灰の降るイブ

  • 2016.12.27 Tuesday
  • 15:07

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 高樹澪、古尾谷雅人、ガダルカナル・タカ 他

【放送】 1990年(フジ)

 

五年前の殺人事件だけで繋がった夫婦のそれぞれの思いが錯綜し、夫婦とは何かを追求するラブストーリー。原作は勝目梓著の『鹿児島灰の降る街』。

 

五年前のクリスマス・イヴの夜、相沢は道子を自分だけのものにするため、道子の情夫・本山隆二と話し合いに臨んでいた。しかし本山はヤクザで道子に男が出来たと判った途端道子に容赦なく暴行を加えるような非情な男で、この話し合いの席でも相沢の前で道子を見せしめのように辱めていた。激昂した相沢はつい本山を殴ってしまう。その後、相沢と道子は不慈森で本山の遺体を埋め、鹿児島を離れて夫婦生活を送ってきた。しかしいつしか二人の心は冷め、今や五年前の殺人の共犯者という関係だけで繋がっている夫婦となっていた。そんなある日、相沢は不慈森で白骨遺体が発見されたと報じた新聞の記事に目が留まる。不安に駆られた夫婦は白骨遺体が本山かどうか確認するため、吸い寄せられるように鹿児島へとやって来る。

 

目障りな人間を殺害して繋がった夫婦。確かにそれは特異な状況下におかれた二人と言えるだろうが、それを相沢は自分達だけが誰にも言えない秘密を抱えて結ばれた普通じゃない関係と位置付けている。五年前も、それから現在も。そして今ではその秘密だけが夫婦を結び付けている唯一の接点だと認識している。

 

それに対して道子はどちらかと言えば五年前の殺人事件に対して罪の意識は薄い。自分の手で殺害していないという面があるだろうが、あんなことは早く忘れて自分の今を生きるというのが道子のスタンスである。

 

そんな夫婦間の意識の違いが夫婦関係をぎくしゃくさせ、遺体を埋めた場所へ向かう間もお互いに腹の探り合いをしながら五年前を振り返っている。しかし夫婦間が壊れつつあるのはこういう普通でない夫婦だからなのだろうか?その答えを相沢が模索しながら夫婦とは何かを考えていくストーリーとなっている。

 

とは言うもののあれこれ悩んだ割には辿り着いた答えは至って平凡で、何故その事に気付けなかったのかが不思議なくらいである。おそらく相沢にとって人を殺した事実は正常な思考を妨げるほどの衝撃で、この五年間殺人を忘れるためにあらゆる意味で麻痺していたのかも知れない。

 

特別クライマックスシーンがあるわけでもなく淡々と相沢と道子の腹の探り合いで終了するドラマで、ラブストーリーと言っても甘い部分は微塵もない。退屈と言われれば言い返す言葉も見つからない平坦なドラマである。一つ言えるのはガダルカナル・タカは完全にキャスティングミス。ヤクザ役なのに迫力も怖さもない。ただ単にいやらしいだけのおっさんになってしまっている。

 

満足度は★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM