黒い羽根の呪い

  • 2014.09.10 Wednesday
  • 12:05
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 古谷一行、とよた真帆、佐久間良子 他
【放送】 1996年(TBS)

殺害した遺体にカラスの羽を咥えさせる奇怪な連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む本格ミステリー。原作は横溝正史著の『鴉』。TBSの金田一耕助シリーズ第二十三弾!

昭和三十二年、岡山県阿部郡矢神村で首吊り事件が起きる。遺体は温泉宿『蓮池館』を営む蓮池紋太夫の秘書・垂水直次郎で口にはカラスの羽を咥えていた。奇しくもその日は紋太夫の孫・彦太郎の誕生日で宿は祝賀ムードの真っただ中にあった。たまたま蓮池館に招待された金田一耕助も事件に乗り出す羽目になる。検死の結果、直次郎は他殺で絞殺された後に梁から吊るされたと判る。直次郎の葬儀には蓮池家と敵対する兵頭家も訪れていたが、紋太夫は直次郎が兵頭家に殺されたと思い込んで一触即発の事態に。蓮池家と兵頭家はどちらも山持ちの旧家で先祖の代から争いが絶えない。未だに勢力争いを続けている。河合警部は金田一に三年前に起きた蓮池貞之助の失踪事件について話す。貞之助は紋太夫の養女・珠生の夫。蓮池館の女中・郁代が屋敷稲荷の前で貞之助を見掛けて追いかけたが、「三年後帰る」とカラスの血で記した祝詞を残して姿を消してしまったと言う。その期日が後三日に迫っていた。

オープニング早々、家紋入りの白幕に影絵として殺害場面が映し出される。勿論、犯人が誰かはこの時点で判らない。その後もカラスを使った演出が随所に見られる等、演出に拘って制作されたドラマであるが、結局の所、殺人事件の裏側にあるのは横溝正史の小説にはありがちの出生の秘密に纏わる因縁。また他作品でも見掛けるような内容が多く、カラスを用いている箇所を除けばありきたりのストーリーである。原作とは内容を変えて来ているので、余計にそう感じるのかも知れない。

尚、解決編とエンディングではカラスに因んで『七つの子』がBGMに流れる。

それにしてもいがみ合う両家(これもありがちだが)の間で起こる悲劇の話ではあるのだが、そのいがみ合いが希薄に感じてならない。冒頭で当主同士がいがみ合う場面はあるものの、その後は大して両家の対立は重要視されていない。後半に差し掛かる頃には兵頭家がある事すら頭から消えていてすっかり肩透かしを食らった気分になる。また密室トリックもあるにはあるのだが、あまりの単純なトリックに唖然とする。これをわざわざ金田一耕助に解かせるものなのかという点に疑問が湧く。

見終えた後、色々な面で不満の残るドラマだった。

満足度は★★★

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