小泉今日子原作『戦う女』 Chapter5「Tバックブルース」

  • 2015.04.13 Monday
  • 16:59
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 門脇麦、西田尚美、高岡早紀 他
【放送】 2014年(フジNEXTライブ・プレミアム)

女っていつも自分の中の女と戦っているのだと思う。

小泉今日子のエッセーを元に五話のドラマを作り上げた企画の第五話。原作は小泉今日子著の『戦う女 パンツ編』。

ファミレスで四十代の女達三人がお喋りに興じていた。話題は興味があるもの全て。子供の話だったり、イイ男の話だったり、婦人病検診の話だったり、話は尽きない。そんな中、三人は下着屋に立ち寄る。エッチなパンツを前にしても彼女達の触り方は野菜を吟味する時と同じ。ところが三人の内の一人が突然「私達に必要なのは思い切りよ」と言ってTバックを購入する。他の二人は隠す場所がないパンツを前に躊躇するが・・・。

Tバックが市民権を持ったのは二十年も前の話。その頃、丁度少女から大人への階段を昇り始めた時期の四十代の女性達にとって、Tバックを履くのはその過程の一つとして捉えられていた。しかしあれから二十年が経って、Tバックはもっと別の意味を持ち始めた。既に体型は少しずつ崩れ始めている。隠す部分がないとはみ出す肉が心配になってしまう。そんな心配が先に経って出来るだけ体を隠す洋服を選ぶようになってしまった彼女達にとって、肌を露出させない完全武装の服の下にこっそりTバックを履く事が冒険であり、自由の象徴であり、自分が今でも女である事の主張でもある。

ある程度色々経験してきているから地に足がついていて、多少の事も動じなくなっている四十代は自分の事だけじゃなく周囲の事にも目が向くようになっている。このドラマはそんな四十代の女達の日常のストーリーで、特別まとまりのあるドラマにはなっていない。

ところで若い頃を思わせる品として使用されているのがTバックなのだが、ドラマではその逆も存在する。それが何と紙おむつ。これが何とも奇妙なのであるが、その話を小耳にしていた店の従業員の表情が見物である。トイレに出入りする様子を何とも言えない表情で見つめている。確かに女性が履いている物を変える目的でトイレに出入りすると判っていれば男性としては複雑だろう。それが若い女性ならばそそられるものがあるのかも知れないが、対象が四十代の女性。そんな所に男性の四十代の女性を見る目が表現されているように思えた。

満足度は★★★

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