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誤算

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 羽田美智子、袴田吉彦、中村敦夫 他
【放送】 2008年(BSジャパン)

住み込みで資産家の専任看護師となった女が抱いたたった一つの悪意の結末は?骨肉の遺産争いが招いた資産家の殺人事件。原作は松下麻里緒著の『誤算』。この作品は第27回横溝正史ミステリ大賞 テレビ東京賞を受賞している。

看護師の永沢奈緒はいつも貧乏くじを引かされていると感じていた。看護師の仕事は好きだが没頭すればする程周囲からは鬱陶しがられ、私生活では夫の借金に苦しめられる日々。とうとう貯金も底をつき、退職金で夫の借金を返済した途端、夫から離婚届を突きつけられる。夫には若い愛人がいたのだ。何もかも失くした奈緒は住み込み看護師に応募し、京都へとやってくる。患者は資産家の鬼沢丈一郎。76歳で糖尿病を患っており、数年前の脳梗塞の後遺症で足が不自由な丈一郎は非常に気難しく、これまで何人も看護師が変わったと言う。その上、家庭内には様々な問題を抱えている。奈緒は挫けそうになりながらも次第に丈一郎と心を通わせていき、ついには丈一郎を看取った場合500万円を贈るとまで言われるように。困惑する奈緒に婚外子の西山は丈一郎と結婚すれば遺産の半分が手に入ると唆す始末。そんな中、どこで聞きつけたのか元夫が奈緒に渡る金目当てで連絡してくる。

結果的に殺人事件が発生するものの、それ自体がドラマのメインとなっているわけではない。タイトルにあるようにヒロインが経験する大きな誤算がこのドラマのメインである。そのための前ふりがやたらと長く、本当にこれはミステリーなのかと首を傾げるほど。ようやく殺人事件が起きたのは後半の半ば過ぎ。しかも事件はドラマ内で言われるより遥かにあっさりと片付いてしまう。普通のミステリードラマならば後半に持ってくる解決編は殆どが誤算について語られる時間となっている。まあ、ラストはやはりという感じだが、そんなミステリーがあっても良いのではないだろうか。

何をやってもツイてない。

思い通りにいかない時、人はそんな気持ちを自然と持ってしまいがち。おそらくこの作者も往々にしてそうなのだろう。ドラマに登場する人物の多くから、そんな心の声が聞こえてくる。そのままズバリ言葉にしていなくても、生き方やその佇まいがそう語りかけてくるのである。現実世界で大勢の人々が行き交う場面で、今この時どれだけの人がそんな考えに捉われているかを想像すると一人二人ではきっとないはず。確かにドラマに登場する人の中では高い割合かも知れないが、意外と現実的なのかも知れない。それがこのドラマのリアリティであり、共感を呼ぶ面となっている。

しかしそれだけではあまりにも報われない。だからこそ以下のように続けたいというのも、このドラマから伝えられる心情なのである。

きっといつか良い事がやって来る。

満足度は★★★★

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刑事殺し2

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 仲村トオル、西郷輝彦、保坂尚希 他
【放送】 2008年(テレ朝)

マンションで女子大生が殺害される。犯人を取り逃がした事から二つの対立する部署が合同で捜査に乗り出す。『刑事殺し』シリーズ第二弾!

そもそもタイトルの『刑事殺し』は原作となった『警部殺し』という小説のタイトルをもじってつけられた物(実際に刑事が殺害されるので)だったのだが、今回からまるで異なる意味合いを持つようになってしまった。前作で上司を殺害した野津刑事を『刑事殺し』と称したシリーズになっている。

警視庁第一機動捜査隊・溝口康三は殺人事件の知らせを受けて現場へ急行すると、女子大生の中沢佳苗が殺害されており、部屋のゴミ箱の中から佳苗に宛てた脅迫めいた手紙が発見される。マンションから逃走する二十代と見られる若い男が目撃されていた事から、犯人は手紙の主である田辺祐次と断定。溝口は部下を連れて田辺のマンションへ向かう。しかし寸での所で取り逃がしてしまう。翌日、警視庁捜査一課が事件を担当となり捜査会議を開いていたが、その最中、溝口が前日の失態を悔いて捜査に加わりたいと申し出てきたと上司から報告がある。溝口はもうすぐ定年退職を迎える大ベテランで常々捜査一課を目の仇にしてきた刑事。そこで中堅の野津が溝口と組んで捜査に当たる事になる。

前作とは異なりオリジナルのストーリーなので、社会問題にもなったストーカーによる犯罪を扱っている。次々に起きる殺人事件に、主役の野津に容疑がかけられるかと思えば、バディを組む溝口の娘が誘拐される騒動までぱたぱたと畳み掛けるような展開は見ていて飽きないが、その反面前作のよな奥行きの深さは感じられない。またストーカー被害が騒がれるようになった時代を反映して、それに対応する警察の怠慢や、刑事と言う責務よりも人間である事を望む現代の風潮を取り上げ問題視している。

事態が進行するにつれ野津は自己の中にある正義感に従うか、それとも組織の一員として警察の威信を守るかの選択を迫られる。ちょっとこの辺りになるとあまりに主人公を正当化し過ぎているような感じがしてならない。また事件の収束の仕方も問題があり、正直納得のいく締め括り方ではなかった。

ところで西郷輝彦の犯人を追って走る姿のへたりようがあまりにも年寄りくさい。年相応ではあるものの刑事役らしからぬ走り方だけに映像に出さない方が良かったのではないだろうか?かなりイメージダウンである。

満足度は★★★★

BoA,WISE,Yutaka Furukawa
エイベックス・エンタテインメント
(2008-02-27)

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温泉(秘)大作戦6

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 森口瑤子、天宮良、坂口良子 他
【放送】 2008年(テレ朝)

旅館経営のスペシャリスト集団が旅館経営の立て直しを図る傍ら事件を解決する温泉旅館立て直しサスペンス。金銭面だけでなく、様々な方面のスペシャリスト達が再建を目指して駆け回るのだが、何故か事件に巻き込まれてしまうという何とも皮肉な展開の二時間サスペンス。『温泉(秘)大作戦』シリーズ第六弾!

城ノ内オフィスの星野さつき一行は三重県の鳥羽にやって来た。鳥羽は伊勢神宮やリアス式海岸といった観光名所があり、伊勢海老、鮑、牡蠣といった海産物にも恵まれた土地柄。また英虞湾で行われている真珠の養殖が有名である。今回の依頼はホテル『慶泉』。女将の高村恵子は夫亡き後ホテルを引き継いで経営しているが今一歩客足が伸びず苦戦していた。板長の真鍋は島を見た途端機嫌を害する。実は真鍋は島の修業時代の兄弟子。真鍋は島に対抗意識を持ち続けていて、何ともやり辛い仕事となった。一通り様子を見たさつきが社長に報告に行こうとした矢先、警察がまとや旅館の女将の池内弥生が殺害された事件の聞き込みにやって来る。ところが弥生の遺留品である真珠を見た途端、女将の顔色が変わる。

鳥羽の話だけに鳥羽一郎が漁師役で登場するのはご愛嬌!その場面のBGMだけ、鳥羽一郎の曲に・・・。

『温泉(秘)大作戦』シリーズの中でも今回のストーリーはなかなか良く出来ている。偽真珠製造問題から端を発した殺人事件の内容でありながら、その裏には遠い昔から培われた友情の存在がある。またかつての因縁を捨てて島と真鍋が料理を通じて和解していくエピソードも良い雰囲気を醸し出している。

さて温泉のスペシャリスト・岩田幸平の全裸を見られていやん♪の場面はもはやお約束。視線を逸らす事無くじっと見つめるさつき&梢の姿に思わず笑ってしまう。

満足度は★★★★★

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温泉(秘)大作戦5

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【出演】 森口瑤子、烏丸せつこ、京本政樹 他
【放送】 2008年(テレ朝)

旅館経営のスペシャリスト集団が旅館経営の立て直しを図る傍ら事件を解決する温泉旅館立て直しサスペンス。金銭面だけでなく、様々な方面のスペシャリスト達が再建を目指して駆け回るのだが、何故か事件に巻き込まれてしまうという何とも皮肉な二時間サスペンス。『温泉(秘)大作戦シリーズ』第五弾!

星野さつき達一行は山口県の長門湯本温泉郷にあるホテル西京の視察に向かう。その途中、さつきは東都銀行時代の憧れの上司・真田と再会し、お互い同業者になっていた事を知る。もっとも真田の方は仕事ではなく休暇。真田は妻と死別し、現在は独身となっていた。ホテルの女将は穏やかで釣り三昧の夫との仲も良好で感じの良い女性だった。さつき達を心から歓迎してくれる。その頃、海岸では男性の刺殺死体が発見されていた。所持品からオリオン運送の高橋三郎と判明。現場近くから血塗れの凶器の包丁が発見されるが、何故か包丁には『高橋三郎』と刻まれていた。実はこの包丁は高橋の師匠である板長の神田が贈った品で、事件当日神田と高橋が会っていた事から神田に高橋殺害容疑がかけられてしまう。東京へ戻ったさつきは社長の城ノ内愛子と相談するが、再建よりも今回の件に乗じてホテル買収に遭う危険性を危惧していた。

ホテル買収を狙う観光企業の手から如何にしてホテル西京を守るかが今回のドラマのネックとなっている。そこに真田と女将の不仲と、その原因となった真田の元妻で女将の妹の死が密接に関わってくる。

最初は女将の側から見ているので一方的に真田が悪人として描かれるため、真田に絶大な信頼を寄せるさつきが孤立してしまう。しかしこのドラマはあくまで円満に終わるのが前提のドラマ。真田の本心が見える後半では悪人が一転して善人となってしまう。視点を変えれば悪人が善人に、善人が悪人に変わってしまう構図はなかなか興味深いが、真田を演じているのが京本政樹なので配役で何となく展開が見えてしまうのが残念である。まさか京本政樹に極悪非道な役柄は回って来ないだろうと思っていたら案の定だった。

それはそうと今回の再建計画はかなりの支出があると思えるプランになっている。生まれ変わった新生ホテル西京の見違えるような様に唖然とする。ちょっとやり過ぎのような気も・・・。

満足度は★★★★

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調停委員日向夢子の事件簿5 高価な代償

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【出演】 三田佳子、坂井真紀、大鶴義丹 他
【放送】 2008年(フジ)

マイペースな調停委員と弁護士資格を持つ調停委員が時効間近の亡き夫の事件に乗り出す。原作は西村寿行著の『高価な代償』。これまでは夏樹静子の小説が原作に使用されていたが、シリーズ最後を飾るこのドラマでは初めて夏樹静子以外の小説が原作に使用されている。尚、今回はこれまでと違って随分オープニングに凝っている。刑事ドラマと見紛えるような精錬された演出にビックリ。

1993年9月21日、高校教師の日向夢子は東京地方裁判所で判事として働く夫と幸せな結婚生活を送っていた。日本史の試験の答案を採点しながら夫の帰宅を待っていると、午後9時に夫から帰宅を知らせる電話がかかってくる。ところが何かあったようで話の途中で電話を切られてしまった。それから幾ら待っても夫は帰宅しない。心配になった夢子が夫の携帯に電話をかけると、聞こえてきたのは夫の叫び声だった。その時夫は橋から転落死していた。あれから15年が経ち、夫の事件は後三日で時効を迎えようとしている。調停委員として働く夢子は休暇届を提出し、相棒の織田麻里と共に夫の死亡現場である多摩へ弔いにやってくる。ところが顔に傷のある男が先に手を合わせていた。夫の仕事の関係者と思った夢子は声を掛けるが、男は何も言わずに立ち去ってしまう。

ストーリーは夢子の夫の事件の犯人を時効が成立するまでに逮捕しようと夢子と仲間達が躍起になって犯人を捜し回る前半と、後半はその最中に麻里が巻き込まれた脅迫事件を中心に進んでいく。最後は法の番人としてどうあるべきかを問う内容で締め括られており、殺人事件を扱ったサスペンスでありながら、道徳の教科書を見ているような気分にさせられる。

殺人事件は犯人が逮捕されればそれで解決する問題では無い。殺人に至るまでの経緯は時として止むを得ない事情を孕んでいたり、同じ人間として同情する場合もある。そのために裁判で罪の重さに判決を出されるのだが、その判決は誰もが納得するものだとは限らない。法律は万能ではないのだから。

ドラマをラストまで見てもすっきりとした感想は持てなかった。この結末で良いのか悪いのかどうにも割り切れない後味の悪さが残ってしまう。但しこのシリーズのフィナーレを飾るには良い題材に思えた。

満足度は★★★★

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東京駅お忘れ物預かり所2 寝台特急「サンライズ瀬戸」〜暁の殺人トリック〜

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 高嶋政伸、酒井美紀、櫻井淳子 他
【放送】 2008年(テレ朝)

東京駅にある『お忘れ物預かり所』に勤務する職員が寝台特急で起きた連続殺人事件の謎を究明するトラベルミステリー。『東京駅お忘れ物預かり所』シリーズ第二弾。

東京駅『お忘れ物預かり所』では取材に訪れた旅行雑誌の記者・渡辺恵の到来に歓喜していた。取材も終わり見送りに出た望月幸平は恵が東京駅二十二時発の寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗って今夜の内に高松へ向かうと聞いて、その前に撮影した画像の確認のため駅のホームで会う約束をする。一週間の取材旅行は恵にとって大きなチャンスだった。その日、お忘れ物預り所が閉まる時間ぎりぎりに女性が乗車券を落としたと言って駆け込んでくる。それは寝台特急「サンライズ瀬戸」の東京から横浜までの乗車券で、恵が乗る予定の列車だった。出発直前に駅のホームに駆け付けた恵は幸平と同僚の村尾由希子に見送られてサンライズ瀬戸で出掛けて行く。ところが丁度その頃、恵の実父が自宅で何者かに殺害されていた。死ぬ少し前に実父が恵に金をせびる電話を入れていた事から恵が殺害容疑をかけられてしまう。

仕事で大きなチャンスを得た恵は幸平には眩しく見えた。そんな彼女に仄かな好意を抱いた幸平は恵の無罪を信じて必死に駆けずり回る。一方、同僚の由希子は現実を冷静に見つめ、恵の行動の不審点を見つけ出して恵への疑いを深めていく。人を信じ抜こうとする熱い幸平と冷めた目線で現実を見極める由希子の両極端の二人が結果的には協力して事件を解決へと導いていく。

サスペンス物では事件と聞いてすぐに飛びだしていく場面を良く見かけるが、主人公が警察の人間ならまだしも、普通の職業でそうするのはなかなか難しい所。勿論、このドラマの探偵役を務める幸平は東京駅勤務の職員。業務時間中に職場を抜け出すわけにはいかないし、遠方への出張が必要な場合は当然有給休暇を使用する事になり、その費用も自腹。そういう縛りをわざわざドラマに取り入れている面が楽しい。またそんな幸平を温かく見守る同僚達も外してはおけない。

トリックは使用されてはいるものの、今回は鉄道の職員だからという特徴はあまり見られない。多少その職業が有利とされる面はあるものの、ごく普通の2時間枠のサスペンスだったという印象が強い。どちらかと言えばお手軽なエンターテイメントサスペンスに少し毛が生えた程度のドラマである。

満足度は★★★

BoA,WISE,Yutaka Furukawa
エイベックス・エンタテインメント
(2008-02-27)

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ハマの静香は事件がお好き episode5

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 片平なぎさ、美木良介、山口香緒里 他
【放送】 2008年(フジ)

社長以外全員前科者の便利屋がそれぞれの特技を活かして事件を解決する『ハマの静香は事件がお好き』シリーズ第五弾!今回は高級絵画を巡る騒動に巻き込まれた便利屋の活躍を描く。

横浜にある便利屋『横浜猫の手紹介』は社長の音無静香以外全員前科者ばかり。しかし彼等はちゃんと更生し真面目に働いている。ある日、静香はアパレルメーカー社長宅の清掃の仕事へ行った際、主人の小田切平蔵からコレクションの高価な美術品を新しいギャラリーに移す仕事を依頼される。ところがその仕事中、経営コンサルタントの朝倉洋平が現れる。洋平は静香のかつての恋人で何かの行き違いで互いに振られたと思い込んでいた。静香に恋焦がれる社員の朝日虎之助は心穏やかではない。翌日、小田切からギャラリーで週末に開かれるオープニングパーティーの給仕の仕事を依頼される。どうやら洋平が推薦してくれたらしい。パーティーが順調に進む中、突然小田切の息子・雅也が乱入し、金を要求する。

二十年前の亡霊。

ある男のダイイングメッセージだが、これが今回の事件のキーワードとなる。殺人事件にまで発展した一連の高級絵画に纏わる事件の真犯人は一体誰なのか?相変わらず警察から疑いの目を向けられてしまう猫の手商会の面々が事件解決へと乗り出していく。

さてさて注目すべきは社員の一人である元ヤクザ・朝日虎之助の恋心。これまでのシリーズでも度々静香への想いが取り沙汰されてはいるものの、はっきりと意思表示するまでには至っていない。静香の方もいつも危ない所を守ってくれる虎之助を頼りにしていて満更でもない様子なのだが、今一歩進展がない。ところが今回は静香の元彼が登場する。しかも二人は憎み合って別れたわけではないので、再会した途端燻ぶっていた当時の想いが蘇ってしまう。そんな静香を見れば虎之助は気が気ではない。洋平が真っ当な生き方をした成功者であるだけに前科者の虎之助としては辛いところ。そんな虎之助が見せる男気が見物である。

ところで本筋のストーリーはと言えばこちらは月並みである。完全にお約束の展開で意外性に乏しい。もう少し捻ったミステリーにして欲しかった。

満足度は★★

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女教師探偵・西園寺リカの殺人ノート

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【出演】 菊川怜、金子昇、かとうかずこ 他
【放送】 2008年(TBS)

実験の好きな小学校の女教師が殺人事件の謎に挑むミステリー。ドラマ内では理科の実験が色々行われており、殺人事件のトリックよりも実験の方が楽しい作品。

西園寺リカは小さな漁港・君乃浦にある町立君乃浦小学校に赴任して一年になる女性教師。様々な実験を行って生徒達からは人気があるが、実験に関心を持った生徒達がプールに入ってしまい校長からは管理不行き届きで叱られる事もしばしばだった。ある日、漁港で働く生徒・しおりの母親が崩れてきたドラム缶の下敷きになって死亡する。警察は事故と見ていたが、生徒達の間では殺されたと噂になっていた。ドラム缶が崩れる直前大きな音がしたと聞いたリカは潰れたドラム缶を見てある仮説を立てる。

殺人事件の謎を解くと言っても理科の実験の延長であるのがミソ。専門的な知識が無ければ解決出来ないような難解なトリックがあるわけではなく、非常に単純なトリックを用いた事件を扱っており、むしろ科学捜査主体の現代の警察が全く真相に辿り着けない事に疑問を覚える程だが、その反面、学校の理科の時間に習った知識さえあれば解明出来るトリックは親しみ易さを感じる。またあちこちで登場するリカの実験やトリックの実証実験は見ているだけでもワクワクする。

またドラマの背景にあるのは小さな漁港が舞台という事実。地元民意識とでも呼べば良いのだろうか?小さな漁港であるが故の人々の故郷への思いや特有の考え方がドラマのあちこちに取り入れられているため、2時間枠のサスペンスでありながらも独特の世界観を持っている。主人公であるリカは東京の学校を出ているため町の人達の意向を無視して突っ走る場面が所々に見られるが、地元出身の刑事は警察の人間と言う良識よりもまず地元の人間としての考え方を持ってしまう。そんな何気ない描写がドラマに味を持たせている。

満足度は★★★★

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警視庁電話指導官 深川真理子の事件簿

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【出演】 菊川怜、内藤剛志、勝村政信 他
【放送】 2008年(テレ朝)

生真面目で融通の利かない女性警視庁電話指導官と捜査一課から左遷された落ちこぼれ刑事が捜査一課の鼻を明かすべく、ワンマン社長殺人事件の謎に挑む。

警視庁刑事総務課では現場の警官が困った時に手助けをする電話指導官が常に待機している。その中でも深川真理子は非常に真面目で優秀な電話指導官。その日も人質立てこもり犯人に出くわしたと電話を受けた真理子の適切で迅速な判断によって事件が解決したばかり。そんな真理子の活躍に目を留めた課長から直江を指導して欲しいと依頼を受ける。直江は元捜査一課の刑事だが、総務課に左遷されて以来やる気ゼロ。真理子は勤務時間にさぼってバッティング練習をしている直江を見つけ出すが、適当な理由をつけて帰ってしまう。そんな中、村松巡査からとある民家で悲鳴が聞こえたと連絡が来る。真理子の指導の下、村松が裏口から鷺沼宅に潜入すると主である鷺沼が殺害されていた。

エリート意識の塊である捜査一課長とその側近達。強烈な縦社会の警察にとって、役職の格差は絶対的な影響力を持っている。殺人事件となれば指揮を取るのは捜査一課長を中心とする捜査一課のお偉い方。それ以外の刑事達は同じ警官でありながらも兵隊として命令に従うだけの存在として扱われる。しかも命令された下々の者達が集めた情報によって事件が解決しても、結局手柄を得るのは指示を出していた捜査一課長なのである。

このドラマはそんな上下関係に反発を覚えた真理子と直江が、踏ん反り返って下々の者を見下す捜査一課の鼻を明かすべく、一つの殺人事件を独自のルートで解決する刑事ドラマ。市民の生活を守るために巡回する交番勤務の警官達も「いつも助けてくれる深川さんのためだ!」と立ち上がる姿は、捜査一課が何でもかんでも殺人事件を解決する刑事ドラマとは少々異なり、ほのぼのとした人の心の温かさや絆を感じさせてくれる。

そのせいか最終的に事件が解決した時の捜査一課のやられた感は爽快である。

満足度は★★★★

BoA,WISE,Yutaka Furukawa
エイベックス・エンタテインメント
(2008-02-27)

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魔王

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【出演】 大野智、生田斗真、石坂浩二 他
【放送】 2008年(TBS)

それは一枚のタロットカードから始まった。

優しい心を捨て復讐の鬼と化した青年弁護士が過去の事件の関係者を次々死に至らしめる復讐劇。2007年に放送された韓国ドラマ『魔王』を日本を舞台にしたリメイク版。大野智&生田斗真のW主演で、大野智はこのドラマが初の連ドラレギュラー出演で初主演作となる。

かつて神から寵愛された天使・ルシファーがいた。しかしルシファーは神の怒りを買い天国を追放されてしまう。行き場を失ったルシファーはサタンと名を変え、地獄の魔王となった。

誰もいない倉庫に花を手向ける青年がいた。彼の名は成瀬領。表向きは『天使の弁護士』と呼ばれる有能な弁護士だが、裏の顔は十一年前に起きた殺人事件に激しい憤りと憎悪を抱く復讐鬼だった。ある日、警視庁渋谷東署の芹沢直人刑事宛に宅配便が届く。差出人は『雨野真実』。見覚えのない名前を不審に思いながら芹沢が中を開けると、そこにはタロットカード『ジャッジメント』が一枚入っていた。丁度その時事件の一報が入り現場へ駆けつけようとした芹沢の前に成瀬が現れる。芹沢の中学の同級生である宗田の弁護に来たという成瀬に芹沢は何も知らずに挨拶する。実は芹沢こそが成瀬が憎悪する張本人だった。

成瀬と芹沢は対極の存在。成瀬が光ならば芹沢は闇。二人の対比は移動する動作にも表れていて、常に走り回る芹沢に対して成瀬は常に静かに歩いている等細かい部分にも配慮されている。また心も感情も全てを殺した感情の起伏の無い成瀬役には大野智が合っており、喜怒哀楽がはっきりと出る熱い刑事の芹沢には生田斗真が見事にはまっている。W主演の二人が非常に良い演技を見せており、元となった韓国ドラマ『魔王』での主演の二人のイメージとは異なるものの、何となく雰囲気的には通じるものがある。他のキャスティングについても意外性のあるキャスティングが目立つ。

リメイクするにあたってただ原作のストーリーを日本舞台にすり替えただけでなく、放送話数が半分に減った関係から大分内容は変更されている。とは言っても大元の面白さはそのままどころか良いとこ取りした感が強いため、十分楽しめる内容に仕上がっている。次に誰がターゲットとなるか判らぬ展開に意外性のある第三者が絡まり、一体誰がどう巡り巡って事件を引き起こすのか最後までハラハラのし通しだった。

但し綿密に練られた前半に比べ、後半のストーリーは随分雑然としている。前半はまるで登場人物を将棋盤の駒のように操って狙った敵の駒を射止めるような展開になっているが、後半は操ると言うよりは予測不能の事態に駒が盤から転がり落ちてしまったような展開になっている。想定外の出来事に計画のずれが生じるのは仕方が無いにしても、落差が激し過ぎるのが難点。勿論、後半は人物の心情に重点を置いているとはいえ、前半のぐんぐん引き込まれるような勢いを最後まで維持して欲しかった。

満足度は★★★★★

TCエンタテインメント
(2013-07-12)

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