる。水本育実院長が担当となり診察すると、虫歯の状態は非常に悪く、もはや治療困難な域に達していた。通常ならば虫歯を抜いてインプラントを入れるところだが、話を聞いた相河は治せないなら治せる別の歯医者へ行くと言って帰ってしまう。

 

世の中は一般的でない存在を疎ましいと感じてしまう事が多い。人の数だけ個性はあるのに、こうであるべきであるという知らず知らずの内に作ってしまった檻からはみ出してしまった者を出来ない、変わっている、おかしいと位置付けて遠ざけてはいないだろうか?

 

このドラマはそんなはみ出した人間の一人である一輝を主役にしたドラマで、彼を取り巻く優しい世界を描いたストーリーになっている。考えようによっては酷く深刻になっても良さそうな内容なのだが、優しい世界とあるように決して拒絶されてぼろぼろに傷付く彼を見るドラマにはならない。拒絶する人がいても彼を理解する人達が彼をしっかりと見守り、彼が目指す方向へ送り出していく。そんな優しさにほっと心が癒されていくのである。

 

ドラマ内で動物を扱っているのでそれだけでも癒し系のドラマになるのは間違いないのだが、殺伐とした世の中で急ぎ足で生きる人々に見えている世界が全てでは無いのだと教えてくれる。視野を広げる事で心にゆとりを持たせる事が出来るのだ。おかしな強迫観念を自分自身に植え付けて生き辛くなっていないだろうか?そんな人には是非お勧めのドラマである。

 

満足度は★★★★★

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ラブホ!

  • 2018.12.12 Wednesday
  • 18:54

【出演】 余貴美子、竹財輝之助、長谷部優 他

【放送】 2017年(フジテレビTWO)

 

掃除のおばさんが垣間見るラブホテルにやって来る客の織り成すオムニバス形式のヒューマンドラマ。

 

鬼怒川サヨ子はラブホテル『秘密の花園』に勤めて三か月になる清掃員。ラブホテルを利用する男女には訳アリの客が多く、今宵もサヨ子はやって来た客に興味津々。

 

●Episode1:レンタカレ

台風の夜にやって来たのは妊婦のひとみと彼女を甲斐甲斐しく支えるイケメン男子・アキラ。一見すると仲睦まじい夫婦に見えるが、実はアキラはレンタルカレだった。

 

●Episode2:誘拐犯

鞄の中に拳銃を隠し持つ中年男が連れて来たのは手錠で拘束された女子高生。しかし彼女は誘拐された緊迫感は一切無く、むしろこの状況を楽しんでいた。

 

●Episode3:同窓生

同窓会帰りに雨に見舞われた元同級生の男女。それぞれ違う道を歩んだ二人だが、男はかつて憧れていた女性と二人きりのシチュエーションに興奮を隠せない。

 

●Episode4:父とラーメン屋

ホテルの一室にくたびれた中年男が一人。出張サービスの女の子が来たと思って扉を開けると、娘の婚約者がおかもちを持って立っていた。

 

●Episode5:記者と記者

同期入社の男女二人の記者が政治家の張り込みをするためにラブホテルを拠点にする。しかし二人の仕事に対する温度差が激しく、衝突する。

 

それぞれのカップリングが話し合いをする内に次第に本音をぶつけ合いヒートアップするという構成は何れも一緒で、決してラブホテルを本来の目的で使用せず、こういう場だからこそ飛び出す本音を楽しむドラマである。人はそれぞれ様々な物を抱えて生きている。普通なら言えない事も非日常的であるラブホテルの一室だからこそ言えてしまう事もあるという発想は面白い。

 

また客が帰った後の部屋で一人淫らな妄想に耽る鬼怒川サヨ子も笑えてしまう。

 

満足度は★★★

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駐在刑事

  • 2018.12.09 Sunday
  • 11:42

【出演】 寺島進、黒木瞳、佐藤寛太 他

【放送】 2018年(テレ東)

 

奥多摩の駐在所に勤務する警察官が奥多摩で起こる事件を解決する刑事ドラマ。原作は笹本稜平著の『駐在刑事』、『駐在刑事 尾根を渡る風』。

 

五年前、事件の重要参考人が取り調べ中に服毒自殺する警察にとって不名誉な事態が起きた。当時、取り調べを行っていたのが警視庁捜査一課の刑事・江波敦史。江波は全責任を負わされ、東京の西の外れ、奥多摩にある水根駐在所へと異動になった。しかし江波は奥多摩の大自然の中、その地に住む人々の優しさや温かさに触れ、すっかり奥多摩の駐在さんとして馴染んでいた。そんなある日、水根旅館の跡取り息子・池原孝夫が内田遼子と共に山岳ガイドとして山を巡回している最中、工事現場の作業員・中西と喧嘩になり江波が駆け付ける事態になった。その翌日、江波は川の近くで中西の遺体を発見する。殺人事件だけに早速警視庁捜査一課の管理官・加倉井国広が現場へ出向き、捜査本部を発足させる。実はこの日、奥多摩署に新しい署長が就任する日でもあった。署長に会った江波は愕然となる。新しい署長は警視庁捜査二課の理事官というキャリアの緒方綾乃。名目は署長補佐の軽部翔平の教育のためとなっているが、本当の目的は江波を潰す事。五年前の事件で服毒自殺したのは綾乃の妹だったのだ。

 

刑事ドラマやサスペンスが全盛だった頃のドラマをそのまま再現したようなドラマで、現代舞台となってはいるものの時代にそぐわない世界観である。毎回事件を元敏腕刑事だった駐在さんが解決していくのかと思いきや、これがまた最終的に大きな権力に挑んでいくというお約束の内容。勿論、それを毎回事件を解決する裏で小見出しにして終盤で一気に解決していくという構成になっているのだが、それなら何も奥多摩の自然満載の舞台でやる必要はない。もっとここだから成り立つ事件を扱ってドラマに特徴を持たせた方が良かった。初回はそういう節が見られたが、二回目以降は何処かで見たような展開ばかりで退屈だった。

 

また登場するキャラクターも微妙である。主役の江波は駐在さんとしてキャラを確立していたが、キャリアの緒方署長はキレ者という割にはミスが連発でキレ者らしい部分があまり見られない。また自信過剰の若手キャリアの軽部は完全に一時記憶能力だけのためにメンバーに入った感じだった。軽部と内田遼子、池原孝夫の三角関係なども交えれば面白くなりそうなのに、そういう雰囲気を匂わせておいておざなりにされるのはお預けをくらった気分になる。

 

満足度は★★

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