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君と出逢ってから

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 本木雅弘、鶴田真由、寺脇康文 他

【放送】 1996年(TBS)

 

交通事故に遭った男が彼をひたむきに愛する女性と出会い、事故の後遺症と戦いながら愛を育むハートウォーム・ラブストーリー。

 

天涯孤独な少女・神谷沙知子はカフェでバイトをしながら東京美術大学への進学を目指していた。しかし試験には不合格となり、すっかり落ち込んだ沙知子は一人で店の掃除をしながら泣いていた。気が付けば終電に間に合うかどうかの時間。自作の絵を抱えて急いで駅を目指すが、路地に入った途端、自分を追いかけて来る足音に気付く。しかしそれは痴漢の類では無く、単に沙知子が落とした鍵を拾ってくれた会社員・戸川誠二だった。戸川はカフェの常連客で沙知子が密かに憧れていた男性でもある。結局、終電を逃してしまった二人はタクシーで帰る事に。ところが戸川は沙知子が受験に失敗したと知るや否や励ますために夜の海へと連れ出す。感激した沙知子は戸川に持って来た絵を渡して、もう一度受験を頑張るために持っていて欲しいと頼み込む。

 

非常に順当なラブストーリーである。一度は純粋に愛を育み、それが何らかの事情で破局。そして困難を乗り越えて再度ゴールイン。良くあるラブストーリーと言ってしまえばそれまでである。これだけ順当だと先が読めてしまうのでこのドラマを印象付けるような切り口は無いものの、逆に言えば安心して見ていられる内容でもある。

 

珍しいと感じたのはドトールコーヒーが実名でこのドラマに登場している事である。実際にその店で主役の二人が巡り合う舞台になっており、ドラマ中にも何度も店が登場する。一つの店だけをこんなにもクローズアップするのは非常に珍しい。大抵は色々なスポンサーがつく関係上、ここまでプッシュする事は無いと思うのだが・・・。

 

さて登場人物に目を向けてみると、ヒロインの兄がやたらと壊れた人物なのが悪い意味で印象的だった。妹思いの人物の扱いなのだが、このクズさ加減が最悪である。過去に苦い思いをしているというのは判る。しかし誰彼構わず、商社マンに暴力を振るい、妹の仕事先で暴力沙汰を起こすのは愚の骨頂。おまけに妹の幸せを自分がぶち壊しているという意識がまるでない。これで本人は妹のために正しい行いをしていると思っているのだから幸せな人間である。どう斜めに見てもこのドラマのヒロインを苦しめているのは兄の存在であり、この男が妹の同僚達から何故に暖かく迎えられるのか不思議で仕方が無かった。また戸川のリハビリを担当した梶原は人が良過ぎ。演じている段田安則がこの当時この手の良い人役ばかり演じていたのを思い出して懐かしかった。

 

満足度は★★★★

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