間違えられた男

  • 2016.06.30 Thursday
  • 13:48
JUGEMテーマ:日本のTVドラマ


【出演】 片岡鶴太郎、原田美枝子、古尾谷雅人 他
【放送】 1993年(フジ)

立て続けに起こった二件の銀行強盗の犯人に間違われたクリーニング店の主人の悲劇。

商店街で小さなクリーニング店を営む清水耕平は大手チェーンのクリーニング店の進出により資金繰りが厳しくなり、いつも取り引きをしている銀行からも融資を断られてしまう。切羽詰まってこれまで付き合いの無かった信用金庫へ融資を申し込もうと訪れる。ところが行員は耕平を見るなり警察に通報。耕平は警察へ連行されてしまう。取り調べを行った冬木刑事はいきなり二か月前の八月四日と二十五日のアリバイを尋ねて来る。実はその二日間では近隣の信用金庫で強盗事件が起こり、その内の一方が今日耕平が訪れた信用金庫だったのだ。行員達は全員が犯人は耕平だと断言した事から警察は耕平が犯人だと確信し、捜査を始める。耕平にあらぬ疑いがかけられたと知った妻・悠子はかつて自分が振った相手である南野弁護士に助けを求める。

このドラマは奇しくも自分とそっくりな人間が悪事を働いたために起きてしまった悲劇で、無実を晴らすまでに一人の男が辿った苦難の日々を綴ったドラマである。

注目すべきは冬木刑事の対応。誤認逮捕を誰でも間違いはありますから〜程度の軽さで流してしまう冬木刑事の対応は耕平からすれば到底許せるはずはない。現代でこんな対応をすれば間違いなく社会的制裁を受ける案件だが、今から二十年近く前ではそこまで問題にされず、むしろ凶悪犯を逮捕するためにはこの程度の過ちは許されるべきだと自分達の正当性を主張する警察の傲りがまかり通る時代であったのかと驚かされる。一度疑われれば、犯人で無くとも何もかも失ってしまう恐怖さえ感じる。もしもそんな事が自分の身に起こったとしたらと考えるとぞっとする。

それはともかくとしてこのドラマの主人公である耕平はつくづく運の無い男である。様々な偶然が結果として悪い方向へ全て働いてしまい、耕平の不幸は家族にまで暗い影を落としていく。面白いのは何もかもを失いかけた耕平に手を差し伸べたのが、かつての恋敵だった事だろうか。

ストーリーが大味過ぎる気がしないでもないが、日常に潜む恐怖を描いたドラマとしてはまあみられる内容だった。

満足度は★★★

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