きみが心に棲みついた

  • 2018.03.24 Saturday
  • 11:20

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 吉岡里帆、向井理、桐谷健太 他

【放送】 2018年(TBS)

 

自己評価が極めて低く他人の前で挙動不審になってしまう女の前に現れたのは、彼女の心を冷酷に傷付けた大学時代の先輩だった。そしてもう一人、彼女には気になる人が・・・。一筋縄ではいかない三角関係を綴ったラブストーリー。原作は天堂きりんのコミック『きみが心に棲みついた』、『きみが心に棲みついたS』。

 

小川今日子は人見知りで自己評価が極めて低く、他人の前ではすぐに挙動不審になってしまうため昔から『きょどこ』と呼ばれていた。そんな彼女にも恋人が出来た。相手は大学の先輩・星名漣。漣はありのままの今日子を受け入れてくれた初めての人だった。しかし今日子は彼に酷く傷つけられ、以来恋愛に臆病になっていた。現在、今日子は下着メーカー『Lapoire』の材料課に勤務している。先輩OL・堀田麻衣子は今日子が未だに恋人がいない事を心配して合コンを企画する。合コン相手は漫画家スズキ次郎と一ツ木出版マン編集部。合コンが初めての今日子は場の空気に馴染めず卑屈になってしまう。そんな今日子の欠点を編集者の吉崎幸次郎が指摘して帰ってしまう。吉崎に恋をした今日子は追いかけて告白して撃沈。しかしスズキ次郎の作品を読んで感想やアドバイスをメールで送り少しずつ吉崎も今日子に興味を持ち始める。そんな中、吸収合併されてしまった『Lappore』では親会社が経営建て直しを図るための人材を送り込んでくる。それが何と漣だったのだ。再び今日子の前に現れた漣はまたもや今日子を支配しようとする。

 

おどおどした今日子のキャラクターが何をしてくれるか判らないという面では目が離せなかったストーリーではあるのだが、ラブストーリーなのに心が温かくなったり弾んだりする事が少なく、むしろ嫌悪感の方を強く感じる内容のドラマである。今日子が漫画のキャラクターモデルになるくらい挙動不審で予測不可能な人物であるのもあるが、今日子を支配するかつての恋人・星名の二面性キャラもすんなりとこのドラマを受け入れられない要因となっている。だからこそ吉崎の正義のヒーロー的な真っ直ぐなキャラクターが生きるのかも知れないが、とにかく普通でない人間がメインとなるストーリーだけに見ていても胸がむかついて精神的にあまり良くない。

 

このドラマの前提となっているのが依存である。親から与えられた愛情の欠如から愛が欲しくて何かに依存する事でしか生きられない人間。今日子がそうなら、星名もそう。立場的には支配される側と支配する側と分かれているものの、支配とは相手がいなければ成り立たない行為である。要するに互いに相手に依存している。その依存が依存出来なくなった時、二人がどうなるかがドラマの焦点であり、今日子、星名、吉崎の三角関係に影響を及ぼしてくる。吉崎にとってこの依存関係が無くならない限り勝利は無いのだから。しかしラブストーリーと謳いながら恋愛のワクワク感のない内容もどうかと思う。

 

吉崎が良い人。ドラマの中で何度も言われる言葉なのだが、実は漫画家のスズキ二郎の方が純粋で、天使のような生き物に見えた。ちょっと浮世離れはしているものの、人の心をその目はきちんと捉えていて担当編集者である吉崎の事を誰よりも心配している。また良い人と言えば、今日子の会社の先輩二人も非常に良い人であり、何て事は無い今日子と星名以外の主要なキャラクターは良い人だらけなのである。そう考えるとこのドラマは両極端で、心を病んでいる人間と善人だらけの世界で中間が無い。それがドラマの世界観が異質に感じる要因なのかも知れない。

 

満足度は★★★

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