浅見光彦ミステリー 備後路殺人事件

  • 2016.07.21 Thursday
  • 08:32

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 水谷豊、丸山秀美、河原崎長一郎 他

【放送】 1990年(日テレ)

 

大学時代、無二の親友を失ったショックで記憶を失った女が記憶を辿る旅先で殺害された。彼女に好意を抱いていたルポライターが事件解明に乗り出すトラベルミステリー。このドラマは火曜サスペンス劇場版浅見光彦シリーズ第七弾!原作は内田康夫著の『後鳥羽伝説殺人事件』。

 

ルポライターの浅見光彦は義姉の和子から大学時代の後輩・正法寺美也子を紹介される。美也子は十年前に後鳥羽上皇の伝説を調べるための旅で台風に見舞われ、宿泊先の民宿の裏山が崩れて急死に一生を得ている。しかし一緒に旅をしていた親友は命を落とし、助けられなかった事を悔いていた。また親友を失ったショックで当時の記憶も喪失している。光彦は美也子に一度現場に行ってみるべきだとアドバイスする。ところが数日後、美也子は広島県備後線の三次駅で遺体となって発見される。光彦に東京へ戻る旨を電話で知らせた直後の出来事だった。光彦は早速車で広島へと向かう。

 

後鳥羽伝説殺人事件は探偵・浅見光彦が誕生するきっかけとなった作品で、浅見光彦が登場する最初の作品である。原作では台風の日に亡くなった祐子は光彦の妹であり、最初の被害者となる美也子が妹の友人という設定になっているのだが、このドラマでは台風の日に亡くなった祐子と光彦に面識はなく、美也子はいつの間にやら光彦の婚約者という扱いになっている。いわば恋人の弔い合戦のための事件介入というストーリーに改変されているのである。最初にこの作品をドラマ化するのならまだしも、中盤以降からのドラマ化であるため、今更妹の存在が明らかになるよりは恋愛感情故に事件解明に躍起になるという方が理解しやすいと判断したのだろう。但しこの作品は浅見光彦シリーズの中でも非常に印象深い秀逸なストーリーである。それだけに前後の流れや時代背景から改編はいたしかたないとしてもあまりテコ入れされたくない作品でもある。とは言え、最後の最後に判明する真実に驚愕するのは間違いない。

 

上記のような理由から光彦はたった一度会っただけの美也子に好意を抱いて婚約者を名乗って捜査に尽力するのだが、その割にはあまり恋愛感情を光彦から感じられない。飄々とした態度に一本調子の台詞回し。これが演じる水谷豊の個性でもあるわけなのだが、通常の捜査とは異なり恋愛絡みならばもう少し変化があっても良さそうである。ただ美也子を記憶を辿る旅に導いてしまった責任を感じて捜査に乗り出しただけとしても、台詞の中には美也子への愛情らしき言葉が混じっていて、にも関わらずそれ以上の感情が全く伝わってこない。水谷豊主演でこういう変化を期待する方が無謀なのだろうか?背景が背景だけにロボットに台詞を言わせただけの無機質な印象がいつも以上に濃く滲み出ている。

 

満足度は★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM