海辺の骨

  • 2016.06.02 Thursday
  • 10:36
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

【出演】 小川知子、萩原流行、氾文雀 他
【放送】 1990年(フジ)

私の全部を探し出して下さい。

幸せな結婚生活を送る主婦に突然かかってきた不気味な電話。海辺で発見された白骨の手首がはめていた指輪が自分の指輪と同じ物だと気付いた彼女の中に夫への不信感が芽生え始める。夫婦の愛情を問うサスペンス。原作は日下圭介。

千葉県幕張海岸で女性の左手首の白骨が発見された。他の部位の骨は無く、指にはめられた外国製のコブラの指輪だけが身元を示す手がかりだった。そんなニュースが報じられる頃、幕張市内に住む八住紗依子の通う生け花教室では藤崎清美という女性の話題がのぼっていた。清美とはもう一年も会っていないが、紗依子はいつも教室で彼女の視線を感じていた事を思い出す。その日、紗依子が帰宅すると、差出人不明の『海の埋まる日・幕張の三十年』という写真集が部屋の前に置かれていた。娘のりさに聞いてもまるで心当たりが無い。首を傾げていると「私の全部を探し出して下さい」と不気味な電話がかかってくる。

現在は埋立地という感覚もあまり無くなって来たが、浦安や幕張は元々は海を埋め立てて出来た埋立地である。このドラマは以前から千葉県の海辺で暮らしてきた人々の葛藤を背景に制作されたドラマである。ドラマ中何度も流れる石川セリの『八月の濡れた砂』が印象的で、唄っているのはビデオの中に残された清美なのだが、『私の夏は明日もつづく』の寂しげなフレーズが心だけは未だ海を引き摺って生きる地元の人々の心情を代弁しているかのように聞こえる。

ストーリーは八住水産の二代目社長と結婚して裕福で何不自由のない結婚生活を送る紗依子の幸せが揺らいだひと夏の経験を描いた内容となっている。白骨化した左手首が発見された事により明るみになっていく夫の不貞行為。それを目の当たりにして初めて紗依子は夫婦の在り方を見直していく。

結局の所、何か大きな進展があったわけでも無い。収まる所に収まったという結末でちょっとした波風で幸せな家庭が揺さぶられた程度の話である。むしろどんな事態にも全く動じない紗依子の方が不気味であり、恵まれた人生を歩む彼女が如何に他人に無関心であるかが浮き彫りにされる。それが彼女の罪とは言えないと思うが・・・。そのため全体的に盛り上がりには欠ける。

満足度は★★★
 
石川セリ,なかにし礼,井上陽水,荒井由実,みなみらんぼう,下田逸郎,松本隆,井上真介,村上透,かしぶち哲郎,吉岡オサム
ユニバーサル インターナショナル
(2003-11-26)

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM