Cの悲劇 軽井沢別荘殺人事件

  • 2018.07.05 Thursday
  • 14:54

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 かたせ梨乃、古尾谷雅人、永澤俊矢 他

【放送】 2003年(テレ東)

 

軽井沢で暮らす在宅勤務のシステムエンジニアが書斎で殺害される。夫殺害の容疑をかけられた妻は事件に巻き込まれ、追い詰められていく。原作は夏樹静子著の『Cの悲劇』。

 

芦田千巻は夫・和賢と結婚してもうすぐ十年目を迎える。ある日、東京で友人と会った際、千巻は偶然夫が見知らぬ女性と一緒に歩いているのを目撃する。和賢はメディカルシステムの研究をするSEで、三年前に在宅勤務になったのを機に夫婦で嬬恋に引っ越して暮らしている。しかし夫との関係はすっかり冷え切っていて、一緒に暮らしていても会話があるわけでもない。そんな矢先の出来事だっただけに千巻は動揺を隠せなかった。帰宅した千巻は夫に東京で夫を見掛けた話を出すが、夫はただ仕事だと答えるだけで結婚十年目の祝いの指輪を差し出す。そんな夫に不信感を抱きながらも千巻は指輪のプレゼントに喜んでいた。丁度その時、芦田家を隣に引っ越して来た梶行男が挨拶に訪れる。梶は車に連れ込まれそうになった千巻を助けてくれた相手で、メンテナンス会社に勤めていると言う。その夜はコンピューターが苦手の梶相手に夫は饒舌に仕事の話を聞かせたりと和気藹々と過ごしていた。

 

愛の無い結婚生活を送るヒロインが真実の愛を知り、全てを捨てて愛に走る姿を描いたストーリーで、ラストは続きが気になる思わせぶりな場面で終了となるのだが、愛を選んだヒロインの幸せそうな表情が非常に印象深かった。例えその先にどんな結末が待っていようとも、その一瞬に感じた幸福が全てあり、それさえあれば後はどうなろうと構わない。そんな女の開き直りとも思える幸福が切なくもあり、羨ましくもある。女性の心情を切々と語るドラマである。

 

勿論、殺人事件を扱ったミステリーなので、そこにはトリックも存在する。しかし印象に残るのは圧倒的に追い詰められたヒロインの心の移り変わりである。誰が味方で誰が敵か判らぬ状況に陥ったヒロインにとって、信じられる人間は一人もいない。しかし夫を殺害されただけでも心細いのに、周囲は彼女をじわじわと追い詰めていく。まさにミステリーの真骨頂である。そして彼女が信じたのは愛だった。何ともロマンティックではあるが、実際そんなものかも知れない。傍から見ればそれは危険極まりない決断かも知れないが、ヒロインにとっては一番幸せな選択なのだから。

 

それにしてもストーリーはともかくとして、キャスティングはイマイチ。役柄と役者が合っていない感じがしてならないのだ。またちょい役に見えて実は重要なキーマンに普通はこんな役は演じないだろうベテラン俳優を起用しているので、先々この人が事件に関わって来るというのが丸わかりである。

 

ミステリー面に関してはちょっと物足りないものの、ヒューマンドラマとしては面白いドラマである。

 

満足度は★★★★

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