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渡る世間は鬼ばかり

【出演】 泉ピン子、角田卓造、外山誠司

【放送】 2016年(TBS)

 

『渡る世間は鬼ばかり』の三時間スペシャル。今回は老夫婦の生き方を考えるストーリーになっている。尚、親父バンドの新メンバーとして外山誠司が登場し、テクニカルなギター演奏を披露している。

 

朝早く目を覚ました小島勇が厨房へ行こうとすると階段を踏み外して大怪我を負ってしまう。従業員の田島夫婦が発見し、すぐに病院へ搬送されたものの当面入院は免れない事態に。これを機に勇は仕事を休んで趣味に取り組もうと決意する。しかし入院したままでは何かと不自由なので退院したいと我儘を言い出す。とはいうものの勇と五月の住まいは『幸楽』の二階で車椅子の勇には階段を昇れない。仕方なく愛はマンション住まいの真の部屋で暫く面倒を看て欲しいと真に頼むのだった。ところがこれを貴子は断固拒否。五月と不仲の貴子にとって、生まれて間もない子供を抱えて精神的に余裕のない時期に勇だけでなく、付き添いで五月が来るとなれば貴子には耐えられる状況では無いのは目に見えている。貴子の気持ちを優先した真はこっそり病室を訪れ、財産相続権の放棄を記した書類を勇に渡して、今後親子の縁を切りたいと意思表示してくる。真の苦しい気持ちを察した勇は自分の我儘で真夫妻の厄介にはなりたくないと言って、ウィークリーマンションで暮らそうと五月を諭すのだった。ところが五月はどうしても納得がいかず、子供はこれまでの恩を親に返すのが当然で、親の面倒を看るのは長男の務めだとぶつぶつ文句を言い出す。

 

今回は時代の移り変わりにより、若い人達の結婚観の変化に年老いた親達の世代は考えを改めていかなければいけないという内容になっている。今の若い人達にとって結婚は二の次。まず自分が一番で、わざわざ結婚して舅や姑、小姑等々、わざわざ厄介な人間関係を作りたく無いと言うのが本音。子供の親や祖父母の時代では人間は必ず結婚して家庭を持ち、相手の親の面倒を看るのが当たり前と思われてきたが今やそんな事を言っていられる時代ではなくなってしまった。いつまでも仕事に居場所を求めて居座るのではなく、後継が育ったら早くに身を引き、子供を頼るのではなく子供を当てにせずどう生きていくのか考える時代になったのだと結論づけている。実はそれまでの話でもそうした流れはやや見られて、その都度五月が悟るのだが、またそれを忘れて蒸し返すというぐだぐだぶりは渡鬼のお約束である。

 

さて今回のドラマは2017年に放送されたスペシャルドラマの続編。流石に二夜連続とまではいかないものの三時間ぶっ通しのスペシャル放送となった。とはいうものの今回の場合はこれまでにも増して五月以外の姉妹の顔出しが少ない。それぞれに近況を伝える場面や台詞はあるが、明らかにおまけ程度の扱いである。

 

●長女・弥生の近況

年寄り向けの憩いの場として自宅を提供。引き籠りの老人を心配している。

 

●三女・文子の近況

離婚した元夫とビジネスライクな付き合いで友好的な関係を続けている。息子の望が結婚する事に。

 

●四女・葉子の近況

夫が仕事で莫大な負債を抱え、夫婦で力を合わせて生きる決意をする。

 

●五女・長子の近況

夫の診療所で家事をする事に生き甲斐を得ている。娘に縁談が持ち上がる。

 

えっ、これだけ?と驚くくらい短い近況報告である。メインは完全に五月の話で、五月だけが完全に周囲から浮いて、あーだこーだ自分の理想を周囲に押し付けようとする厄介者と化している。それが面白いかと言えば、正直うざいだけ。まあ人間年を取れば自分の価値観を他人に押し付ける頑固さしか持てなくなるという一例をあげているのだと思って受け流すしか無いだろう。そんな五月も最後には改心するのはもはやお約束。前作のようなオチも無く、もう『渡鬼』は終わった感がひしひしした。

 

満足度は★★★

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健康で文化的な最低限度の生活

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 吉岡里帆、井浦新、田中圭 他

【放送】 2018年(フジ)

 

生活保護者受給達のために悪戦苦闘する新人ケースワーカーの成長と活躍を描いたお仕事ドラマ。原作は柏木ハルコのコミック『健康で文化的な最低限度の生活』。

 

子供の頃から映画が大好きだった義経えみるだったが、自分に映画作りの才能は無いと悟り、公務員の道を歩む事に決める。配属されたのは東京都東区役所生活課。所謂生活保護受給者を相手にするケースワーカーである。担当する生活保護受給者のリストを見てえみるは唖然とする。麻薬中毒者から犯罪歴ありの前科者までこれまでえみるが遭遇した経験のない経歴を持つ人々ばかり。しかもその数が半端ではない。早速指導係の半田と共に担当生活保護受給者の家に向かうと、小さなアパートの一室の中で寝たきりの老女がいた。部屋の中は悪臭が立ち込め、部屋の中は荒れ放題。それでも半田はまるで顔に出さず老女と話をして引き上げていった。実は半田は気付いていたのだ。あの老女は認知症で排泄も出来なくなっている事に。えみるは老女と一緒に暮らす少女の身の上を案じながら区役所に戻る。ある日、えみるが担当になった平川から電話がかかってくる。平川は妻を癌で失って以来、口癖のように「死にたい」と言っている。しかしこの日は少々様子が違った。根気強く話を聞こうとするえみるだったが、流石に時間的に限界がきて電話を切ってしまう。ところがその翌日、平川は近くのビルの屋上から飛び降り自殺を図って死亡したと知り、えみるは大きなショックを受ける。

 

生活保護受給者が増えている昨今、ケースワーカーの立場から様々な受給者達とどう向き合っていくのかを見ていくストーリーになっていて、生活保護のシステムが抱える問題点にも着目した内容になっている。それぞれが抱える事情は異なっている。その中には本当に生活保護が必要な人もいれば、そうでは無い生活保護受給者もいる。それが正しく判断されているかどうか、一般の人には判りづらく、とかく取り上げられるのは生活保護が必要と見られるのに役所の窓口でぞんざいに扱われて泣く泣く生活保護受給を諦めてしまうケースや、逆に内縁の夫に十分な収入がありながらもそれを隠して生活保護を受給し生活費の足しにして贅沢に暮らしているケース等々の極端なケースばかりである。ドラマでは勿論そうしたケースも扱いつつ、そうでは無く生活保護受給者の多くが見舞われているケースにも目を向けている。但し生活保護は国民の税金から支払われている。どんなケースでも同情する余地はあっても、渡される生活保護が税金である事を忘れてはいけない。

 

さてそうした裏事情はあるものの、今回のドラマの見所の一つには義経えみるを始めとする配属されたばかりのケースワーカー達の成長する姿がある。配属が発表されるまではどんな仕事をするのかさえ知らなかった彼等が、ケースワーカーとして色々な困難や壁にぶつかっていく姿は非常に逞しさを感じる。確かに序盤は不安ばかりで頼りなくも見えたが、一つ困難を乗り越える度に喜怒哀楽を仲間と共有して強くなっていくのが画面から切々と感じられるのだ。新人の成長もさることながら、彼等をサポートするチームワークの良さも魅力的である。確かに辛い仕事も多いが、こんな雰囲気の職場なら長続きするのかも知れない。

 

ケースワーカーと言う仕事はあまり良いイメージを持たれない。むしろ悪いイメージの方が多いのでは無いだろうか。そんな意識を払拭するには良いドラマだったと思う。

 

満足度は★★★★

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dele

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【出演】 菅田将暉、山田孝之、麻生久美子 他

【放送】 2018年(テレ朝)

 

依頼人の死を持って依頼されたデジタルデータを削除する仕事ディーリー。しかし彼等は依頼人が抱えていた問題をも垣間見てしまう。ディーリー達の活躍を描いたお仕事ドラマ。原案は本多孝好著の『dele』。

 

駅の構内で何でも屋の真柴祐太郎が逮捕される。法廷で真柴に興味を持った弁護士・坂上舞は祐太郎から弁護料を請求する代わりに仕事を紹介する。それは舞の弟・坂上圭司の仕事の手伝いだった。圭司は車椅子生活を送るプログラマーだが、「dele.LIFE」という会社を立ち上げて依頼を受けた人物の死後、デジタルデータを全て削除するという仕事を請け負っているのだ。舞は弟の仕事を手伝う人物を探していて、その眼鏡に適ったのが祐太郎だった。祐太郎には他人を和ます不思議な魅力を持っていて、身軽で機転も利く。度々舞から人を紹介されていた圭司は難色を示すが、舞から未払いの事務所賃貸費用を請求すると言われて渋々祐太郎を助手として雇う事にする。

 

依頼人が死亡するとどういう仕組みかは不明だが圭司のパソコンに連絡が入り、祐太郎は圭司のアシスタントとして依頼人の死を確認してくる。そういう役割分担で円滑に仕事を行うはずだったのだが、毎回そうそう思ったように仕事は進まない。と言うのはアシスタントの祐太郎が何かと首を突っ込みたがる性格で、依頼人の死に事件性や、或いはきな臭い何かがあるとそれを調べずにはいられないのだ。おかげでデータの削除を先延ばしにして、時には削除するはずのデータの中から秘密を覗き見て圭司共々行動を起こす羽目になる。

 

山田孝之と菅田将暉の陰と陽の組み合わせが絶妙である。依頼された削除データは大抵誰にも見られたくない秘密が隠されている。人の秘密を覗き見る二人が実はその二人自身が大きな秘密を抱えていて、謎に謎をかけるような秘密めいた雰囲気に終始包まれている。深夜帯のドラマで特殊な仕事となると、ともすればお茶らけて事件を円満解決してお茶を濁すようなところがあるものが多いが、このドラマは違った。むしろ不条理な社会をそのまま問題提議するような回もあり、終わっても何か心の中に消化不良な部分を残す。不思議な魅力を持つドラマだった。

 

満足度は★★★★

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この世界の片隅に

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【出演】 松本穂香、松坂桃李、二階堂ふみ 他

【放送】 2018年(TBS)

 

戦時下の日本で自分らしく懸命に生きた一人の女性と家族の軌跡を描いた物語。原作はこうの史代のコミック『この世界の片隅に』。実写ドラマ化されるのはこれが二度目になる。2011年には北川景子主演でドラマ化、2016年にはアニメ映画化されている。

 

昭和初期、広島県江波で海苔生産農家を営む家に生まれた浦野すずは風邪を引いた兄の代わりに海苔を納品しに向かう。無事用事を終えたすずが妹に頼まれたキャラメルを買って帰る途中、人攫いに捕まってしまう。そこには先客の少年がいた。何処かへ売られると諦める少年にすずはどうして逃げないのかと尋ねる。すると少年は機転を利かせてまんまと逃げだす事に成功する。あれから時は流れ、すずの兄は念願の軍人となり出征する。ある日、すずに縁談話が持ち上がる。相手は海軍軍法会議の録事・北条周作。実は彼こそが人攫いから逃れる時に一緒に逃げた少年だったのだが、すずはまるで憶えていなかった。一方、周作は当時の事を覚えていて、結婚相手なら困難に打ち勝つ強さを持ったすずしかいないと心に決めていたのだ。すずは話を受け入れ、呉の北条家に嫁ぐ事に。

 

このドラマは戦時中と現代を行き来しながら話が進んでいく。現代では現代人である男女二人が何かから逃れるようにすずが戦時中に住んでいた呉の地を訪れている。現代の人が当時の人から話を聞きながら当時に想いを馳せるような構成は、特に戦争を扱ったドラマでは多いのだが、このドラマに限ってはそうはなっていない。実は戦争中のすずの生き様を語り伝える者が誰もいないのである。それなのに何故この男女がすずとの思い出を辿るように呉へやって来たのかは次第に明かされていく事になる。もしかすると過去に実写化されているため差別化を図るためにあえてオリジナルの部分を導入したのでは無いかと思われるが、正直言って現代パートは入れないで欲しかった。

 

さて現代の話はおいといて、メインとなる戦時中の話はすずをヒロインとした家族愛に満ちた話になっている。相手の事を良く知らずに嫁いだ先で嫁ぎ先の北条の人々と徐々に本物の家族愛で結ばれていくすず。戦時中ではあるものの、すずを取り巻く環境はどこか戦争である事を忘れてしまうくらいほのぼのしたエピソードが多く、悲惨だから打ちのめされるのではなく、困難を明るく乗り越えていこうとする強さがドラマの中から伝わって来る。

 

日曜日の放送枠(日曜劇場)であるため、あまり悲惨な部分は出せなかったと見られる。唯一グロい場面と言えば最終回の被爆した母親が娘の手を引いて歩く場面だが、そこだけは特殊メイクを使用して焼け焦げて皮膚が爛れた母親の手を登場させている。戦争の惨たらしい表現を極力排除した内容になっているため、戦争を舞台にしたドラマである事を忘れてしまいそうである。瓦礫と化した街並みはまるで人の気配は無く、ここで死んだ人がいたのだと知らしめるためだけに壊れた遺品を置いて誤魔化している。既に遺体が運び出された後だったとしても血の痕跡すらない瓦礫の山は妙に見えた。また被爆した人達の詳しい状態やその後については一切語られず、ただ具合が悪いと言葉で片付けられるというのは良いのかどうか考えてしまう。そんな配慮をしてまで戦争の話をドラマ化する必要があったのか非常に疑問である。

 

満足度は★★★★

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ゼロ

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【出演】 加藤シゲアキ(NEWS)、間宮祥太朗、小池栄子 他

【放送】 2018年(日テレ)

 

巨額の富を持つ資産家が開催した後継者を決めるゲームで勝利を手にするのは誰か?原作は福本伸行のコミック『賭博覇王伝 零』。

 

昨今、振り込め詐欺の金を奪い持ち主に返却する『義賊』が話題となっていた。しかしその正体は未だ不明で判っていない。ネットでは鼠小僧と持て囃されているが、テレビではダークヒーロー或いは内部犯行説まで飛び出す始末。そんな中、義賊にしてやられたヤクザ・末崎組では末崎さくらが義賊と思われる三人を捕まえていた。捕らわれたのは真鍋チカラ、佐島ヒロシ、早乙女スナオの三人。実はこの三人は自殺を図ろうとした時にゼロに命を助けられ、協力を要請されたのである。義賊のリーダー・ゼロの正体は進学塾の講師・宇海零。三人を助けにやって来たゼロはあっさり三人を奪還するも、その時、巨額の資金を持つ在全グループ総帥・在全無量が現れ、自分の後継者を決めるためのドリームキングダムへの参加資格をこの場にいる六名に与えると言い出す。行きがかりで参加する事になった義賊の面々と末崎さくら&セイギの兄弟。会場にはこの六名以外にも大勢の輩が集められていた。勝ち残った王は在全の後継者となるだけでなく、一千億円の現金をプレゼントされると言う。

 

巨万の富と後継者の座を目指して群がる人々に課されたゲームの数々。負ければ命の保証も無い死と隣り合わせの緊迫したゲームに挑む青年ゼロの手に汗握る頭脳戦のストーリーである。しかし原作者の他作品も内容的には似たり寄ったりで、今更感が半端ない。その上、主演に個性が無さ過ぎてインパクトに欠ける。主役以外はそれぞれ個性的であるのに完全に主役だけが沈んでしまっている。

 

ところでこういうサバイバル系のゲームバトルは楽しいのだろうか?好きな人は好きなのだろうが、度肝を抜かれるのは初披露された作品だけで、後続の作品は大抵二番煎じと吐き捨てられる事が多い。余程そのドラマに独創的で鬼気迫る威力があれば別だが、このドラマの場合は二番煎じと称される部類の出来である。セットのしょぼさが目に付いて仕方が無かった。

 

それにしてもこんな少ない話数で終わる話だったのだろうか?

 

満足度は★★★

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