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断崖

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 山本陽子、水野真紀、小野寺昭 他

【放送】 2001年(テレ東)

 

落ちぶれた女優が映画制作費用を捻出するために内縁の夫の狂言自殺を計画。しかし計画は失敗し、内縁の夫は墜落死してしまう。一体、何が計画を狂わせたのか?原作は夏樹静子著の『断崖からの声』。

 

大女優・森宮環は五十歳を過ぎて主役を演じるチャンスに恵まれる。ところが出資予定だった内縁の夫・佐伯淳司の会社が倒産の危機に陥り、このままでは映画制作費用が捻出出来なくなってしまう。そこで環と佐伯は狂言自殺でせしめた保険金を映画制作の費用にあてる計画を立てる。その計画とはパーティーの夜に佐伯が断崖から飛び降り、渦潮に飲まれたように見せかけてそのまま海外へ逃亡。そしてしばらくして環と落ち合い、スイス銀行に預けてある十二億円の資産で暮らすというものだった。そのため佐伯は日々断崖から飛び降りる訓練をし、計画は万全のように思われた。ある日、その様子をカメラマンの桜木ケイに見られてしまう。しかし計画に絶対的な自信を持っていた二人はケイを目撃者の一人にしようと考え、パーティーにケイを招待する。一週間後、いよいよ計画遂行の時がやって来る。映画の出資者や映画評論家、新進女優などが集まる中、計画通り佐伯は断崖から身を投げるのだったが・・・。慌てて崖下へと駆け付けた面々が目にしたのは墜落死した無残な佐伯の遺体だった。

 

女優は芝居の中だけで演じるのではなく、普段の自分さえも偽って演じてしまう悲しい性がある。今回のヒロインは正にその女優であり、彼女といがみ合っている佐伯の本妻もまた元女優である。この二人はともに女優としても女としても盛りを過ぎている。それは本人も重々承知していて、自分の将来に悲観もしている。しかしそんな思いは外に出さず、プライドと意地でつい突っ張ってしまう。そんな二人の女優の本心がこのドラマの核だと言えるだろう。相変わらずミステリーの側面は置き去りだが、夏樹静子作品はヒューマンドラマが主体なのでその辺には目を瞑る。

 

探偵役となるのはカメラマンのケイ。ストーリー的にはこちらがヒロインと言えなくも無いのだが、往年の大女優二人に囲まれてはやや存在感が薄くなってしまうのも仕方が無い所だろう。まあ、それはともかくとしてケイの活躍で徐々に明らかになっていく二人の女優の本心とそして殺人事件の真相。ただこの真相に行き着くとつくづく女性の立場に立ったドラマだと感じずにはいられない。被害者は佐伯なのだが、佐伯の心の内はまるで無視。

 

さてラストではさりげなく環の出演する映画のタイトルが登場する。それがまさかの原作タイトルになっているとは……。こんな所にこっそり仕込んでいる演出がニクイ。

 

それにしても他の夏樹静子作品よりあまり心情が染みて来ないのは不思議である。女優という一般人とは少々違った職業のせいだからだろうか?

 

満足度は★★★★

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