女監察医・室生亜季子 時効なし

  • 2016.07.27 Wednesday
  • 10:09

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 浜木綿子、岸田智史、鮎ゆうき 他

【放送】 1995年(日テレ)

 

寺の土地から死後二十年以上経った白骨遺体が発見される。白骨には絞殺された形跡があったが、既に時効は成立していた。火曜サスペンス劇場の人気シリーズ『女監察医・室生亜季子』シリーズ第十八弾!尚、藤田まことが駅前のうなぎ屋の主人という役で友情出演している。

 

川越で三代続いた開業医で、この地域の監察医を務める室生亜紀子は駅前の『岸野胃腸クリニック』に患者を取られてすっかり暇を持て余していた。新しくクリニックにやって来た医師・岡崎昇の評判がすこぶる良いと言う。早速、様子見に胃カメラ検診に行った亜季子は岡崎が恩師の息子であると判り大喜びする。しかし恩師は七年前に交通事故で植物状態になっていた。その頃、了善寺で白骨遺体が見つかる。亜季子が鑑定した結果、白骨は三十歳前後の大柄の男性で扼殺された形跡があった。白骨の状態から死後二十年以上経ったものだと判る。そうなると時効が成立してしまい、例え犯人が判っても控訴出来ない。白骨遺体の身元を特定しようとした浜田警部はマスコミに控訴出来ない事件の捜査は税金の無駄遣いと言われ、ついカッとなって司法解剖が当てにならないと暴言を吐いてしまう。心ならずもその言葉が新聞に取り上げられてしまい、翌朝慌てて浜田警部は室生医院へ謝罪にやってくる。一方、亜季子は岡崎が白骨遺体にやけに拘るのが気になっていた。実は白骨遺体が発掘された土地は昭和四十二年から昭和四十五年まで岡崎教授が先代住職から畑用地として借りていた土地だったのである。

 

亜季子の人柄を表すような場面は多々あるが、その中でも植物状態となった恩師に会いに行く場面にそれが色濃く出ている。言葉も話せず、寝たきりで人手に頼らなければ何も出来ないかつての恩師。そして七年間、彼の面倒をずっと看続けている女性。その二人の愛の強さに思わず亜季子は感動の涙を流してしまう。人の気持ちに寄り添う事の出来る人情派の亜季子ならではの場面である。

 

また浜田警部の人間性もこのドラマでは良く出ている。時効の成立した事件だけに部下の刑事達は控訴も出来ないと判って白骨遺体の捜査に投げやりになるし、マスコミも税金の無駄遣いと責め立てる。それを一喝して白骨遺体の身元調査を推し進めるのが浜田警部。どんな人間であれ、仏さんの身元を判明してやるのが礼儀という信念を通した姿はいつになく格好良く見える。

 

さて今回の場合、白骨遺体が見つかりさえしなければ・・・という思いがどうしても残ってしまう。死後二十年以上経った今、その事件に関わった人々は何事も無く暮らしている。しかも咎められるような生き方はしていないのである。そして新たな事件を生む事も無かった。亜季子が犯人に対してやり切れなさをぶつけたように、見ている側も胸の詰まるストーリーだった。

 

満足度は★★★★

沢田知可子,小野沢篤,カラオケ
ダブリューイーエー・ジャパン
(1995-03-10)

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM