赤い霊柩車37 猫を抱いた死体

  • 2018.11.20 Tuesday
  • 12:41

【出演】 片平なぎさ、江波杏子、佐藤仁美 他

【放送】 2018年(フジ)

 

葬儀屋女社長が探偵となって事件を解決する赤い霊柩車シリーズ第37弾!猫を抱いて転落死した喫茶店のマスターの死に隠された謎を暴く。原作は山村美紗著の『猫を抱いた死体』。尚、放送を待たずして出演者の一人である江波杏子が死去している。

 

毎度お馴染みのオープニングトークは霊会を思わせる一面の蝋燭の中に立つ明子が語り部となって登場する。今回は死後離婚について。昨今、配偶者の死後、配偶者の親族との縁を切るため姻族関係終了届を出す人が増えているという。嫁姑の仲が悪くて同じ墓に入りたくない場合がそれに該当する。今回も良恵&秋山がユーモラスにそのサンプルケースを披露している。

 

石原葬儀社の社長・石原明子は婚約者の黒沢春彦と京都の町をデート中、京都一元気な芸子と呼び声高い豊駒に遭遇する。その場所は丁度甘味喫茶『風見屋』の前で猫好きのマスター・森岡道夫も交えて暫し談笑していた。ところが森岡の飼っていた猫のモモが忽然と姿を消してしまう。それから数日後、森岡は猫を抱いたまま転落死している所を発見される。前日の夜は雨が降っていたので足場が悪く、他に争った形跡も外傷も無かった事から警察はモモを見つけて高台の柵を乗り越えたものの運悪く足を滑らせたと見ていた。森岡が京都祇園新興財団のメンバーだった事から、同じメンバーの呉服屋の増谷が森岡の葬儀を石原葬儀社に依頼する。明子と秋山が葬儀の打ち合わせに訪れると、増谷は最高級の葬儀にしてくれの一点張りだった。葬儀の準備が進む中、祇園の置き屋『志村』の女将である志村綾乃が秋山と何やら知り合いらしく話し込んでいた。

 

今回は新たに京都に建つ病院に春彦が異動願いを出し、異動が受理されれば婚約者の明子と毎日会えるという話から始まる。ここで注意したいのはあくまで同じ京都にいても結婚どころか一緒に暮らすという話が何処にも出ていない点である。どうやらこのシリーズでは二人を決して結婚させない方針らしい。結婚させるとすれば最終作だろうか?それにしてもメインメンバーは元気である。

 

さてストーリーに目を向けると、やっぱり無理があるなというのが正直な印象である。何がと言えばメインメンバーの年齢が高過ぎるので全体にそれに適うように登場人物の年齢を上げてしまった故に若々しさが無く、それようにシナリオも改変。絵面も辛い。メインキャラクターの設定がしっかりしているのでお約束のコミカルな面は楽しめるが、ミステリーサスペンスとしてはイマイチ評価出来なかった。

 

満足度は★★★

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GAKUYA 〜開場は開演の30分前です〜

  • 2018.11.07 Wednesday
  • 20:27

【出演】 片桐仁 他

【放送】 2018年(フジ)

 

下北沢にある小劇場「シアター黒猫」の楽屋を舞台にした全五回のオムニバスコメディ。

 

東京・下北沢にある小劇場「シアター黒猫」の開場時間がやってくる。劇場の小屋主・猫柳が開場を宣言するが、楽屋では本当に開場して良いものか首を傾げていた。というのは今日の舞台で主役を演じる地下劇場のアイドルの姿が見えないのだ。既に楽屋入りしていた女優三人はこのアイドルと脚本家との関係を知っていて、どうせ二人は一緒にいると踏んでいたが、脚本家はそれを否定。彼もアイドルの行方を知らなかったのだ。慌てて脚本を三人の女優で回せるように手直しする作業に入る。ところがその時、彼のスマホにメッセージが入った。何と他の出演者との人間関係に悩んで舞台に出演出来ないと言って来たのだ。まさか真実を出演者には言えず、脚本家はその場を誤魔化して、何と観客に役者はいないかと声を掛けにいく。

 

所謂ショートコントをドラマ仕立てにしたような内容で、笑いのノリが合えば笑えるし、合わないと全く面白味を感じないまま終わってしまう。また舞台が楽屋だけという事もあり、如何にも舞台劇のコメディーを地でやってる感じである。ネタ自体は小物が多く、不発に終わる事もしばしば。全体的に地味な笑いを誘う作りになっている。

 

どの話も開演30分前に起きた楽屋での出来事にスポットを当てた内容になっていて、毎回出演者もストーリーも異なる。唯一小家主だけが全話に登場するが、たまに他の出演者と絡むだけで出番はかなり少ない。むしろいなくてもOKなあまり意味を持たない人物である。登場すると一度で目に焼き付いてしまうくらい強烈な印象を残す役もあるのだが、今回の小家主はそれとは全く異なり存在自体が危ぶまれるキャラである。顔だけは個性に溢れているのだが・・・。

 

このドラマをドラマとしてどうかと考えた場合、確かにドラマの体をなしてはいるが、視聴者に何かを与えるドラマにはなっていない。例えるなら内輪ネタで盛り上がっている小劇団のような感じがぷんぷんする。深夜枠の放送でもあるし、実験的試みなのかも知れない。

 

満足度は★★

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過ちスクランブル

  • 2018.11.06 Tuesday
  • 23:21

【出演】 趣里、橋本マナミ、若葉竜也 他

【放送】 2018年(フジ)

 

インテリアコーディネーターの会社で働くOLが恋をしたのは同じ会社の社長。でも妖艶な人妻が現れて・・・。二人の恋の行方を描いたラブコメディー。このドラマは劇場版にもなっているが、結末は劇場版とは異なっている。

 

君島理沙はインテリアコーディネートの会社スカイデザインに勤務して一年になる。この会社は理沙と同い年の空山信介が独立して立てた会社で、やる気はあるもののおっちょこちょいで先走る傾向にある理沙を何かとフォローしてくれる信介に理沙は密かに想いを寄せていた。そんなある日、スカイデザインに近所に住む相沢夫妻が客として訪れる。妻の祥子を見た瞬間、理沙は言い知れぬ危機感を覚える。理沙と違って祥子は大人の妖艶さを漂わせたスタイル抜群の美女。担当となった理沙は俄然張り切って三案を祥子に見せるのだが、祥子は理沙を無視して信介に選んで欲しいと言い出す。仕事熱心な夫に物足りなさを感じていた祥子はインテリアを口実に信介に口説き落とそうと画策していたのである。信介に恋をする理沙は大ピンチ!

 

信介と理沙の二人きりでやってきたインテリアコーディネーターの会社。いつも一緒にいるからこそお互いの気持ちがすれ違ってしまう事もある。本当は両想いなのに、おっちょこちょいの理沙は客として現れた人妻・祥子と信介の仲を疑ってとんでもない行動に出てしまうというストーリー。

 

かなり軽いタッチで描かれているのだが、実際このドラマのような状況になったら、とってもじゃないがラブコメと笑い飛ばせない。よくよく考えるとかなり深刻な話である。それを主演の趣里が理沙をあっけらかんと演じているので、深刻な内容も大した事がないように感じてしまう。ラブコメとしてはそれもアリだが、その反面理沙が薄っぺらい人間にも見えてしまうのが残念である。一本調子の話し方に本人だけが感情を振り翳して空回りするため、周囲との温度差の違いも気になった。

 

もっとも内容的には長くもなく短くもなく丁度良さげにまとめられていた。単独では弱い気がするが、ラブコメ集の中の一作としてならばおかしくはないドラマだった。

 

満足度は★★★

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恋のツキ

  • 2018.10.12 Friday
  • 10:42

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 徳永えり、神尾楓珠、伊藤沙莉 他

【放送】 2018(テレ東)

 

彼氏とマンネリ化した同棲生活を送る31歳のフリーターの女が、もろタイプの高校生に恋をする。女の本音が生々しく露出する大人のラブストーリー。原作は新田章のコミック『恋のツキ』。

 

平和子はもうすぐ32歳になるフリーター。現在、恋人の青井ふうたと同棲生活をしているが、生活費は折半で、当たり前のように家事一切は和子が担当している。姉のサチからは結婚を急かされているが、実際和子はふうたとの関係に冷めている部分があり、ただこの年齢から新しい相手を見つけるのは難しいと言う理由で続けているようなものだった。ある日、映画館のバイトの際、和子は手に怪我を負った美少年に目を留める。彼の容姿は和子のモロタイプだったのだ。映画が終わっても眠り込んでいる彼に気付いた和子は、彼が落とした学生証を拾う。何と彼・伊古ユメアキはまだ十五歳の高校一年生!突然目を覚ましたユメアキに動揺した和子は学生証を渡しそびれてしまう。

 

ドラマ内では性的な場面がかなりの頻度で登場する。それも愛の営みという意味で美しく幻想的に描かれているのではなく、だからと言って性的興味を煽るようなエロティックでも無く、ただただ生活の一部として描かれているのだ。言ってみれば欲望に忠実で本能的。そうする事で三十路過ぎの等身大の女を生々しく表現している。

 

ストーリーは決して面白いとは言い兼ねる内容である。同棲中の彼氏には結婚の意識は薄く、自分本位でただ和子に甘えているだけのように見える。共働きなのに家事は全て和子が担当。折半のはずの家賃は和子が支払い、バイトをしながら就職活動をしている和子への気遣いも無い。それでも和子はこの男を逃したら後がないとずるずる関係を続けている。三十代は二十代と違ってフットワークはそんなに軽くない。和子もそれを感じているから不満を抱えつつも、この場に留まっているのだ。恋愛にしろ、仕事にしろ、どんな生き方をするにしてもまず一歩を踏み出さなければ何も始まらない。和子にとっての一歩は恋だった。しかもその相手は高校生。良くあるストーリーではあるが、和子の後ろ向きな気持ちや葛藤がドラマ本編の中で腹立たしいくらいに鬱々と語られる。こうした心理描写が好きな人には受け入れられるドラマかもしれないが、共感出来ないと辛いものがある。

 

さてこのドラマの特徴としては、和子と伊古の二人が映画好きという共通点があり、それを活かしてドラマ自体が映画的な映像を作り上げている事にある。テレビドラマとは一味違った味わいがあるので必見!

 

満足度は★★★

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金沢〜東京・殺人ルート 2時間33分の罠

  • 2018.10.09 Tuesday
  • 21:08

【出演】 高橋英樹、財前直見、黒川智花 他

【放送】 2018年(テレ朝)

 

お馴染十津川警部と亀井刑事のコンビが活躍して事件を解決する西村京太郎原作のトラベルミステリー第69弾!仕組まれた犯罪。インターネットを通じて無関係な人間を利用して誘拐・殺人犯罪計画を遂行する犯人を捕まえろ!原作は西村京太郎。

 

亀井刑事は過去に逮捕した強盗犯の墓参りのため金沢を訪れていた。強盗犯の娘である園子は毎年足繁く墓参りにやって来る亀井への感謝の気持ちから、新幹線のグリーン車の切符をプレゼントし、亀井はその切符で帰路につく事に決める。園子から渡された新幹線の切符は11号車のC1。ところがいざその席に座ろうとすると、見知らぬ若い女性が自分の席と変えて欲しいと言って来る。その女性が持っていた切符は12号車、つまり最上級車両グランクラスのC1の席だった。何でも婚約者と途中で落ち合うつもりでいたが、婚約者が11号車のD1の席を購入してしまったのだと言う。差額もいらないと言う女性の申し出に少々躊躇しながらも亀井は切符を交換し、東京へと向かった。途中の駅で亀井の隣の席にアタッシュケースを持った会社員風の男性が座る。すると男は「約束を守れ」といきなり亀井にアタッシュケースを押し付けて去って行った。アタッシュケースの中身は三千万円。しかもその男は刺殺されてしまう。

 

色々ツッコミどころはあるものの、そもそも何故に亀井刑事を事件の目撃者に仕立て上げたのかが疑問である。勿論、そうしないとと津川警部と亀井刑事が事件に絡む事が出来ないのでシリーズ物にするには仕方が無い事ではあるのだが、このシチュエーションにはやはり無理がある。亀井は人情派と言えど刑事は刑事。普通に考えて目撃者にわざわざ警察の人間を選ぶ事自体が不自然極まりない。わざわざ警察に事件を捜査して下さいと頼んでいるようなものである。

 

というか、今回のトリックの重要な点は着物姿の女性、つまり園子の事だが、彼女が買った新幹線のチケットを後ろから盗み見る行為を強要された事にある。正直、あれだけ人の多い券売機の前で頼まれたからと言ってうまい具合に着物の女性の後ろに並ぶ事が可能だろうか?大体、券売機にチケットを買いに来た着物の女性が一人とは限らない。ネットでそんなビジネスを請け負ったというのも苦しい言い訳だ。

 

現代は色々便利になったせいでトリックを作りづらいのは判る。しかしあまりにも無理矢理感が否めないのも事実。確かに心情的には入っていける部分もあるのだが、お粗末なシチュエーション作りに落胆する方が大きかった。

 

満足度は★★★

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