悪魔の唇

  • 2017.12.03 Sunday
  • 22:08

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 古谷一行、吉川十和子、田中実 他

【放送】 1994年(TBS)

 

五年前の迷宮入り事件に絡んだ連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む本格ミステリー。原作は横溝正史著の『悪魔の百唇譜』。TBSの金田一耕助シリーズ第二十弾!

 

金田一耕助は旧友の京都府警の河合警部に会いに行く。最近、河合は妻に先立たれていたのだ。お悔やみの一つでもと考えていた金田一だったが、丁度その頃、河合警部は管轄で起きた美しい女が車のトランクから遺体となって発見された事件の捜査の真っ只中だった。女の名は小島朱実。彼女の友人でもある女優・水原ゆかりの証言から朱実の夫・小島泰三は非常に嫉妬深い性格で、外出する際はいつも社員に尾行させていたと言う。しかし事件当日は尾行していた社員が朱実を途中で見失ってしまい、事件がその直後に起きていた事が判る。泰三は朱実が度々男から電話がかかってくる度に外出し、知らない間に宝飾品等を金にしていた事から、若い男と浮気をして金を貢いでいると思ったと言う。河合警部の再三に渡る事件協力の要請を金田一はあまり気が進まぬ様子で受け流していたが、朱実の所持品に化粧品の類が一切無かった事に金田一にはどうも引っ掛かってならなかった。

 

不気味な人物の登場、呪われた忌まわしい過去、迷宮入り事件等々、横溝正史の世界観を作り上げる要素をふんだんに盛り込んでいる割にはあまり惹き込まれる感じがしないのは、金田一耕助が全編に渡って事件解決に乗り気で無い事が理由の一つにあげられる。事件となれば金田一耕助が村中を走り回り、精力的に解決する。そんな姿を見せられた方がやはり見ている側も引き込まれるものである。しかし今回の金田一耕助は進んで事件を解決しようとはしていない。乗り気で無かった一つの要因として事件の真相に早々に気付いてしまった金田一耕助が真相を明かしたく無かったと言う事情がある。ある意味それもこのドラマならではの特徴ではあるが、マイナスな効果しか生まなかった。

 

さてストーリーはと言えば非常にシンプルである。勿論、やや込み入った事情はあるものの、人間関係が複雑に絡んだりしないので判りやすい。その中で水原ゆかり役の吉川十和子、そしてその恋人役の田中実の二人の関係が尊く清らかに描かれているのが印象的だった。それにしても百唇譜の禍々しさは横溝正史ならではの発想である。

 

満足度は★★★★

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