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高嶺の花

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 石原さとみ、峯田和伸、芳根京子 他

【放送】 2018年(日テレ)

 

何もかも兼ね備えた華道の家元の令嬢と商店街の自転車屋の店主の恋。超格差恋愛の行方は如何に?

 

泥道を清楚な水色のワンピースを着た女が自転車で激走している。彼女は月島もも。華道の名門『月島流』本家のお嬢様。ももが自転車で駆け付けた先はとある公園。そこには吉池拓真がいたが、ももを見た途端顔色が変わる。実は拓真はももの元婚約者。半年前、結婚式当日に現在の妻・真由美の妊娠が判明し、拓真はももとの結婚を白紙撤回して真由美と結婚したのだ。ももには付き纏い禁止令が出されていたため、そのまま警察へ連行される。警察まで迎えに来たのは継母のルリ子、異母妹のなな、運転手の高井。しかしももは隙を見て自転車で逃走する。ところが途中で川にはまり全身泥だらけになるというアクシデントに見舞われる。壊れた自転車を引き摺ってやって来たのは商店街にある自転車屋だった。滅多に客が寄り付かず暇そうにしていた店主の風間直人はももを見てびっくり。取り敢えず大破した自転車の修理を請け負っただけでなく、ももに着替えまで用意して親切に接するのだった。一方、その頃華道界は新興流派・龍翠会の登場で名門と呼ばれる流派の弟子が根こそぎ奪われて廃業に追い込まれる緊急事態が起きていた。月島流とて例外ではない。しかし手に支障のある月島流家元・月島市松にはもはや対抗する力は無い。市松が期待しているのは天才的な才能を持つ長女のもも。破談のショックから立ち直れないももに、市松は新しい恋をしてその男を捨てろと言い含めるのだった。

 

初回、泥だらけになった場面では表向きだけの演出に違和感を拭いきれなかった。足も靴も有り得ないくらい泥だらけになっているのに顔にも体にも傷ひとつない。しかも水色のワンピースが上半身まで泥水を吸って変色しているにも拘わらず、下に着ていたロング丈のキャミソールは真っ白。令嬢らしさを見せ付けるためとは言え、これは明らかに変!ヒロインをそこまでずたぼろに汚さないための苦肉の策なのだろう。

 

まあ、それはともかく、ストーリーは華道の家元争いを軸にももが自分らしい生き方を模索するために周囲を巻き込んでいく内容で、華道の世界、とくに芸術家としてもって生まれた天賦の才を開花させるためにももがもがき苦しむ様子が中心となる。そのために自分をわざと追い込み苦境に立たせたり等々、正直言って一般人にはそれに何の意味があるのか理解不能である。芸術家だから、天才だから、一般人と異なる思考を持ち奇異とも思える行動に出て己の技を磨いていくのだと言いたいのは凡人の頭でもかろうじて理解は出来る。ただそれが本当に天才の苦悩なのかと疑問でもあった。

 

そんな状況の中で進んでいく話なので、中盤の中だるみ感が半端ない。理解出来ていないから面白味を感じられないのだと言われてしまえばそれまでなのだが、裏を返せば『天才』というワードを使ってヒロインの奇行に理由付けしているのであって、意外性を視聴者に押し付けているとも思える。しかもそれが逐一胸糞の悪さを残していくので見ているのが辛い。

 

勿論、楽しめる要素も大いに含んでいる。例えば高嶺の花であるももに恋した直人の純朴さで不器用な恋愛や、引き籠りとなった少年の自転車の旅等々。また最終回はそれまでの殺伐とした展開が嘘のように暖かさを感じられる内容でようやくほっと出来た。ラストで見せたももの満面の笑みは日の光の中で輝いていて、それまでの苦しみを逸脱した上で掴んだ幸せなのであるのだが、むしろこの幸せにどうして端から向き合おうとせずにわざと話を拗らせていたのか不思議でならなかった。

 

このドラマで唯一称賛する要素とすれば、華道という芸術をテーマにしているだけあって鮮やかな色合いだろうか。華道=和風として音楽などにも和風を取り入れていたが、何と言ってもふんだんに取り入れた鮮やかな色彩は目を惹く。

 

満足度は★★★

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