やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる

  • 2018.06.05 Tuesday
  • 06:37

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 神木隆之介、田辺誠一、南果歩 他

【放送】 2018年(NHK)

 

学校嫌いのスクールロイヤーが派遣された公立中学校の問題に法律を武器に切り込んでいく。現代の教育現場で起きている問題を取り上げ、教師、生徒、弁護士と様々な立場から解決方法を模索する学園ドラマ。

 

高城法律事務所に所属の田口章太郎は新人弁護士だが未だ法廷に立った事が無い。そんなある日、所長の高木英子は田口にスクールロイヤーとして青葉第一中学校に派遣を言い渡す。今年の春から『スクールロイヤー制度』が導入され、それに伴い青葉第一中学校からスクールロイヤーの要請があったのだ。とある理由から学校嫌いの田口はあまり気が進まなかったが、所長命令で渋々青葉第一中学校へ出向く。すると学校では早くも問題が起きていた。若手の教師・望月詩織が生徒の水島真帆に体罰を行ったと母親が乗り込んできていたのだ。話を聞いた田口は水島の母親の行為を威力業務妨害だと言及する。

 

当初、校長の倉守が考えていたスクールロイヤーとは学校を守るために法的に問題を解決してくれる弁護士。つまり学校の味方を望んでいたのだ。実際、スクールロイヤーとはそう言った意味合いで制度化されたのだろう。ところが実際に派遣されてやって来た田口は学校を守るという立場では無く、中立的な立場で問題の神髄に迫ろうとする学校とすればちょっと厄介な弁護士だった。田口は従来通りの公立中学校のやり方に疑問を投げかけ、それが如何に誤っているのかを解いていく。しかし従来通りのやり方にどっぷりと浸かった教師達は問題だと感じながらもこれが学校なのだからと仕方が無いと諦め、問題に真っ向から取り組もうとしない。

 

教育現場では常識である事が世間的には常識では無いと示すこのドラマは、巷に溢れる学校の問題点を問う学園ドラマと似ているようで全く別物である。序盤は単に学校の体質に添えない田口の異端ぶりが目立つ内容となっているが、終盤に近付くにつれ田口の方が正論を唱えていると気付かされる。実際の教育現場でもそうなのでは無いだろうか?非正規雇用の教員に対する扱い、教職員のサービス残業等々、一般企業ではもはや許されない常識が教育現場では当たり前のようにまかり通っている。まるでそこだけが異世界のような感覚である。本来ならばそれらを外の世界を知る人間が監督すべきであるが、その世界だけで培養された人間がそのままの常識で上に立つ。悪循環も良い所である。このドラマはそれが学校の現実なのだと問題提議し、更にそれをどう解決すべきかの方針(完璧な解決策ではない)を打ち出している。色々考えさせられる部分の多いドラマである。

 

尚、田口役の神木隆之介の饒舌さ、滑舌の良さは見事である。

 

満足度は★★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>

カウンター

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM