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鬼畜

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 玉木宏、常盤貴子、木村多江 他

【放送】 2017年(テレ朝)

 

生きるために我が子を手に賭ける親の業を描いた松本清張の名作『鬼畜』の実写ドラマ化。このドラマは松本清張没後二十五年記念ドラマとして放送された。ナレーションは石坂浩二が務めている。

 

昭和五十一年、東京都葛飾区にある竹中印刷は社長の竹中宗吉、その妻・梅子、そして職工二人が働く小さな印刷会社である。熱心な仕事ぶりが評価され、景気は良かった。社長の宗吉には六年前から付き合っている愛人・山田菊代と三人の隠し子がいて、働き者の梅子に仕事を任せては菊代と子供達の元に足繁く通っていた。ある日、宗吉が菊代の家にいる時、竹中印刷の隣家が火事になる。火はあっという間に竹中印刷も飲み込んでしまった。二年後、僅かばかりの保険金を元手に宗吉はようやく印刷会社を始めたが、不景気で経営は苦しくなる一方。税金も滞納する始末だった。そんな中、手当てが払って貰えず生活に困った菊代は子供三人を連れて竹中印刷に押しかけて来る。宗吉の裏切りを知った梅子の怒りは爆発するが、菊代も黙ってはいない。本妻と愛人の双方から責められて宗吉の立つ瀬は無かった。その夜、竹中印刷に泊まった菊代と子供達は梅子からぞんざいな扱いを受ける。しかし梅子の手前宗吉は手を差し伸べてやる事も出来ない。悔しさのあまり菊代は子供達を置いて出て行ってしまう。

 

過去に同じ原作による実写化が2回(映画化1、テレビドラマ化1)行われている作品のため、どうしても過去の作品と比較してしまうのだが、一番の違いは泥臭さの無さだろう。昭和五十一年から始まるストーリーとなっていても背景の光景はそのまま現代で、かろうじて画面の端に当時の公衆電話ボックスを出して時代を感じさせる程度。また主演の玉木宏の持つ爽やかさがここではどちらかと言えば悪い方に影響してしまい、下町が似合わないのである。まあ、それはそれとしてストーリーの面から言えば、このドラマは子供達に手をかける経緯よりも、その後の話に力を入れている。そのため場面が切り替わった途端、次男坊は死亡、長女は行方不明とかなりすっ飛ばしている。唯一長男の利一を手にかける部分だけをクローズアップして、悲惨な状況は回避しているのだ。終わってみるとあまり『鬼畜』と言い切れない親子愛の良い話にまとめられている。確かにそのようにまとめられれば見終わった後の気分は良いのだが、原作の良さを潰してしまっているような気がしてならなかった。

 

ドラマ中、印象的だったのは常盤貴子の子供達を見つめる際の目。夫の浮気の証である幼い子供達を睨み付ける時の目が真に迫っていて、ドキドキさせられる。主役は玉木宏の方なので登場する場面はさほど多くないのだが、あの目だけはそれを凌駕する程印象的だった。

 

それにしてもこの時代設定はどうなのだろう?中途半端に古い時代を舞台にしているのだが、長女の殺害方法が微妙に時代に合っていないような気がする。

 

満足度は★★★★

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