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黒蠍

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 美川憲一、金子昇、東風万智子 他

【放送】 2016年(BSフジ)

 

この世にはびこる悪と戦う闇の仕置き人・黒蠍の活躍を描いた勧善懲悪のストーリー。

 

落ち目の演歌歌手・岬倫太郎は夜になると新宿二丁目のゲイバー『メデューサ』で働いている。マネージャーの朝田もバーテンダーとしてこの店で働いているのだが、しかし実はこれは表向きの姿。このゲイバーで働くオネエ軍団は何れも闇の仕置き人『黒蠍』という裏の顔を持っているのである。ある夜、躊躇いがちにカウンターに座った女がいた。彼女は辻村エリ子と名乗って黒蠍に依頼をしたいと切羽詰まった表情で告げるのだが、踏ん切りがつかずそのまま帰ってしまう。倫太郎の予想通りエリ子は翌日も店に現れたが、全くの別人だった。

 

必殺シリーズを模したのは明白だが、あまりに濃いい面子の仕置き人のため魑魅魍魎や妖怪の類に見えて、悪人より遙かに怖い気がする。とは言うもののこれだけの豪華おネェ軍団をキャスティングしたのは天晴である。もうこうなったら行く所まで行っちゃって欲しいと願わずにはいられない。

 

必殺シリーズでは悪人を懲らしめる場面では見ていて格好良いものと、疑問符しか浮かばないものとある。このドラマでも同じ事が言え、本格的にアクションを繰り広げる朝田役の金子昇はともかくとして、ヌンチャクさながらにはるな愛が振り回しているのはもしやあれはメジャーじゃないだろうか?確かに表の顔は経理担当のOL(?)という役柄なので事務用品が武器となってもおかしくはないのだが、あれには目が点だった。そして極めつけが滅法強い岬倫太郎。何故か両手を相手に突きつけるだけで相手が吹き飛ぶ。もしかしてこれは気功の達人のつもりなのかと思って見ていると、何故か手の形がグーとチョキ。チョキって何?

 

さて依頼を受ければそれぞれの特性を活かして潜入捜査など行っていく。そこまでは良い。しかしそこからがかなりのご都合主義。どこから調達したのか火災探知機の点検用の器材やら点検員の服等々、そんなものが次の瞬間用意出来てしまうから不思議である。

 

ツッコミどころ満載で濃いいオネエ軍団。エンタメに徹したドラマである。

 

満足度は★★★★

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私に運命の恋なんてありえないって思ってた

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 多部未華子、高橋一生、大政絢 他

【放送】 2016年(フジ)

 

恋愛に不器用な社長に恋のレクチャーをしていたら、心ならずも社長に恋をしてしまった。ちょっぴり切ない恋愛ゲームプランナーのラブストーリー。このドラマはクリスマスドラマスペシャルとして放送された。

 

白野莉子はアプリ会社『TIMES』が開発する恋愛ゲームのプランナーとして雇われる。開発チームはリーダーの百瀬はるかを始め女性ばかりで、莉子の恋愛ゲーム企画に非常に乗り気だった。また唯一の男性社員として参加する緑谷拓は王子様キャラそのもので莉子はやりがいを感じていた。ところが突然会議中に乗り込んで来た男性が莉子の企画にケチをつけるばかりか、道端で拓に助けられた際にうっとりと拓を見つめていた莉子を馬鹿にするような発言をする。頭に来た莉子は独自の恋愛ゲーム理論で相手を完膚なきまでに打ちのめす。あまりの不躾な態度に気持ちが抑え切れない莉子にはるかはそっと耳打ちする。あの失礼な男性は社長の黒川壮一郎だと。拓の話では黒川は非常に優秀な人物であるが唯一の欠点は女心が判らない事だという。翌日、莉子は黒川の行動を見ている内にふと黒川がはるかに恋をしているのではないかと気付く。

 

今やアプリの世界では人気の恋愛ゲーム(所謂、乙女ゲー)。そこには女性の憧れる男性、憧れるシチュエーションが用意され、現実では成し得ないめくるめく恋愛が成就する世界が待っている。そんなものにはまるのは十代の夢見る少女達だけだと思うなかれ、現実を知った女性はそういう世界に夢を求めはまるのである。そう、女性は幾つになっても乙女なのである。

 

さてそんなアプリ開発を背景に進んでいくこのドラマであるが、中心となっているのは乙女ゲーの概念に則って社長を王子様キャラに育成する計画。個人的趣味で言えばアプリ開発の方に興味があるので、キャラ設定や一部の台詞などの公開だけでなく、プログラミングやキャラデザなどの開発現場に密着して欲しい気がしたが仕方が無い。要するに女心が判らず恋愛下手な社長を女性が憧れる恋愛ゲームの中の王子様キャラと同じような行動をとらせれば、片想いの相手の気を惹くことが出来るという話。何が面白いかって、この社長が本気で王子様キャラになり切ろうと頑張ってしまう所。幾らレクチャーされたかと言っても恥ずかしい台詞のオンパレードはそうそう実践出来るものではない。これを会社内でやってしまうから笑える。何と順応性の高い社長なのだろう。

 

でも最初は最悪な出会いから始まり、次第に打ち解けて恋に発展するというのは乙女ゲーの王道も王道。莉子と社長もこのパターン。いつしか二人は常に一緒にいるようになり、友達ではいられなくなる。試練を一緒に乗り越えるとどうしたって親近感が湧く。莉子が社長に恋愛レクチャーをしている場面を見ていると、これで恋に発展しない手はないだろうと思っていたら案の定。自分の気持ちに気付いた莉子は社長とはるかの恋を成就させるために身を引く決意をするのだが・・・。いや、これだって乙女ゲーに良くあるパターンでしょ!

 

クリスマスの夜、王子様となった社長が誰に指輪を渡すのか?最後まで乙女ゲーをリアルで行くすとーりーであり、大人でも乙女な恋がしたい!と言っているようで楽しかった。

 

満足度は★★★★

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リテイク 〜時をかける想い〜

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【出演】 筒井道隆、成海璃子、浅野温子 他

【放送】 2016年(フジ)

 

タイムトラベルが可能な未来から2016年にリテイク(タイムトラベル)してきた人間が出没するようになる。そんな人々が現代で起こす事件を戸籍監理課の二人の奮闘を描いたお仕事ドラマ。

 

競馬場で二人の男女がある人間を探していた。彼等は法務省民事局の戸籍監理課の職員、新谷真治と那須野薫。ようやく彼らが発見したのは真っ白な服に眼鏡をかけた男だった。その男は何やら厚い本を見ながら馬券を一点買いしていた。二人の職員はすかさず彼に声をかけて彼が幽霊、所謂タイムトラベラーであることを指摘する。タイムトラベラーの特徴として理由は判らないが着ている服が全て漂泊されてしまうのだという。現に男の被っている野球帽は真っ白だが中日ドラゴンズのマークがついている。男が言うには一攫千金目当てに未来からリテイク、つまりタイムトラベルしてきたらしい。2016年から2017年にかけて競馬は大穴が続出。それを目当てに2016年にやってきたわけだが、元の時代に戻る方法はない。「金さえあれば・・・」と甘い考えを持つ男二人の職員は残酷な現実を突き付ける。タイムトラベラーには戸籍がない。そのため社会保障はされず、結婚も出来なければ海外へ行くことも出来ない。実はこの二人はそんなタイムトラベラーを確保し、施設へ収監して保護するのが仕事なのである。

 

今から五年後にタイムマシンが完成し、それを使って多くの人達がタイムトラベルでこの時代にやってくるようになる。人は過去に大なり小なり悔恨を残しながら生きている。取り返せない過去を変えたいと願う人々が辿り着いたこの時代で彼らは何をしようとしているのだろう?戸籍監理課の仕事はそんなタイムトラベラーを単に施設に収監する事だけだが、その任務に当たる新谷真治はタイムトラベラーがこの時代にリテイクしてきた目的を知り、彼らの思いに向き合ってしまう心優しい人物。それ故にタイムトラベラーに任務以上の思い入れをしてしまい、そこに様々なドラマが生まれてしまうのである。

 

しかしそもそも何故未来人がリテイクしてきていると知っているのだろう?

 

このドラマをそんな疑問を持ちながら見ていると非常にミステリアスである。戸籍管理課が発足されたのは未来人がリテイクしている事実を把握しているからである。しかもリテイクが行われる際の事情も非常に良く知り得ている。現代においてタイムマシンは開発されていない。この時代にタイムマシンの話をしても信じる人は殆どいないだろう。それなのに事情を詳しく知っているのは誰かが未来人と接触しているはずである。ではその事を知らせた未来人とは誰なのか?

 

最近のタイムリープブームで過去の何かを変えようと起こるドラマネタは結構出尽くしていて、現代にリテイクしてきた未来人と起きるドラマはあまり目新しさを感じるようなストーリーではない。しかも現代人からの目線でのドラマであるためリテイクに対してどちらかといえば否定的に捉えている。タイムリープした人のこれから何かを起こしてやる!という期待感がない分、タイムリープ物が好きな人にも興味が半減する内容である。但し前述したように誰が現代に未来人の存在を知らせた未来人なのかというドラマには現れない疑問を持つという間接的な興味が湧くドラマである。ただ如何せん主役が地味過ぎであるのは否めない。

 

満足度は★★★★

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パスポートの秘密

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【出演】 萬田久子、田中隆三、篠塚勝 他

【放送】 1988年(テレ東)

 

建築事務所に勤めるOLがサイパンで自分をレイプした男性と再会する。しかし彼は別の名前を名乗っていた。原作は夏樹静子著の『パスポートの秘密』。

 

黒田建築事務所に勤務する殿村節子は電車で痴漢に遭う度具合が悪くなり会社を休んでしまう。彼女には七年前に婚約者の高園にレイプされた過去があり、それが原因で男性恐怖症になっていたのだ。ある日、同僚達とサイパン旅行に出かけた節子は偶然通りがかった男性を見て酷く驚く。その男性は紛れもなく高園だった。しかし同僚も当人も口を揃えて畠忠雄だと主張する。パスポートにも畠忠雄と記載されていた。そんなはずはない。高園と婚約していた時、節子は香園から畠忠雄を友人として紹介されている。畠は気さくな肉体労働者で、香園とはまるで別人だった。

 

ヒロインの節子が自分をレイプした男と再会してしまったばかりに、これまで隠されてきた別の事件が明るみになっていくというストーリー。一時間という放送時間の制約のためか意外とさくさく話が進んでしまうのが玉に瑕。節子がレイプ事件によって酷いトラウマを抱えてしまい結婚も出来なくなってしまったという背景がありながら、レイプした相手を少しも怖がる素振りを見せずに堂々と渡り合ったり、更には好きな人が出来るとあっさりベッドへ直行とか、節子の心情を考えると有り得ない展開の連続である。トラウマは何処へ行ったのだろう?

 

また何故レイプに発展したのかその理由も良く判っていない。既に二人は婚約していて、とんとん拍子に話が進んでいたはず。もしも節子が友人として紹介された畠に心を動かされて婚約解消を申し出ていたのならば、高園が逆上してそんな展開になったとも考えられるのだが、このドラマではそんな話が微塵も触れられていないため酷く不自然なドラマになっている。

 

もっと女性の心情に迫るようなストーリーになっていたらと惜しまずにはいられない。

 

満足度は★★★

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実況される男

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【出演】 要潤、遊井亮子、野村宏伸 他

【放送】 2016年(フジ)

 

ある一人の男にターゲットを絞り、実況中継と解説で彼を追い続ける中継番組を装ったドラマ。JRA協力の元制作された実験的ドラマ。

 

ネット番組『府中で一番落ち込んでいる人TV』では府中競馬場でその日一番落ち込んでいるターゲットを見つけるためにカメラを回していた。実況放送が行われる中、その日のターゲットに選ばれたのは馬券を手にしたスーツ姿の男だった。彼は手にした馬券を見て何やら号泣している模様。実況と解説は彼が大金を馬券に投入して外したと予想する。ところがカメラが近付いて馬券を確認したところ、その馬券は千円しか賭けられておらず、しかも当たり馬券だったと判明。それなのに男は馬券を手に奇妙な動きを続けている。そうかと思うと徐に競馬場の外に出て、質の悪そうな連中に自分から手を出してコテンパンにやられる等、謎で奇怪な行動を繰り返した。

 

まるで競馬の実況中継のように一人の男・ウマオをカメラで追い回し、ウマオの謎を予想しながら実況するという新しい試みのドラマである。実況中継なので実況される側にはあまり台詞らしい台詞はなく、専ら何が起きたかを状況だけで判断していくことになる。しかしウマオの謎めいた行動や巻き込まれる事件は明らかにヤラセとしか思えない。それでもこの実況と解説はあたかも前代未聞の大事件のように取り上げ、第三コーナーを回った競馬の馬たちのように臨場感を持って盛り上げていく。

 

そもそもウマオが初っ端から競馬場で号泣し、ショックのあまり生まれたての小鹿のように立ち上がる時点で胡散臭いものしか感じないのだが、このウマオ、行く先々で何かとひと悶着を起こし、或いは何かしらアクシデントに絡まれ、突然一億円が冷蔵庫から出てきたり怪しさマックスである。勿論実況されているだけなので、何も無ければ番組は白けてしまう。視聴者の興味がアクセス数で示されるため、実況する側はウマオのハプニングに期待することになる。二十分番組ながら良く回数を持たせたなというのが正直な感想。おまけにウマオの興味が薄れると、常に不幸なアクシデントに見舞われる中村さんが登場し、ウマオから話題をさらっていく。この中村さんを演じる野村宏伸の飄々とした自然な演技がまた良いのである。そして何故か的を見事に外した解説者がウマオを放っておいて中村さんを大絶賛するのも笑いどころである。

 

深夜放送の低予算番組。内容も馬鹿馬鹿しいくらいの実況放送だが挑戦する意欲は大いに買う。

 

満足度は★★★★

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勇者ヨシヒコと導かれし七人

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【出演】 山田孝之、木南晴夏、ムロツヨシ 他

【放送】 2016年(テレ東)

 

低予算ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ第三弾!誰もが知る『ドラクエ』を完全におちょくったこのドラマがついに第三シリーズ突入!世界の平和を守るため、勇者ヨシヒコはボスの弱点を握る七人を探す旅へ出る。

 

勇者ヨシヒコのパーティーはついに魔王バルガスに到達した。背中には有り余るほどの薬草を背負い、いざ戦いへ突入・・・かと思いきや、仲間のメレブがシステム的にこちらから攻撃しなければボスキャラは攻撃しないと指摘し、後先考えず戦いを挑もうとするヨシヒコを引き止めて『逃げる』選択肢をとろうと提案する。賛同した一行は早速敵前逃亡を図るが、どう考えてもボスキャラから逃げられるはずもなく、逃亡は失敗し炎に包まれて負傷する。しかし持参した薬草の使い方はさっぱり判らない。考えてみれば『ドラクエ』で序盤で手に入れる薬草はお約束となっているが、どうやって使っているのかはプレイヤーには全く知らされていないのである。仕方なくヤケクソで戦いを挑んだがあっさりパーティーは全滅。幾ら何でもレベル18でボスに挑むのは早過ぎたらしい。

 

相変わらずのネタ満載の内容に一旦ツボに入ると笑いが止まらなくなる。何しろ危険なネタが多過ぎる。特に笑ったのが第五話と最終話。呆れる程にあからさまなパクリネタのヤバさに脱帽である。これパクられた側には許可を取っているのだろうか?また最終話はアニメのパクリにも勿論笑ったが、それ以上に生モンの電車男には目がテンに。まあ、そもそもがドラクエのパクリから始まっているドラマなのだが・・・。

 

シリーズ三作目に入ってもこのテンションの高さには恐れ入る。

 

さて今回は三作目ということもあり、ドラクエの三作目『そして伝説へ・・・』を彷彿させるストーリーになっている。上手くまとめたと思うのは勿論のこと、第一シリーズの際の出演者の若さに年月の経つ速さを感じてしまう。

 

それにしても低予算と言いつつ、今回は意外な大物ゲストが友情出演では無く出演させている所を見ると、結構予算が出ているのでは?と勘繰りたくなる。

 

満足度は★★★★★

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Doctor-X〜外科医・大門未知子〜

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【出演】 米倉涼子、泉ピン子、滝藤憲一 他

【放送】 2016年(テレ朝)

 

群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門家のライセンスと叩き上げのスキルだけが武器のフリーランスの女医・大門未知子の活躍を描いた医療ドラマ『Doctor-X〜外科医・大門未知子〜』のシリーズ第四弾!

 

ビルの屋上からニューヨークの街並みを眺めていた大門未知子はある決断をして颯爽と歩き出す。行き先は中華料理店。早速店員に餃子の大盛りを頼んで、他の客が食べる餃子を羨ましそうに見つめていた。実は餃子にするかハンバーガーにするかで迷っていたのだ。ようやく餃子が食べられると思った矢先どこからともなく現れた日本人の老婆が未知子の餃子を横取りしようとしたから大変!餃子を巡って未知子と老婆が争奪戦を始める。そんな中、店に来ていた妊婦が突然倒れてしまう。未知子の診断は急性胆道炎。一刻も早く手術をしないと母子ともに命が危ない。ところが発砲事件があり道路が閉鎖され救急車が到着出来ないと知らせを受ける。その時、先程の老婆がうちの病院へ運べと指示を出し、未知子はその病院の手術室で見事な腕を披露する。その頃、東帝大学病院の理事会では副院長の蛭間重勝の罠にはめられ、院長の久保茂が退陣に追い込まれていた。

 

安定した面白さがある一方でワンパターン化しているのは否めない。まあ、見ている側はそのワンパターンを期待している層も多いのだが、正直取り立てて今回のシリーズが他のシリーズに比べて秀でているとは言い難く、これまでのシリーズの流れを汲んで可もなく不可もなく無難に制作したという感じである。そのため高視聴率と言いつつも、意欲的にこのドラマを見たいかといえばそうではない。前のシリーズから見ているから惰性で見てしまう方が多いだろう。

 

今回は蛭間に失脚させられた前院長の妹・久保東子を泉ピン子が演じ、蛭間VS久保が互いに東帝大学病院の主導権を握るためにあれこれ画策するという内容だが、泉ピン子のアクが強過ぎるのが難点。まあそんな諍いは他所に最後は未知子が執刀して解決してしまうのだが・・・。それはともかく他のレギュラーメンバーも健在と思いきや、「御意!」でお馴染の蛭間の腰巾着・本人は何もしないのに美味しい所だけ持って行ってしまう海老名が二話のみの出演となっている。おそらく同じ曜日に別のドラマに出演しているため(そちらは準主役)、その関係で最低限の出演に留まったのではないだろうか。海老名はそれ程重要な役割をしているわけではないのだが、蛭間と海老名はセット感覚なので寂しい限りである。

 

そう言えば未知子の入浴場面が極力減ったような気がする。

 

満足度は★★★★★

Superfly
ワーナーミュージック・ジャパン
(2016-11-23)

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逃げるは恥だが役に立つ

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【出演】 新垣結衣、星野源、石田ゆり子 他

【放送】 2016年(TBS)

 

再就職先が見つからない女に父親が紹介したのはかつての部下の家事代行の仕事だった。仕事にやりがいを感じた彼女が仕事を続けるために提案したのは契約結婚だった。結婚という名の雇用契約を結んだ二人のラブコメディー。原作は海野つなみのコミック『逃げるは恥だが役に立つ』。エンディングの恋ダンスが大人気となり、社会現象に!!

 

就活に失敗し、大学院まで進んだものの文系大学院では就職口はなかなか見つからず、派遣社員として働いていた森山みくりだったが契約切れでクビを言い渡される。無職となったみくりに父親は部下の須崎平匡の家事代行の仕事を勧める。毎週金曜日三時間だけの仕事だが時給は悪くない。母親の影響で掃除の得意なみくりにはうってつけの仕事だった。早速須崎の家を訪問すると、須崎は真面目で合理的な草食系。みくりは須崎の考え方に同調し、須崎に認めて貰おうと必死に掃除に精を出す。結果、みくりは採用となる。意外にも家事代行にはまるみくりだったが、突然両親が館山の古民家に引っ越すと言い出し愕然となる。両親と一緒に引っ越せば家事代行の仕事が出来なくなってしまう。かと言って週一の仕事で一人暮らしが出来るはずもなく、仕方なく仕事を辞めることを須崎に告げに行く。須崎に仕事を褒められたみくりは仕事を続けたくて、須崎との契約結婚を提案する。

 

これまでにも契約結婚を話題にしたドラマは幾つもあったが、このドラマの面白さは結婚を雇用契約と捉えてビジネス的側面から結婚を考えている点である。結婚すれば夫は外で生活費を稼ぎ、妻は家庭を守って家事をする。古来から当たり前に考えられてきたことだが、これでは主婦の家事は無償の奉仕活動になってしまう。もしも主婦の家事を賃金の発生する労働と捉えればどうなるかという議論は度々耳にするが、それを具体化したのがこのドラマの格となっている。こうした斜め45度の考え方は非常に興味深く面白い。色々物事を論理的に考え過ぎてしまうみくりと、女性と交際経験ゼロの平匡。その二人が合意した契約結婚は、結婚とは名ばかりの雇用契約。しかし考えてみればこの論理が二人の間で通用した時点で二人の感性は非常に近いものがあったのではないかと言わざるを得ない。

 

さてそうしたドラマのテーマはともかくとして、近年まれに見るピュアなラブストーリーの魅力が半端ない。恋愛経験ゼロの平匡は自分は女性と一生付き合う事はないと信じて生きている。そんな頑なな平匡がみくりと少しずつ関係を深めていく様子が、三十代半ばの男性とは思えないほど純情でじれったい。しかしそれが良いのである。

 

またキャスティングも良かった。平匡役がもしもイケメン俳優をわざとダサダサの扮装をさせて演じさせたのであれば全く説得力がなかっただろう。しかし見た目全くあか抜けない星野源であるからこそ説得力がある。主演の新垣結衣の可愛らしさも必見!そして何と言ってもみくりの伯母の百合ちゃん役の石田ゆり子の年齢を感じさせない可愛らしさや若さにも驚愕させられる。

 

最後まで楽しめるドラマである。

 

満足度は★★★★★

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カインとアベル

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【出演】 山田涼介、桐谷健太、倉科カナ 他

【放送】 2016年(フジ)

 

父親の期待を一身に受けた兄が愛するが故に弟への嫉妬心を滾らせていく。旧約聖書『創世記』第四章に登場する運命的な兄弟の名前をとり、現代によみがえらせたヒューマンドラマ。第二話の放送前日に出演者の一人である平幹二郎の死亡のニュースが流れ、第二話は追悼テロップが表示された。

 

高田総合地所株式会社の創立五十周年記念パーティーの会場では社長の高田貴行は次男の優が姿を現さない事にやきもきしていた。長男の隆一が他の社員と共に探しに行く中、当の優はまるで意に介さない様子で会場に現れると、シャンパンとグラスを手に木陰へと移動し、誤ってシャンパンを矢作梓にかけてしまう。優と隆一は子供の頃から仲の良い兄弟だったが、周囲が期待をかけているのは隆一で、優は幼い頃からずっと優秀な兄と比較されて生きている。実際優が担当している難航している案件も隆一が出ればたちどころに解決してしまう。優はますます自信を失っていた。そんな中、優がアウトレットモール開発プロジェクトチームに選ばれる。隆一の口利きがあったと聞いて複雑な心境に陥る優だったが、同じチームの梓の何事にも屈しない姿勢にいつしか励まされていく。交渉が難航する優を見兼ねて隆一は金で解決するようにアドバイスをするが優は耳を貸そうとしない。そんなセオリーを無視した優の行動に隆一は悲観するが、貴行は僅かに希望を見出しているような発言をする。実は隆一の心の中には自分にはないものを持つ優への嫉妬心が渦巻いていた。

 

オープニングを見た途端、な、なんじゃこりゃー!の世界だった。いや、全くそっくりなオープニングをかつて同局で放送されていた某昼ドラで見た事があるのだが、そちらの設定は昭和初期。これがまさかの現代設定とは思いもしなかった。むしろ昭和初期設定でやってくれても構わなかったのだが・・・。おまけに今回のキャストの中に昼ドラ関連の顔ぶれもちらほら。いっそ昼ドラのノリでやってくれー!とでも言いたくなった。

 

というのも正直、このドラマは面白くない。月9だからとか、主演がジャニーズだからとか、色々理由はあるにせよ、肝心な部分で一歩踏み込みが甘い。兄弟で一人の女性を取り合うにしたって悪い意味で綺麗過ぎる。妙に奥歯に物が挟まったような建前演技で、この兄弟の中にある人間の根幹の部分がまるで曝け出されていない。その上ストーリーは見事に予想通りの展開。全く予想を裏切る事無く進んでいく。

 

またキャスティングに関しても微妙である。主演はもとよりヒロインも含めてメインキャストらしいオーラをあまり感じない。むしろあまり見られない役柄に挑戦した高嶋政伸や南果歩等のベテラン勢の方が余程目を惹いた。

 

満足度は★★★

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砂の塔 〜知り過ぎた隣人〜

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【出演】 菅野美穂、松嶋菜々子、岩田剛典(EXILE/三代目J Soul Brothers) 他

【放送】 2016年(TBS)

 

虚栄心が渦巻くタワーマンションに住むセレブな主婦たちが目に見えぬ悪意に脅かされていく女のサスペンス。

 

高野一家は千葉から豊洲にあるスカイグランドタワーの25階にに越してくる。都心のタワーマンションの豪華さに一家四人大喜びだったが、妻の高野亜紀は引っ越し早々最上階に住む阿相寛子率いるセレブ主婦達に声をかけられ仲間入りを果たす。しかし一般庶民の亜紀が節約に節約を重ねてようやく破格の値段で売り出された一室を35年ローンで購入したのと異なり、彼女達はケータリングを呼んでは優雅なランチを楽しみ、素晴らしい経歴を自慢する人々ばかり。おまけに住んでいる階によって上下関係が決まるため、亜紀は子供達のためにも無理をして彼女達と付き合い始める。そんな中で唯一心を許せるのは26階に住んでいるフラワーアレンジメント教室の講師・佐々木弓子だけだった。また突然亜紀を捨てた母親が訪ねてきて、亜紀は次第に自分を見失っていく。ある日、2階の住人である尾野綾香の不倫画像が皆にメールで送られてきて、綾香は仲間外れに。メールの犯人が亜紀だと思い込んだ綾香は亜紀の住む部屋は事故物件であることを暴露する。

 

セレブ家庭ばかりが住んでいるタワーマンション。そこには上の階の住人が下の階の住人を見下すような歴然とした格差社会で、単純にタワーマンションに住めると喜んで中間層に越してきた高野一家がセレブ家庭の集団の奥様方の虐めに遭うという内容で序盤は進んでいくが、その背景ではハーメルン事件と呼ばれる幼児連続誘拐事件が進行し続けており、その事件の影をちらほら露出させつつやがて高野一家がその事件に巻き込まれていくというストーリーになっている。毎回ヒロインの高野一家がどんな不幸に見舞われるのか判らない展開に、様々な人間模様が描かれており、各々の家庭の綻びが次第に大きく口を開けて崩壊へと歩み始める。セレブの象徴であるはずのタワーマンションが正に砂の塔のように脆く弱いものだと言わんばかりである。

 

序盤のセレブ家庭の主婦による数々の苛めの現状はこれまでにも社宅やママ友などと舞台は違えど度々登場したありふれた展開であり、また見ていてあまり好ましい内容でもないため、心情的にそこで視聴を止めてしまいたくなるのだが、そこはひとまず我慢して見続けるとそれだけの価値があるドラマである。このとかく苛めに目が奪われがちになるが、序盤から常に登場しているハーメルン事件こそが主体なのである。誰が何の目的でこの事件を起こしているのか?最後に明かされた真相に唸ること間違いなしである。二面性を持つドラマではあるがテーマとなっている『正しい母親とは何か?』は常に一貫している。言ってみればそのテーマを主体に様々な母親たちに試練を与えるよう制作されたドラマと言えるだろう。

 

全ての真実が明らかとなったラストに騒然となり、それだけで満足してしまう。しかしこのドラマは常にインパクトのある意外性を与えて進行していくことを念頭において制作されているため細部にまで拘っていないのが難点。ある程度の道筋は最初から用意されていたものと思われるが、結構ツッコミどころは多い。まあ、それらを覆い隠してしまう程のラストを用意したというのは制作側の大勝利なのだろう。

 

満足度は★★★★★

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