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48時間の恐怖 時計の針がナイフに変わるとき

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 池上季実子、益岡徹、渡辺典子 他

【放送】 2004年(BSジャパン)

 

妊娠中の女がホテルの一室で遺体となって発見される。彼女の夫はその日彼女と一緒にいたテレビ局のプロデューサーが犯人だと思い込み、彼の娘を誘拐するミステリーサスペンス。原作は笹沢左保著の『時計の針がナイフに変わるとき』。

 

東京のホテルの一室で井筒杏子の絞殺遺体が発見される。杏子は妊娠しており、体内からO型の体液が検出された事から、情事の末に殺害されたと警察は見ていた。それから一か月後、テレビ局のプロデューサー・夏八木の娘・香織が幼稚園の帰りに車で拉致されてしまう。香織と一緒にいた真知子は泣きながら夏八木に報告する。誘拐したのは杏子の夫の井筒だった。井筒は夏八木を杏子と不倫した挙句絞殺したと思い込んでいたのだ。娘の誘拐はその復讐のためだった。同じ頃、警察もホテル従業員の目撃情報から、杏子が殺害された日、杏子と一緒にいたのが夏八木だと特定していた。犯人からの要求を聞いた夏八木は警察の任意同行を拒否。真知子と共に杏子を殺害した真犯人を探す事にする。

 

残された時間は48時間。誘拐犯の指示は娘の命を助けたければ命を絶て。

 

そんな狂気に満ちた要望を突き付けられた父親の苦悩や焦燥が時計の針に例えた表現が秀逸である。原作タイトルは元々それをほのめかした『時計の針がナイフに変わるとき』となっているのに対して、今回のドラマのタイトルは『48時間の恐怖』。テレビドラマの場合、ストレートなタイトルを採用するのかも知れないが、文学的な観点から言えば非常にお粗末この上ない。

 

一つのドラマの中に複数の事件が重なって起きる作品があるが、この作品も殺人事件とそれが原因となった誘拐事件が起きる。尤もこのドラマの場合、端から誘拐事件の犯人は名乗っているので、実際には殺人事件の方の謎解きがメインである。但し誘拐事件にタイムリミットがあるのがミソ。これがある事によって見ている側も焦燥感を一緒に味わえる効果を導き出している。

 

それにしても出演陣の年齢層の高さはどうにもならないのだろうか?主演ありきで決まった配役なのだろうか?誘拐される娘が幼稚園児なのに対して、叔母である真知子の体型がもはや年齢を隠せない程にオバチャン化している。この点がどうしても気になって仕方が無かった。

 

満足度は★★★★★

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女の中の二つの顔

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 余貴美子、杉本彩、村上弘明 他

【放送】 2004年(BSジャパン)

 

青山の高級マンションで女性の絞殺死体が発見される。彼女と不倫関係にあった夫の犯行と気付いた主婦が自分と子供達の幸せを勝ち取るまでの軌跡を描いたサスペンス。原作はエドワード・アタイヤ著の『細い線』。女と愛のミステリー枠で放送された。

 

鎌倉で姑が運営する組紐教室の講師を務める滝川絵美子は最愛の弟・孝介の七回忌の席で孝介の婚約者だった佐島彩乃と口論になる。孝介は交通事故で死亡しているが、同乗していた彩乃だけは九死に一生を得ていたのだ。事故の前日、孝介は絵美子への電話で彩乃の事で何か話があるような事を匂わせていた。絵美子は未だに孝介が何を言いたかったのか気になっていて、その件を彩乃に尋ねたところ突然彩乃が声を荒らげたのだった。現在、彩乃は絵美子の子供達が通う小学校の教師・雅夫と結婚。しかし彩乃は結婚後も男と不倫を繰り返し、資産家の佐島家の婿養子となった雅夫は彩乃に文句も言えずにいた。ある日、絵美子が東京・青山へ組紐の材料を買い出しに出かると、夫・誠一郎の姿を見かける。鎌倉に戻った途端、彩乃が青山の高級マンションで絞殺されたと知って驚愕する。その時間は誠一郎を見かけた時間と一致するのだ。絞殺に絵美子が作った組紐が使われていた事から、絵美子が容疑者になってしまう。

 

姑と仲が良く、家族円満で何の不満もなかったヒロインに突如として訪れる不幸の連鎖。彼女自身は何も悪くないのに、彼女の周囲がどんどん崩れて壊れていく。それでも必死に家族を、家庭を守ろうとするヒロインの姿を描いたストーリーで、そのために彼女は本来の自分を捨てて心を鬼にする。タイトルになった二つの顔とは幸せを信じていた頃の彼女と幸せは掴み取るものだと悟った彼女の二面性を指している。今は幸せでも一寸先にはどんな不幸が待ち受けているかも判らない。ある意味、天国から地獄へ突き落とされた彼女の復讐物語とも捉えることが出来るだろう。しかし何と言っても驚愕したのはヒロインと姑のラストでの会話。姑は何もかも御存知で?結局、このドラマが訴えたかったのは幸せのためなら女はどんな強かな女にでもなれると言う事なのだろう。ヒロインががらりと豹変した後の微笑みが逐一怖かった。

 

登場する人物の紹介が一切ないままに進んでいくストーリーなので、会話の中から関係性を掴まないとなかなか誰と誰がどういう関係なのかが見えて来ない。また良く二時間サスペンス物であるような中盤で事件をまとめるようなホワイトボードも登場しない。おまけに序盤から惹き込むようなハイテンションというわけでもなし、現代のドラマの常識を悉く逸脱したドラマである。その代わり関係性が見えて来ないからじっくりとドラマを見入ってしまう。比較すると今のドラマは親切過ぎて見ている側の考える力を排除してしまっているように思えた。

 

満足度は★★★★

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十七年目の秘密 〜定時制教師・石本歩〜

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 片平なぎさ、松金よね子、佐藤B作 他
【放送】 2004年(日テレ)

教え子の無実を信じる定時制高校の教師が活躍する学園ドラマ。

石本歩は病死した夫の意志を継いで進学校の教師を辞めて現在は東川区立川喜多高校の定時制教師を務めている。様々な事情を抱えた個性豊かな生徒達からは慕われているが、一人息子は父親に任せきりでなかなか構ってやれない事を心苦しく思っていた。ある日、学校の校門付近に良く出没する女性・佐々岡絹子が殺害される。刑事から見せられた顔写真を見た歩は前に一度話し掛けられた事があるのを思い出す。その時、彼女は刑務所でお手玉を作っていた事を明かしていた。殺害された時間が夜間であった事からどうやら刑事は定時制に通う生徒達の犯行だと疑っている様子だった。一人一人尋問したいと申し入れてきた警察に歩を始めとする定時制の教師達は怒り出し、申し出を拒否する。

殺人事件が起きるのでサスペンスの位置づけになっているが、実際には教師と教え子の学園ドラマであり、生徒達とのエピソードの中に殺人事件が絡んでくるようなストーリーになっている。そのためミステリーやサスペンスの要素は殆ど皆無に等しい。

サブタイトルに主人公の名前を持ってくるだけあって続編も見越してのドラマだったのかと推測される。生徒達もそれぞれ色々な事情を抱えている設定になっていて、そのどれかに脚光を浴びせればそれだけでドラマが完成しそうな雰囲気である。しかしながらこのドラマが放送された火曜サスペンス劇場は翌年終了。続編は作られず終いになっている。もっとも今回の内容を見ても普通の定時制学園ドラマになりそうな感じではあるが・・・。

学園ドラマだからと言って母親は子供を守るためなら何でもするとか教師は教え子を信じるものだとか綺麗ごとばかり並べるのが却って嫌味に聞こえる。おまけに年長者ばかりが自己犠牲を払うのもどうかと。一人の生徒の秘密が明らかになった時、それに対してそれぞれが別の意見を言い合う場面がある。その時になって初めて教室の中にいた生徒達が影から一人の人間となっていく。卒業式の時の送辞のような感じではあるが、ようやく学校らしくなった。学園物としては少々物足りなさを感じずにはいられない。

満足度は★★★

一青窈,一青窈,武部聡志
日本コロムビア
(2004-02-11)

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だます女だまされる女7

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 余貴美子、島田陽子、根岸季衣 他
【放送】 2004年(日テレ)

エステティックサロンの施術でトラブルのあったエステティシャンが自宅で殺害される。施術トラブルの背景にある人間関係に消費者相談員が迫るサスペンスドラマ。『だます女だまされる女』シリーズ第七弾!

東亀戸消費生活相談センターでは消費生活相談員による相談員研修ビデオが制作された。ビデオを見た相談員三人は草薙みちエステティックサロンの発表会へ行ってみる事に。当日会場に登場した草薙みちは45歳の年齢とは思えぬ美しさに愕然となる。帰りがけに三千円の優待チケットを貰った石毛まどかはチーフエステティシャンの木元沙恵から名刺を渡される。彼女はまどかのかつての相談者だった。ある日、みちは結婚を来月に控えた藤井由紀に目を付ける。由紀の頬にはにきびが目立つため、ブライダルチケットを送り付ければブライダルエステコースを受けに来ると踏んだのだ。案の定エステ店にやって来た由紀は担当の沙恵から二週間のブライダルコースを勧められる。ところが施術を終えた由紀の顔には酷いただれが出来てしまった。相談を受けたまどかは紀子と共にエステ店と話し合いに出掛けると、店長のみちは施術に問題はないと主張し、納得のいかない紀子はさちを「大野さん」と呼んで平手打ちを食らわせる。実はさちは紀子の元夫の浮気相手だった。

殺人事件のキーとなるのは将棋の『歩』。これが何を意味するのかまどかは探っていく事になる。

華やかな女優の競演に圧倒される。美のカリスマ・草薙みち役の島田陽子の年齢不詳の美しさに目を見張る一方で、根岸季衣の幅広い年代を自然に見せる演じ分けにも舌を巻く。これはこれで年齢不詳と言えるのかも知れない。

さて今回は消費者相談員としてどうあるべきかをまどかは考えさせられる事になる。相談員の仕事には限りがある。相談者に親身になろうとしても出来るのは書類上の対応だけで、それ以上踏み込む事は出来ない。契約が無効になっても相談者がそれで救われるわけではなく、そこが相談者が立ち直るためのスタートラインとなる。相談員を頼りにしていた相談者の立場からすれば、仕事を終えたと離れていく相談員に見捨てられた気持ちになってしまう場合もある。沙恵のように。勿論まどかに非があるわけではないが、相談員のような人と関わる仕事の場合、引き際を間違えると大変な事になるという例を挙げてドラマ化したようなストーリーである。

満足度は★★★

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結婚相談員末永卯月の推理案内状 地獄の花嫁5

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【出演】 名取裕子、萩原流行、多岐川裕美 他
【放送】 2004年(フジ)

花嫁の母親の大学の同窓生が次々殺害される。花嫁の出生の秘密を巡る連続殺人事件にベテラン花嫁相談員と後輩の花嫁相談員のコンビが乗り出す『地獄の花嫁』シリーズ第五弾!

かつて末永卯月が一緒にコンビを組んでいた先輩の小川加代子の娘・友香が結婚する事になり、加代子から式の担当を依頼されて卯月は大張り切りだった。友香の中学時代にはぐれた時期があり、その際は卯月も一緒になって家出した友香を探した経緯もあり、卯月の喜びもひとしおだった。ところがお色直しのために花嫁が控室へ向かった直後、女性の悲鳴が響き渡る。驚いた卯月と同僚の浅田詠未が控室へ駆けつけると、中では男性が果物ナイフで刺されて殺されていた。早速警察が現場検証を始めると、室内には争った形跡が残されていた。また床の上には二百万円の入った封筒が落ちていた。殺された男性は田辺と言って加代子の大学の同窓生だと判明する。しかし加代子に寄れば田辺を招待した覚えはないと言う。遺体を目撃した友香は動揺し披露宴は中止になる。後日、改めて披露宴のやり直しを相談に行った卯月と詠未だったが、不安を拭えない友香を加代子が厳しく叱咤する。そんな加代子を見た詠未はまるで継母のようだと卯月に漏らす。実際卯月も加代子と友香の関係がぎくしゃくしているのを感じ取っていた。

前作の流れを汲んだ設定・構成になっているものの、卯月のキャラがお色気キャラからオバサンキャラに移行してはいるものの、やや復活しているのにほっと安堵する。手掛かりを探すために潜り込んだ葬儀場で捜査そっちのけでちゃっかりお寿司を食べまくったり、ゴシップと悪口は女の得意技とばかりに関係者から情報を入手したり、聞き込みと言いつつエステティックサロンでくつろいでしまったり、このシリーズが始まった頃にはまだ初々しさのあった相棒の詠未までもが卯月の教育で同じ方向に歩んでいるのが笑えてしまう。そして何と言っても葬儀社になる夢が高じてついに棺をベッドにする所まで行ってしまうとは・・・。やはり卯月はこうでないと面白くない。

とは言うもののシリーズ第四弾と第五弾は最初の三作品とは切り離して見た方が良さそうである。タイトルも代わっているし、もはや花嫁の死は必須ではなくなっている。勿論ミステリー寄りの内容であるのは変わりないし、前述の通りキャラクターの個性が生かされたストーリー仕立てであるのも変わらない。飽きの来ない魅力あるドラマである。

満足度は★★★★

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黒革の手帖

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【出演】 米倉涼子、仲村トオル、釈由美子 他
【放送】 2004年(テレ朝)

平凡な女性行員が銀行の金を横領し、黒革の手帖に書かれた裏口座のリストを武器に銀座でしぶとくのし上がっていくサスペンス。原作は松本清張著の長編小説『黒革の手帖』。1982年にも同局でドラマ化され、その際に主演を務めた山本陽子が一流クラブのママ役で出演している。またこのドラマのヒットがきっかけとなり米倉涼子主演の松本清張ドラマ三部作(『けものみち』、『わるいやつら』)が制作された。

東林銀行に勤務する原口元子は真面目で地味な窓口担当の女性行員。毎日自分が手に出来ない大金を扱っている内に一部を横領しようと考える。その額一億二千万円。藤岡支店長と村井次長は元子が横領した事実に気付いて問い詰めるも、彼女は架空口座のリストを黒革の手帖に書き写していて、それを武器にまんまと金をせしめてしまう。銀行を辞めた元子は銀座の一流クラブ『燭台』でホステスとして働いていたが、元子の野望はその程度では済まない。もっと上を目指してついに自分の店『カルネ』を手に入れる。

誰も信じず、誰も愛さず、誰にも頼らない。それが元子の心情。のし上がるにしても男の力を借りるのではなく、自分自身の力でのし上がっていく。その精神は非常に称賛に値するが、如何せん元子が使う手段は卑劣極まりなく、要するにこのドラマの主演は悪女なのである。たった一人の女が巨大な大物たちと騙し合いを繰り広げる様は非常に面白い。少しでも油断すれば足元をすくわれる。そんな不安定な場所に立ち、元子は常に上を見て歩いていく。当然ながら周囲は敵だらけ。それでも信念を曲げない元子の生き様は凛々しくもある。

金のある人間には大概後ろ暗い面が存在する。このドラマではそうした社会の闇の部分に脚光を浴びせていて、清廉潔白なイメージは皆無である。ところが元子の恋だけは清廉潔白に描かれている。野心に魅入られた元子にとってこの恋だけは計算外だったのだろう。

最後まで目を離せない展開が最高のドラマだった。

満足度は★★★★★

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長く孤独な誘拐

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【出演】 上川隆也、羽田美智子、伊原剛志 他
【放送】 2004年(TBS)

息子を誘拐された夫婦に誘拐犯が要求したのは別の子供の誘拐。苦渋の決断を迫られた夫婦のサスペンス。原作は貫井徳郎著の『長く孤独な誘拐』。

小さな漁港で働く漁師の森脇耕一は船着き場で手を振る妻・和代と一人息子・耕平の姿に大きく手を振った。夫婦で耕平がサッカーをする様子を眺めながら、ささやかな幸せを噛み締めていた。耕一は三年前まで太陽シティ建設で営業課長を務め順風満帆の人生を歩んでいた。ところが販売した住宅に欠陥が見つかり、耕一は基礎工事の手抜きと二重帳簿の存在を突き止める。直属の上司にその事を報告したものの、コストダウンは当然の事だと取り合ってくれない。止む無く元銀行員の沢入常務に報告したが、結果は資材置き場への左遷だった。要するに手抜き工事を会社ぐるみで隠蔽するために正義感を翳す耕一が邪魔だったのである。しかも資材置き場でも邪魔者扱い。耕一は何とか現状を打破しようと必死で、耕平がゲームボーイを欲しがっても聞く耳を持たなかった。ゲームボーイを持っていない耕平は公園で孤立し、和代が目を離した隙にいなくなってしまう。和代からの連絡で耕一が帰宅すると、耕平を誘拐したと電話がかかってくる。犯人の要求は別の子供の誘拐だった。

子供を誘拐された親が誘拐を強要されるという変わったシチュエーションのストーリーだが、内容的には非常に単純な展開で最後も呆気なく解決してしまう。原作が短編小説なので仕方ない所ではあるが、代わりに親の心情をじっくりと丁寧に仕上げている点が魅力的なドラマである。誘拐された息子を助けるために何でもすると懇願する耕一に突きつけられる犯人からの非情な要求。息子の命を取るか、それとも同じ年頃の自分が誘拐した子供の命を取るかの究極の選択を迫られた場面では思わず目頭が熱くなる。そのためラストでしみじみ語られる『幸せ・愛・絆』の言葉に重みを感じた。

ドラマとは関係ないが、幼稚園児がゲームボーイを欲しがったり、だんご三兄弟を歌ったりと時代が象徴されるアイテムが随所に取り入れられているので当時を思い出して懐かしさが込み上げてくるドラマである。

満足度は★★★★★

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街の医者 神山治郎7 歪んだ看護

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【出演】 高橋英樹、未來貴子、大谷直子 他
【放送】 2004年(日テレ)

ベテラン看護師が点滴薬を間違える医療ミスを犯す。入院患者の信頼を取り戻すため街医者が奔走する人情ドラマ『街の医者 神山治郎』シリーズ第七弾!

東京吉祥寺の柳井診療所の医師・神山治郎は地域の小学校の身体検査に参加した後、診療所に戻ると自転車で怪我をした男・坂田が偽の診断書を書いてくれと外科医の安藤響子に迫っていた。何とか追い返した後、肝硬変(自己免疫性肝炎)を患った姑・斎藤志津を預かって欲しいと志津の息子の嫁がやって来る。早速、前の病院の担当医に話を聞きに行くと、志津は薬は飲まない、医師の言う事は信じない、非常に手のかかる患者だと判る。話を聞いて志津に会いに行くと、志津は屋上から飛び降りようとしていた。息子夫婦は仕事で忙しく介護する事は出来ない。見兼ねた神山は柳井診療所で引き取る決意をする。転院しても相変わらず心を開かない志津だったが、介護ヘルパーの島森佑子とだけはすぐに打ち解けていく。

今回問題となっているのは手の焼ける志津ではなく、介護ヘルパーの佑子の方。傍から見れば佑子は非常に良く気の利く優秀な介護ヘルパーなのだが、佑子が柳井診療所に来るようになってから何故か診療所内の雰囲気がぎくしゃくし始める。ベテラン看護師の辰子は眠れない夜が続き元気がなく、厄介な入院患者を引き取った事で仕事は多忙を極めていく。そんな最中に起きた点滴薬のミス。それを指摘したのは佑子だった。神山は時折見せる佑子の志津を見る目がどうしても特別な感情を持っているように思えてならず、佑子を調べ始める。一方、病院のスタッフは坂田を疑っていた。

一体、佑子の目的は何なのだろうか?

それにしても神山が一言口添えしただけで、警察がころっと態度を一変させて容疑者を釈放してしまうって、神山はどれだけ警察に権限を持っているのやら。

さて志津の話が進む一方で、浮き彫りになるのが介護の必要な母親を取り巻く家族の対応。幾ら相手が母親でも自分達の生活に精一杯な家族は母親を厄介者としか見ていない。実際にそんな家族は幾らでもいる。果たしてそれを薄情だと決めつけて良いものだろうか?ドラマではそんな問題提議をしているようにも思える。

満足度は★★★★

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街の医者 神山治郎6 整形依存の女

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【出演】 高橋英樹、高橋かおり、左時枝 他
【放送】 2004年(フジ)

事故で負った傷跡から整形依存に走った女が仕掛けた復讐計画。街医者が病んだ女の心にメスを入れる人情ドラマ『街の医者 神山治郎』シリーズ第六弾!

吉祥寺にある柳井診療所の医師・神山治郎の元を訪れた進藤日出子は喘息持ちの義父の介護を続けて八年になる。息子も夫も家事や介護を日出子に任せっきりで、隣の主婦は進藤家の様子に聞き耳を立てては噂を流し、日出子に辛くあたっていた。そんな生活に日出子は次第に明るさを失っていた。家の事で精一杯で歯医者に通う暇も無い日出子を見兼ねた神山は義父を一日預かると提案する。日出子は喜んで歯医者へと出掛けた。同じ頃、顎に疵のある美女が神山を訪ねて診療所を訪れていた。お礼にと紅玉を差し出されたが、神山にはまるで彼女に覚えが無かった。すると彼女はふっと出て行ってしまう。一方、歯医者へは来たものの休憩時間で困っていた日出子は診療所ですれ違った美女に声を掛けられる。彼女は歯医者のあるビルに入っているビューティークリニック高梨の店長・高梨美紀と名乗り、歯痛の原因にはストレスが関係する事もあるからと言って日出子にエステのマッサージを施す。

心を病んでしまった女性の復讐劇がメインの内容で、そこに介護疲れから本来の自分を失いつつある人間の心の弱みにも脚光を浴びせている。相変わらずサスペンス要素は微塵もなく、完全なる医者の人情派ドラマとなっている。但し医療物ドラマとは言い難い。実際に治療を行った場面はあるものの、殆どその場面はカットされている。

今回のヒロインである美紀は顔に傷があるのが特徴ではあるのだが、何故か場面によって傷があったりなかったりする。傷を隠したいがために自分の顔に化粧を厚塗りするのまでは判るものの、かなり酷い傷跡なので化粧だけでは隠せるものではないはずなのだが・・・。そのため場面によっておや?と思う事がしばしば。

さて美紀にしろ日出子にしろお互いの心情を考えるとなるほどと思う部分が大きい。美紀の場合は少々行き過ぎているように感じるが、それも依存症の一つの症状であると思うと納得出来る。但し二人が同じように幸せな結末を迎える事には少々疑問がある。人情派のドラマだからという理由で上手くまとめ過ぎてしまったのではないだろうか。

満足度は★★★★

一青窈,一青窈,武部聡志
日本コロムビア
(2004-02-11)

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ハマの静香は事件がお好き episode2

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【出演】 片平なぎさ、勝村政信、上原さくら 他
【放送】 2004年(フジ)

社員以外全員前科者の便利屋がそれぞれの特技を活かして事件を解決する『ハマの静香は事件がお好き』シリーズ第二弾!火事現場に居合わせただけで殺人容疑をかけられた社員の疑いを晴らす便利屋の活躍を描く。

横浜にある便利屋『横浜猫の手商会』の面々が中華街の店の依頼で客寄せをしていると、チャイナドレスに被り物をした朝日虎之助が強面の男性二人に因縁をつけられる。たまたまそこを通りがかった弁護士・瀬戸圭一の機転でその場は何事もなく収まるが、社長の音無静香は瀬戸にときめいてしまう。その夜、経理担当の竹ノ塚俊道はキャバ嬢のまゆみから声を掛けられる。竹ノ塚にはまるで記憶になかったが、まゆみはどうやら竹ノ塚が逮捕される以前の知り合いらしい。まゆみの告白に弁護士じゃないと言えなくなってしまった竹ノ塚は一日だけ社員に協力して貰って弁護士を装う。しかし罪悪感に苛まれてまゆみに真実を打ち明ける決意でまゆみのアパートを訪ねると、まゆみの部屋は火に囲まれていた。焼け跡から黒焦げの女性の遺体が発見された。ところが警察は第一発見者として警察に通報した竹ノ塚を殺人放火犯として逮捕してしまう。

前科があるから色眼鏡で見られる。今回の竹ノ塚の逮捕はそうした警察の偏見が背景にある。このシリーズに毎度登場する刑事は特にその傾向が強く、静香達を何かにつけ疑ってかかる。第一シリーズから既に犬猿の仲ではあったが、この刑事、何故か栄転して更に天狗になっているから始末に負えない。

ドラマのメインとなっているのは竹ノ塚の疑惑を晴らすべくあの手この手で駆けずり回る便利屋の姿なのだが、その一方で静香が瀬戸に対して抱く仄かな恋心や、虎之助がこれまでの自分を改め更生の道を進む葛藤を絡めて進んでいく。また今回の場合は前科者に対する偏見だけでなく、家族から犯罪者を出した人間の苦悩や葛藤にまで話は及んでいる。

相変わらずミステリー要素は乏しい内容ながら、人情的な要素は非常に色濃く出ている。だからと言って決してシリアス一辺倒にはならず、どこかコミカルに流してくれる所に好感が持てる。

満足度は★★★★
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