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命売ります

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 中村蒼、YOU、前田旺志郎 他

【放送】 2018年(BSジャパン)

 

突然自殺願望を抱いた男が始めたのは「命を売る」ビジネスだった。死ぬために男は様々な依頼を受け続ける。原作は三島由紀夫著の『命売ります』。ナレーションを務めるのは原作者とも交流のあった三輪明宏。

 

山田羽生男(やまだ はにお)はイケメンで仕事の出来る男。将来を嘱望される彼は休みの日も行きつけの喫茶店で仕事をしていたが、突然パソコンの文字が目の前でぶれ始める。異変はそれだけではない。耳も聞こえなくなり、何もかもがいつもと違って見えた。何とか自宅まで辿り着いた彼は自分が死ぬ姿を見るようになる。そこで彼はようやく自殺がしたいと悟るのだった。しかしいざ自殺を図っても容易に死ぬ事が出来ない。考えた末、彼が辿り着いた答えは命を売るビジネスを始める事だった。最初に彼の前に現れた客は実業家の岸宗一郎。岸の依頼は裏社会の男と不倫中の妻と寝て欲しいというもの。山田は早速行動に出る。

 

異様な雰囲気のあるドラマで、死にたいのに死ねないから命を売るというだけでの単純な内容では無く、終盤に従うにつれ命とは何かを追求する内容へと変貌を遂げる。難解過ぎて理解の範疇を越える部分が無きにしも非ずで、決して面白いと呼ばれる類のドラマではない。

 

主人公の羽生男は常に無気力で死んだような目をしている。何をやっても上手く行くから何に対しても興味が湧かないのだ。そんな男が初めて興味を持った、いや自分の生を実感する行為が死だったという本末転倒の設定からドラマは始まる。しかし命を売っても死なない。死ぬのは自分では無く、周囲の人々。それはたまたまそういう流れになっただけなのかも知れないが、このドラマではそれを偶然とは呼ばない。そこにあるのは狂気。奔流を乱せば狂いが生じる。小さな狂いが一つ、また一つ生まれる度にその狂いは一か所に留まらず全体を巻き込んで狂気の世界を作り上げる。言い換えればその狂気に魅せられた人間の作りあげた世界を具現化したようなものである。エンターテイメント作品であるのだが、テーマが重過ぎる。

 

満足度は★★★★

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