大崎郁三の事件散歩

  • 2013.07.15 Monday
  • 00:04
 JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 地井武男、小泉孝太郎、雛形あきこ 他
【放送】 2012年(テレ朝)

元刑事という肩書を持つ下町観光ボランティアが連続殺人事件に挑むサスペンス。放送回数1500回を越える『ちい散歩』に因んで制作された地井武男の遺作となったドラマ。放送予定日より以前に地井武男が亡くなったため急遽追悼番組として繰り上げ放送された。

下町観光ボランティアの大崎郁三は観光客を引きつれて谷根千を巡るミステリーツアーをしていた。下町の商店街や名所を紹介する傍ら地元の人々と触れ合う大崎は今では散歩好きなおじさんだが、三年前までは元刑事という肩書を持つ。ところがツアーの最中、人気のない神社の境内で弁護士の早野の遺体に遭遇する。早野は鋭利な刃物で刺され即死だった。事件の担当となった警視庁捜査一課の駒田警部は通報者の特徴を聞いて即座に大崎だと気付く。実は大崎は駒田の婚約者の父。娘と駒田が合コンで知り合ったのが気に入らず、未だに二人の結婚を認めていなかった。

トレードマークのハンチング帽を被り町の人々と交流しながら練り歩く様は捜査しているというより、『ちい散歩』の番組収録でもしているかのよう。登場する町民にはそれぞれ個性の強い俳優陣をキャスティングし、殺人事件よりも人情味溢れる下町の風景を中心に描く内容になっている。

一方、駒田は階級こそ警部ではあるが、刑事仲間からは『困ったちゃん』と呼ばれる程頼りなく、大崎に結婚を認めて貰えないのもその辺りがネックとなっている。

事件を捜査するのは警察の仕事だが、元刑事である大崎も黙ってはいられない。ましてや普段から友好的な関係にある下町の面々が事件の関係者となれば尚更である。独自ルートで事件の捜査をする一方で、駒田と大崎は互いに有用な情報を交換しつつ事件を警察、一般庶民の双方の目線で調べ上げていく。

事件の裏にあるのは下町の人々の優しい心。困っている人を見捨ててはおけず、つい手を差し伸べてしまうのは、同じ町に住んでいる人間は誰もが家族のように思えているからなのだろう。この事件はそんな町の特性を良く知る大崎だからこそ解ける事件だったのかも知れない。続きが期待出来る内容だが、残念ながら主役が亡くなったため一本きりのドラマとなってしまった。

満足度は★★★★

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