残された車!首都高速7号変死事件

  • 2016.12.04 Sunday
  • 13:14

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 松尾嘉代、原日出子 他

【放送】 1988年(テレ東)

 

首都高速7号線で男の変死体が発見される。元愛人の看護婦が彼の妻に追い詰められていく女のサスペンス。原作は夏樹静子著の『残された車』。

 

車で溢れかえる首都高速7号線で停車した車の中で運転していた桂木が死亡しているのが発見される。警察は桂木が運転中に心筋梗塞の発作を起こして死亡したものと判断する。それから数週間後、看護婦の佐々井百合江は夜中に何度もかかってくる無言電話に悩まされていた。無言電話の嫌がらせの主は桂木の妻。彼女は無言電話だけでなく、ここ最近百合江をつけ回したり、商店街で桂木が亡くなった四月二十一日のアリバイを聞き回ったりと百合江の神経を逆撫でする行動をとっていた。憤慨した百合江は桂木の自宅で話し合いの場を持ち、桂木へ送った何通ものラブレターを突き付けられてとうとう愛人であったことを認める。しかし桂木の死亡する一か月前に別れており、既に百合江には製薬会社勤務の恋人もいる。ところが桂木の妻は百合江こそが犯人で、百合江が筋弛緩剤を使って桂木を殺したと思い込んでいた。

 

女癖の悪い夫を持った妻の狂気のサスペンスで、執念深い妻に追い詰められていく一人の女性を通して事件の真相を突き止めていくストーリーになっている。もっとも事件の真相に行き着いたのは妻でも無ければ百合江でも無く、桂木の高校生の娘と点が面白い。愛人と妻の戦いの様相を示してはいるものの、一番の被害者はヒロインではなく桂木の娘だったのではないだろうか。常軌を逸した母親とのその後の生活を思うと、彼女の苦労は計り知れない。

 

また興味深いのはラストで桂木の妻の執念が百合江にもたらした変化。散々精神的に追い詰められて妄想まで見るようになった百合江はまるで桂木の妻の執念が乗り移ったように、恨みの矛先を桂木の妻では無く恋人へと向けていく。愛する男に裏切られる女の狂気が連鎖していくそんな恐ろしさを秘めたドラマである。

 

女の執念は怖い。だからこそ男は女に誠実であれとでも言わんばかりの内容だった。

 

満足度は★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM