わが町2

  • 2012.11.23 Friday
  • 17:45
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 渡辺謙、美保純、有森也実 他
【放送】 1993年(日テレ)

猟銃で殺害された男の事件を追う東京下町の刑事達の活躍を描いた刑事ドラマ『わが町』のシリーズ第二弾。原作はエディ・マクベイン著の『殺しの報酬』。

臨月を迎えた妻・繭が腹痛を訴えたため、森田吾郎は産婆を背負って妻の実家に駆けつけると、西月島署から男の変死体が発見されたと連絡が入る。後ろ髪を引かれるような思いで現場へ向かった吾郎が見たのは、散弾銃で撃ち抜かれ頭が粉々に飛び散った男の遺体だった。死亡していたのは相田という中年男性で、座った状態で首の辺りを目掛けて引き金を引いたと思われる。自殺とも他殺とも断定し兼ねる状況だった。調べてみると相田には社会的地位の高い人間から毎月決まった額が入金されている事が判った。また相田は美佳という若い女性を愛人にしている事が判り、早速吾郎と同僚の鳴海は美佳の部屋を訪ねる。ところが美佳に初恋の人の面影を感じた鳴海は、刑事の本分を忘れて美佳に本気で恋をしてしまう。

まだ携帯電話が普及していない時代。刑事と言う職業柄、幾ら約束してもお産に立ち会えない場合もある。吾郎もそれを危惧していて、もし自分が仕事中に生まれた時の連絡手段として指定したのがポケベル。ポケベルと言えば通信手段として一世を風靡した代物ではあるが、今やその存在すら知らないのが現状である。男が生まれたら『5』、女が生まれたら『3』を送ってほしいという下りは、おそらくポケベルを知らない世代には何の事やら判らないだろう。数字だけで意思疎通を図っていた時代が懐かしい。思えばこの時代のミステリーにはポケベルを使ったトリックを用いた作品が随分出回ったものである。

それはさておき、今回のドラマでは鳴海の恋愛が中心となっている。鳴海は吾郎が刑事の先輩として尊敬している同僚の刑事。その鳴海が容疑者の一人である美佳に恋をしてしまう。しかし刑事たるもの容疑者に必要以上に近付いてはならない。それなのに鳴海は若くて自分の気持ちに正直な美佳に惹かれる気持ちを止められず、刑事の職務を越えて美佳にのめり込んでしまう。刑事と言っても所詮は人間。怒りもすれば我を忘れる事もある。勿論禁じられた恋に身を焦がす事もある。鳴海は既に中年。妻子もいてそこそこ平穏な家庭は築いているものの、この先の事を考えると寂しくなる。だからこそ余計に遠い昔に忘れた恋のときめきを感じてしまうとそこから抜け出せなくなってしまう。そんな鳴海の葛藤が見どころである。

刑事ドラマというより人情ドラマと捉えて楽しんだ方が良いかも知れない。

満足度は★★★★
岩崎 宏美(益田 宏美)
ビクターエンタテインメント株式会社

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