ガラスの階段

  • 2015.02.21 Saturday
  • 16:40
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 真行寺君枝、江藤潤、おりも政夫 他
【放送】 1981年(テレ朝)

愛する人と幸せになる夢を見たOLが昇り始めたのは脆く壊れやすいガラスの階段だった。妹の幸せを心から願う兄の決断と兄妹の行く末を描いたサスペンス。原作は三好徹著の『ガラスの階段』。このドラマは傑作推理劇場の一編として放送された。

OLの信子は元恋人の三年前に別れた三原幸夫の事が忘れられず同僚から紹介された祈祷師・東田に相談しに行く。東田は幸夫は婚約者と結婚出来ないと予言する。その言葉通り、幸夫はドライブ中に事故を起こして婚約者が死亡する。すっかり東田を信じるようになった信子は東田の元へ通い詰めるようになる。そんなある日、信子の兄・克也は信子の部屋に怪しげな祈祷グッズが飾られているのに疑問を持つ。貯金通帳も底をついていた。信子の日記で何が起きたかを知った克也は直接幸夫に交渉に行くが、幸夫は信子との交際を否定。ところが信子はその時刻に幸夫と会ってプロポーズされたと主張する。東田は被害届が相次ぐインチキ祈祷師。信子が東田に食い物にされているのは明らかだった。そんな矢先、東田が自宅で殺害される。

火事で全身火傷を負った信子には自分の体を見られる事が最大の恐怖。そんな彼女に愛する男性との将来は無かった。彼女に出来るのは夢を見る事だけ。醜い火傷の痕さえ愛してくれる男性に抱かれる甘い夢を祈祷師は見せてくれた。祈祷師に縋りたくなる信子の悲しい心情が痛切に伝わってくる。また妹をそんな目に遭わせた負い目から妹の幸せを願い続ける兄の後悔と贖罪が切なくなるドラマである。

人の心の弱みにつけこんで金を騙し取り、あわよくば体までも奪う東田が殺害されたのは自業自得として、このドラマの醍醐味は兄が妹を思う気持ちの大きさにある。兄の決意とそして兄にそんな決断をさせてしまった妹の葛藤。そこに焦点が置かれていると非常に重厚なドラマになったかと思うのだが、残念ながらこのドラマではそれよりもむしろ祈祷師が殺害されるまでの経緯が重要視され、信子の幸せの正体が一つのオチとなっている。そこでドラマが終了するならそれでも良かったのだが、その後日談として追加された内容の方が興味深いのが難点である。結果として最初のオチは弱くなり、後日談のエピソードは興味深い内容だけに勿体なさが付き纏う結末となった。

満足度は★★★★

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