女監察医・室生亜季子 震える海

  • 2016.07.05 Tuesday
  • 10:19

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 浜木綿子、吉野真弓、三浦リカ 他

【放送】 1993年(日テレ)

 

睡眠薬の大量服用により搬送された女性の恋人が自宅マンションから転落死する。息子の事故死説を信じられない母親が悲痛な訴えを起こす。火曜サスペンス劇場の人気シリーズ『女監察医・室生亜季子』シリーズ第十四弾!

 

川越で三代続いた開業医であり、地域の監察医を務める室生亜季子は看護師と浜田警部に昼間から誕生日を祝って貰っていた。この日は休診日。しかし室生医院のすぐ近くで二十歳の女性が睡眠薬自殺を図ったと連絡があり、恋人が車で彼女を運び込む。女性は浦和デザインスクールの学生で吉田眞左美。幸い命に別状は無く、彼女曰く普段から睡眠薬を常用しており、恋人・杉山裕二と喧嘩して眠れず量を誤って飲んでしまったらしい。数日後、眞左美は母親を伴って礼を言いにやってくる。これを機に鳥羽に戻って宝飾店で働き、宝飾デザイナーとして働くと言う。亜季子は快く送り出してやる。十日後、裕二がマンションから転落死する事件が起きる。知らせを聞いて慌てて会社を飛び出した眞左美だったが、母親のばつの悪そうな様子に疑問を感じる。一方、東京で息子の遺体と対面した裕二の母親は他殺と証言して司法解剖を依頼する。ところが亜季子の診断もアルコール成分は検出されたが外傷は無く、自殺とも事故とも他殺とも判断出来ない状況だった。

 

亜季子の年齢が今一つ不明のままだったが、今回の誕生日シーンで浜田警部が五十歳と漏らした事により判明。第一作目が放送されたのが七年前であるのを考えると、当時はアラフォー扱いであった亜季子も七年の年月が経っているのに納得である。この手のシリーズは下手をするといつまで経っても年齢があがらないという設定にされる場合が多いが、このドラマはきちんと年を取らせる設定にしているらしい。このシリーズが足掛け二十年も続いた事を考えると、良い判断だったと言わざるを得ない。

 

さて今回のストーリーは子供達のほんの軽い気持ちでやった悪戯が、その後、何年も後に彼らの心に大きな傷を残し、それがきっかけで話は子供達の親を巻き込む騒動になっていく。小さな鳥羽の田舎で仲良く暮らしていた人々が、子供達の悪戯のせいでそれまで長年に培ってきた信頼や友情、そうしたものを全てずたずたに切り裂いていくのである。幾ら悪意が無かったとしても、果たして許されるものなのかどうか?

 

時間は亜季子の活躍で解決する。しかし解決しても誰も救われない。唯一の救いはラストシーンで見せる眞左美の前向きな姿。まだ若い眞左美にはこれからの人生が残っている。今回の事件は眞左美にとっても悲しい出来事であったはずだが、それでも哀しい真実を乗り越えて行こうとする姿勢が清々しい。

 

満足度は★★★★

岩崎 宏美(益田 宏美)
ビクターエンタテインメント株式会社

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