健康で文化的な最低限度の生活

  • 2018.09.20 Thursday
  • 14:22

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 吉岡里帆、井浦新、田中圭 他

【放送】 2018年(フジ)

 

生活保護者受給達のために悪戦苦闘する新人ケースワーカーの成長と活躍を描いたお仕事ドラマ。原作は柏木ハルコのコミック『健康で文化的な最低限度の生活』。

 

子供の頃から映画が大好きだった義経えみるだったが、自分に映画作りの才能は無いと悟り、公務員の道を歩む事に決める。配属されたのは東京都東区役所生活課。所謂生活保護受給者を相手にするケースワーカーである。担当する生活保護受給者のリストを見てえみるは唖然とする。麻薬中毒者から犯罪歴ありの前科者までこれまでえみるが遭遇した経験のない経歴を持つ人々ばかり。しかもその数が半端ではない。早速指導係の半田と共に担当生活保護受給者の家に向かうと、小さなアパートの一室の中で寝たきりの老女がいた。部屋の中は悪臭が立ち込め、部屋の中は荒れ放題。それでも半田はまるで顔に出さず老女と話をして引き上げていった。実は半田は気付いていたのだ。あの老女は認知症で排泄も出来なくなっている事に。えみるは老女と一緒に暮らす少女の身の上を案じながら区役所に戻る。ある日、えみるが担当になった平川から電話がかかってくる。平川は妻を癌で失って以来、口癖のように「死にたい」と言っている。しかしこの日は少々様子が違った。根気強く話を聞こうとするえみるだったが、流石に時間的に限界がきて電話を切ってしまう。ところがその翌日、平川は近くのビルの屋上から飛び降り自殺を図って死亡したと知り、えみるは大きなショックを受ける。

 

生活保護受給者が増えている昨今、ケースワーカーの立場から様々な受給者達とどう向き合っていくのかを見ていくストーリーになっていて、生活保護のシステムが抱える問題点にも着目した内容になっている。それぞれが抱える事情は異なっている。その中には本当に生活保護が必要な人もいれば、そうでは無い生活保護受給者もいる。それが正しく判断されているかどうか、一般の人には判りづらく、とかく取り上げられるのは生活保護が必要と見られるのに役所の窓口でぞんざいに扱われて泣く泣く生活保護受給を諦めてしまうケースや、逆に内縁の夫に十分な収入がありながらもそれを隠して生活保護を受給し生活費の足しにして贅沢に暮らしているケース等々の極端なケースばかりである。ドラマでは勿論そうしたケースも扱いつつ、そうでは無く生活保護受給者の多くが見舞われているケースにも目を向けている。但し生活保護は国民の税金から支払われている。どんなケースでも同情する余地はあっても、渡される生活保護が税金である事を忘れてはいけない。

 

さてそうした裏事情はあるものの、今回のドラマの見所の一つには義経えみるを始めとする配属されたばかりのケースワーカー達の成長する姿がある。配属が発表されるまではどんな仕事をするのかさえ知らなかった彼等が、ケースワーカーとして色々な困難や壁にぶつかっていく姿は非常に逞しさを感じる。確かに序盤は不安ばかりで頼りなくも見えたが、一つ困難を乗り越える度に喜怒哀楽を仲間と共有して強くなっていくのが画面から切々と感じられるのだ。新人の成長もさることながら、彼等をサポートするチームワークの良さも魅力的である。確かに辛い仕事も多いが、こんな雰囲気の職場なら長続きするのかも知れない。

 

ケースワーカーと言う仕事はあまり良いイメージを持たれない。むしろ悪いイメージの方が多いのでは無いだろうか。そんな意識を払拭するには良いドラマだったと思う。

 

満足度は★★★★

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