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越路吹雪物語

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 瀧本美織、大地真央、木南晴夏 他

【放送】 2018年(テレ朝)

 

歌の大好きな少女がやがて大物シャンソン歌手へと成長する。越路吹雪の波乱万丈の人生を描いたヒューマンドラマ。ナレーションは真矢みきが担当する。

 

時は昭和7年、満州事変等々日本が大陸に勢力を伸ばそうとしている時期。小学二年生の河野美保子は歌が大好きな少女だった。あまりに好き過ぎて授業中に関わらず歌い出してしまう程。起こった先生が廊下に立たしても美保子は全く懲りない。廊下で立たされたまま歌い出してしまう始末。とうとう先生の怒りを買って校庭を走らされても、歌いながら走ると言う本当に歌の好きな少女だった。愛称はコーちゃん。これは後に越路吹雪として有名になっても変わらず呼ばれていた相性だった。学校から帰った美保子は病弱な姉の真佐子や妹、弟たちと一緒にラジオを聴き、流れて来る歌と一緒に美保子も歌うのが習慣になっていた。河野家では学校から何度も先生が訪ねて来ては手に負えない美保子の事を告げに来るのも問題となっていたが、それ以上に心配なのが真佐子の病気だった。また入院するとなると、幼い子供達の面倒を看る人間がいなくなってしまうのだ。ある日、美保子が学校帰りに足に怪我をして帰宅すると、真佐子の病状が悪化していた。怪我の事を言い出せないまま美保子は我慢していた。ところが益代の留守に真佐子が吐血。美保子は寝間着が真っ赤になるくらい出血しながらも真佐子を負ぶって病院まで運んでいく。

 

越路吹雪の八歳から亡くなるまで(五十六歳)の実に四十八年に渡る人生を描いた内容であるため、少女時、青年期、絶頂期と三部構成となっている。それぞれの時代で越路吹雪を演じる役者が異なり、岩渕心咲、瀧本美織、大地真央が主演を担当している。その他、越路吹雪と共に生きる岩谷時子、内藤法美に関しても異なる役者が演じていて、一人の役者が演じ切るタイプの作品では無い。ただ違和感があるのも事実である。越路吹雪に関して言えば、青年期を演じた瀧本美織が演技は申し分ないのだが、むしろ自由奔放で人に好かれる越路吹雪のイメージに近いとさえ感じたものの、歌に関して青年期だけ少々見劣りがしてしまう。やはり舞台で喉を鍛えている役者と横並びにされるのは可哀想である。ましてバトンタッチした相手が元宝塚の大地真央。とても還暦過ぎたと思えない舞台映えする歌声と容姿は他を圧倒していて、芸の面で差が出過ぎてしまった。

 

尚、少女期から青年期への移行はさほど違和感を覚えなかったが、青年期から絶頂期への移行は色々な意味で違和感だらけの幕開けとなった。勿論、回が進めばその違和感にも慣れてあまり気にならなくなったのだが、青年期の瀧本美織&木南晴夏のコンビが好演していただけに越路吹雪が35歳の時点でバトンタッチしてしまうのはあまりにも尚早だったように思った。老けメイクをしてこのコンビで最後まで演じてしまうのもアリかと思えるほど。更に言えば絶頂期の内藤法美を演じた吉田栄作が老け顔もいい所なので、あの顔で30歳(絶頂期スタート時点)と聞いて愕然としてしまった。同じく岩谷時子も絶頂期が始まった途端額に深い三本線。どう若く見ても50歳は過ぎているとしか思えない容姿だけに、せめて絶頂期ではなく晩年だけのキャスティングにして欲しかった。

 

越路吹雪が亡くなったのは1980年。生前の彼女の活躍を知っているのはおそらく六十代以上の年代では無いだろうか。それより下の年代になると越路吹雪の名前を聞かされてもあまりピンと来ないし、ともすれば教科書に登場する偉人達と同列のような感覚がある。このドラマの中だけで知る越路吹雪は自由でやりたい事をとことんまでやり抜く芸の人。人生をあんなにもエネルギッシュに楽しむ彼女の姿に驚かされるばかりだった。また一流の芸人は一流の人間を見抜くのか、越路吹雪を取り巻く人々のそうそうたるメンバーにも驚かされる。特に越路吹雪と岩谷時子の姉妹のような関係性が素晴らしく、妬ましくもあった。

 

満足度は★★★★★

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