大和路くみひも殺人事件

  • 2016.04.29 Friday
  • 16:42
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 片平なぎさ、永島敏行、友里千賀子 他
【放送】 1995年(日テレ)

取材中に遭遇した心中事件が二年前に消息を絶ったくみひも作家一家の悲しい過去を紐解いていく。フリーライターとカメラマンのコンビの奔走する姿を描いた『小京都ミステリー』シリーズ第十五弾!

蒸し暑い夏の盛り、旅行特集の大和路特集の取材のため編集者の柏木尚子と相棒のカメラマンの山本克也は古代文化の故郷と言われる柏原を訪れる。静かな街並みを散策していた二人は古風な和服の女性の写真を撮影しようとして、彼女に付き纏っていたチンピラ風の男にカメラを盗まれてしまう。取材の予定を終えた二人は伊賀上野へ向かう。伊賀上野は伊賀流忍術の発祥の地として有名で、松尾芭蕉ゆかりの地が方々に見られる。また伝統工芸であるくみひもでも有名な地である。尚子は旧友のくみひも作家の藤村夕紀一家に会うつもりだったのだが、二年前から家族全員が行方不明になっている事実を知って驚く。翌日、心中事件があり、偶然通りがかった二人が遺体を確認すると克也のカメラを盗んだ男だった。尚子は心中の状況を聞いて、着物を締めていた帯締めと別の帯締めで互いの手首を結んでいた事が気に懸かり、もしかしたらこの心中は心中に見せかけた殺人では無いかと疑い始める。

二年前のくみひも作家一家の行方不明事件を伏線として、偶然遭遇した心中事件の真相を究明するとみせかけて行方不明事件の真相を重点的に解き明かすという事件の二段構えの構成になっている。この手法は『小京都ミステリー』シリーズでは割合良く使用される手法で、ともすれば前作のように当初の目的を忘れて暴走する可能性をはらんでいるものの、ストーリーを膨らませるには有用な手法である。ただ今回の場合はどちらの事件も密接に繋がりを持たせているので比較的すんなりと受け止められる。

それにしても心中事件の男女の遺体が人々の前に晒される場面があるが、まあ入水自殺だし表現としては正しいのかも知れないが、流石にあれは演じている女優が気の毒だと思った。一目見て和装の男性とチャライ男の心中事件と頭が受け付けてしまったくらいである。髪はカツラを外した直後のような悲惨な事になっているし、遺体用のメイクが施されているせいで女性だと言われなければ全く気付かない。せめて画面上状況が判り易いように女性らしさを残しても良かったのではないだろうか?

総合的に見て話の内容は割合面白かった。小京都ミステリーの看板を背負っているためどうしてもその土地のアイテムを利用する縛りありきの中で制作しなければならなかったり、伏線を回収し切れなかったり、何故に今この事件が起きる必要があったのか等々腑に落ちない細かい点はあるものの、恥も外聞も捨てて娘のために駆け回る親のエゴやそれに対する不条理な扱いなども絡ませてきっちり仕上げて来た印象のあるドラマである。

満足度は★★★★
沢田知可子,小野沢篤,カラオケ
ダブリューイーエー・ジャパン
(1995-03-10)

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