怪談 首斬り浅右エ門

  • 2016.08.17 Wednesday
  • 08:57

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 栗塚旭、長谷川稀世、信欣三 他

【放送】 1970年(東京12チャンネル)

 

怨霊に取り憑かれた首斬り役人の悲劇。このドラマは日本怪談劇場の第八話として放送された。

 

牢屋敷では今まさに斬首刑が行われようとしていた。介錯を任されるのは山田浅右エ門。お役目とは言え、囚人の首を斬る事で金を得る行為は浅右エ門にとって苦痛だったが、同僚達は『首斬り役人』と陰口を叩いていた。ある日、帰宅した浅右エ門は川で死にかけた女を助ける。彼女はかつて浅右エ門を裏切って友人の小栗新之助と夫婦になった元恋人のおようだった。後から家を訪ねてきた役人からおようが心中を計ったと聞き、咄嗟に浅右エ門はおようが顔見知りだと嘘をついて助ける。翌日、囚人の女がおように見えた浅右エ門は手元が狂って首を斬り落とす事が出来なかった。その日を境に浅右エ門はこれまで斬首した者達の霊に悩まされる事になる。

 

昔から伝えられた怪談話と異なり、この怪談に関しては脚本家の宮川一郎が書き下ろした作品。これまでの作風に比べて内容が比較的新しい感覚で書かれている。確かに斬首された者達が怨霊となって登場するので幽霊話にはなっているものの、その幽霊が執念深く呪い続けるという類の話でもない。恐怖よりもむしろ浅右エ門の不幸な転落人生を描いたもので、本人の意図しない事でどんどん状況が悪い方へと転じていく浅右エ門の恐怖を怪談と称しているように思えた。

 

浅右エ門があまりの厳しい処分に人間扱いされない事を嘆く場面がある。ドラマとしては成立しているものの、この時代を生きた人間がそんな台詞を吐く事に疑問を持った。

 

さて江戸時代の心中に関して。おようは心中を計ったものの一人生き残ってしまった。その場合、生き残った者は罪人扱いで、このおように科せられた刑罰は日本橋で三日さらされた後、廓で一生奉公。死ぬ事も逃げる事も許されないと言う。この時代、誰しもが自由を与えられているわけではない。特に金で縛られている者に心中されては雇っている側にとっては目も当てられない。だから心中を罪と定めたのだろうが、厳しい処分である。それにしてもおようが浅右エ門にとって疫病神であるのは間違いないが・・・。

 

満足度は★★★

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