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ラストチャンス 再生請負人

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 仲村トオル、長谷川京子、椎名桔平 他

【放送】 2018年(テレ東)

 

元銀行員が経営の傾いた全国チェーンを展開する飲食業界の会社の生き残りを図って奔走する。会社の再生を請け負うプロの再生請負人が誕生するまでの軌跡を描いた企業再生ドラマ。

 

ちとせ銀行投資銀行部次長の樫村徹夫は大手銀行員として順調な日々を送って来たが、勤続二十五年を迎えた2017年2月、突如として上位銀行である菱光銀行との合併が発表されて愕然となる。合併期日は2018年1月。社員さえ知らない突然の出来事だった。合併委員会に呼ばれたのは同期の宮内亮。状況的に見てちとせ銀行の吸収合併であるのは間違いないが、ちとせ銀行の行員に不利益が起きないよう息巻くが合併は菱光の独壇場だった。樫村の上司は役員を目の前に出向を言い渡されたり、将来を悲観して退社する者が相次ぐ。2018年1月、ちとせ菱光銀行の誕生と共に、宮内が退社を決める。理由はちとせ色が強過ぎて今後の運営に支障を及ぼす危険因子とみなされたため、子会社への出向を言い渡されたのだ。宮内は今後自ら経営コンサルティング会社を興すつもりらしい。一方、樫村は子供達がまだお金のかかる時期だけに残留を考えていた。ところが宮内から樫村もいずれ追い出される運命だと指摘されてしまう。迷いの生じた樫村は帰り道、何の気なしに占い師に占って貰うと「七味唐辛子を効かせた、味に深みのある人生になる」と予言される。やがて樫村にも畑違いのカード会社への出向の辞令が出てしまい、とうとう樫村は銀行を辞める決意をする。

 

終身雇用が当たり前の時代は遥か昔。かつては安定企業として倒産など決して有り得ないと思われていた証券会社や銀行も経営が傾けば倒産、或いは吸収合併も免れないのが現在である。樫村が長年働いて来たちとせ銀行もまさか吸収合併(表向きは合併)されるとは夢にも思わなかった出来事である。これまで長年勤め続けた樫村もどんなに優秀であろうと、立場の弱い吸収合併される側の行員であれば自分の居場所を奪われ放り出されるのも避けられない。

 

まあ、こんなお約束の経緯で再就職する事になった樫村。それがまさか傾いた全国チェーン飲食店を統括する企業で、しかも前社長が残した負の遺産がたんまり。おまけに本来社長を任されていた人物はそこが安住の地で無いとわかればさっさと逃げ出す始末。そんな最悪の状況から始まった樫村の社長就任&企業再生だが、興味深いのは樫村のキャラクターである。困難が判っていてそこから逃げ出さず、どんな苦境にも諦めずに必死に足掻いて、ビジネスの定石に捉われずに社員と会社のためを思って熱く突き進んでいく。社員の側から見ればこんなに物分かりの良い社長は他にいないだろう。だが、傍から見れば大馬鹿者である。何故に困難に飛び込んでいくのか。何故に逃げないのか。そして樫村が社長と言いつつ社長らしからぬ飄々とした雰囲気に何故か惹かれてしまうのだ。それがこのドラマの最大の面白さである。

 

企業再生と言いつつもあまり難しい内容にはなっていない。企業買収等に詳しくない人にも判りやすいように、何らかのメディアで聴いたような専門用語は登場してもその意味を知らなくても普通に楽しめる内容になっている。なので専門性は薄いかも知れない。また樫村一人が熱いので、何処ぞの銀行ドラマのように重厚感が圧倒する内容でも無い。これはあくまで樫村が企業請負人として成長する課程を楽しむドラマである。

 

満足度は★★★★★

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