私の男の秘密

  • 2019.08.02 Friday
  • 11:43

【出演】 カン・セジョン、ソン・チャンウィ、パク・ジョンア 他

 

妻子と三人でつつましやかな生活を送っていた真面目な青年が、大企業の御曹司と瓜二つだったために壮絶な復讐劇に巻き込まれていく。このドラマは韓国・台湾共同で制作された。

 

代議士チン・グクヒョンの家庭には問題があった。グクヒョンの妻――パク・ジスクが十四年前に行方不明になった娘のヨリムを未だに探し続けているのだ。ジスクはヨリムが行方不明になったのはヨリムの姉で養女のヘリムの仕業だと疑い、ヘリムに憎んでいた。ジスクの睨んだ通り、ヘリムは事故に遭ったヨリムを置き去りにして逃げている。それ以降、ヨリムの行方は未だ判らないままになっていた。ある日、ジスクがヨリムを探すビラを配っていると、誰かが捨てたビラを通りがかった出前中のバイクのタイヤが巻き込んでしまう。ジスクは思わずバイクの前に立ちはだかりバイクは転倒。出前中のチャンポンが駄目になったばかりか、運転をしていたソラはジスクからビンタを食らう。この一件を陰から見ていたヘリムは法外な額の小切手を投げて、高飛車な態度を取る。それが気に入らなかったソラはヘリムに小切手を突き返した。一方、その頃、ソラが売っていた手製の海苔巻きが高値で転売されるという問題が勃発していた。販売していたのは苦学生のハン・ジソクだった。

 

復讐劇と言えば誰かにどん底まで陥れられた人物が自分を陥れた相手に復讐するために周囲の協力を得てのし上がり、今度は相手をどん底に突き落として自分が得られるはずだった幸福をつかみ取るというのがパターンであるが、このドラマも確かにその傾向はあるものの問題が幾重にも複雑に絡まっているのが特徴である。単純に誰に復讐すれば良いのか明確では無いのだ。欲望を剥き出しにし、己の利益しか考えない身勝手な人物として代表的なのがチン・グクヒョンで、この人物が悪人であるのは明白であるのだが、それ以外の人物に関しては色々背景にある事情が付き纏い、同情する余地が出て来てしまうのが一筋縄ではいかないストーリーを作り上げている。おまけに韓国ドラマでは必須の出生の秘密が一つどころではないため、その出生の秘密があるが故に色々な問題が起きてしまうのだ。そのせいで敵味方がしょっちゅう入れ替わり、今誰が誰に攻撃を仕掛けているのかがちゃんと見ていないと混乱する場面が多々ある。それがこのドラマの良い点でもあり、欠点でもある。

 

さてこのドラマのヒロインはソラであるのだが、あまりヒロインらしい感じがしない。というのはダークヒロインであるヘリムが身勝手で平気で嘘をつく身勝手な女性でありながらも、次第に最も人生を弄ばれた悲劇のヒロインとも化してしまう。ドラマの後半は特にヘリムの身をすり減らすように苦しむ姿がクローズアップされ、その一方でソラは行動に一貫性がなく目的が絞れずぶれてばかりいる。ソラの行動の一貫性の無さは見ていてイライラが募りどうも好きになれない。

 

ところで最もこのドラマで印象的なのはハン・ジソプとカン・ジェウクのゾンビの如く死なない展開だろう。少年漫画にヒーローは決して死なず、どんな状況でも復活するというお約束があるが、それに準ずるものがある。しかし家族が目の前で死亡を確認したにもかかわらず、実は生きてましたとかどんなご都合主義何だか・・・。

 

満足度は★★★★

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仮面同窓会

  • 2019.07.22 Monday
  • 19:08

【出演】 溝端淳平、瀧本美織、佐野岳 他

【放送】 2019年(フジ)

 

高校の同窓会で顔を合わせた男達が仮面をかぶって体罰教師に復讐する。ところが翌日、その教師は死亡し、彼等は思わぬ恐怖に巻き込まれていく戦慄のクライムサスペンス。原作は雫井脩介著の『仮面同窓会』。

 

新谷洋輔は住宅設備機器メーカーの営業マン。しかし営業成績は振るわず、故郷の狐狸山の支店に左遷されそこでも上司からねちねちといびられていた。ある日、高校時代の初恋の相手・竹中美郷がストーカーに追いかけられている所を偶然助けた洋輔は、同窓会の話を持ち出される。高校時代にあまり良い思い出のなかった洋輔はまだ返事をしていなかったが、美郷目当てで同窓会の出席を決める。同窓会では暫くぶりに会った幼馴染みの片岡八真人、皆川希一、大見和康と旧知を温めていたが、トイレで樫村貞茂と遭遇して愕然となる。樫村は体罰を厭わない体育教師で、何故か女子には人気があるが、洋輔達は手ひどい体罰を受けて今も恨みを抱いていた。それでも目当ての美郷からこの間のお礼にスマホケースを貰った洋輔は浮かれていたが、同窓会直後、希一達に秘密基地と称される建物に案内された洋輔は彼等から樫村への復讐計画を聞かされる。計画通り仮面をかぶって正体を隠して樫村を拉致し、樫村に屈辱的な仕打ちをさせたまでは良かったが、行き過ぎた行為に臆した洋輔がつい仲間を名前で呼んでしまう。しかも樫村に顔を見られて計画は台無しに。ところが翌日、拘束状態で放置したはずの樫村が死亡したとニュースで流れる。

 

何と言うか主人公以外クズばかりが登場する内容で、人間の良さに目を伏せて汚さや狡さなど闇の部分を増長したような表現がなされている。そのため何とも後味の悪いドラマである。主人公だけがごく普通の人物であるのだが、最終回では周囲がクズ過ぎて主人公があたかも神のようにさえ思えてしまう。

 

自分の身に迫る危険の正体が判らない恐怖に怯えつつ解決を目指す主人公。そこにはとある元同級生の少女の死が関わっていて云々という内容なのだが、結果的に言えばそれは制作側が用意した正解への道筋であるのだが、何故そう固執して考えるのか見ている側としては疑問に感じる点が多かった。

 

それにしてもかつての同級生達が次々襲われ、傷付けられ、殺され・・・。無関係の人間にとっては悲しいというより、迷惑極まりない話である。

 

満足度は★★★★

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ラジエ―ションハウス特別編 〜旅立ち〜

  • 2019.07.09 Tuesday
  • 10:01

【出演】 窪田正孝、本田翼、広瀬アリス 他

【放送】 2019年(フジ)

 

『ラジエ―ションハウス 〜放射線科の診断レポート〜』の本編が終了した翌週に放送されたスペシャルドラマ。これまでのストーリーを振り返りつつ、日本を経っていく主人公と残された放射線科の技師達の奮闘を描いていく。

 

アメリカの医療チームに入るため、アメリカへ向かう飛行機に乗った五十嵐唯織はお守りの一枚の写真を眺めていた。すると不意に「いい写真だね」と声を掛けられる。それはかつて唯織が命を救った写真家の菊島だった。何でも菊島はサンフランシスコ経由でアラスカに向かい、流星群を撮影する予定だと言う。ところが離陸直後、飛行機は積乱雲に遭遇し激しい揺れに見舞われる。乗客から悲鳴があがり、唯織も手にしていた写真を落としてしまう。暫くすると積乱雲を抜けたが、実はその頃、操縦士室では機長が体の異変を感じていたのだが、これが最後のフライトとなるため機長はその事を誰にも告げずに隠していた。そんな最中、乗客の外国人男性の容態がおかしくなる。CAはすぐに医療関係者を募ると、唯織と内科医の黒川が名乗り出た。

 

本編の人気が高かったため急遽制作されたスペシャルドラマで、本編ではアメリカに経つ決意をした唯織が甘春総合病院の同僚達と別れを告げる所までが描かれていたが、このドラマはその直後の出来事を題材にしたストーリーとなっている。離陸した飛行機の中で急病人が出ると言う緊急事態に唯織がどう対処していくのか、そして同時に唯織の抜けた放射線科の面々が唯織に頼らず患者の病に真剣に向き合っていく姿を描いていて、どちらも未来への第一歩を踏みしめた形で終了している。続編の制作発表はされていないが、もしあるとすれば楽しみである。

 

今回のドラマで唯織が遭遇するのは飛行機の中と言う特殊な状況で急病人が立て続けに二人出るというレアケース。しかしこの状況、一人の患者では時間が持たないからもう一人出しちゃったという感じで、都合が良過ぎる感じが否めない。但し甘春総合病院でのストーリーは良かった。これまで同じ新人ながらも、どうしても唯織の陰に隠れて存在が薄かった裕乃が一人前になろうと必死に頑張る姿に焦点が置かれ、放射線技師として成長した彼女の頑張る姿に元気を貰える。相変わらず放射線科の良いチームワークも魅力的で、これで見納めなのが惜しまれる。

 

満足度は★★★★★

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人類学者・岬久美子の殺人鑑定8

  • 2019.07.07 Sunday
  • 21:36

【出演】 大塚寧々、キムラ緑子、金井勇太 他

【放送】 2019年(テレ朝)

 

殺害された老人が抱えていたバッグの中には人骨が入っていた。この人骨は誰の物なのか?骨が語る真実を暴く骨鑑定ミステリー。『人類学者・岬久美子』シリーズ第八弾!

 

城徳大学の准教授・岬久美子が帰宅を急いでいると見知らぬ人物から急に呼び出しがかかる。電話で指定された青嶋学園の初等部建設予定地に行ってみると、老人がバックを大事そうに抱えて何者かに殺害されていた。もう少し早く駆け付けていれば、老人は死ななくても良かったのでは無いかと久美子は後悔の念に苛まれてならない。久美子からの通報で駆け付けた警察が現場を調べていると、老人の抱えていたバッグの中から人骨が出て来た。久美子の幼馴染みで、警視庁捜査一課の二階堂刑事は嫌々久美子に人骨の鑑定を頼む。しかし頭蓋骨は下半分しかなく、人物の特定には至らない。おまけに事故か他殺かの特定も出来なかった。しかし人骨はかなり昔に骨折した形跡が体の至る箇所に見られ、複雑骨折した肩の骨にはネオボーン(人工骨)が移植されている事が判った。一方、警察は被害者の老人・宮部保昭が青嶋学園の理事長・青嶋都和子に「彼を殺したのはあなたですか?」と迫っていた事実を掴んでいた。都和子の一人息子・光留が行方が判らない事から、人骨が光留の物では無いかと睨むが、都和子は光留がアメリカに留学中だと主張し、人骨と光留の関係性を否定する。

 

親子の愛情をテーマにしたドラマで、親は完璧な人間ではないのでどんなに愛情を持って子供に接していても自分の子育ては間違っていたのだろうかと考える事もある。それを強く出したのがこのドラマであり、今回の事件の根本にある問題点である。それだけ聞いていれば確かに感動的な内容のドラマだろうと思われるのだが、最終目的は親子関係の修復ではなく殺人事件の解決であるため話はちょっと違って来る。ドラマの大半が青嶋親子や光留と宮部の関係の調査に費やされる内容であったにも拘わらず、真犯人に繋がる情報は何一つ出て来ない。解決編になっていきなりと言うのは完全な肩透かし。実際、このドラマはそうだった。犯人に繋がる何の伏線もなく、解決編でそれまで出て来なかった新事実を出して犯人特定というのは幾ら何でも酷くはないだろうか。

 

骨の鑑定という特定された分野の作品だけに既にネタ切れであるのをひしひしと感じる。シリーズ物と言ってもかなりの間隔を空けて続ければ当然ながら出演者の年齢も上がり魅力は半減する。惰性で続ける意味があるのかどうか疑問になる。今回主演の大塚寧々を見ていてそれを強く感じた。

 

満足度は★★★

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緊急取調室

  • 2019.07.06 Saturday
  • 17:22

【出演】 天海祐希、田中哲司、小日向文世 他

【放送】 2019年(テレ朝)

 

『緊急取調室』第三シリーズ。取調室内での被疑者と取調官の心理戦による駆け引きを中心に描いた刑事ドラマ。大杉漣の死去により、塚地武雄が新メンバーとして加わった。

 

裁判員制度が実施されて以来、取り調べの様子はビデオ撮影する事が義務付けられている。この事により頭が痛いのが取り調べを行う取調官の面々。警視庁捜査一課緊急事案対応取調班(通称:キントリ)では紅一点である真壁有希子も同僚の菱本進と共に幹部が見学する中、取り調べの見本を見せるべく被疑者である少女の取り調べを行っていた。しかしマニュアル通りの取り調べを逆手に取り被疑者から馬鹿にされ、とうとう真壁は大声で怒鳴りつけてしまう。実は真壁はビデオ撮影で委縮してロクに被疑者から話を聞けない現状を打破するためにわざと問題行動を起こしていた。この一件が問題視された真壁は警視庁初の女性刑事部参事官・菊池玲子から取調官として相応しく無いと吐き捨てられたばかりか「詰めが甘い」と叱責されるのだった。その頃、護送中の受刑者・野本雄太が逃走するという事件が起きていた。その後野本は主婦・藤沢さおりを人質にして立てこもり、交渉役に菊池玲子を指名した。現場ではSITが待機する中、菊池参事官は周囲が止めるのも聞かずに一人で民家へ乗り込んでいく。ところがその直後、銃の発砲音が立て続けに二発響き渡る。慌てて待機していたSITが乗り込んでいくと、菊池参事官が野本を射殺していた。

 

とうとう第三シリーズまで放送された人気作ではあるが、同局のシリーズ物は正直言って本当に人気があるかどうか疑わしいものも多く、取り敢えずテレビを良く見る年代に受けが良いからという理由で続いているドラマシリーズも無きにしも非ずである。そんな中、このドラマシリーズは主演に天海祐希を迎え、犯罪者(あるいは関係者)との心理戦が売りであり、相手の弱点を見つけて如何にして真実を言わせるかが魅力のドラマである。とは言え第三シリーズともなれば主人公の過去話も無くなり、自供を導き出すための策略にもある程度パターン化してきたのも確か。そこで今回はそのスパイスとして、キントリが解散させられるという要素を付け加えている。もしもしくじればその時点で解散。それでも彼等はプライドを賭けて取り調べに臨むというストーリーになっている。

 

それはそれで狙い通りなのであろうが、やはり名優・大杉漣が抜けた穴は大きいというのが正直な印象だった。特別大きな活躍をしなくても存在感だけでドラマを盛り上げる名優の死は寂しいばかり。新しいメンバーを迎えた事で、その設定から新たな方向性が示せたにも拘わらず、やはり寂しさを感じる。

 

満足度は★★★★

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