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満願 第一夜 万灯

【出演】 西島秀俊、近藤公園、窪塚俊介 他

【放送】 2018年(NHK)

 

資源開発のプロジェクトを任されたエリート商社マンが業界の闇に落ちていく。原作は米澤穂信著の『万灯』(『満願』所収)。

 

総合商社東座商事の商社マンの伊丹は顔中に汗をかき、苦し気な息遣いでベッドに横たわっていた。靴も服も泥だらけ。見た目にも伊丹の容態が思わしく無いのは明らかだった。そんな中、伊丹はこの現状が裁かれていると考えていた。これまでの人生、伊丹は常に最善を尽くし、その甲斐あって多くの業績を残して来た。また社内での人望も厚い。海外で実績を残して来た伊丹に告げられたのは東南アジアでのガス開発事業だった。この事業を成功させれば今度こそ帰国出来るとあって伊丹は張り切っていた。現地へ到着すると、ベトナム支社から派遣された高野が空港まで迎えにやって来た。高野は日本人ではあるが現地に精通した好青年で、仕事に対する熱意も感じられた。しかし現状は思った以上に厳しい。事故で高野が片腕を失い強制帰国させられる事になった事で教訓を得た伊丹は、雨季でも水没しないボクシャ村に開発事業のための拠点を設立しようと考えるが、交渉に行った高野の後任が開発の事を口にした途端、交渉人のアラムの怒りを買ってリンチに遭わされてしまう。

 

順風満帆に見える伊丹の商社マンとしての人生。それは上司からガス開発のエキスパートとからかわれる程に輝かしい業績で、伊丹にとって勲章にもなっている。しかしそこにはいつしか傲りが生まれていた。成功のためならどんな手段も厭わない。例え良心を投げ売ってでもその先に成功と言う新たな勲章が得られれば全ては許される。罪の意識はいつしか麻痺していく。

 

まるで自分を神だと思いこんで暴走する人間の話のようだが、実際の所、やり手と呼ばれる類の人間はビジネスの上では重宝されるし、そういう人間が多くのさばっているのは明白。正攻法で苦渋を飲んでばかりいる人々にとっては実に腹立たしい現実ではあるが、このドラマはそんな伊丹に裁きが下されるというストーリー。成功を目前にしながらベッドの上で病に苦しむ伊丹はもはや成功者どころか崖っぷち。彼がこの後どうなっていくのか想像するのも面白いものである。

 

さて本筋とは関係無いが、このドラマを見て最も強く感じたのは日本が如何に安全な国であるかだろう。

 

満足度は★★★★★

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