いつかこの雨がやむ日まで

  • 2018.10.02 Tuesday
  • 17:19

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

 

【出演】 渡辺麻友、桐山漣、堀井新太 他

【放送】 2018年(フジ)

 

ミュージカル女優が殺害される事件が起きてから十五年、再び同じ劇団で女優が殺害される。殺人犯の家族として暗い人生を歩んできた女が否が応でも事件に巻き込まれていくサスペンス。

 

北園ひかりは劇団『ウミヘビ』の劇団員でいつかミュージカルの舞台に立つのを夢見ている。幼い頃、兄の恋人だったミュージカル女優・矢吹麻美に憧れた事が夢を抱くきっかけとなったのだが、十五年前、彼女はナイフで胸を刺されて殺害された。犯人として有罪判決を受けたのが森村國彦、つまりひかりの兄だった。あの事件でひかりの人生は大きく変わった。現在は精神を病んでしまった母親と二人暮らしで、働けない母親の代わりに劇団員をする傍らキャバクラのバイトで生活費を稼いで何とか暮らしている。ある日、幼馴染みの谷川和也がひかりの前に現れる。麻美の事件で國彦の犯行を決定づけたのは、和也の目撃証言だった。あれから和也はひかりの事がずっと気になっていたのだ。しかしひかりはまるで人が変わったように和也を遠ざける。一方、出所が決まった國彦はひかりに麻美を殺害していないと告白し、行方をくらましてしまう。そんな中、劇団『ウミヘビ』の次回の公演の演目が『ロミオとジュリエット』と決まる。十五年前、麻美が殺害された時もこの演目の公演中で、麻美はジュリエット役だった。あれ以来、劇団ではタブーとなっていたのだが・・・。その矢先、ジュリエット役に意欲を燃やしていた花田舞子が殺害されてしまう。

 

これぞ『ザ・昼ドラ』という臭いを振り撒きながらストーリーは進んでいく。ヒロインのひかりはとにかく八方塞がり。何をやっても不幸に見舞われてしまう。おまけにミュージカル女優になる夢を突き進んではいるものの、不幸の連続の人生にすっかり心を閉ざしてしまい、何処か屈折した心の持ち主と来ている。おまけに恋のライバルはこれまた病的な程にひかりの幼馴染みの和也に執着し、愛されていないのは判っているのに縛ろうとする。精神状態がおかしい人ばかりが登場するこの世界観。いやー、何かぞわぞわする。

 

勿論、シリアス一辺倒のドラマでありながら、真面目なシーンなのに笑えるのがかつて昼ドラを制作してきた東海テレビのドラマの特徴。例えば狂信的にも見える鬼才の演出家(劇団主宰)の天竺の演技指導は、多分実際の演技指導にそーゆーのもあるんだろうが、見る度に笑えてしまう。その鬼才が作り上げた『ロミオとジュリエット』はもはや『ロミオとジュリエット』では無くなってしまっているし・・・。

 

さて今回はミステリーサスペンスだけに十五年前の殺人事件が常に根底にある。ところがこのドラマのヒロインはその事件の被害者の一人でありながら、直接的に十五年前の殺人事件には何も関わって来ないのである。要するに無関係の人間なのに、そんな事件が起きてしまったために悲劇のヒロインになってしまったという設定。冷静になって考えてみれば、ドラマの大部分が事件について動き回っているのに、ヒロインだけは蚊帳の外で暗い人生を送っているという話になっている。ちょっと不思議な感じのする構成だった。更に言えば話数の少なさゆえか、登場人物の心変わりがはっきりし過ぎて何度も戸惑ってしまった。

 

ところでラストに関して言えばアンハッピー何だかハッピーなんだか判らない結末に。確かに十五年前の事件の真相が判明するのでめでたくはあるのかも知れないが……。

 

満足度は★★★

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