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家族の旅路

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 滝沢秀明、遠藤憲一、谷村美月 他

【放送】 2018年(フジ)

 

赤ん坊の頃に家族を惨殺された弁護士が依頼主から兄を探して欲しいと依頼された事から、家族が惨殺された事件を調べる事になる。まさかそこには驚くべき秘密が隠されているとも知らずに・・・。家族の絆を問う感動作。原作は小杉健治著の『父と子の旅路』。

 

弁護士・浅利祐介はまだ赤ん坊の頃、家族を惨殺された過去を持つ。犯人の柳瀬光三は事件翌日に逮捕され、殺人に走った動機を大富家が裕福過ぎたからと答えた。柳瀬の供述によれば、柳瀬は会社の健康診断で胃癌が見つかり、生まれて間もない息子・光男の身を案じて別れた妻のあかねに光男を託そうとしたのが事の発端だった。しかしあかねは既に引っ越していてその時に親切にしてくれたのが大富家の一家だった。大富家の人達は幼子を抱えた柳瀬を家に泊め、更には同じ年頃の祐介と光男が仲良くなった事から光男を預かってもくれた恩人でもある。ところが柳瀬はあかねの実家からは光男の引き取りを断られ、しかも財布を失くして途方に暮れてしまう。光男の将来を悲観した柳瀬は自暴自棄になって大富家一家を惨殺したのだ。しかし柳瀬は最後まで光男を誰かに預けたと言うだけで光男の行方は判っていない。あれから三十年、柳瀬は死刑囚となり現在も刑の執行を待つ日々を送っている。ある日、祐介の元に河村礼菜という女性が訪ねて来る。彼女の依頼は実の兄である光男の行方を探して欲しいというものだった。実は彼女は光男の実母と再婚相手との間に生まれた娘だったのだ。

 

愛情が深い親であればある程、我が子のためならどんな事でもしてしまうものである。しかしそれが良い方にばかり働くとは限らない。時として我が子のためならばという気持ちが負の方向に走ってしまう事もある。このドラマはそんな深い親の愛が間違った方向に働いてしまったばかりに、長い年月を経て思いもかけない事態を招いてしまうというのがこのドラマのストーリーである。

 

何もかもうまくいっていた。誰もがそう思っていた。いや、今の幸せには小さな綻びがあるのを知りながら、誰もがその綻びには目を向けず今の幸せを噛み締めていたのだ。

 

真実を明らかにするきっかけを作ったのはあかねだった。彼女は母親の命が残り僅かと知って、残された孤独を怖れて異父兄の光男を探し始めたのである。まさか阿佐ヶ谷事件と何のかかわりのないあかねが事件の閉ざされていた口を開こうとは誰が思うだろう?しかしそもそもその事件で光男が行方不明になったままでいる事がおかしかったのである。柳瀬は頑として光男の居場所を語ろうとはしない。事件現場には二人の赤ん坊がいた。祐介と光男。二人は仲が良く、事件当日大富家に光男が預けられていた。以上の事から何となく事件の側面が浮き彫りになってくるが、このドラマはそこに更なる複雑な事情が絡んでくる。

 

このドラマは阿佐ヶ谷一家惨殺事件の真相を明かせば良しとするものではない。そこには事件当事者である祐介の苦悩、そして事件の真実を明かしたくない親たちの苦悩が見てとれる。それを乗り越えていく彼らの姿が印象深い。シリアス一辺倒の重い内容で現代舞台だがどちらかと言えば昭和の時代ならば間違いなく話題になっていた作品である。しかし軽いノリのドラマばかりが増える中でこういう重苦しいドラマも残していって欲しいものである。

 

満足度は★★★★★

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