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スーパービュー踊り子連続殺人事件

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 高橋英樹、上原美佐、雛形あきこ 他

【放送】 2012年(テレ朝)

 

お馴染十津川警部と亀井刑事のコンビが活躍して事件を解決する西村京太郎原作のトラベルミステリー第57弾!スーパービュー踊り子号で発生した毒殺事件の謎に挑む。原作は西村京太郎著の『スーパー雷鳥殺人事件』。尚、このシリーズ第一作目から出演してきた愛川欽也は今回で降板。愛川欽也が演じる亀井警部はこの作品で見納めとなる。

 

十津川警部以下警視庁捜査一課の面々がフラメンコを楽しみながら打ち上げをしていた夜、自暴自棄になって泥酔した男・佐々木貢が店付近で絡まれるという騒動が起きていた。翌日、スーパービュー踊り子に乗るため新宿駅を訪れた十津川警部と亀井刑事は相変わらずやさぐれた佐々木が同じ列車に乗り込むのを見かけて苦笑する。ところが定刻通り出発した車内で佐々木は苦しげな様子の男から遺書を預かった直後、男は絶命。早速十津川と亀井が捜査に乗り出す。死んだ男の所持品から池辺興産社長・池辺康夫と判明。ぞんざいな態度の刑事に腹を立てた佐々木は遺書を預かったことを打ち明けなかった。その日、ホテルに着いた佐々木は遺書に目を通す。そこには一千万円を渡すから自分を殺した犯人を見つけ出して欲しいと池辺からの依頼が書き込まれていて驚愕する。

 

このドラマを見て真っ先に不思議に思ったのは、何故佐々木が伊豆へ向かったのかという事である。何かそこに佐々木の思い入れがあるとかなら別なのだが、実際そんな気配は微塵もない。何故だろうと考えていると原作で佐々木が乗ったのはスーパー雷鳥で、行き先は東尋坊。それで納得。スーパー雷鳥は既に廃止になっており、そのため同じ『スーパー』と名前の付いた踊り子に改変されたものと思われる。まあ、仕方が無いと言えば仕方が無いが・・・。

 

それはともかくとしてこのドラマは何かとツッコミどころが多過ぎて困る。そもそも佐々木が見ず知らずの男から遺言状を預かったという大前提すらツッコミたくなる要因である。いつもの事ながら、警視庁捜査一課全員が東京から遠く離れた地へ全員集合して犯人逮捕に出かけるのもおかしな話だし、事件の説明をしている間に犯人が全く逃走する気配を見せないのも変である。それより今回もっと注目してしまったのが事件解明の場面。背景に警察や関係者がずらりと顔を揃える中、事件の説明をしている十津川警部と亀井刑事を見つめているかと思いきや、背後の人々の目線はそれぞれ別方面に向かっている。中でも森本レオはどこか明後日の方角を向いて立っていて、自分の台詞の番が来た途端カメラ目線で台詞を話す。これには大笑いだった。

 

満足度は★★★

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山形新幹線つばさ129号の女

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【出演】 高橋英樹、酒井美紀、宇梶剛士 他
【放送】 2012年(テレ朝)

お馴染十津川警部と亀井刑事のコンビが活躍する西村京太郎原作のトラベルミステリー第58弾!鈍器で殴られた後黒いロープで若い女性が絞殺される連続殺人事件を追う。今回から亀井刑事役が愛川欽也から高田純次にバトンタッチ。原作は西村京太郎著『八ヶ岳高原殺人事件』。

世田谷で若い女性が惨たらしい姿で発見された。被害者は新人歌手の蘭カオル(本名:柴田香)。彼女は後ろから鈍器で殴られた後、黒いロープで首を絞められて殺害されていた。父親の証言からその夜はレコーディングが長引き帰宅が遅くなったと判明する。犯行に使用されたロープの製造元を調べた松山刑事は宇都宮から東京へ向かう東北新幹線の中で幼馴染みの矢代圭子と再会する。大日出版に勤める圭子は旅行雑誌の編集を担当しており、この日も取材の帰りだったと言う。数日後、圭子はカメラマンと共に取材地に向かうため新幹線に乗車しようとした所、女優の小池祐子をホームで見掛ける。この新幹線は福島で連結を解かれ、前の車両は山形新幹線つばさ129号として山形へ向かい、後ろの車両は東北新幹線Maxやまびこ129号として仙台へ向かう。圭子達が乗ったのはつばさ129号で、祐子が乗ったのはMaxやまびこ129号だった。ところが翌日祐子は仙台の北川湖のほとりで発見される。祐子もまたカオルと同様の手口で殺害されていた。

バーッと仙台行って、バーッと殺して、バーッと・・・。

犯人の足取りを説明する西本刑事の台詞の貧困さに笑った。警察の捜査なんだから全部「バーッと」で済ましちゃ駄目でしょ。

さて今回のドラマは一見何の接点も持たないかのように見える被害者達がどうして犯人に狙われたのか、その殺害動機の点に捻りを加えた内容になっている。このシリーズでは無くてはならない時刻表トリックも織り込んであるが、これまでのシリーズでかなり出尽くした感があり、連結された列車を利用したトリックは以前にも他の作品で使用しているのもあり意外とあっさりしている。ただこの殺害動機を聞かされるとミステリー作品の中では成り立つもののであり、実際に起きた事件だと考えると犯人の屈折した思考に同情する余地が無くなる。というより被害者があまりに浮かばれない。

また今回のドラマでは事件が解決しても松山刑事の無念さが印象に残る。必死に望まない真相へ辿り着かない方法を模索する松山刑事が印象的だった。

満足度は★★★★
 
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十万分の一の偶然

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【出演】 田村正和、中谷美紀、小泉孝太郎 他
【放送】 2012年(TBS)

娘の命を奪った玉突き事故の原因を究明する父親の執念を描いたミステリーサスペンス。原作は松本清張著の『十万分の一の偶然』。尚、ナレーションは石坂浩二が務めている。

日本を離れて単身海外で取材旅行を続けていた山内正平の元に娘・明子の婚約者である塚本暁から悲報が届く。明子が東名高速道路で起きた玉突き事故に巻き込まれて死亡したのだ。しかも一カ月も前に。事故が起きた日、明子は沼津の病院に入院する叔母の見舞いに車を走らせていた。前方の車には親子四人を乗せた宮川家の車。水道工事会社の米津の車が明子の車を追い越そうとした時、前方を走るトラックが横転し次々後方車が玉突き事故を起こした。明子はその犠牲となり炎に巻かれて死亡したと言う。傷心の正平は日本へ向かう飛行機の中で、隣の席の夫婦から事故現場の写真を掲載した雑誌を見せて貰う。事故を撮影したその写真はたまたま居合わせたアマチュアカメラマンの山鹿恭一が撮影したもので、ニュース写真年間最優秀賞を受賞したと言う。そこには無情にも娘の最期の姿が写し出されていた。授賞式に潜り込んだ正平は、女性編集者・小泉の『事故の唯一の生存者である米津が事故直前に赤い火の玉を見ている』という話がどうしても気になり、事故の原因を究明しようと思い立つ。

父親が娘を思う気持ちがどんなに大きくても、このドラマの正平の年代の男性はそうした表現が苦手で、娘の死を悲しむ涙を他人の前で見せる事が出来ない。不器用と言うよりそういう教えの元に育ってきてしまったからである。正平は仕事を愛しているが、仕事だけが全てでは無い。心の中では一人娘の幸せを誰よりも願い、もうすぐ控えている結婚を寂しく思っている。けれどそうした秘めた感情はなかなか他人には伝わらないもの。明子の婚約者である暁は正平を冷たい人間だと決めつけ、反発している。そうした人間関係もしっかりと織り込まれていて、単純に事件究明を意図としたドラマとは異なり、悲惨な事故を扱ったドラマでありながら終始父親の狂おしい程の愛情を感じずにはいられないドラマだった。何より田村正和の名演が光っている。

勿論、内容は言うまでもなく秀逸なミステリーである。『尻尾のついた赤い玉』というキーワードだけで事故が偶発的な事故で無いと踏んで、どんな些細な手掛かりをも見逃さない正平の執念は凄まじい。正平がジャーナリストだからではない。父親だからこそ藁にもすがりたい気持ちがひしひしと伝わってくる。でも一人で掴める真実には限りがある。正平の気持ちを知った仲間がいて、仲間達が親身になって正平の手助けをしてくれる。正平の信念が周囲を突き動かしていく様もこのドラマの見どころだと言えるだろう。

十万分の一の偶然は本当にあったのか?

正平の全ての行動はそれが起因となっている。事故現場の決定的瞬間を捉えた写真を撮影するのはそれくらい難しいと示した言葉だが、『十万分の一の偶然』は確かに存在したとドラマを最後まで見れば思わざるを得ない。その正体にまた目頭が熱くなってしまう。

唯一難を言えば石坂浩二のナレーションはどうしてもホームドラマのイメージが強く、経緯を淡々と語る傾向のある松本清張作品にはあまり合っていなかった。少々穏やか過ぎる。

満足度は★★★★★

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船上パーサー氷室夏子 豪華フェリー殺人事件

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【出演】 戸田恵子、古手川祐子、黒坂真美 他
【放送】 2012年(TBS)

大型豪華フェリーの中で大企業の会社会長が死亡する。後継者を巡る争いに巻き込まれた船上チーフパーサーの活躍を描いたミステリーサスペンス。アイドル演歌歌手としてデビューした経歴を証明するようにステージ上で堂々たる歌声を披露する戸田恵子は見物。(曲は『二人酒』)

1986年、家族旅行中の一家を乗せた車が白線を越えてきた対向車を避け損なって崖下へ転落する痛ましい事件が起きた。ドラマはその事故場面から始まる。

2011年氷室夏子は名古屋ー仙台ー苫小牧を結ぶ豪華フェリー『いしかり』のチーフパーサー。この日、アパレル会社『レオン』の会長夫妻の長男・太郎とレオン専属モデルの来島エリカの婚約パーティーが船内で行われるとあって、夏子達アテンダントは準備に余念が無かった。実はレオンの会長は心臓に持病があり、過去に発作を起こした際夏子が命を救ったという経緯がある。会長は夏子を非常に気に入って今回の催しを考えたのだと言う。ところが食事中の会長やレオンの重役達に夏子が祝辞を述べた所、どうも場の雰囲気がおかしい。そんな中、エリカの悲鳴が船内に轟く。アテンダント達が駆けつけると、エリカが婚約式で着る予定の純白のドレスが真っ赤な塗料で汚されていた。出航してしまった以上代わりのドレスも無い。エリカがアテンダント達に怒りをぶつけていると、会長夫人が颯爽と現れて裁ち鋏を手にすると赤いシミの部分を切り取り、見る間に別のドレスへと変えてしまった。『裁断の魔術師』と呼ばれる会長夫人の見事な鋏捌きにその場に居合わせた誰もが魅了される。

病を理由に引退を表明した会長の後継者候補が船内にずらりと顔を揃える中、次々起こる連続殺人事件。船上で起きた事件だけに、海上を航行する間は船長が捜査の指揮をとる事になり、その関係で夏子が事件解明に乗り出すというストーリー。

ミステリーではあるものの特筆すべきトリックがあるでもなし、むしろ事件の背景にある事情を夏子が調べ上げていく内容に重点が置かれている。ところが事件に関係性があると思った所を夏子が訪ねると、そこには必ず事件に関係するヒントが備わっていて、回り道は一切なし。おまけに事件に関わる人々があっさり重要な情報を夏子に話してしまうので、あまりにも解決までの道筋が単純過ぎる嫌いがある。また最終的に家族愛の心温まる話で締め括っているものの、全体的に家族関係に関してはやや希薄な感じを受けた。いきなり最後に和気藹々とした姿を披露されたのでは違和感を覚える。ただドラマの意図としては家族の深い愛情を表現したかったように思える。

満足度★★★

戸田恵子
キングレコード
(2012-09-12)

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看護師・戸田鮎子の推理カルテ1 京都奥嵯峨・殺意のナースコール

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【出演】 本仮屋ユイカ、永井大、浅茅陽子 他
【放送】 2012年(テレ東)

出産直後の女性が病院から姿を消し、翌日遺体となって発見された。看護師と恋人の新聞記者が事件の謎に挑むミステリーサスペンス。原作は山村美紗著の『雛祭り殺人事件』(看護婦 戸田鮎子シリーズ)。尚、山村美紗作品には必ず登場する山村紅葉は看護師長の吉岡役で登場している。

古武道の師範の娘・戸田鮎子は嵯峨野中央病院産婦人科病棟で働く若い看護師。新生児室にいる生まれたばかりの赤ん坊を見て幸せな気分に浸っていた。赤ん坊の母親の江田まゆみが二年間の不妊治療の末にやっと授かった赤ん坊だけに、感慨深いものがあった。ところが翌日まゆみの姿が病院から消えてしまう。看護師達が手分けをして探す中、突然田畑理事長の訃報が入り、已む無く鮎子は他のスタッフと共に田畑理事長が搬送された名古屋の病院へ向かう。しかし田畑はそのまま帰らぬ人に。鮎子は医師の若木と共に弔問のために東京へ向かった。丁度その頃、保津川では江田まゆみが変わり果てた姿で発見されていた。

山村美紗ミステリーには欠かせない存在と言えば京都府警捜査一課の狩矢警部。当然ながらこのドラマでも戸田鮎子の亡き父の一番弟子という役柄で登場している。小さい頃から知っている鮎子の事は娘のように思っており、恋人の京都日報の記者・田原陽一を快く思わず、何かと言えば陽一に冷たく当たるという設定になっている。作品ごとに狩矢警部の担う役割は様々なので同じ狩矢警部が登場しても、ドラマによって人物像が異なってくる。父親代わりを務める狩矢というのもまた新鮮である。

肝心のヒロイン・戸田鮎子はと言えば、極めて普通の女性である。古武道家だった父親の躾からか曲がった事が嫌いという面はあるものの、取り立てて特徴のある女性では無い。そんな彼女が恋人の陽一の力を借りて(利用してとも言う)情報を得て事件を解決に導いていくのだが、鮎子の場合は逐一親代わりの狩矢の目が光っているので過保護に守られた安全圏で推理を展開するのが特徴と言えば特徴である。とは言え、普通っぽさが可愛らしいのも確かである。

ところでストーリーはと言えば、江田まゆみが殺害された後、次々人が謎の死を遂げていく。そこには彼等に共通点があるのだが、それを鮎子が陽一と共に探り当てていくと言う流れ。山村美紗作品らしいミステリーである。

満足度は★★★★

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大崎郁三の事件散歩

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【出演】 地井武男、小泉孝太郎、雛形あきこ 他
【放送】 2012年(テレ朝)

元刑事という肩書を持つ下町観光ボランティアが連続殺人事件に挑むサスペンス。放送回数1500回を越える『ちい散歩』に因んで制作された地井武男の遺作となったドラマ。放送予定日より以前に地井武男が亡くなったため急遽追悼番組として繰り上げ放送された。

下町観光ボランティアの大崎郁三は観光客を引きつれて谷根千を巡るミステリーツアーをしていた。下町の商店街や名所を紹介する傍ら地元の人々と触れ合う大崎は今では散歩好きなおじさんだが、三年前までは元刑事という肩書を持つ。ところがツアーの最中、人気のない神社の境内で弁護士の早野の遺体に遭遇する。早野は鋭利な刃物で刺され即死だった。事件の担当となった警視庁捜査一課の駒田警部は通報者の特徴を聞いて即座に大崎だと気付く。実は大崎は駒田の婚約者の父。娘と駒田が合コンで知り合ったのが気に入らず、未だに二人の結婚を認めていなかった。

トレードマークのハンチング帽を被り町の人々と交流しながら練り歩く様は捜査しているというより、『ちい散歩』の番組収録でもしているかのよう。登場する町民にはそれぞれ個性の強い俳優陣をキャスティングし、殺人事件よりも人情味溢れる下町の風景を中心に描く内容になっている。

一方、駒田は階級こそ警部ではあるが、刑事仲間からは『困ったちゃん』と呼ばれる程頼りなく、大崎に結婚を認めて貰えないのもその辺りがネックとなっている。

事件を捜査するのは警察の仕事だが、元刑事である大崎も黙ってはいられない。ましてや普段から友好的な関係にある下町の面々が事件の関係者となれば尚更である。独自ルートで事件の捜査をする一方で、駒田と大崎は互いに有用な情報を交換しつつ事件を警察、一般庶民の双方の目線で調べ上げていく。

事件の裏にあるのは下町の人々の優しい心。困っている人を見捨ててはおけず、つい手を差し伸べてしまうのは、同じ町に住んでいる人間は誰もが家族のように思えているからなのだろう。この事件はそんな町の特性を良く知る大崎だからこそ解ける事件だったのかも知れない。続きが期待出来る内容だが、残念ながら主役が亡くなったため一本きりのドラマとなってしまった。

満足度は★★★★

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沖縄リゾートコンシェルジュ具志堅陽子の名推理〜歪な密室〜

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【出演】 浅野温子、古谷一行、雛形あきこ 他
【放送】 2012年(テレ東)

すべてはお客様のために。

リゾートホテルのベテランコンシェルジュが宿泊客の殺人事件を解決するミステリーサスペンス。ドラマのミステリアスな場面に使用されるBGMから聞こえてくる音がどうも地震発生時の建物の軋みに酷似していて心臓に悪い。

沖縄のリゾートホテルに勤務する具志堅陽子はその仕事ぶりはさる事ながら、オーナーからの信頼の厚いチーフコンシェルジュ。コンシェルジュとは言わばホテルの雑用係。どんな客の要望にも誠心誠意応える事が仕事。ある日、ホテルに伊志河コーポレーションの社長夫人・石河舞子とその息子の俊太が泊りに来る。夫の石河弘雄は仕事で遅くなると言う。この日は一人息子の誕生日で特別コースを注文していたが急遽2名でのディナーとなる。しかし実は弘雄はその頃スィートルームに愛人を待たせていて仕事と偽って二人の時間を過ごしていた。翌日、弘雄は仕事用に用意した別の部屋で遺体となって発見される。

具志堅陽子は絶対具志堅用高のもじりだと思っていたら、案の定トラブルメーカーの客とのやり取りにその下りが・・・。

沖縄のリゾートホテルの設定だけあって南国ムードたっぷりの舞台だが、勿論ホテルの従業員は指定された制服をきっちりきこなしている。少しでも乱れがあれば、即座に細かい点まで目を光らせる陽子に指摘されてしまう。幾ら沖縄とは言え仕事は仕事と思いきや、何故か刑事はアロハシャツにロン毛で登場。警察ってこんなに自由だったっけ?因みにこの刑事東京に捜査で行った時はちゃんとスーツ姿。ノーネクタイではあるが・・・。

さてドラマは傍若無人な社長の密室殺人事件の謎に迫る。ホテルの隅々までを知るコンシェルジュが登場するだけに、ホテルの特殊な構造を利用したトリックが登場するかと思えばそうではない。登場したのは恐ろしく古典的な密室トリック。その後も比較的ありがちなシチュエーションだらけにう〜んと思わず頭を悩ませる始末。結局の所、リゾートホテルを舞台にした人の過去やお涙頂戴の事情の方で繋げていくタイプのサスペンスになっている。今後、続編がもし制作されるとすれば、この設定だから出来る特異的な要素が欲しい。

満足度は★★★
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作家探偵山村美紗 京都・東山密室トリック殺人事件〜京友禅の秘密〜

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【出演】 浅野ゆう子、吉田栄作、遠野なぎこ 他
【放送】 2012年(テレ東)

ミステリー作家・山村美紗が自身の作品の世界へと登場し探偵役となって事件を解決するミステリーサスペンス。原案は山村美紗著の『京友禅の秘密』。本来は探偵キャサリンが活躍するミステリーなのだが、このドラマは『京友禅の秘密』を書くにあたって元になった事件という扱いになっている。

人気ミステリー作家・山村美紗は胸騒ぎを覚えて自身の作品であるキャサリンシリーズ『京友禅の秘密』の舞台の記者会見へと駆けつける。主演の女優が急病で記者会見を欠席したとあっては放ってはおけない。会場では急遽美紗の友人・西村京太郎が代役となって密室トリックを解説していたが、どうも心許ない。美紗がバトンタッチして事なきを得る。記者会見が無事終了した後、美紗の着物に『ころされる』の文字が書かれていると西村が指摘する。この着物は懇意にしている京友禅作家・早見青草が三日前に美紗のためにあつらえてくれた着物。青草の身を案じて電話をかけると、思いがけず狩矢警部が応対に出て、青草が殺されたと告げる。

山村美紗と言えば思い浮かぶのは華やかな赤いドレスにボリューム満点のソバージュヘア。顔は完全にいい歳のおばさんなのだが、髪やドレスで飾りたてて非常に印象に残る作家だった。少なくとも本の作家紹介の写真やテレビドラマで原作者として登場する際は必ずそうしたスタイルで登場している。ドラマでも山村美紗役の浅野ゆう子は生前の山村美紗を思い起こさせる扮装で登場し、少しつりあがった目まで再現して何となく懐かしい気分に浸りながら愉しめた。山村美紗の娘である山村紅葉が登場するのはいつもの事だが、本人役ではなく友人役として登場するのも一興である。

さてドラマは京友禅の着物に密かにこめられたメッセージ通りに殺害された青草の殺人事件を皮切りに、京友禅に関わる人々が次々殺害されていくというストーリー。勿論お得意の密室トリックありきの内容なのだが、真相が判明するに従って被害者の人間性が地の底までおちていくという何とも奇妙な展開になっている。実際どんなに評判の良い人物でも私生活では非常識な人でなしなんていう話もざらにあるので、驚く程の事でもないのかも知れないが・・・。

被害者が着物に託した心は少々捻り過ぎという感じがしたが、「ころされる」の真の意味の解釈には頷けるものがあった。

満足度は★★★★

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葬儀屋松子の事件簿

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【出演】 名取裕子、田中健、藤田朋子 他
【放送】 2012年(テレ東)

下町の葬儀屋の若女将が結婚式場の跡目相続を巡る連続殺人事件の謎に挑むミステリー。下町である事を印象付けるためか、東京スカイツリータワーが背景に登場する場面が多い。

下町にある桶谷葬儀社は頑なに昔からのやり方を通していたが、昨今のインターネット普及により客足が遠のいていた。社長の桶谷千代子を筆頭に社員達は暇を持て余している。そんなある日結婚式場『天翆閣』の社長の葬儀の依頼が飛び込んでくる。久々の仕事に張り切る葬儀社の面々だったが、千代子は何故か今回の仕事は若女将の松子が全てを取り仕切るように指示を出す。故人は5年前から寝たきりで次男の妻の友美が介護を引き受けていたと言う。家族に見守られながら弔いの儀が粛々と行われていく中、友美が書斎から故人の遺言状を発見した事から事態は一変する。何とそこには事業を全て次男に譲ると書かれていたのだ。

葬儀屋の人間が探偵役となって事件を解決する設定は山村美紗の著作に『葬儀屋女社長』シリーズがあり、他局ではそれが人気ドラマシリーズとまでなっている。設定がかなり似通っている事もあってつい比較してしまうのだが、同じ葬儀社を舞台にしても葬儀の作法は随分異なっている。山村美紗著作の作品は京都が舞台であり、葬儀の作法も京都の習わしに則っている。それに対してこちらのドラマでは関東でのやり方を取り上げていて、事細かにどんな順序で葬儀が行われていくかを説明している。地域によって異なる葬儀の方法は大変興味深い。

また登場人物は何れもベテラン勢ばかり。豪華と言えば豪華だが、反面華やかさに欠いているのも事実。下町の葬儀社らしさを出して地味にまとめたという事もあるのだろうが、主演の名取裕子にやぼったい服を着せてしまうとそれ相応のオバサンに見えてしまうので、その年で若女将というのはどうかと首を傾げてしまう。また今回のヒロインとなった藤田朋子に至っては顔の皺が目だって悲惨の一言。子供の年齢を考えるとちょっと年齢的に無理が・・・。もう少し役者全体を若返りさせた方が良かったのではないかと思えた。

但し葬儀社と言っても非常にアットホームである事には好感を持てた。ミステリー面に関して言えば捻りが足りず物足りなさを感じる。

満足度は★★★
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みちのく麺食い記者 宮澤賢一郎 佐渡・酒田殺人航路

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【出演】 高嶋政宏、大地康雄、本田博太郎 他
【放送】 2012年(テレ東)

みちのくを舞台に麺食い記者が殺人事件の謎に挑む。迷宮入りとなった三十年前の連続放火事件に関わった刑事と容疑者が因縁の再会。ご当地の麺類を紹介するグルメ番組の側面を持つミステリードラマ。

大和新聞の酒田支局に赴任した新聞記者の宮澤賢一郎は大の麺好き。通称『麺食い』。赴任早々殺人事件の連絡が入り支局長は希望者を募るが、新人の松尾記者が名乗り出ただけだった。時間は既に夕刊の締切時間を過ぎている。冷静に断る賢一郎に支局長は現場近くに美味い板蕎麦屋があると呟く。すると賢一郎は嬉々として松尾を同行させ現場・庄内海岸へと取材に出掛けた。現場の刑事達は賢一郎と顔見知り。そのため優先的に事情を聞き出す。その時第一発見者の井上を酒田署の堺警部が疑惑の目を向けている事を知って、支局に戻ってから井上について調査を始める。

蕎麦に目の無い賢一郎はただの麺通というだけではない。鋭い洞察力に幅広い知識は警察も脱帽するほど。身元不明の遺体のネクタイ柄をちらっと見ただけで遺体の身元を特定し、警察に情報を提供して見返りに重要な情報を聞き出していく。最初は事件に全く興味を示さなかった賢一郎だが、一旦興味を示すとがらりと態度を変える。今回は警視庁捜査二課が乗り出してきたと聞いて目が輝く。実は元東京支局のエース記者という経歴の持ち主だったりする。

実際何かに精通した人の知識は侮れない。次第に他の方面にまで知識が及ぶのでその知識量は並大抵のものではない。まして賢一郎は新聞記者。元々が多方面にアンテナを広げている職業だけに警察が舌を巻くのも無理はない。ところが当の本人は飄々としてとてもそんな人間には見えない所が魅力ではあるが、見ている側が惹きつけられるようなインパクトに欠いているのが難点。また息つく暇のないようなスリリングな展開とも無縁でひたすら地道に調べあげていくため中だるみ感が否めない。

満足度は★★★

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