68歳の新入社員

  • 2018.06.21 Thursday
  • 08:59

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 草刈正雄、高畑充希、丸山智己 他

【放送】 2018年(フジ)

 

定年退職をした会社に再雇用された68歳の男の上司になったのは28歳のキャリアウーマン。同じ職場で働く二人を中心にしたハートウォーミングオフィスドラマ。

 

仁井本和夫は羊堂本舗を定年退職して八年になる。妻の文子に誘われて老後の生活に対するセミナーへ顔を出したものの、年下の講師に『老後』と連呼されて怒りが収まらない。その帰り道、たまたまセミナーに参加していた人の鞄にかつて勤めていた羊堂本舗の羊のキャラクターのキーホルダーがついていたのを見て興奮し、家に帰ってからは羊堂本舗の会社の歴史を眺めながらサラリーマン時代の事を思い出していた。和夫にとって羊堂本舗で働いていた事は何よりの誇りだったのだ。しかし現在、羊堂本舗は本来の菓子部門だけではやっていけず、新規事業開発に着手していた。新規事業部のリーダーは他社からヘッドハンティングされた工藤繭子。ところが営業部は繭子が気に入らず、何かにつけて呼びつけては圧力をかける始末。勝気な繭子は絶対に負けないと自分を奮い立たせて頑張っていた。ある日、和夫は友人と飲んでいる最中、仕事が生き甲斐で何もする事の無い人生に焦りを感じていると吐露する。それをたまたま聞いていたのが羊堂本舗の社長・岡崎健吾だった。岡崎は新規事業の成績が良くても菓子部門の売り上げには結びついていない現状を打破するため、繭子に一週間の期間で菓子部門との連動企画を考えて欲しいと提案する。尚、再雇用した和夫をチームに加えると言い出す。

 

定年退職をした後、これまで忙し過ぎたからようやく自分の時間が持てる。家族を大切にして、これまで出来なかった事をやろう。そんな風に定年退職後の生活を考えている人も多いだろう。しかし実際に定年退職を迎えてみると、生き甲斐を失くし、他の何かに没頭できない。安定した日々の生活がどうも物足りない。等々退屈と虚しさを感じてしまう人も多いだろう。このドラマではそんな定年退職後のぼやきを和夫を通じて本音で言わせている。和夫の一つ一つの言葉が非常にリアルで心に染みてくるのである。

 

そんな和夫が暫くぶりに得たサラリーマンの仕事。そこでは何もかも変わっていて自分が働いていた頃とはまるで違う。かつては自分が面接して採用した新入社員が役職を得てふんぞり返っていたり、直属の上司は自分の娘より年下の女の子。この状況は何となく想像出来たのであるが、大抵のこの手のドラマの場合、和夫のような再雇用の人材は仕事についていけず、過去の栄光を振り翳して職場から浮いてしまうものだが、和夫の場合はかなり意外だった。あくまで低姿勢で例え仕事についていけなくても水を得た魚のように頑張ってしまうのだ。そしてこれが会社で辛い立場にある繭子に思わぬ相乗効果をもたらす。社長の采配が素晴らしい!

 

それぞれの立場からしてみれば色々意見はあるものである。それはどんな職場でも変わらない。このドラマはそこを上手くとらえてストーリーに活かしている。そして何より草刈正雄の落ち着いた雰囲気が堪らない。非常に心温まる展開が魅力的なドラマである。

 

満足度は★★★★★

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