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ふぞろい刑事

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 村上弘明、真矢ミキ、尾美としのり 他

【放送】 2017年(テレ朝)

 

フリージャーナリストが自殺を装って殺害された事件の裏には建設業者の闇が潜んでいた。乙女なおじさん刑事と元マル暴の女刑事のコンビが事件の解明に乗り出す刑事ドラマ。

 

警視庁捜査一課の比嘉兆次率いる比嘉班に新たに新メンバーが加わると発表される。現れたのは警視庁広報部から異動してきた早乙女史朗。新メンバーと聞いて若手と思っていた比嘉班の面々は落胆する。てっきり若手が来ると思っていたのだが、早乙女はすでに良い年のオジサン。広報部にいただけあって何かとゴシップに強く、また手作りのシュークリームを差し入れする等乙女っぷりが半端ない。その頃、比嘉班の一人『オニケイ』こと鬼塚桂はかつて雀荘で出所した元暴力団員と麻雀の真っ最中だった。実は鬼塚は元まる暴という経歴の持ち主。ガサツで短気なのが玉に瑕だが、刑事としての能力を比嘉は高く買っていた。比嘉から事件の報告を受けて直接現場へ駆け付けた鬼塚はそこで早乙女と初めて顔を合わせる。路上に横たわる遺体はフリージャーナリストの中川和也。ビルの屋上から転落死したのは明白で、屋上には脱いだ靴が揃えて残されていた。一見覚悟の自殺と思われたが、早乙女は中川の後頭部に何処かにぶつけた痕跡があるのを見て自殺を偽装した他殺と判断する。また中川の体に付着していた何かのふわふわの毛も鑑識に調査を依頼する。鬼塚と早乙女は中川のアパートへ向かうが、そこで早速二人の意見が割れる。

 

これはあくまでエンタメ系のサスペンスドラマであり、このドラマにリアリティを求めてしまってはいけないと判っているのだが、あまりに無理のあるキャスティングに頭痛がする。まず主演の村上弘明演じる早乙女の性格は『乙女なおじさん』。これがまあ似合わない。頑張って演じてますという空気が其処彼処に感じられて正直イタイ。また真矢ミキ演じる鬼塚も元マル暴のガサツでカッとなりやすい性格。これもまた本人のイメージと大分離れていて無理矢理感が否めない。特に声のトーンが高域にまとまる特徴のある真矢ミキにドスの効いた声が出せるはずもなく、元マル暴という説得力がまるでない。ミスキャスティングをギャグとして楽しむ心の広さが無いとなかなかドラマの中に入っていけないドラマである。

 

さてストーリーの方に目を向けるとこれがまあご都合主義の嵐。同じ事件を調べているのは判るのだが、別行動で捜査しているはずなのに捜査内容が必ず他の刑事が捜査した内容に関わってくるのだ。いやいやいや、こんな都合良く事件が解決するわけでは無いだろう。何か見つかるとそれが必ず決め手になると言うのもおかしな話だし、万事うまくいきすぎている。せめて視聴者を唸らせるトリックでもあれば格好がついたと思うのだが、それも無し。まさかとは思うが制作側が遊び心だけで制作したドラマなのでは無いだろうか?

 

続編が制作されない事を祈る。

 

満足度は★★★

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オーファン・ブラック 〜七つの遺伝子〜

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 知英、山崎育三郎、麻生祐未 他

【放送】 2017年(フジ)

 

ある日、自分と同じ顔をした人間が目の前で自殺を図る。その日を境に彼女は次々同じ顔の人間と巡り合うようになるが、同時に命の危険に晒されるようになる。一体、彼女達は何者なのか? SFサスペンスドラマ。カナダとアメリカ合同制作ドラマ『オーファンブラック 暴走遺伝子』の日本リメイク版。

 

施設育ちの青山沙羅はシングルマザー。一人娘の萌絵と同じ施設で育った弟分の青山薫と三人で暮らそうと昼はおしぼり工場、夜はキャバクラで働いているがなかなか金は貯まらない。ある日、同僚からの虐めにブチ切れした沙羅は職場で大喧嘩をやらかす。そのせいで萌絵との約束に間に合わず、萌絵を病気にさせてしまう。養母の冴子に色々言われてムシャクシャしている時、ふと駅のホームで号泣していている女性に目を留める。彼女は突然バッグを置き、靴を脱いだ。自殺だと気付いた沙羅は慌てて駆け寄るが、彼女の顔を見た瞬間驚愕して立ち止まった。彼女は沙羅と同じ顔をしていたのだ。彼女が電車に飛び込んで自殺を図った後、どさくさに紛れて沙羅はバッグを持ってその場から逃走する。その足で薫の元を訪ねた沙羅はバッグの中を調べて、自殺した彼女が椎名真緒子という名前だと知る。また一緒に家の鍵やスマホが二台見つかり、真緒子に興味を持った沙羅は彼女の部屋へ勝手に入ってしまう。ところが真緒子の貯金通帳に750万円が入っているのを見た沙羅は真緒子に成り代わってこの750万円を奪おうと企む。

 

原作のドラマでは世界中に同じ顔の人間(クローン)が存在する設定になっているが、このドラマではそれが最小限に留められており、主に日本に存在する事になっている。それに加えて知英の母国である韓国の人間も登場させた。知英はこれらの人物を演じるため日本の標準語だけでなく、東北弁にも挑戦している。多少のイントネーションの違いは気になるものの、キャラクターによって話し方も変える等高度な役作りをこなしているのは納得する所である。また以前より断然日本語が上手くなっているのも驚愕的だった。

 

内容に目を向けると同じクローン題材を扱った『わたしを離さないで』が何となく頭をよぎる。どちらのドラマにも麻生祐未が登場しているので余計にそう感じてしまうのだが、話の内容は全くの別物。悪の組織に命を狙われる等の流れは如何にもアメリカ発のドラマが好みそうなストーリーである。話数もあまり多くないため、アクションを多めなのはどちらを向いても知英だらけとなる構図を避けるには良い演出だったかも知れない。日本的なドラマではない。

 

感動的な話になるはずなのだが、イマイチそうならないのが実情。案外さばさばした印象を受けるのである。知英自体が割合さばさばした雰囲気があるので、繊細な心情を表す台詞や表現が少なく感情移入しにくい。感動的な話としてまとめるならもっと心情的に訴える必要がある。

 

満足度は★★★★

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ぼくは愛を証明しようと思う。

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【出演】 滝藤賢一、堀井新太、内田理央 他

【放送】 2017年(テレ朝)

 

どんな非モテ男でもこれを知ればモテ男に変身!彼女に振られた青年は恋愛工学を学んで、目的の女の子をゲット出来るか?原作は藤沢数希著の『ぼくは愛を証明しようと思う。』。このドラマは年の瀬恋愛ドラマの第二夜として放送された。

 

弁理士の渡辺正樹は仕事を通じて投資マネージャーの永沢圭一と知り合う。今回の仕事の成功の裏には渡辺の失恋があった。実は彼女の誕生日に奮発して三十万円のバッグをプレゼントしたのだが、彼女のスマホに届いたメッセージが気になってつい見てしまったのだ。メッセージの中身は他の男からのデートの誘い。彼女は自分の非は棚に上げて、渡辺が勝手にスマホを覗いた事を理由に渡辺を振ったのだった。失恋を忘れるために仕事に打ち込んだと話す渡辺の話を聞いて、永沢はとあるBARへ誘う。約束の時間にBARを訪れた渡辺は店内にいる女の子達のレベルの高さに圧倒される。ところが後からやってきた永沢はイケメンの男子二人を軽くあしらったBランクの女の子二人に声を掛け、即座に意気投合したばかりか女の子からキスされる展開に。初対面のはずなのに・・・。渡辺は永沢のモテぶりに驚くばかりだった。

 

女にモテたい。

 

女の子とまともに話す事も出来ない非モテの男にとって、モテる男になりたいと思うのはごく普通の気持ちである。しかし非モテ男とモテ男にはどんな違いがあるのか?それを実例を出して証明していくのがこのドラマの趣旨である。主人公は非モテ男の渡辺。弁理士というお堅い肩書も、それなりの容姿もあるのに、何故か女にはモテない。永沢が恋愛工学を駆使して渡辺の何が悪いのかを指摘し、どうすればモテ男になるのかを伝授していく。

 

この手の恋愛ノウハウを示したドラマはかつてもあったが、恋愛マスターが行う方法をそのまま真似ればそれなりにモテ男になれるものである。但しそこには落とし穴もあるのも事実。恋愛工学を学んだ渡辺がどんな将来を迎えるのかそれがこのドラマの見せ場である。まあそれなりにタメになるドラマなのだろうが、実践する人がいるのかどうか・・・。

 

第一夜同様、こちらのドラマもラブストーリーと言うのとはちょっと違う。恋愛の方法を学んで、本当の恋愛を知る準備を行う所でこのドラマは終わってしまう。物足りない感じは否めない。

 

満足度は★★★

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コウノドリ

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【出演】 綾野剛、松岡茉優、星野源 他

【放送】 2017年(TBS)

 

天才ピアニストの一面を持つ産婦人科医を中心に産婦人科医療の現場を描いたヒューマンドラマ。2015年に放送された『コウノドリ』の続編。原作は鈴ノ木ユウのコミック『コウノドリ』。

 

ベルソナ医療センターの産婦人科医・鴻鳥サクラは恩師・荻島勝秀のサポートのため離島へ向かう。この島では何年か前にたった一つしかない産婦人科医院が閉鎖し、以来子供の産めない島と言われている。何かあればヘリで搬送しなければならない。予定していた妊婦がヘリの搬送を待っている間、未受診妊婦が陣痛を訴えて搬送されてくる。未熟児のため一刻も早く施設の整った病院へ運ばなければ赤ん坊の命は保証出来ない。荻島は頭を下げて後者の妊婦の搬送を優先する。ところがその直後、待機していた妊婦の体が激しく痙攣する。次のヘリは1時間後。サクラは血液製剤の不足する島での緊急手術を提案する。荻島は反対していたが、サクラの熱意に負け手術に踏み切る。島民の協力で手術は成功。サクラは離島からペルソナ医療センターへと戻って来る。一方、ペルソナ医療センターでは研修医だった下屋加江や白川領は既に専門医に成長していた。またサクラと同期の四宮も頼りがいのある医師と成長していた。ペルソナ医療センターに戻ったサクラが担当したのは夫婦共に耳の聞こえない妊婦だった。

 

前作から二年経てのドラマ化のため少々記憶が危うかったのだが、二年前と変わらぬ顔ぶれを見ると徐々に懐かしさが込み上げてくる。この手の医療ドラマがシリーズ化する場合、多くのドラマは医療現場が変更されたり登場する人物を変えて新たな職場を用意して話を繋ぐものだが、このドラマに至ってはそうしたテコ入れは行われていない。そんな中で展開される人間ドラマはどのエピソードも実際に起こり得る範囲内のドラマであり、だからこそリアルな感動をもたらしてくれる。

 

注目すべきは二年前には新人だった医師達の成長。今やすっかり産婦人科医として活躍しているが、やはり完璧とは言い切れない。失敗を恐れて目の前の現実から目を離してしまう者、患者に肩入れし過ぎて医師としての本分を忘れてしまう者、中堅としての立場の彼等が陥りやすい失敗を犯した時、どう彼等が対処していくのかも見応えがあった。そしてその先にある決断。これもまた彼等の成長のためには必要なステップではあるのだが、何が自分に足りないのかを見極めて羽ばたいていく彼等の将来を期待せずにはいられない。

 

そう言えば二年前と違っていると感じたのは鴻鳥サクラの髪型。爆発度が緩和されているような・・・。

 

何にせよ、今回も素晴らしいエピソードの数々にエールを送りたい。

 

満足度は★★★★★

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暇なJD・三田まゆ 〜今夜、私と”優勝”しませんか〜

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【出演】 池田エライザ、柾木玲弥、秋元龍太朗 他

【放送】 2017年(テレ朝)

 

童貞と処女で結婚の理想と言う古風な恋愛観を持つ三流大学生が出会ったのはフォロワー36万人のエリート専門の肉食系女子大生だった。現代の恋愛事情を反映した斬新なラブストーリー。このドラマは年の瀬恋愛ドラマの第一夜として放送された。

 

2017年、Twitterに突如現れたアカウント『暇な女子大生』。そのアカウントはマッチングアプリで出会った高学歴の男達とのSEXをPOPに呟き、あっという間に36万人ものフォロワーを獲得した。12月8日、A大学の学生・渋谷直樹は友人で東大生の本郷颯太に愚痴を聞いて貰いに東大の食堂を訪れていた。そんな直樹に颯太は『暇な女子大生』のツィートを紹介する。恋愛に対して古風な考え方を持つ直樹には到底受け入れられる内容では無かった。見兼ねた颯太は直樹のスマホにマッチングアプリをインストールし、女の友達を増やすようにアドバイスする。帰り道、早速マッチングアプリに反応がある。良いと思った子にLIKEを返していると、その中の一人がすぐ傍にいると判る。驚く直樹に彼女は「これからデートしません?」と誘って来る。

 

恋愛観が違う者同士のラブストーリーなのかと思いきや、恋愛と言うよりは自身の恋愛観を追求していく話で、最終的にどんな恋愛観を持っていようともそれはその人の個性であるから他人がどうこう言う問題では無いと結論付けている。

 

ヒロインの三田まゆはエリート専門の肉食系女子大生なのだが、だからと言って別に悪人ではない。要するに性欲が旺盛で、相手に性的な魅力を感じる対象が高学歴であるだけの話。普段は子供達を相手に講師のバイトをしているし、大学の勉強もしっかり行う真面目な女子大生である。むしろ問題と感じたのは直樹の方。肉食系女子というだけでまゆを色眼鏡で見て、自分の恋愛観を逸脱しているから、その物差しに彼女を合わせようとする。それこそ傲慢である。正直、直樹の物差しはかなり一般的な感覚からズレている。それを本人は全く自覚していないのが無性に腹立たしい。

 

自分は自分らしく。自然体で生きれば良い。

 

最終的にこのドラマが言いたのは正にそれだけである。

 

満足度は★★★

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今からあなたを脅迫します

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【出演】 武井咲、ディーン・フジオカ、鈴木伸之 他

【放送】 2017年(日テレ)

 

合法的には解決できない事件を脅迫して解決する脅迫屋が脅迫した相手はお人好しなお嬢様女子大生だった。人違いから始まった相容れないはずの二人の脅迫エンターテインメント。原作は藤石波矢著の『今からあなたを脅迫します』。

 

阪東アパート301号室に住む女子大生・金坂澪はポストが帰宅すると、ポストに宛先も差出人も書かれていない封筒が入っていた。不思議に思いつつ開封してみると中にはDVDが一枚。そこには『脅迫屋』を名乗る人物が一人の青年・佐藤に銃を突き付け、振り込め詐欺でだまし取った金を返すよう脅迫していた。しかもあろう事かこの青年が叫んだ恋人の名前は『葛城奈緒子』。澪とは全くの別人だったのだ。勿論澪はこのDVDに登場する佐藤に心当たりは無かった。冷静になって出した澪の結論はこの脅迫屋なる人物が脅迫する相手を間違えたという事だった。お人好しの澪は同封されていた電話番号に電話をかけ、自分は全く無関係の人間である事を知らせる。実は澪は先週この部屋に引っ越してきたばかり。葛城奈緒子なる人物はどうやらその前の住人らしく、佐藤も奈緒子が引っ越した事を知らなかった。脅迫屋は今回の件を忘れて欲しいと告げるが、何故か澪は自分が代わりに支払うと言い出す。要求金額は六百万円。それでも払うと言う澪を脅迫屋は話にならないと一方的に電話を切ってしまった。

 

脅迫という行為は良識的な行為では無い。度が過ぎれば罰せられる事もある悪行である。しかしこのドラマの中で登場する脅迫屋は敢えて脅迫と言う行為を武器に、法では守られない人々や弱者に対して悪人をやっつける、所謂正義の味方であるのだ。しかしヒロインの金坂澪は脅迫を、そしてこの正義を認めない。これもどうかと思うのだが、金で済む話なら金で解決してしまおうと言う正義感を掲げるお嬢様。見た感じどっちもどっちである。こんな二人が出会い、そして互いの正義感を主張しながら困っている人々を救っていくというストーリーである。

 

ドラマ全体にそうなのだが、安っぽい印象は拭えない。お仕事ドラマでは無いし、ミステリーとも言い切れない。それでいてラブストーリーの要素もある。探偵があり触れているので敢えて『脅迫屋』を看板に掲げたような感じで、お嬢様と脅迫屋の軽快なやり取りが魅力となるはずなのだが、この台詞の応酬も如何にもなやり取りで何も響いてこないのだ。お嬢様は考え事をしているとおはぎを作ってしまう等々設定だけ異色にしてもストーリーで惹きつけるものが無ければ突飛なだけのドラマになってしまう。このドラマはその良い例である。

 

満足度は★★★

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黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子

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【出演】 貫地谷しほり、岸谷五朗、中村俊介 他

【放送】 2017年(テレ朝)

 

刑事課強行犯係に異例の抜擢を受けた女刑事がコンビを組む主任刑事と共に警察内部に根付いた事件を解決する刑事ドラマ。原作は二上剛著の『黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子』。尚、このドラマには野際陽子が出演しているが、放送を待たずして逝去された。

 

昇進試験に失敗したにも関わらず、交番勤務だった神木恭子に突然東京臨海署刑事課強行犯係へ異動の辞令が下る。強行犯係と聞いて恭子はあまり乗り気では無かったが、恭子の母親は父親が元刑事だったからでは無いかと微笑みながら事も無げに恭子を見送る。いざ出勤してみれば、丁度ビル清掃会社社長殺人事件の捜査で忙しい最中で、主任刑事の折原圭作は新米刑事の登場を快くは思わなかったが、係長・矢野順一から命じられて恭子の世話を押し付けられてしまう。捜査会議では四十歳で警視庁刑事部長にまで上り詰めたキャリア・瀬名靖史が逐一チェックをして捜査本部を指揮している。全くやる気の無い恭子だったが、恭子なりに事件の情報を手にした資料にまとめていく。そんな中、出勤途中に出会った男・安本恒吉から連絡を受ける。何でも孫娘のリサが失踪したと言うのだ。恒吉はリサはもう一人の同居人である甥の義男が連れて行ったと恭子に必死に訴える。

 

ヒロインである神木恭子のキャラクター性が非常に際立つドラマである。性格は腹黒で、思った事を平気でぽんぽん口にする。普通なら上司にはまず言わないであろう心の声が普通の会話の中に出て来てしまうのが面白い。また刑事という職業に全く執着していない。スキルとしては刑事として十分過ぎる程のスキルを持っているのだが、それをまるで本人は感じずに事件を解決する。何と言う醒めた正義の味方なのだろうとついつい笑ってしまうのだ。勿論、話自体はシリアスで笑いどころがあるわけでも無い。

 

さて恭子とバディを組む折原が対するのは、およそ同情する余地のない悪人達。自分達は常に安全な場所にいて、責任は全て下々の者に押し付けると言う腹立たしい連中なのである。例え恭子達が彼等を罰せようにも警察の力ではどんな罰を与える事も出来ない。恭子は初っ端から警察の力の限界を思い知らされる結果になる。しかしそれで懲りないのが恭子である。彼女の本性は正義の味方では無く、ダークヒロイン。屈強の上司も思いつかなかった方法で彼女は悪人達に罰を与える。こういう腹黒な性格のヒロインは本当に面白いし、見終わった後の爽快感が良い。

 

果たして続編はあるのだろうか? ラストで折原は恭子を相棒と認め、恭子の提出した辞表を破り捨てていたが・・・。

 

満足度は★★★★★

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黒い十人の秋山

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【出演】 ロバート秋山、仲里依紗、満島真之介 他

【放送】 2017年(テレ東)

 

嵐の中、離島のホテルで殺人事件が起きる。ロバート秋山が一人十役に挑戦する本格ミステリー。

 

女性三人を殺害した凶悪犯罪が起きたが、警察は犯人を捕らえる事が出来ず事件は未解決のままとなった。事件を担当した刑事の中に警視庁捜査一課の刑事・霧島さなえがいた。四年後、さなえは天傘島にある従兄弟の桐島ケイが勤めるホテルへと部下の取手健と共にやって来ていた。その日、世界的に有名なオペラ歌手・冴島響一郎がホテルでディナーショーを開く予定になっており、冴島の大ファンのさなえは大喜び。ホテルの中も冴島目当ての客で賑わっていた。ホテルには他にも著名人が多数宿泊していて、ちょっと見回しただけでもファッションアドバイザーのYOKO・FUCHIGAMI、美容整形外科医の財津隆也の姿が目に付いた。その矢先天候が悪化し、冴島のオーケストラの団員を乗せた船が到着出来ないと判明する。ホテル側はディナーショーの中止を決めるが、その事を知ったHONJOホールディングスの社長・本庄一朗はホテルの従業員を怒鳴りつける一幕があった。冴島が機転を利かせてその場は何とか取り繕ったものの、その後本庄はホテルの一室で遺体となって発見される。

 

色々な役にロバート秋山が挑戦しているのだが、完全にその役になり切っているのかと言えばそうでは無く、何処かにこっそりお笑いの要素を挟んでくるのが笑えてしまう。例えばオペラ歌手の冴島はロバート秋山本人が生歌を聞かせるためとても上手いとは言えない歌を披露すると思えば、子役に至っては流石に体型的に無理があるので、わざと後ろに下がった状態で撮影して小さく見せているし、その素人くさいわざとらしさがまたツボなのである。

 

ストーリーはアガサクリスティーの某作品のオマージュ的な内容。本格ミステリーと言いつつ、何処かのミステリー作品から持って来たようなトリックを並べているだけで、ヒントも随所に隠されるというよりもうこれがヒントですよと示しているような感じで露骨に打ち出してくる。尤もこのドラマで一番の見所は十人どころかそれ以上の役をこなしているロバート秋山の方なので、それを楽しむだけでも一見の価値はあるドラマである。

 

満足度は★★★

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眠れぬ真珠 〜まだ恋してもいいですか?〜

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【出演】 藤原紀香、鈴木伸之、佐野ひなこ 他

【放送】 2017年(日テレ)

 

人生の盛りを過ぎた銅版画家が十七歳年下の若い男と本気の恋をする大人のラブストーリー。原作は石田衣良著の『眠れぬ真珠』。

 

銅版画家の内田咲世子は45歳で独身。目下の所、恋人と呼べる相手は無く、持て余した性欲は妻子ある画商の三宅と体の関係を持つ事で発散させている。そんな咲世子を大切に想っているギャラリー・マチエのオーナー、中原町枝は三宅との関係をいい加減清算するように忠告するのだった。しかし45歳と言えば次第に老いていく自分を感じずにはいられない時期。実際、咲世子は度々更年期障害の症状に襲われるようになっていた。ある日、お気に入りのカフェで海の絵を描いていると、ふと若いウェイターの手に魅せられる。彼はこのカフェで働き始めたばかりのウェイターの徳永素樹。その時、ホットフラッシュが起こり咲世子は一瞬意識を失ってしまう。気が付いた時、介抱してくれていたのは徳永だった。徳永は咲世子のスケッチブックを見て、自分の大好きな版画の作者が咲世子である事を知って興味を持つ。

 

オープニングからいきなりベッドシーンが始まり、主演・藤原紀香の豊満な胸の肉厚が強調される演出になっている。ただ顔の方は年相応に老け顔のため、このベッドシーンに度肝を抜かれるか、それとも萎えるかは人の感性の問題である。

 

日本の平均寿命が高くなるに従い、人生の中間点というのも変わって来る。初老と言えば本来四十歳を意味しているが、今はその年齢も一生の後半どころか人生の中間点にもなっていないのである。実際、女性の四十歳はさほど老け込みはせず、むしろ仕事や家事に子育てにと時間を割かれる三十代よりも若々しい印象がある。とは言うものの妊娠、出産の面ではそろそろ難しい時期に入っており、新たな恋愛を始めるにはどうしても躊躇してしまう時期に差し掛かっている。さてこのドラマのヒロインは独身の四十五歳の女性。男に抱かれたい時はあっても、その欲求を満たせばそれで十分と考え、恋愛を夢見る事も無くなっている。更年期障害にも悩まされて、否が応でも人生は下り坂と自覚せずにはいられない。そんな時、若い男の一途な想いを受け止められるかがこのドラマのテーマとなっている。

 

咲世子はアーティストだけあって、俗世間の垢に塗れている感じはしない。非常に感性が豊かな分だけ人間として純粋に感じられる。彼女に恋をする青年・徳永はそんな咲世子を知る内にどんどん惹かれていき、果ては女として愛してしまう。正直、それだけで良かったような気がする。年の差に苦しむ咲世子、年の差を飛び越えてぶつかってくる徳永。この二人の愛に土足で踏み込んでくる三宅と三宅の愛人。それによって愛が深まるのならまだしも、何となく小手先の障害イベントを発生させて内容を引き延ばした感じが否めなかった。

 

満足度は★★★

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監獄のお姫様

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【出演】 小泉今日子、菅野美穂、伊勢谷友介 他

【放送】 2017年(TBS)

 

世間で話題のイケメン社長は恋人に殺人罪をなすりつけて地位も名誉も手に入れた極悪人だった。何もかも失って女囚となったお嬢様を救うため刑務所仲間達が立ち上がる。コミカルな復讐劇。

 

2017年12月24日、EDOミルクのイケメンCEOとして評判の板橋吾郎はとあるバラエティー番組に出演していた。司会の爆笑問題が話題を振る中、吾郎の動きが突如として止まる。目の前に出されたカンペに『息子を誘拐した』と書かれていたのだ。スタジオを出て急いで妻の晴海に連絡した所、息子・勇介は晴海と一緒にいた。しかし実際の所、ある女達が勇介の誘拐を目論んでいたのだが、仲間の一人・大門洋子が別の子供と間違えて声を掛けてしまったため、誘拐が成功しなかったのだ。犯人グループは再び勇介を付け狙い、晴海が美容院に入った隙に戦隊モノの格好をした馬場カヨと洋子が勇介を車に誘い出し、見事に連れ去る事に成功する。一方、誘拐のカンペが嘘だと判り、未亡人の足立明美と競馬を楽しんでいた吾郎は秘書から勇介が今度こそ本当に誘拐されたと告げられて愕然となる。会社の役員たちを呼び出して身代金を要求された時のためにとにかく金を集めようと、明美や勝田千夏に金を貸して欲しいと頼み込む。まさかこの二人も犯人グループとは知らずに。しかし犯人の要求は金ではなかった。

 

キャスティングの好みも其処彼処にギャグを織り交ぜる展開も宮藤官九郎らしい作品と言えばそうなのだが、このドラマの場合、回がある程度進んでいかないと全体像が見えずにただの不発ギャグを連発した旬を過ぎた熟女だらけの退屈なドラマで終わる。正直、最初の段階ではふざけてんのか!とイライラが収まらず、気持ちを抑えて見るのに苦労する。登場する熟女たちのファンである年代で無ければ我慢の連続である。とにかくこの連中はやる事なす事、おまけに台詞までもがウザイ。それも笑いの要素にしているのかも知れないが、そういう感性が無ければ見る価値の無いドラマに成り下がる。

 

但しこのドラマの本当の見せ場は後半。彼女達がどんな目的でこんな馬鹿げた誘拐を実行したのかが判って来ると、ようやくストーリーが動き出し、同時に彼女達の回想からここに至るまでの経緯が判って来る。そこまで我慢して見るのは至難の業だが、おそらくミステリーに近いものを作ろうとして自分らしさを演出した結果がこの有様で、根底の部分は敢えて出さずに最後までとっておく方針だったのだろう。とは言うものの、隠しておいたから驚く内容であって、そもそもネタが優れているわけでは無い。

 

はっきり言って失敗作だったのでは無いだろうか。

 

満足度は★★★

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