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農家の嫁は弁護士! 神谷純子のふるさと事件簿2

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 浅野ゆう子、萩原流行、寺泉憲 他

【放送】 2006年(BSジャパン)

 

さくらんぼ農家の嫁となった女性弁護士が平和を守るため活躍する『神谷純子のふるさと事件簿』シリーズ第二弾。リフォーム詐欺が発端となった連続殺人事件の謎に挑む!

 

山形県寒河江市にあるさくらんぼ農家の嫁となった神谷純子は日々口煩い小姑・明美の小言に閉口していた。収穫の時期を迎えたある日、さがえ青年団の一人が闇金被害を訴えて純子を頼って来る。実は昨今、この辺りでは悪質な闇金の取り立てに悩まされる農家が続出していた。純子が交渉に当たるもまるで歯が立たず、告訴を考えていた矢先、さがえ青年団の一人が山中で首を吊った遺体となって発見される。遺書も残されていた事から警察は自殺と決めつけるが、検死の結果、体内から睡眠薬が検出され他殺の可能性が出て来る。その後、純子は死亡した青年の妻の証言から闇金がリフォーム会社を装った詐欺を働いていた事実を掴む。

 

リフォーム詐欺や刺青問題等々の社会問題を取り入れ、弁護士の少ない農村地帯で正義の味方然とした弁護士の純子が事件を解決するスタイルは前作と変わらない。今回は完全に農家の嫁&弁護士というポジションが決定しているので、純子自身の生きざまに関する部分は少ないが、舞台は長閑な田舎の農村地帯でも扱っている事件は闇が深く、その裏で苦しめられる人間のドラマはドロドロした重い話になっている。そのギャップがある意味このシリーズの魅力になりつつある。

 

その反面、ドラマが重くなり過ぎないのは小姑の明美の存在が大きい。常にコミカルなポジションで立ち回り、今回は事件に多少なりとも巻き込まれてしまうものの、それでも見ていて楽しい田舎のおばちゃんぶりは健在。そして今回からの登場となる萩原流行演じる八巻刑事。神谷純子が目立っているので警察はそれに対抗する勢力程度の扱いでしかなく、ただ威張り腐っていただけだったのだが最後の最後に見事な大逆転!華麗に存在をアピールしている。完全なるレギュラーポジションである。

 

農村地帯の正義のヒーロー物語。昨今はこういうエンタメ系のドラマが数少なくなってしまったのが惜しまれる。

 

満足度は★★★★

 

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シロサギは静かに笑う

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【出演】 余貴美子、保坂尚輝、染谷将太 他
【放送】 2006年(日テレ)

モニター商法で荒稼ぎしていた販売員が殺害される。被害者から相談を受けていた消費者相談員が事件に乗り出すサスペンスドラマ。『だます女だまされる女』シリーズ第九弾!火曜サスペンス劇場がこの放送の前年に終了しているため、最終話となるこのドラマだけ唯一火曜サスペンス劇場外で放送された。

東亀戸消費生活相談センターの相談員・石毛まどかは催眠商法に引っ掛かって羽根布団を売りつけられた被害者・志村の家を訪ねると、志村は台所で首吊り自殺を図っていた。慌てて幼馴染みの沢田刑事に連絡を入れる。最近、センターでは『美夢(ビーム)』という会社の催眠商法の相談が相次いでいる矢先の出来事だった。志村の死にショックを受けるまどかに美夢の社長・尾は平然と「人間生きててなんぼでしょ」と言ってのける。数日後、消費者相談センターが悪徳業者リストを発表する。その中に美夢の名前もあった。あっさり美夢を見限った尾は次に着物販売の『紫着舞』という会社を立ち上げ、元保険外交員・東佳恵を販売員にスカウトする。ある日、紫着舞で高価な帯を購入した女性がクーリングオフの相談に訪れる。そのやり口は明らかにモニター商法だった。様子を見に行ったまどかは社長が尾と知ってモニター商法への疑いを強める。そんな中、主任販売員として働いていた佳恵が突然自宅で殺害される。

今回は次々あの手この手で悪徳商法の会社を設立し荒稼ぎする尾が中心となったストーリーになっている。何故尾が悪徳商法に手を出すのか、そして尾が言う『悪』とは何を差しているのか。事件を通じてまどかと沢田がそれらを追及していく事になる。

これまでのシリーズでかなりの悪徳商法が紹介されてきたが、今回は催眠商法とモニター商法。最初に登場する催眠商法は美味しい餌を撒いて高額の羽毛布団を買わせるというやり口なのだが、面白いのはこれまでになかったこの手口を利用して私腹を肥やす人物が登場する事である。それが殺害された佳恵。彼女は催眠商法と理解した上で無料の商品を散々手に入れ、肝心の高額商品が出される前に姿を消すのである。悪徳商法の会社の社員達からとってみれば頭に来る事この上ないが、見方を変えればここまで頭の切れる相手なら味方にすれば心強い相手にもなる。実際佳恵は尾と組んで素晴らしい活躍を見せている。

とはいうものの悪徳商法が受け入れられてしまってはこのドラマの意味はない。あくまで主演は消費者相談員のまどかなので、最終的には悪徳商法が生む悲劇に目を向けている。子供が関わって来るだけに非常に痛ましい話ではあったが・・・。

さて見所はシリーズを通して初めて所長らしい姿を見せた所長の有難いお話だろうか。急作目にして初めて所長が所長となった所以を知ったような気がする。

満足度は★★★★

布袋寅泰,吉田美奈子,土屋アンナ,RIP SLYME,井上陽水,町田康,BRIAN SETZER
EMIミュージック・ジャパン
(2006-12-06)

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隣の女〜幽霊屋敷の殺人事件〜

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【出演】 前田吟、坂上忍、夏木マリ 他
【放送】 2006年(TBS)

二年前の四億円強奪事件を酷似した現金輸送車襲撃事件の犯人一味が閑静な住宅街の一軒家に立て籠った。警察の執念と愛する人を失った女性の心情を描いたサスペンス。出演者はやたらと豪華な顔ぶれが並んでいる。

東京ドームが見渡せる東京小石川の本郷の貸家に一人暮らしの女性が越してくる。一目見るなりスリムで美人の容姿に向かいのマンションの住人の森山は彼女・中島淳子に俄然興味を持つ。しかしこの貸家は以前から住人がひっきりなしに代わる事も知られており、淳子も来月にはいなくなるのではと友人の作家・西村と話をしていた。その夜、淳子の夢を見た作家は純子に対する妄想を『隣の女』というタイトルで小説を書き始める。翌朝、ゴミ集積所にゴミを出しに来た淳子は森山の妻に曜日が違うと注意される。実は親切そうに見えた大家の坂田の妻はとんだ食わせ物。貸家にやって来た住人をいびって楽しむ性根の曲がった女で、その日から何かにつけ淳子に文句をつけてくるようになる。

誰が主役なのか良く判らないままに進むドラマで、最初は引っ越してきた淳子に惚れこんだお気楽な男二人組が主役かと思いきや、途中から主役は淳子なんだか現金輸送車襲撃事件の犯人なのか混沌として、よくよく考えてみれば誰にも焦点が当たっていない行き当たりばったりなドラマである。

序盤から何かと二年前に起きた現金輸送車襲撃事件の事が話題となっているので、それに関わる展開になるのだろうとは容易に推測出来る。色々なミスリードを用意してそちらに目が向くようなストーリーにはなっているものの、殆どそれに惑わされる事無く先が見えてしまうくらい単純な内容であるのが玉に瑕。

二時間サスペンスドラマでは良くサブタイトルに内容を具体的に示す言葉を書き連ねてしまい、中にはドラマ最大の謎まで書いてしまうドラマもある。ところがこのドラマに関しては全くサブタイトルが意味をなしていない。そもそもこんなサブタイトルはいらないと思うのだが、もしかすると晩夏〜初秋の放送だったので、季節柄幽霊を入れてみたのかも知れない。

満足度は★★★★

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温泉(秘)大作戦3

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【出演】 森口瑤子、白竜、朝丘雪路 他
【放送】 2006年(テレ朝)

旅館経営のスペシャリスト集団が旅館の立て直しを図る傍ら事件を解決する温泉旅館立て直しサスペンス。金銭面だけでなく、様々な方面のスペシャリスト達が再建を目指して駆け回るのだが、何故か事件に巻き込まれてしまう何とも皮肉な二時間サスペンス。『温泉(秘)大作戦』シリーズ第三弾!

仕事の依頼を受けて城ノ内オフィスの星野さつき一行は函館空港へ降り立つ。函館はエキゾチックな町として知られる日本有数の観光地。そこから松前の温泉旅館『矢野』に向かう途中、さつきは崖の上で何かを探す男を目撃する。実は男は矢野の支配人の竜崎だった。どうやら矢野の経営不振の裏にはグローバル開発という乗っ取り屋が絡んでいるらしい。さつきは一刻も早い立て直しが必要と判断する。矢野の状況は亡くなったさつきの両親が経営していた旅館の危機的状況に良く似ているだけにさつきの思いも一入だった。そんな中、竜崎を見掛けた崖の下で発見された男の遺体の身元が判明する。遺体は矢野が先代から世話になっていた税理士の谷山で、崖の上で争った形跡が残っていた。またその場に女将のネーム入り万年筆が落ちていた事から、容疑者として女将が連行されてしまう。

両親のように旅館を潰したくない。

そんな強い思いからさつきが暴走してしまう内容となっているのだが、正直言ってしまうとさつきがとった行動は理解不能である。結果的には事件解決に役立っているのだが、何をしたくて暴走しているのかが判り辛い。乗っ取り計画を立てている企業を邪魔してやりたいのか、それとも裏切り者をあぶりだしたいのか、まあとにかく本来の仕事を忘れて行動しているのは確かであり、その事で同僚の島慎之介と仲違いしてしまう羽目になる。今回はチームワークの良さを強調する内容で締め括られているので、おそらく仲違いさせるだけの理由が欲しかったのだろう。

さて殺人事件はと言えば、どうして警察は犯人をすぐに捕まえられなかったのかが不思議なくらいの内容。むしろ事件解決後に判明する松前の旅館を狙う輩等々の背景の話の方が遥かに面白い。それがただ台詞の中だけで完了してしまうのが残念である。

最後に紹介される立て直しのメインとなる新レシピのメインは本マグロ。これを見せられてしまうと是非一度松前へ行ってみたくなってしまう。毎度の事ながら、食べ物の威力の凄さを見せつけられる。

満足度は★★★

玉城千春,金城綾乃,重実徹
ビクターエンタテインメント
(2004-01-21)

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調停委員日向夢子の事件簿4 復讐

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【出演】 三田佳子、坂井真紀、渡辺典子 他
【放送】 2006年(フジ)

別荘で家政婦の遺体が発見された。片親の子供達を見守るマイペースな調停委員と弁護士資格を持つ駆け出し調停委員が殺人事件の真相を暴くミステリー。原作は夏樹静子著の『最後に愛を見たのは・・・』。

東京地方裁判所の調停委員・日向夢子と織田麻里のコンビは調停の申し立て人である森口玲子から話を聞く事になった。別れた夫が養育費の三万円を払わないという。その場に元夫と身重の妻が乗り込んできて修羅場となってしまう。麻里が一緒についてきた玲子の娘のミドリとミドリの友人の青木昇の相手をしている間に夢子はさっさと調停を成立させてしまう。そんな夢子を昇は密かに頼もしく感じ、夢子が仕事を終えるのを待って母親と会わせて欲しいと訴える。昇は父子家庭で母親の顔を知らない。今、昇の面倒を看ているのは青木家の後妻を狙っている若い家政婦・加代子で、昇に対する愛情は皆無だった。後日、青木家の別荘へ招待された夢子は青木親子とミドリと共に別荘へ出掛けて行くが、別荘の中では加代子が横たわって死んでいた。

今回の事件には小学生の子供達が絡んでいる。ドラマに登場している二人の子供はそれぞれ父子家庭、母子家庭で育ち、互いに常に親のいない寂しさを抱えて生きている。しかし親はそんな子供の気持ちに気付きもしない。夢子と麻里は子供達の身になって考え、子供達のために行動を起こしていく。

さて事件のキーになっているのはアジ化ナトリウム。起爆剤や防腐剤に使用される化合物だが、毒性が強いため人を死に至らしめる事もある。死亡した加代子もアジ化ナトリウムを服用した事が死因だった。ところが別荘では食べ物はおろか、何かを飲んだ形跡もなかった。一体、加代子がどうしてアジ化ナトリウムを口にしたのかが事件の焦点となってくる。

ドラマは全編に渡って親子関係について注目した内容になっている。どの家庭にも事情はある。そして時にはそのせいで親子が離れ離れになってしまう事もある。人には色々言い分はあるものの、親の身勝手さのせいで子供は寂しい思いをする事も少なくは無い。事情のある家庭を取り上げて子供の心をもう一度考えて欲しいと暗に語っているように思えた。

満足度は★★★★

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ハマの静香は事件がお好き episode4

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【出演】 片平なぎさ、荻野目慶子、大谷みつほ 他
【放送】 2006年(フジ)

社長以外全員前科者の便利屋がそれぞれの特技を活かして事件を解決する『ハマの静香は事件がお好き』シリーズ第四弾!今回は社長のかつての教え子の冤罪事件に挑む。主演の片平なぎさがまさかの猫耳メイド姿を披露。

横浜にある便利屋『横浜猫の手商会』は社長の音無静香以外全員前科者ばかり。ある日、音無静香は公園でかつての教え子の杉浦里奈と出会う。里奈から静香が『鬼の音無』と呼ばれ、恐れられていたと聞いて社員は驚愕する。体を売って稼ごうとする里奈を見兼ねて静香は便利屋で働かないかと誘う。前科者じゃなきゃダメだと言う社員達に、里奈は自分も前科があり出所したばかりだと告白。実は男に写真を撮ると騙されて乱暴されそうになり、その相手を誤って殺害してしまったのだ。通常は無罪になるケースなのに何故里奈が有罪になったのか専務は不思議がる。行く宛の無い里奈を静香は家に連れてきて面倒を看る事にするが、里奈は早速金を盗む。

困った人を放ってはおけない性分の静香がかつての教え子・里奈の冤罪を晴らすべく社員達の協力を仰いで冤罪事件から端を発した連続殺人事件の謎を解明するというストーリー。前科者が社員だけに警察からは何かと目を付けられては嫌味を言われると言う、片平なぎさ主演のサスペンス物では割合珍しい類のドラマになっている。そのため情報を集めるのも内輪頼りなのだが、そこは様々な方面に顔の利く面々。通常なら知り合えないかなり特殊な人々から情報を集めてくる事になる。

また教え子の冤罪を晴らす目的で事件に首を突っ込んだ静香だが、犯人と睨んだ相手が死亡するという連鎖にその事件にまで首を突っ込まざるを得なくなっていく。本格的ミステリーとまでは言えないものの、目先が刻々と様変わりする展開に非常に楽しめる。またそれに伴って静香が道を外しかけた里奈を更生させるべく広い心で受け止めていく様も見所の一つ。

但し主演の片平なぎさのアップが難点。流石に年齢も年齢なのであまり近付き過ぎたカットになると肌の状態や弛み、皺などがはっきり見えてしまう。服装などで若作りしているだけに遠目はまだ見られるもののヒロインがこれでは残念過ぎる。

満足度は★★★★★

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ひみつな奥さん

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【出演】 藤原紀香、葛山信吾、雛形あきこ 他
【放送】 2006年(フジ)

元銀座のNo.1ホステスが警察官の奥様に。でも同僚の奥様方にはその事は絶対に秘密!そんな奥様が夫のために事件解決に大活躍する痛快ミステリー。原作は星崎真紀のコミック『ひみつな奥さん』。

クラブ『翠』のステージでは銀座のNo.1ホステス・蝶子が『さよならの向こう側』を熱唱していた。今夜限りで蝶子はホステスを廃業し、愛する男性・相田六郎と結婚する。七年来の客・田沼が名古屋から駆けつけてくれる等、感動的なフィナーレを飾った。六郎は花戸山署地域課の巡査。官舎で新婚生活を迎える事になった蝶子は引っ越し早々官舎の奥様方に迎えられる。奥様方のボスは本田警部の妻。かつて本田警部が水商売の女性と浮気した事があり、以来水商売の女性を目の仇にしていると言う。官舎の奥様方と仲良くするためには過去を知られてはならない。もしもバレれば昇進のかかった夫の妨げとなる。何とか誤魔化しつつ官舎で暮らし始めた蝶子だが、そんな矢先贈賄容疑で逮捕される田沼のニュースを見て愕然とする。子煩悩で家族思いの田沼が贈賄などするはずはないと蝶子は思うのだが・・・。

銀座ではNo.1のホステスでも普通の生活をさせればドジで家事は一切駄目な主婦。そんな彼女が愛する夫のために頑張る姿はとっても可愛らしく見える。No.1に上り詰めるような女性なら何でもかんでも張り合う強気な女性かと思いきや、蝶子の場合は決して奥様方と対立するような事はせず、何とか歩調を合わせようとする。こんな可愛らしい女性なら夫は幾ら家事が駄目でも大目に見てしまいたくなるのは判るような気がする。

しかし犯人を追いつめるクライマックスではそれまで封印してきた蝶子が夜の艶やかな女に戻って一人で乗り込んでいく。それまでの可愛らしさが一変。銀座のNo.1ホステスの自信と迫力が漲り、かなりの迫力で犯人に迫っていく。とは言ってもか弱い女性には違いなく、腕力では男性相手に敵うはずもない。最後は警察官の夫が彼女を助けに飛び込んでくるという筋書き。

そんな蝶子役には藤原紀香がぴったり雰囲気が合っている。派手な衣装を身に付けたホステス姿はド迫力である。

またミステリー物ではあるものの殺人に結びつかないのには好感が持てる。

満足度は★★★★

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蒼い描点

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【出演】 菊川怜、黒田福美、田辺誠一 他
【放送】 2006年(フジ)

黒い噂のある記者の転落死が元でベストセラー作家の盗作疑惑が持ち上がる。特ダネの匂いを嗅ぎつけた編集者と作家の担当編集者が事件の謎に迫るミステリー。原作は松本清張著の『蒼い描点』。

日本現代文学大賞を受賞した村谷阿沙子がスピーチを行っている中、会場に押しかけた出版社達は陽光社『週刊文論』の編集者である椎原典子を戦々恐々と見つめていた。阿沙子は気分屋で気難しく扱い辛い作家。それなのに何故か典子だけはお気に入りで、姉妹のような関係を築いていた。締切間際のある日、突然阿沙子が箱根の強羅環翠楼へ行くと連絡してくる。典子は原稿を貰いに慌てて箱根に会いに行った。これは筆が進まない時の阿沙子の癖で、これまでにも度々こんな事があった。ところが原稿は出来ておらず阿沙子から別の旅館へ泊れと言われてしまう。その夜、阿沙子がどこかに出掛ける姿を見て典子は連絡を入れるが、連絡は取れなかった。その後、阿沙子は監視されているみたいで気分が悪いと言って勝手に東京へ帰ってしまう。典子も東京へ戻ろうとした時、昨夜会った田倉記者が橋から投身自殺をした現場を通り掛かる。

興味深いのは典子が事件について調べ始める動機。姉のように慕う阿沙子の疑惑を晴らしたくて事件を調べる事になる。それをよりにもよって、特ダネだと飛び付く先輩記者の崎野と行動を共にして。全く正反対の動機で二人の記者が事件を調べる発想は面白い。

但し記者としてみれば典子はまだまだ未熟者。盗作と聞けば週刊誌の記者は飛びつくはず。ところが典子は記者としての責務より感情の方を優先してしまう。最後に崎野に見事にそれを指摘されてしまう場面に思わずにんまりしてしまう。

一人の男の転落死から裾野を広げていくストーリーはなかなか面白いものの、このドラマの場合は広げるだけ広げてバタバタしている内に解決してしまった感じが強い。主役である菊川怜の朗読が常にべたっとしていて、真実に迫っても緊迫感や臨場感があまり感じられないのが難点である。

満足度は★★★★

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夜桜お七殺人事件

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【出演】 坂本冬美、西村和彦、朝丘雪路 他
【放送】 2006年(テレ朝)

芸者と検事の二足の草鞋を履く女が記憶喪失の友人の空白の二年間を暴く。演歌歌手の坂本冬美がドラマ初出演。芸者、検事、ホステスと様々な扮装で登場!自身のヒット曲『夜桜お七」をモチーフにしたミステリードラマ。

宮城県の愛子に住む大山七々子は仙台地方検察庁に勤務する検事。しかしその裏では『春駒』という名で芸者をしていた。ある日、七々子は刃物で胸を刺された男を路上で発見される。男は「夜桜お七」と言い残して息を引き取る。現場に駆け付けたのは所轄の戸部刑事。戸部は春駒の贔屓の客でもある。七々子は素知らぬ顔で戸部を激励する。その翌日、二年前から行方不明になっていた入江美保が訪ねてくる。美保は自分の家が無くなったとかなり動揺していた。しかし美保は行方不明の間の二年間の記憶はなく、自分が派手な身なりをしている理由も判らなかった。おまけに腕には血が!七々子の母親が気味悪がって専門の施設に任せようと話していると美歩の様子が豹変する。

友人が絡んでいる事件だと知って検事自らが捜査に乗り出すという内容で、捜査のためにはホステスとなって潜入捜査まで行ってしまう変幻自在な姿を披露する。おまけにステージで「夜桜お七」を歌ってしまうのはご愛嬌。また事件担当刑事は主人公にぞっこんで、全ての面で協力的でいう都合の良い設定になっている。

主演の坂本冬美は本業が歌手だけあって声は良いのだが、芝居とはまた違った種類の声質のためどうしてもドラマの中では彼女の声だけが浮いてしまう。芸者姿も様になっているし、演技もそうは悪くないのだが、声質で大分損をしている。

さて妻の失踪が記憶喪失のせいとは知らず、妻が突然いなくなった後、当時まだ四歳の子供を抱えて苦労した夫が妻を容易に許せないのは判る。その間に優しくしてくれる女性が現れたなら、その女性に心を移しても仕方がないと思う。検事の活躍により事件は解決し、家族がどうなるかは本人次第。元通りの幸せな家庭を取り戻したいなら妻を許すしかない。例え空白の二年間に何があったとしても、子供は依然として母親を恋しがっているのだから。一応、大団円には違いないが、厳しい道のりであるのは違いない。ドラマではその点には一切触れていないままで、あくまで友人として支えようとした七々子が男性陣にモテモテである面を強調して終了する。そのため意外とハードな内容ではあったにも関わらず軽いノリで終わってしまった感が強い。

満足度は★★★★

林あまり,若草恵,カラオケ
EMIミュージック・ジャパン
(1994-09-07)

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超豪華客船殺人航路 〜新船長の航海事件日誌〜

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【出演】 船越英一郎、木内晶子、遊井亮子 他
【放送】 2006年(テレ朝)

苫小牧ー名古屋間を航海する豪華客船の乗客が水死体で発見された事件を皮切りに政治絡みの事件に船長が巻き込まれていくサスペンス。土曜ワイド劇場では2002年まで高橋秀樹主演の『杉崎船長シリーズ』が十三作制作されている。このドラマはそのリニューアル版。かつては杉崎船長の同僚として出演していた船越英一郎が主演を務めている。ストーリーの繋がりはない。尚、ゲストとして高橋秀樹が先輩船長として登場する。

苫小牧−名古屋航路を航行する太平洋フェリー『きそ』の船長・川上要一は船員から慕われる人望の厚い人物。またサービス精神も旺盛で客の望みとあれば喜んで社交ダンスの相手もする。フェリーが名古屋港を出港した夜、川上が乗客の社交ダンスの相手をしている頃、甲板では若い女性の携帯電話を奪おうと男と揉み合いになっていた。しかし男は海に転落。難を逃れた女性は携帯電話のメモリーを取り出し、履歴を全て削除した。そのままフェリーは何事も無く苫小牧に到着し、川上は家のある函館へと向かう。その際、船員の和田蛍も函館に住みたいと駄々をこねてついて来てしまう。川上の家は市場で働く母親と入院中の妻・清美と仲の良い家族だと蛍ははしゃいでいたが、実は川上はまだ独身で母親も本当の母親ではなかった。

まるでアクション映画でも観ているような派手なアクションが至る所で見られ、ロシアで訓練された特殊工作員が登場したり、川上自身もかつてプロから声がかかっていたボクサーだったという設定になっており、これまでの夫婦の絆や船乗りとしての誇りを前面に押し出してきた『杉崎船長シリーズ』とは随分違った雰囲気になっている。

だからと言って全く家族の話が出て来ないわけではない。川上にはかつてプロボクサーへの道を諦めた背景があり、川上がその贖罪のために今の家で暮らしている事になっている。また結婚を考えている女性は難病の筋萎縮症を患っており、両想いでありながらも結婚に踏み切れずにいる等々複雑な事情を盛り込み過ぎ。

事件を追う側面と家族の問題としての側面。どちらにも力を入れているのは判るが、少々手を広げ過ぎてしまった感じが拭えない。一応事件は解決したものの、事件の謎を解き明かすよりも川上の拳が復活した事を喜ぶ場面に首を傾げるばかり。何もこれならば船長シリーズのリニューアルというポジションにしない方が良かったのではないかと思う。

結果から言えばこのドラマはシリーズ化されていない。川上の人間関係の問題はおそらく二作目以降で回収の予定だったのではないかと思うが、残念ながら完全に投げっ放しとなってしまった。事件の方は割合楽しめるが、中途半端に終わらされた感じがどうも気に入らない。

満足度は★★★★

玉城千春,金城綾乃,重実徹
ビクターエンタテインメント
(2004-01-21)

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