娘の結婚

  • 2018.01.13 Saturday
  • 10:03

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 中井貴一、波瑠、満島真之介 他

【放送】 2018年(テレ東)

 

ある日突然娘から「会って欲しい人がいる」と告げられた父親。娘に幸せになって欲しいと願う父親の奔走を描いたホームコメディー。原作は小路幸也著の『娘の結婚』。

 

國枝孝彦は妻を亡くして以来、男で一つで娘の実希を大切に育てて来た。その甲斐あって普通の親子よりずっと親密な父子関係を築いている。とは言うものの実希もそろそろお年頃。結婚を考えても良い年齢に差し掛かっているのに、少しも色気を感じず孝彦としても複雑な気持ちだった。ところがある時、娘が勝負下着を持っているのを見てしまい、彼氏が出来たと察する。そしてとうとう娘から「会って欲しい人がいるの」と告げられ、密かに心の準備をしていた孝彦も動揺を隠せない。実希の恋人は昔妻が生きている頃に住んでいたロイヤルハイツで、隣人の古市真。彼は実希より三歳年上で、幼い頃は良く遊んでいた幼馴染み。しかし孝彦は手放しでは喜べなかった。実は真の母親・景子はトラブルメーカーで、亡くなった妻が景子から被害に遭っていたと人伝に聞かされていたからだった。しかもロイヤルハイツで飛び降り自殺があった際にも景子が関わっていると噂になっていた。そんなトラブルメーカーの姑のいる家に嫁げば実希が苦労すると思い、孝彦は結婚の挨拶をひたすら先延ばしにしてしまう。

 

昨今のドラマでは子供に依存する親の話や子供の虐めの話等々、家族をテーマにしたドラマと言っても何かしら問題のある人間のドラマが多い中、このドラマはごく普通の家族の姿を描いたストーリーで、娘が結婚するというそれだけのイベントを取り上げた心温まる物語になっている。斬新さばかりを追い求めてしまう風潮にある中で何処にでもありそうな話をテーマにしたドラマはあまり制作されなくなってきたが、何も特別な事が無いからこそ平凡の良さと言うのが滲み出て来る。娘を思う父親の気持ち。ナレーションとして流される心の声が温かくもあり、切なくもあり、そして少し空回りするくらいに娘を愛する気持ちが胸にじんじん伝わって来る。ぐっと来たのが娘が結婚した後に鮭の切り身を買う場面。五十過ぎの父親であればあまりそうした食材には興味を持たないだろうが、國枝親子は父子家庭。父親が母親の役割も務めて来ている。二十パーセント引きの鮭の切り身を二枚買うか一枚買うかで涙ぐんでしまう孝彦の姿に俗っぽい感情がストレートに伝わって来た。

 

このドラマでキーパーソンとなっているのが恋人の母親・景子。彼女がどんな人物なのかが孝彦の不安要素となっているのだが、興味深いのは景子を言い表す言葉である。一人の人間を表現しようとする時、見方によって様々な表現が成されている。勿論、悪意からか善意からかで表現は異なるのは判るのだが、どちらの気持ちを持たなくても言葉一つで誤解を受けるような表現になってしまう場合がある。ナレーションを聞いていても比喩が多分に使用されている事からもこのドラマでは意外と表現に拘りを持っているように感じた。

 

満足度は★★★★★

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