高嶺と花

  • 2019.06.19 Wednesday
  • 11:07

【出演】 高杉真宙、竹内愛紗、伊藤あさひ 他

【放送】 2019年(フジ)

 

姉の代わりに見合いに行った女子高生が見合い相手の御曹司に気に入られてしまった。ハイスペックイケメン御曹司と一般庶民JKの年の差身分差ツンデレラブストーリー。原作は師走ゆきのコミック『高嶺と花』。

 

都立桜丘高校一年生の野々村花は姉の縁の代わりに見合いの席へとやって来た。見合い相手は大企業・鷹羽商事を経営する鷹羽家の御曹司・才原高嶺。何でも鷹羽商事会長が何かの機会に縁を気に入り、是非孫の嫁にと申し込んで来たらしい。鷹羽商事の一介の社員である花の父・野々村茂にとってそれはいわば死活問題。もし粗相があれば会社を辞めさせられるかも知れない。ところが当の縁には別に恋人がいて見合いに全く興味なし。そこで仕方なく花が23歳と年齢を偽って姉の代役を務める事になったのだ。見合いの席に遅れて現れた高嶺は予想に反してイケメンだが、いきなりずけずけと花を金目当てだと罵り始め、これを聞いていた花はとうとう我慢出来ずにキレてしまい啖呵を切って見合いの席を飛び出してしまった。翌日、父親がクビにならないかと心配しつつ学校へ来ていた花の前に突如高嶺が現れる。高校の校門前に高級車を停め、薔薇の花束を渡す高嶺はどう見ても花をデートに誘いに来たとしか思えないのだが、父親のクビをちらつかされて脅迫されたと思った花は高嶺についていくことに。しかし高嶺が前日の非礼を謝りたかったのだと知って花は高嶺を見直すように。

 

少女漫画チックな設定とストーリーはともかくとして、メインの花と高嶺のキャスティングに疑問を感じるドラマだった。女子高生の花の演技はともかくとして、背が高くて、高嶺の魅力の一つである背の高さを殺してしまっている。勿論、高嶺役の高杉真宙の背が低いわけではないが、花の背が高いせいであまり高低差が画面から伝わって来ないのである。また高杉真宙の話し方も鼻につく。今回、高嶺は俺様の台詞を片っ端から言い連ねる場面が多いのだが、話をする時に滑舌良く正確に話そうとするあまりイチイチ不自然に感じるのだ。何故に自然に話が出来ないのか。このメインキャスト二人のせいで序盤から面白さは半減である。

 

さてストーリーはと言えば、まあこの話数で収めるのならこんなものだろうと無難なまとめ方で、ほぼ予想通りの展開。最後は続編に余韻を残しての終わり方だが、本当に続編が作られるのかどうかは微妙なラインである。

 

満足度は★★★

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ラジエ―ションハウス 〜放射線科の診断レポート〜

  • 2019.06.18 Tuesday
  • 12:19

【出演】 窪田正孝、本田翼、鈴木伸之 他

【放送】 2019年(フジ)

 

写真には必ず”真実”が写ると信じている天才放射線技師の活躍を描いた医療ドラマ。原作は横幕智裕作、モリタイシ画のコミック『ラジエ―ションハウス』。

 

五十嵐唯織は一枚の写真を大切に持っていた。この写真には幼い少女の後姿が映っている。これは唯織の初恋の人・甘春杏の写真。ようやく彼女と会えると唯織はその日を心待ちにしていた。実は唯織は人とのコミュニケーションに問題があり、様々な病院をたらい回しにされていた。今度勤務するのは甘春総合病院。初恋の相手はその病院の前院長の娘だった。バスで病院に向かう途中、唯織は運転手の異変に気付く。本人は平気だと言っているが、唯織の見立ては脳梗塞に移行する一歩手前。すぐに同乗者の広瀬裕乃に救急車の手配をさせる。バスの運転手は甘春総合病院に搬送され、念のため血管造影を行う。救急車に取り残された唯織は徒歩で病院に到着し、早速初恋の杏と再会する。ところが杏は唯織を覚えていなかった。そんな中、唯織が前日の夜に出会った老人が頭部に激しい痛みを訴えて甘春総合病院に搬送される。

 

医療の現場を題材とする医療ドラマでは脚光を浴びて来たのはこれまで常に天才外科医だった。今回は外科医では無く、脚光を浴びているのは放射線技師。病院で働いていても技師は医者とは違う。医療行為は認めていない。そのため医者よりやや格下に見られがちだが、実際には医者がどう患者を助けるのか正しい判断を行うのがレントゲンなどの検査記録であり、正しい判断を下せるかどうかは放射線技師の技量にかかっていると言っても過言ではない。言わば病院での縁の下の力持ち的な役割を担う放射線技師の仕事に注目している。検査機器が進歩しているからと言って、全てがオートで出来るわけではない。検査を行う技師の経験と技術が患者の生死を分ける場合だってある。そんな放射線技師の目線から見た医療ドラマは特殊で、かつただ検査を行うだけでなく、そこに主人公・唯織という医師免許を持った医師が技師となっている事によって、映像から隠れた病を見い出す姿を描いている。そのため放射線技師のドラマと言ってもそこからやや医者よりに踏み込んだ内容になっている。それが実に興味深く、ミステリーを見ているように面白いのだ。

 

さて主人公の唯織は一見すると頼りなく見られるが、実際にはとんでもない技術を持った放射線技師。また医師の国家資格も持っているので、医者としての知識もあり、その観点から検査の重要性というものを知り抜いている。但し、唯織程ではなくとも他の放射線技師もそプロフェッショナルであり、それぞれが自分の得意分野に長けていて活躍している姿が最近のお仕事ドラマや医療ドラマとはちょっと違う面を醸し出している。病院のドラマでありながら新鮮な臭いがした。

 

またつい目を惹くのが放射線技師達のデスクの並び。確かにカメラワークとしては良いのだが、何故に一直線なのだろう?この並びはかつての映画『家族ゲーム』を思い起こさせる。

 

そして忘れてならないのがナレーションの存在。『ここに○○がある』で始まるナレーションは味があり、落ち着いた雰囲気にポエムのような世界観で毎回ドラマの内容を比喩してみせるのだ。このナレーションを担当したのが八嶋智人で、コミカルな役柄の多い彼からは想像の出来ないナレーションは秀逸。是非、このナレーションにも注目して欲しい。

 

満足度は★★★★★

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執事 西園寺の名推理2

  • 2019.06.15 Saturday
  • 15:48

【出演】 上川隆也、佐藤二朗、吉行和子 他

【放送】 2019年(テレ東)

 

優雅な資産家の奥様に仕えるスーパー執事が見事な推理力を発揮して事件を解決!『執事 西園寺の名推理』シリーズ第二弾!今回の奥様役は前作の八千草薫から吉行和子にバトンタッチした。

 

西園寺一は伊集院百合子に仕える執事。百合子がイリュージョンショー『羽衣伝説』を見に行きたいと言い出す。このショーには天才イリュージョニストの朝風薫子が天女役で出演する。薫子をデビュー時代から応援しているだけに百合子はショーを楽しみにしていた。この日、薫子の娘もデビューするとあって話題性は抜群。最大のイリュージョンである天女の瞬間移動の際にイリュージョンは成功したものの、現れた薫子は背中を刃物で刺されていた。西園寺は百合子を安全な場所に避難させるが、百合子は知人の死の真相をどうしても知りたいと西園寺に捜査を依頼する。会場には薫子の先輩である佐藤久美子がいた。二十五年前、同じ演目で久美子の代役をしたのが薫子で、それが原因で薫子は一躍スターになり、久美子は華やかな世界から姿を消した。その原因となったのが羽衣の消失事件だった。本番直前、大切な小道具である羽衣が楽屋から消えたのだ。突然の事に久美子はパニックになり、薫子は何故か落ち着いていてアドリブで舞台に立ったのだと言う。

 

見事にお約束の展開を裏切ることなく、殺人事件を執事が刑事を差し置いて見事に解決してしまうというストーリーは前作同様である。所謂何でも出来ちゃう執事のキャラミスであり、見ている側としてはミステリーよりも執事の高い能力と知識の方に魅せられる。地味ながらも安定した内容だけに続編は頷けるのだが、第一作目で伊集院百合子役を演じた八千草薫は病のため吉行和子に変更となった。しかしこの変更は、実を言うとあまり違和感がない。

 

前作では最後に秘密めいた西園寺の過去が全話通じての謎となっていたが、今回は謎の美女・山崎和歌子が登場し、西園寺を常に追い回す。西園寺の過去の出来事に何かしら関わっているらしいと匂わせつつ、最後まで引っ張る引っ張る。しかも和歌子はどうやら西園寺に恨みを抱いている模様。という事で何となく気になるものの、正体を知りたければ最後まで見る羽目になってしまうのだから厄介である。

 

全てにおいて無難ともとれるドラマで、インパクトはさほど強くはないものの、やはり抜群の安定力は見事である。続編もあるのだろうか?

 

満足度は★★★★

 

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腐女子、うっかりゲイに告る。

  • 2019.06.11 Tuesday
  • 10:31

【出演】 金子大地、藤野涼子、谷原章介 他

【放送】 2019年(NHK)

 

ゲイの高校生が同級生の女の子の秘密(腐女子)を知ってしまった。互いに秘密を持ちながらそれを周囲にカミングアウト出来ない二人の青春ストーリー。

 

高校三年生の安藤純はゲイで、マコトさんこと佐々木誠という恋人もいる。ある日、本屋に立ち寄ると同じクラスの三浦紗枝とレジで鉢合わせする。その時、紗枝が買おうとしていた本はBL本。純はさほど気にせずそのまま立ち去ったのだが、追いかけて来た紗枝から呼び止められる。実は紗枝は中学の頃、腐女子だとバレて友達を全員失った過去があるのだ。そのせいで腐女子である事を周囲に知られる事を極度に恐れ、純に内緒にして欲しいと頼みに来たのだ。純もまたゲイである事を周囲に内緒にしているので、紗枝の申し出をOKする。純にとって紗枝は学園祭の看板を頼まれる程に絵の上手い女の子というイメージしか無かったのだが、腐女子だと知って何となく興味が湧く。翌日、紗枝が一人一個限定アイテム欲しさに自分の秘密を知っている純をBLイベントに誘う。会場では紗枝のBL仲間・姉さんとWデートする流れに。ようやく解放されて二人きりになった時、純の幼馴染みで同級生の高岡亮平に見つかってしまう。その場は何とか誤魔化し、紗枝が腐女子でない事もバレずに済んだのだが、亮平は二人がデートしていたと勘違いしてしまう。

 

タイトルだけを見るとラノベ的でラブコメなのかと思いきや、ゲイ、腐女子と簡単にはカミングアウト出来ない悩みを抱えた高校生のシリアスなヒューマンドラマ。ありのままの自分を受け入れて欲しい。だけど傷付くのを恐れて本当の自分を出せない。だから普通を装って生きるゲイの主人公の切なく傷つきやすい心情を中心に描いていく。

 

昨今、LGBTの問題が何かとクローズアップされるようになってきた。今更という気がしないでも無いが、これはこれまで男は男、女は女、恋愛は男女間が常識だと決め付けてきた背景があっての事であり、確かにそれが大多数ではあるのだが、LGBTの人達の存在が稀少価値と呼ばれる程少数でも無いのも事実である。ただそうした背景があるからこそ異端であるとみられ、オープンに出来なかった。それ故、未だにオープンにする事は躊躇われてしまう。人間、特に学校のような集団生活を送る場では自分と違う存在を受け入れるより前に拒絶する傾向がある。そんな時、どんな感情を抱いているのかをこのドラマでは主人公を通して繊細に描いていた。またドラマ内ではこうした社会を、”人間は簡単にしたがる”と形容している。ああ、なるほどと納得する表現である。

 

満足度は★★★★

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東京独身男子

  • 2019.06.10 Monday
  • 10:54

【出演】 高橋一生、斎藤工、滝藤賢一 他

【放送】 2019年(テレ朝)

 

独身を謳歌していた高スペックのアラフォー男三人が結婚を目指して起こす騒動を描いたラブコメディ。

 

メガバンク企業リサーチ部門の石橋太郎は自他共に認める高スペック男。友人には同じように高スペックの弁護士・岩倉和彦、先頃離婚したばかりの歯科クリニック院長・三好玲也がいる。三好の妹・三好かずなは独身の三人を称してAK男子(敢えて結婚しない男子)と呼んでいる。ある日、太郎は偶然別れた恋人・竹嶋舞衣とすれ違う。三年前、舞衣が仕事でフランスへ行った事で別れてしまったが、あの時フランスへ行かせてしまった事を太郎は未だに後悔していた。ヨリを戻そうと考えた太郎は舞衣に会いに行くが、実は舞衣には既に新しい恋人がいて結婚も考えていると判る。同じ頃、和彦と玲也にも想定外の出来事が起こる。和彦は兄から病に倒れた父親の面倒を看て欲しと頼まれ、玲也は女を前にしても体が反応しないという事態に!

 

今が旬の俳優三名をメインキャストとして、何れも独身貴族を謳歌するハイスペック男でありながら、それぞれに色々な問題を抱えて恋愛を拗らせてしまうというストーリーで、とにかくこの三人が面倒臭い。面倒臭いからこそ仲が良く、互いの問題を親身になって考えると言う深い友情で結ばれてもいる。こういう共通点の多い仲間というのは一緒にいると酷く居心地が良いのだろうと思わせてくれるドラマである。

 

しかし見方を変えると拗らせているのはこの三人と言うより、むしろ相手の女性の方だったりする。このドラマ、常に面倒臭いと詰られるのは男の方だが、どっちかというと女性の方も一筋縄ではいかない面倒臭い性格をしている。今の恋人と元彼の間を行ったり来たりする女性もいれば、その時の気分次第で男を渡り歩く女性もいる。そうかと思えば一途に相手を思っていながら、自分が相手の一番で無いと気付いて恋愛を辞退してしまう女性もいる。とにかく登場するどの人間も面倒臭いのだ。そんな面倒臭い人間ばかりのすれ違いがこのドラマの特徴で、だからといってくどさはなくテンポが良いのも夢中にさせてしまうポイントである。何が起こるか先の見えない展開が楽しい。

 

全八話がもったいなかった。後味が非常に良いので、もう少し見ていたかった気がする。

 

満足度は★★★★★

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