ラブトライアングル〜また君に恋をする〜

  • 2019.04.14 Sunday
  • 19:15

【出演】 イ・ジョンシン、ソ・ジフン、イ・ヨルム 他

 

突然姿を消した初恋の人と十年ぶりに再会した高校教師が十年前にタイムスリップする。今でも初恋の人が忘れられない彼は高校時代の自分を奮起させ、初恋を成就させようと企む。様々な謎を含んだラブストーリー。韓国と台湾の共同制作ドラマ。

 

各話別のあらすじは別館の方へどうぞ

 

ラブトライアングル〜また君に恋をする〜

 

あの時、告白していれば・・・。

 

そんな想いを抱えたまま大人になって後悔する人間は沢山いる。でも大抵の人は大人になるにつれ、日々の生活に追われ、次第にそんな事も忘れて生きていくのかも知れない。このドラマは十年が経っても初恋に未練を残した一人の男――カン・シヌが十年前にタイムスリップする事で未来を変えようとするストーリーなのだが、過去を変えても二人は何故か結ばれない。そこには二人が知らなければならない重要な秘密が隠されているというオプションがつけられている。

 

各所に張られた伏線が最後に近付くにつれてどんどん明らかになっていくのはまるでミステリーを見ているような気分にもなる。しかしそれ以上このドラマを盛り立てているのは主役の二人、シヌとジスの心が純粋で互いを思いやる気持ちに溢れている事である。相手の事を想うからこそそれ以上何も出来なくなってしまう。そんな切ないシチュエーションが堪らない。また三角関係もあるのだがドロドロしてはおらず、あくまで爽やかでピュアである雰囲気が良い。

 

タイムスリップによって高校時代のシヌと大人のシヌが同時代に生きるという複雑な設定を取り入れている。そのため最後の方になるとシヌの記憶がかなり怪しい。それ以外にも色々とおかしな点が出て来るのだが、その辺を突っ込むのは止めた方が良い。素直にシヌとジスのピュアで切ないラブストーリーを楽しんだ方が楽しめる。

 

満足度は★★★★★

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完璧な妻

  • 2019.01.02 Wednesday
  • 08:39

【出演】 コ・ソヨン、ユン・サンヒョン、ソンジュン 他

 

何をやってもダメな夫に浮気が発覚。夫に愛想を尽かした妻は子供を連れて別居を考えるが、それは全て仕組まれた罠だった。平凡な家庭の主婦が巻き込まれていくホラーサスペンス。

 

シム・ジェボクは非常に有能な女性だが、大学在籍中に当時人気絶頂の校内ギタリスト――ク・ジョンヒの子供を妊娠した事が判明し、大学を中退して結婚した。ところがジョンヒは性格が臆病で騙されやすく、建設資材の会社に就職するもののロクな成績を残せないどころか同僚のナミと不倫中。そのせいで上司に叱られてばかりいる。とうとう夫が他人の借金の保証人となったばかりに住んでいるアパートを追い出される羽目になってしまった。そんな夫を支えるジェボクもまた法律事務所で働き始め、弁護士のカン・ボングの下で家庭を犠牲にしながら正社員を目指していた。ある日、新居を探していたジェボクに良い物件があるとネット上の知人から連絡が入る。早速内覧に訪れたジェボクはあまりの豪邸に唖然となる。その家の女主人――イ・ウンヒは是非にと好条件を突き付けるがどうも気乗りのしないジェボクは断ってしまう。試用期間の終了の日、ジェボクは解雇を通達される。採用されたのは若い女の子で、能力より若さをとった会社にジェボクは憤慨する。同じ日、ジェボクの能力を高く買っていたカン弁護士もまた会社から解雇通達を受けていた。

 

このドラマは一見するとホームドラマのように見えるが、徐々に全貌が見えて来るとそれが一端に過ぎない事が判って来る。とある平凡な家庭が全くの第三者が書いたシナリオによって左右される。当の家庭にとってこれほど恐ろしい事はない。何しろ目に見えない何かの力によって自分たちの運命が誘導されてしまうのだから。

 

ヒロインは今の家庭を守ろうとする主婦のジェボク。しかし様々な障害にぶつかっている。夫の背負った借金のせいで、生活が先行かなくなっている。もう夫の稼ぎだけでは生活できない。だから働こうとしても大学中退で年齢的にも若くないジェボクには正社員雇用は難しい。子供達もまだ幼く、親の必要な時期。頑張ろうと思っても制限がある。更にはジェボクとジョンヒの夫婦仲にも亀裂が出来始めている。その矢先に発覚したジョンヒの浮気。

 

確かに幸せな時期はあっただろう。一家四人が笑顔でいられる時期が。しかしこのドラマを見るとそこまで過去の幸せと家族が一番という観念に固執する必要があるのかと思わずにはいられなくなる。序盤のジェボクの家庭はジェボクが必死にこの家庭を守ろうと四苦八苦しているだけで、既に壊れかけているのだ。まあ、これは結果論に過ぎないのだが・・・。そんな時に現れた美しい人妻のウンヒ。彼女は金に物を言わせてジェボク達に近寄って来る。

 

ドラマは様々な人の思惑が交差して徐々に複雑に入り組んでくる。中盤からは妹のために立ち上がったカン・ボングがジェボクと合流し、立ち向かう事になっていく。ジェボクが最終的に誰をパートナーとして選ぶのかもちょっとした見所になっている。

 

ホラー的なサスペンスではあるが、何処か美しさを残していてスプラッタ的なホラーにはなっていない。その辺にやや中途半端さを感じたが、全体的には面白いドラマである。

 

満足度は★★★★★

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甘くない女たち〜付岩洞の復讐者

  • 2018.12.27 Thursday
  • 13:12

【出演】 イ・ヨウォン、イ・ジュニョン、ラ・ミラン 他

 

悪い奴は許しておけない!不満や問題を抱えながら生きている主婦三人+高校生が復者クラブを立ち上げて、憎い相手にお灸をすえる痛快復讐エンターテイメント。

 

各話別のあらすじは別館の方へどうぞ

 

甘くない女たち〜付岩洞の復讐者

 

私さえ我慢をすれば良い。横暴な夫の前でそんな思いに捉われながら、生きる実感も無いままに怯えたり、或いは一切の感情を捨てて何もかも見て見ぬふりをして過ごす主婦はいないだろうか?または社会の不条理さに晒され屈辱を噛み締めながらもそんな思いに捉われていないだろうか?

 

このドラマで扱われる問題は決して有り得ない話では無く、その辺に転がっていそうな問題ばかりである。主婦がメインの話なので、主婦目線での問題が取り上げられるのは至極当然なのだが、それだけに非常に親近感を持って見ていられる。その復讐の方法と言うのが良い意味でも悪い意味でも所詮主婦なのだ。馬鹿みたいに大掛かりな事はしない。例えば料理の味付けを無茶してとても食べられそうにない料理を振舞うとか、飲み物に下剤を混ぜて椅子に接着剤を塗るとか、etc。復讐と言えば相手をとことん貶める怖いイメージが付き纏うが、このドラマは全くそれとは異なり、思わずぷっと笑ってしまう悪戯レベルの復讐なのである。

 

しかもこの復讐者たちにはちゃんと実生活があって、それぞれに子供との生活があり、自分の生活もある。つまり復讐のために人生を捧げるような馬鹿な事はしないのである。その点も好感が持てるポイントで、殺伐としていないだけにゆったりと見ていられる。そして神経をすり減らすような相手との攻防戦もない。打つ手がなければ暫く休業してみるとか、至って平和な感覚が良い。

 

大体においてお約束の復讐が展開される中、何処に落としどころを持って来るのかが関心事でもあった。それについては生き辛い人生を歩んでいた彼女達、或いは一人の高校生がそれぞれに自分らしく生きる方法を模索して人生を楽しんでいる姿で締め括っている。そう、何が一番大事なのかと言えば、自分らしく生きる事なのである。その大切さをこのドラマは訴えかけている。

 

満足度は★★★★★

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あなたはひどいです

  • 2018.11.23 Friday
  • 09:57

【出演】 オム・ジョンファ、チャン・ヒジン、ク・ヘソン 他

 

脚光を浴びるトップスターとキャバレーのモノマネ歌手。決して交わる事の無かった二人の人生が交わった時、二人の間に因縁が生まれる。欲望に塗れた人々の愛憎劇。ク・ヘソンの途中降板によりチャン・ヒジンが出演。

 

素晴らしい歌唱力に妖艶なダンス。人気絶頂のトップスター――ユ・ジナが華やかな舞台で歌っている頃、場末の酒場の舞台では同じ曲を歌うユ・ジイナの姿があった。ユ・ジイナはユ・ジナのモノマネ歌手。本名はチョン・ヘダンで、三人の妹達を大学に通わせるためにモノマネ歌手として生計を立てていた。しかし末っ子がようやく大学を卒業し、ヘダンもようやく一息ついていた。ある日、ユ・ジナが居酒屋で変装して一人で飲んでいると、三人の男達がユ・ジナに対する根も葉もない悪い噂を立てて、それを酒の肴にしていた。すると店内にいたヘダンが腹を立てて男達に食って掛かっていった。見るに見兼ねたユ・ジナは正体を現し、喧嘩を止めに入る。おまけに自分の代わりに怒ってくれた礼としてヘダンの分の飲み代まで払ってくれて、ヘダンは大感激する。帰り道、バイクにはねられたヘダンは家まで送ってくれたユ・ジナを家に招き、そこから二人は急速に仲良くなっていく。

 

ひどいのは”あなた”では無くて、”ストーリー”では無いだろうか?

 

トップスターとして芸能界に君臨してきたユ・ジナは自分の欲望に忠実で、思い通りにならないと周囲を傷つけても自分の我儘を通そうとするトラブルメーカー。そしてその犠牲になるのがモノマネ歌手のヘダンという構造で、そこに財閥一家が絡んでくると言う寸法。ただジナに何とかトラブルを起こさせようとするあまり、その動機や理屈に首を傾げる事が多々ある。一番気になったのが、ヘダンとジナの息子のギョンスが恋人同士になった時、二人の結婚を阻む理由がヘダンの元カレをジナとヘダンが取り合ったからという理由だったのだが、これが一番理解に苦しむ。その程度の理由で死ぬくらい深く思い悩んで恋人関係を解消するってこじつけも良い所。見ている側は正に「だから、何?」状態だった。

 

そしてもう一点、このドラマの背景にあるのが財閥一家の事情。この一家は家族でありながら家の中でいがみ合い、誰が勝利するかしか考えていない。そんな馬鹿げた一家なのだが、事もあろうかこの家の主がユ・ジナに恋をした事からジナとヘダンをも巻き込んだ騒動に発展していく。そんな中で嫁のナギョンがころころ敵を変えて立ちまわるので、またまた話がややこしくなる。

 

今日の味方は明日の敵。そんな状態を作り出すために無理矢理トラブルを捻り出す構造が明らかで、かなりくどいストーリーである。あまりに殺伐とした財閥一家の内情に対して、癒しを与えるようなヘダンの一家のホームドラマ的なエピソードとのギャップが凄過ぎて、真面目に同じドラマなのかと見紛ってしまう。いや、オープニングを見る限りはヘダンの一家の明るいホームドラマなのだが、挿入歌(のちにヘダンが歌ってヒットさせる曲)は暗いし、ちぐはぐに感じた。

 

終盤ではそれまでのいざこざが嘘のようなハッピームード。まあ、お約束ではあるが、あまりに変わり過ぎじゃ無いかと思うのも事実である。

 

満足度は★★★

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鉄の王キム・スロ

  • 2018.08.04 Saturday
  • 19:06

【出演】 チソン、ソ・ジヘ、ユ・オソン 他

 

優秀な製鉄技術と海洋貿易で繁栄した伽耶国の初代国王となったキム・スロの人生を描いた歴史ファンタジー。

 

西暦十八年、漢の皇帝・光武帝は部隊を率いてある北方民族を襲っていた。実は先の戦いで北方民族の族長――キム・ユンは光武帝と敵対し、光武帝の弟を殺害していたのだ。光武帝の力は圧倒的で負けを覚悟したキム・ユンは身重の妻――チョンギョンに子供を守れと言い残し、単独で光武帝に突撃した。夫の言いつけを守るべくチョンギョンは必死に逃走し、高句麗行きの船に乗る。またチョンギョンの殺害命令を受けた光武帝の甥――ユ・チョンも同じ船に乗る。ところが運悪く海賊に船が乗っ取られてしまい、チョンギョンもユ・チョンも捕らわれの身に。そんな中、チョンギョンは船底で男の子を出産する。その直後、船は難破してしまう。船に乗っていた多くの人々は死に、狗耶国の海岸に打ち上げられていた。その中で元気な泣き声を上げていたのが生まれたばかりのチョンギョンの赤ん坊だった。鍛冶長のチョバンは死産をした妻に我が子だと偽ってこの赤ん坊を渡してしまう。一方、海岸で目を覚ましたチョンギョンは必死に我が子を探し回るが見つからず、深い悲しみに捉われていた。

 

製鉄技術で繁栄を誇っていた狗耶国で育ったキム・スロが、やがて王となり周辺の集落をもまとめた伽耶国を建国するまでの苦難に満ちた道のりを描いたストーリーで、野心剥き出しの者達が数多く登場する中でスロは王としての資質はあるものの、野心と言うものが殆ど感じられず、ただひたすら不条理な世の中や慣習から解き放ち、民を幸せにしたいという信念に従って行動する稀有な人物であるのが印象的である。またカリスマ的魅力にも溢れていて、それが逆に幼少期では仇となって疎まれてしまい、産みの母から徹底的に恨まれる要因となってしまう悲しい宿命を背負って生きていく事になる。罠にはめられて奴隷となる等、スロの人生は波乱万丈。しかしどんな過酷な現実さえも、神に選ばれし者である運命が吉と変えていく。おまけに絶対に死なない。スロは最強に強運の持ち主なのである。

 

確かに野心はなく、人々が幸せになれる方向性を探りながらのし上がっていくスロの姿を見るのは爽快だが、気になる点があったのも事実である。スロの出生の秘密がいつまでも影響し続けるのは如何にも韓国ドラマらしいと言える。しかしストーリーを転ばせるためにいつまでもその秘密を引き摺り続けるのはその意図が垣間見えて見苦しい。いや、それ以前にチョバンとイビガがもっと早く秘密を明かしていればこんなに関係がもつれる必要はなかったはず。何年たってもスロの養母に気兼ねして秘密を明かそうとしない主要人物に苛々するわ、結果論から言えばそのせいで多くの人々が不幸になっているのも事実である。他にもイビガは何処へ行ったのかという疑問も。テガンが権力を手に入れた後、イビガは逃走して何処かで生き延びている事になっているはずだが、結局最後までイビガの行方は不明のままだった。無責任すぎるだろ!と怒りが・・・。それ以外にも年月が経っているはずなのに、主要人物がまるで年を取らないというのもおかしな話である。

 

色々ツッコミどころは多いのだが、最もツッコミを入れたくなるのはスロの寿命。王妃と共に150歳超えって有り得ないだろ。

 

満足度は★★★★★

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ホテルキング

  • 2018.01.27 Saturday
  • 17:11

【出演】 イ・ドンウク、イ・ダヘ、ワン・ジヘ 他

 

韓国最高のホテルの総支配人は実の父に捨てられNYでストリートチルドレンとして育った過去を持っていた。しかしホテルを狙っているのは彼だけでは無かった。韓国最高のホテルを舞台に繰り広げられるラブサスペンス。

 

アメリカでストリートチュードレンのジェイデンは弟のジュハンと共にスリグループの一員として働かされていた。稼ぎが少なければ容赦なく痛めつけられる。ジェイデンがジュハンを庇うのが気に入らなかったグループのボスはジュハンを瀕死の状態にまで打ちのめした挙句、拳銃で射殺しようとする。それを見たジェイデンは咄嗟に拳銃を奪い取りボスを射殺する。気が付いた時、ジェイデンはホテルの一室に寝かされていた。その部屋には足の不自由な男がいて、ジェイデンが韓国最高のホテルを持つシエルグループの会長――ア・ソンウォンの息子である事を教える。しかしジェイデンの存在が邪魔になってゴミ捨て場に捨てたのだと言う。男はソンウォンに愛する人を奪われた恨みを持っていた。男と組むか、またあの地獄のような日々に戻るか選択を迫られたジェイデンは迷わず男と手を組むと決める。あれから幾年かの年を経て、ジェイデンはジェワンと名を変え、シエルホテルの総支配人に就任し、会長の懐刀となって復讐を果たす機会を窺っていた。ところがその矢先、会長は会長室から転落死する。

 

ドラマ中の台詞の中にも出て来るように、このドラマは韓国のように親子の絆を重みを置き過ぎる国でなければ成り立たないストーリーである。親に捨てられて物心ついた頃にはストリートチルドレンで地獄のような日々を過ごして来た人間だからこそ親に執着してしまうという背景はあれど、そうしたお国柄で無い国の人間から見れば異様な心情に見えてしまうのは否めない。

 

まあ、それはともかくとしてストーリーは極めて面白い。ストリートチルドレンだった主人公・ジェワンが韓国最高のシエルホテルの総支配人の地位を獲得し、憎きア会長にこれから復讐を果たすという時になってア会長は会長室から転落死。当然、信頼厚いジェワンに会長の座が譲られると思いきや、ア会長は愛娘のモネに会長の座を譲ると遺言を残していた。あと一歩でホテルを手に入れられると思っていたジェワン、そしてジェワンを陰で操るイ・ジュングには大誤算だった。そんな二人の前に現れたのは我儘放題のモネ。そしてモネに近付き、敵かも味方かも判らぬ謎の行動を示すペク・ミニョとシエルホテルを我が物としようとする魑魅魍魎がうようよ。先の見えないスリリングな展開に目を離すことが出来なくなる。

 

だからと言ってこのドラマは単純なサスペンスドラマではない。勿論、ホテルを巡る闘争が中心になっているのは確かだが、その一方で常に冷静沈着な姿勢を崩さない完璧なホテルマンとなったジェワンがモネからの一途な愛情の前に少しずつ人間的になっていく過程も魅力の一つである。何が起きても無表情なジェワンが次第に笑顔を浮かべるようになり、そして人間らしい表情を取り戻していく。実はこのドラマはむしろこちらのモネとの恋愛によってジェワンが変わっていく姿の方に重点を置いている。無表情なジェワンがふと浮かべる笑顔にハートを射抜かれる視聴者も多かったのではないだろうか。

 

満足度は★★★★★

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BAD LOVE 〜愛に溺れて〜

  • 2018.01.24 Wednesday
  • 17:57

【出演】 クォン・サンウ、イ・ヨウォン、キム・ソンス 他

 

妻子ある男性との愛に破れた女と恋人の自殺で悲劇的な結末を迎えた男。時を経て巡り合った二人は惹かれ合うように。しかしその愛には様々な障害が立ちはだかっていた。愛にトラウマを抱えた男女のラブストーリー。

 

チェロ奏者のナ・インジョンは演奏のために訪れた済州島で二人の男性と出会う。一人は美しい恋人を連れた男――カン・ヨンギ。も一人は紳士的な男――イ・スファン。この時はまだインジョンはこの二人が自分の人生に深く関わって来るとは思いもしなかった。演奏を終えたインジョンが迷路公園で散歩していると、スファンと落ち合う。人事異動で社長になれなかったスファンは酷く落ち込んでいて、インジョンがそれを励ました事から二人の仲は急速に深まり、その日の内に深い関係となる。ところがある日、突然スファンから別れを告げられインジョンは愕然とする。スファンは既婚者だったのだ。不倫の代償は大き過ぎた。スファンの妻・ジュランに関係を知られた事からインジョンは逮捕され流産する。家を失い、チェリストの将来を失い、もうインジョンには何も無かった。交通事故に遭った両親の手術費ために道路に飛び出して死のうとする。五年後、恋人・ジョエンとの仲を反対されたヨンギは海外で暮らしていたが、将来を悲観して自殺したジョエンの遺骨と共に帰国する。そしてようやく立ち直り、体の不自由な父親のために身を粉にして働くインジョンと再会を果たす。

 

愛すれば愛する程もがき苦しんでいく。妻子ある男性との不倫愛で何もかも失ったインジョン。心も体もぼろぼろになり、死さえも考えた最悪の愛を経験した。愛に臆病になり、もう二度と誰かを愛さないと決めていた彼女が巡り合ったのがヨンギだった。やっと立ち直り将来を考えられるようになったのに、ヨンギはよりによってかつて愛したスファンの義弟。そんな最悪の因縁が付いて回るラブストーリーだけにヒロインの恋愛は一筋縄ではいかない。インジョンが拗らせるだけ拗らせ、更に追い打ちをかけるようにスファンやスファンの放った刺客までもが入り乱れて、常にシリアスですかっとしない展開が続く。見ていると鬱々とした気分になっていくので、そういう鬱展開に耐えうるならこのドラマはお勧めである。

 

それにしても誰かのためを思って不幸な方へ不幸な方へと走る展開ではあるが、見方によっては結構身勝手な面も目立つ。人の事を考えて何かが出来ないと悩む反面周囲の事をまるで考えずに自分勝手な判断で状況をめちゃめちゃにしているような相反する行動を起こしているので、その人物の心情というものが理解し兼ねるのである。良い雰囲気のメロディーに乗せていい話を綴っているように見せてはいるがそこまでの美談には思えなかった。

 

満足度は★★★

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女の秘密

  • 2017.12.19 Tuesday
  • 20:10

【出演】 ソ・イヒョン、オ・ミンソク、キム・ユンソ

 

家政婦の娘に恋人も息子も奪われ、両親を死に追いやられた心の清らかな女が全てを取り戻すまでの復讐劇。

 

各話別のあらすじは別館の方へどうぞ

 

女の秘密

 

このドラマは親子の絆を一番のテーマにしていて、復讐劇ではあるものの親子の絆が何よりも勝ると常に訴えている。そのため韓国ドラマではお馴染の聖なるヒロインが復讐のために心を鬼にして別人となって復讐するというシチュエーションはあまりない。必ず親子関係にある誰かがその場を収めようと働くので、なかなか話が先に進まなくなってしまう。正直、いつまでも好転も暗転もしない展開はかなりストレスが溜まる。

 

またヒロインのジユが何もかも完璧な女性であり、かつ非常に強い女性として描かれているのも問題。正論ばかりの彼女を見ていると何処か腹立たしさを覚えてしまう。このドラマでは本来あるべき姿に戻すことが正解のように語られているのだが、本当にそうなのかと常に疑問を感じてしまうのも事実。ジユが考えている本来あるべき姿は彼女が事故にあって植物状態になる以前の本来の姿。何年も時が経っても正論が正論のままであるとは限らない。その辺の考え方に違和感を覚えてしまう。

 

他にもガンウがあまりに脆過ぎて、ジユがいないとただの駄目男である設定もどうかと。また悪役のイルグの演技が下手過ぎてイチイチわざとらし過ぎる笑いにムカつくとかツッコミたい部分が満載。とにかくこのドラマは見ている側を苛立たせストレスを与えるドラマである。

 

従来の復讐劇とは一線を画したかったような企画意図は判るのだが、流石に登場人物の人物設定を破たんさせ過ぎた感じがする。ジユと対照的なもう一人のヒロイン・スンボク(ソリン)。この二人は両極端でありながらともかく強いのだ。自分の信念を曲げず突き進んでいく。それが幸せになる道だと信じて。そのため彼女達を愛する男はただその強さの前でひれ伏し、言いなりになるしか無くなってしまうのだ。強いヒロインは良いのだが、どちらのヒロインも言いなりになる男達ただ利用するばかりなのが頂けなかった。

 

満足度は★★★

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王の顔

  • 2017.10.25 Wednesday
  • 22:51

【出演】 ソ・イングク、イ・ソンジェ、チョ・ユニ 他

 

王の相を持たずに生まれた朝鮮王朝の王と、王の相を持って生まれたその息子の長きに渡る争いを描いた時代劇。

 

朝鮮王朝では代々王となる者は観相書『龍顔秘書』の教えに従うという習わしがある。先王の崩御の際、河城君は自分が時期王になるとほくそ笑んでいたが、河城君の顔は民を飢えさせ戦乱の世を招くと言う最悪の相だったのだ。しかし河城君は観相師の忠告に耳を貸さず朝鮮王朝第14代国王・宣祖となった。そして忠告した観相師は両目を潰し処刑している。宣祖二十二年(西暦1958年)、宣祖が村を見回りに行くと流行病が蔓延し死者が絶えぬ地獄絵図が広がっていた。村の惨状に宣祖は直ちに城の倉の食料を分け与え、雨ごいをすると約束するが、それは単なるパフォーマンスに過ぎず、去り際に王に意見した男の始末を部下に命じる非道な男だった。未だに宣祖は顔の相を気にしており、一カ月以内に王の相を補う女を探せと観相学教授のコ・サンに命じていた。その一方でコ教授に次男・光海君の顔の相を変えるために針治療をさせていた。理由は光海君が王に相応しい相を持っていたからである。ある夜、光海君は書庫で二人の賊と遭遇してしまう。一人は捕らえたが、一人は逃走。彼等は『龍顔秘書』を盗み出して宣祖の失脚を企てていた。

 

顔の相がその人間の本質を表す事はあるのだが、このドラマの世界では人の相を正しく読み取る事で相手の事が何でも判ってしまうという前提で作られたストーリーになっている。宣祖が息子の光海君と対立し、王の座を巡って長年に渡って争っているのは史実通りであるが、そこから端を発し『龍顔秘書』に書かれている王の相と照らし合わせると宣祖が王に相応しい相では無かったという事実が宣祖のコンプレックスとなり、他でもない側室の子である光海君が王の相だと知って嫉妬したと言うのがこの二人の争いの火種になったという設定を取り入れた完全なフィクションである。

 

ただ王の座を巡る父と息子の戦いと言った見方も出来る一方で、それとは別にキム尚宮(カヒ)を巡る三人の男達の恋のバトルという側面も拭いきれない。というのはこのドラマのトラブルメーカーとなるキム・ドチがこれまた良く判らない行動パターンを示しつつ王の座争いに一枚絡んでくる。最初は想い人のカヒが命懸けで愛する光海君への嫉妬があったと思われるのだが、次第にドチは自らが王になるために行動を起こし始める。目的がぶれぶれで何をしたいのかが不明な事が多い。とにかく父と息子の争いに火種を生むためだけにドチを登場させた感が否めない。それでも軸となる宣祖と光海君がしっかりとした方向性を持っていれば良いのだが、実は宣祖も自分の意見をまるで持たず、その時々に応じて信じた人間の言いなりになって、昨日と今日では意見がころころ変わる。特に終盤の気紛れは酷い。しっかり見ていても宣祖が何故にこんな考えに走ったのかが理解に苦しむ。

 

ただ一つ言えるのはこのドラマの目的があくまで光海君を聖君に仕立てる事である。その点についてだけはブレる事は無かったのがせめてもの救いだった。またその流れで光海君とキム尚宮の恋愛も結ばれる事無く悲恋のまま終わってしまう。

 

もっと重臣達や王妃、側室も含めた策略や駆け引きなどがあればもっと興味深い内容になったと思うのだが、そう言った側面が薄いため面白さは半減。見ていてもストーリーが平坦で興味をあまりそそられない。

 

満足度は★★★

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嵐の女

  • 2017.02.27 Monday
  • 22:09

【出演】 パク・ソニョン、ヒョン・ウソン、コ・ウンミ 他

 

貧しいながらも平穏な暮らしを送る心優しき主婦の日常がかつての同級生一家によって踏み躙られる。地獄へと突き落とされた女の復讐劇。

 

各話別のあらすじは別館の方へどうぞ

 

嵐の女

 

このドラマのヒロインであるジョンイムはどんなに貧しい生活を送ってもそれを不幸とは思わず、自分に与えられた幸せと捉えて日々の生活を一生懸命に生きる女性。それに対してジョンイムのかつての同級生であるヘビンは裕福な家庭に育ちながら、人の幸せを妬んでばかりいる女性。そんな二人が大人になって再会し、ヘビンはジョンイムの持つ何もかもが欲しくて堪らなくなる。

 

韓国ドラマでは良くあるタイプの復讐劇ではあるのだが、ヒロインが復讐心に駆られて自我を失うような事はなく、常に道徳心を保った上で復讐を遂行する部分がこのドラマの特徴である。そのため相手を陥れるとしても悪魔的な手段には出ない。全140話と話数が多いのはそのせい。どんな攻撃もジャブ程度で終わってしまうので、同じようなやられればやり返すの繰り返しがだらだらと続く印象が強い。嵐のような・・というコンセプトではあるのだが、そこまで強烈さは感じない。

 

そもそもの悲劇はヘビンの亡き恋人がジョンイムの夫であるムヨンと瓜二つである事から始まる。ところがこのドラマはそうした経緯を決して大切にはしない。会うためだけに用意したエピソードはその場限りで、その後の展開を見るとムヨン、及びムヨンの家族に対する扱いは酷過ぎるなんてものではない。どうもムヨンの家族は都合よく使い捨てるためだけに登場させたような扱いで、最後の方ではムヨンはヘビンの下僕も同然である。それに限らずヘビンとジョンイムを対立させるためにエピソードを使い捨てにする傾向がある。話数が多いためそんなエピソードがあった事もいつしか忘れてしまうのだが、適当に長くするためだけにエピソードを挟んでいるような流れはあまり良い感じは受けなかった。

 

さて恋愛面を見ればジョンイムとジュンテ、ヒョヌの三角関係があがる。しかも(途中で離婚するため)元夫のムヨンは完全に道化扱い。これもどうかと思うが・・・。この中でジュンテの立ち位置が面白い。まるでゲームでも行っているようにジョンイムが自分を頼るように仕向けていくのである。そして決して自分の気持ちを出したりしない。ゲームマスター的なジュンテの恋愛は興味深い。一方、ヒョヌは良く言えば一途で、悪く言えば単純明快。頭脳プレイと直球勝負の戦いはこのドラマの見所の一つである。

 

総合的に見ると取り立てて面白いわけでもなければ、即リターンの退屈さもない。可もなく不可もなくと言ったドラマだった。

 

満足度は★★★★

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
(2016-07-02)

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