ママに殺意を

  • 2015.08.16 Sunday
  • 23:50
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 市毛良枝、坂上忍、柳生博 他
【放送】 1981年(日テレ)

新婚旅行のはずが継子と二人で別荘に取り残されてしまった後妻が災難に見舞われるサスペンス。原作は赤川次郎著の『孤独な週末』。

一家四人殺しの犯人・安藤が留置所から逃走する。安藤を逮捕するため刑事達はジープで蓼科の高原にある別荘地へやって来ていた。別荘地と言っても今はシーズンオフで人気もなく閑散としている。この辺りの別荘の管理人を訪ねると、どうやら留守のよう。実は小杉家の別荘に小杉夫妻が新婚旅行に来ると言うので管理人夫婦はその準備に追われていたのだ。警察が注意を促した後、ようやく小杉夫妻が夫の連れ子の正実を連れて別荘に到着する。正実は思春期真っ只中。父親の前では良い子を演じて後妻に理解を示しているが、内心父親と親子程に年の差のある後妻の紀子を快く思ってはいなかった。薄々紀子も正実の気持ちに気付いていて、まずは友達のような関係を築こうと気楽に考えていた。そんな中、急な仕事で夫だけ東京に帰る事になってしまう。

このドラマは紀子と正実の二人が中心となったストーリーになっているのだが、この二人が非常に興味深く描かれている。紀子について見てみると、紀子のような立場なら正実からの執拗な嫌がらせに対して普通ならば必死に耐えて何とか母親と認めて貰おうと躍起になるか、或いは諦めてそっぽをむいてしまうかだろうが、紀子はそのどちらでもない。割合自己中心的で決して聖人ではない。言ってみればごく平凡な女性なのである。心の声が時折ドラマの挿入されると思わず共感を持って笑えてしまう事もしばしばだった。一方、正実に関しては実に細かな設定がなされている事に驚愕する。単なる機械マニアというだけでなく、赤とんぼを生きたまま手で引き裂く残虐性を持ち、基本我儘で甘ったれではあるが非常に小賢しい一面を持つ。中学生にしてはちょっと動機が幼い感じもしたのだが、原作では正実が小学生の設定になっているので多少は目を瞑るとして、とにかくこの二人の熱演あってこそのドラマだった。

子供の残虐性に意外性のあるストーリー展開。如何にも初期の赤川次郎らしい作品である。

満足度は★★★★★

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