三つ首塔

  • 2016.03.01 Tuesday
  • 20:06
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 古谷一行、大谷直子、安永亜衣 他
【放送】 1993年(TBS)

京都の小さな村で起きた遺産を巡る連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む本格ミステリー。原作は横溝正史著の『三つ首塔』。TBSの金田一耕助シリーズ第十七弾!

昭和二十五年、京都丹波にある法師村を訪れた金田一耕助は座光寺由香利と共に座光寺家へと向かった。実は座光寺玄蔵が米国で亡くなり、残された遺産相続の件で黒川弁護士を通じて金田一が遺言状執行人代理を依頼されたのである。座光寺家には座光寺の直系の家族が顔を揃えていたが、遺言には宮本家の人間も指定されていると聞いて家長の座光寺雷蔵は憤慨する。宮本家は由緒ある家柄だったが、成り上がりの雷蔵に土地を全て奪われて今やすっかり落ちぶれてしまっていると言う。ようやく宮本薫、俊作親子が到着し、いよいよ遺言状が公開される。すると六億五千万円もの遺産が宮本俊作と座光寺音禰に譲渡すると書いてあった。しかも俊作と音禰の結婚が条件となっており、雷蔵も妹の蝶子も納得がいかない。その夜、宴の席で突然宮本薫が吐血して倒れる。幸い命に別状は無かったが、原因がトリカブトと聞いて一同は驚愕とする。

やはりと言って良いものだろうか?原作とはまるで異なるストーリーで、同じ名前の登場人物はいるもののもはや別物。狐の嫁入りを取り込んだ完全オリジナルストーリーである。本来、ヒロインとなるはずの座光寺音禰はこのドラマでは性悪女と化し、狐面のような白塗りの化粧で不気味さを存分に醸し出している。しかも京都舞台でありながら、何故か彼女だけが京都弁を話している不自然さ。おまけにこれがやけに上手いものだから必然と音禰のインパクトが絶大となっている。勿論、彼女は主役では無い。

また如何なる理由があろうと四人目の犠牲者が出た時、犯人をばらしてしまうのは如何なものかと。その後犯人が判明するとしても、被害者の表情から犯人への想像を掻き立てるような演出にして欲しい。せっかくそれまでの犯行では犯人が特定されないよう顔を隠す演出をしていたのに、四度目の犯行現場でいきなり犯人の顔が出てしまうのは興醒めである。

それはそうとトリカブトって非常に毒性が高かったと思ったのだが、小さな診療所に運ばれただけで命が助かってしまうもの?

横溝正史の作品を模してそれらしく制作しているものの、ストーリーはどこか底が浅く、取り敢えずキーワードとなりそうな物をストーリーに織り込んで制作された感じが強かった。どうも納得がいかないジレンマだけが残るドラマである。

満足度は★★★
 
横溝 正史
角川書店(角川グループパブリッシング)
(1972-08-22)

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