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平成細雪

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 中山美穂、高岡早紀、伊藤歩 他

【放送】 2018年(NHK BSプレミアム)

 

谷崎潤一郎の名作『細雪』が平成の時代に蘇る。大阪の名家に生まれた美しき四姉妹が歩む波乱の人生を綴ったヒューマンドラマ。

 

平成四年三月、大阪船場に本社を置くMAKIOKAグループの会長・蒔岡吉次郎はマスコミが押し寄せる会場で記者会見を開く。バブルの崩壊後、経営が悪化していたMAKIOKAグループは会社更生法の適用も虚しく経営を軌道に乗せる事は出来なかった。元禄以来二百九十年の歴史に幕を下ろすのが吉次郎の最後の仕事となった。今後はアメリカの企業に株を譲渡し、合併する事になったと、吉次郎は慙愧に耐えない思いを語る。蒔岡家の自宅では吉次郎の娘達を始め、使用人達までもがテレビの前で吉次郎の会見を目に焼き付けていた。この吉次郎の決断は家族を守るためと長女の鶴子は断言するが、三億円もの負債を抱えてしまい、蒔岡家にあった美術品には二束三文の値で手放さなければならなかった。翌月、すっかり体の弱った吉次郎は他界。遺言通り盛大な社葬が行われる。

 

大阪の名家という肩書の下で生きて来た蒔岡の四姉妹。蒔岡の家を守れと母親から命じられその通り蒔岡を守る事を使命として生きる長女・鶴子、分家として鶴子のサポートとして妹二人の面倒を看る幸子、周囲に流されるままに見合いを続ける雪子、自由奔放な性格で家に縛られるのを嫌う妙子。それぞれ個性の強い四姉妹が、自分の足で自分の生き方を決めるまでを描いたストーリーで、ラストではその直後に起こった阪神淡路大震災でまた人生を翻弄されるようなニュアンスを匂わせている。もしかしたら続編を考えているのだろうか?

 

ドラマの中心となるのは三女の見合いと四女の男性遍歴となっている。雪子は大人しく流されやすい性格で、女系家族に女子高出身と男性に無縁の環境で生きて来ただけに男性の前では緊張して何も言えなくなってしまう。でも彼女は観察眼が鋭く男を見る目を持っている。そんな彼女が誰を選ぶのかが見所なのだが、最後の最後で彼女が結婚相手を選んだ理由を聞いて納得する。結婚相手は長年連れ添う相手。条件の良さより自然体でいられる相手が好ましい。また妙子の方は好きになった相手に全力でぶつかっていく情熱的な部分のある女性。その性格が災いして家族からは疎まれたり、男性関係も上手くいかないことが多い。

 

どんな状況にあれど生きていかねばならない。出来る事なら自分らしく、自分自身が決めた道を。自分を守ってくれる蒔岡という名を失った時、四姉妹はまるで時代に取り残された迷い子。それぞれの歩み出した道には様々な障害があるとは思うが、それを乗り越えていく強さと明るさを見せたラストが印象深かった。

 

満足度は★★★★

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