流転の王妃・最後の皇弟 〜ラストエンペラーの時代を生きた夫と妻の波乱の生涯〜 第二夜

  • 2015.02.09 Monday
  • 09:54
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 常盤貴子、竹野内豊、天海祐希 他
【放送】 2003年(テレ朝)

清朝最後の皇帝である溥儀の弟・溥傑と、彼に嫁いだ華族の娘の苦難の歴史を描いた夫婦愛の物語。原作は愛新覚羅浩の自伝『「流転の王妃」の昭和史』、愛新覚羅溥傑の自伝『溥傑自伝』。このドラマはテレビ朝日開局45周年記念ドラマとして二夜連続で放送された第二夜。ナレーションは引き続き仙道敦子が務めた。

第二夜は終戦間近の時代から紐解かれる。

昭和20年1月、日本に一時帰国していた愛新覚羅溥傑・浩夫妻は二人の娘と共に浩の実家に身を寄せていたが、再び満州へ戻る日が近付いていた。しかし長女だけは既に学習院初等科に進学しており、日本に残る事になる。日本の戦況が厳しくなる中、満州の新京はまだ平和だったが、関東軍の中国人への弾圧は膨れ上がる一方。竹田宮殿下夫妻を歓迎する式典では中国人蔑視の激しい工藤中将が溥傑をたかが将校と見下し、浩の出席を認めない暴挙に出る。また溥儀も関東軍の弾圧に嫌気が差し、日本人を嫌うあまり浩にさえ心を閉ざしてしまっていた。ある日、日本にいる幹子から日本が米軍機の襲来が続いていると危機感を募らせる手紙が届く。即座に溥傑は長女を満州に帰国させる事に決めるが、既に交通手段は断たれて願いは叶わなかった。しかも長年夫妻の良き友人だった桜井も工藤に盾突いた結果、前線へ送られる羽目に。数日後、桜井の戦死が伝えられる。

関東軍の目に余る弾圧を目の当たりにした浩は日本人である事を恥じるようにまでなってしまう。しかし所詮関東軍は井の中の蛙だった。戦況がどれだけ悪化しているかも知らず、日本の勝利は揺るぎ無いものと信じて満州国を掌握する事しか頭にない。そうこうしている内に満州国は露西亜の爆撃を受け、満州国は露西亜との戦争も辞さない事態に陥ってしまう。

戦争は終わっても人間の歴史は続く。

日本軍の敗北は満州国の終結を意味している。しかし満州が無くなっても人々は命ある限り生きていかなければならない。絶望のあまり命を絶つ者。次の時代を生きようとする者。見切りをつけて逃げ出す者。混乱の時代、明日は我が身がどうなるかも判らぬ時代。ほんの些細な決断が運命を大きく揺るがせてしまう。ここからが後半のクライマックス。溥傑は溥儀と共に露西亜軍の捕虜となり、残された浩は流転の人生を送る事になる。それまで満州国皇帝の弟の妻として優遇されていた生活が一転。まるで天国から地獄に突き落とされたように浩を待ち受けていたのは常に死と隣り合わせの惨めで過酷な生活。次女が傍にいたので何とか母親として自分を制御出来ていたものの、もしその支えが無ければとっくに自我を失っていたかも知れない。実際、皇帝妃は惨めな生活に耐え切れず阿片で心身共にぼろぼろになっている。つくづく母は強しと言わざるを得ない。そんな浩が日本に帰国し、溥傑と再会する日が持てたのは奇跡だった。

浩が主演なので、ドラマは浩目線で進んでいく。そのため要所要所で浩と関わった女性達に脚光が浴びせられるが、そのほんの僅かな一瞬で錚々たる女優陣が強烈なインパクトを残していく。李香蘭役の天海祐希、川島芳子役の江角マキコ、ハル役の木村佳乃。何れも存在感が半端なかった。

満足度は★★★★★

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