渡る世間は鬼ばかり

  • 2018.09.21 Friday
  • 13:34

【出演】 泉ピン子、角野卓造、外山誠司

【放送】 2016年(TBS)

 

『渡る世間は鬼ばかり』の三時間スペシャル。今回は老夫婦の生き方を考えるストーリーになっている。尚、親父バンドの新メンバーとして外山誠司が登場し、テクニカルなギター演奏を披露している。

 

朝早く目を覚ました小島勇が厨房へ行こうとすると階段を踏み外して大怪我を負ってしまう。従業員の田島夫婦が発見し、すぐに病院へ搬送されたものの当面入院は免れない事態に。これを機に勇は仕事を休んで趣味に取り組もうと決意する。しかし入院したままでは何かと不自由なので退院したいと我儘を言い出す。とはいうものの勇と五月の住まいは『幸楽』の二階で車椅子の勇には階段を昇れない。仕方なく愛はマンション住まいの真の部屋で暫く面倒を看て欲しいと真に頼むのだった。ところがこれを貴子は断固拒否。五月と不仲の貴子にとって、生まれて間もない子供を抱えて精神的に余裕のない時期に勇だけでなく、付き添いで五月が来るとなれば貴子には耐えられる状況では無いのは目に見えている。貴子の気持ちを優先した真はこっそり病室を訪れ、財産相続権の放棄を記した書類を勇に渡して、今後親子の縁を切りたいと意思表示してくる。真の苦しい気持ちを察した勇は自分の我儘で真夫妻の厄介にはなりたくないと言って、ウィークリーマンションで暮らそうと五月を諭すのだった。ところが五月はどうしても納得がいかず、子供はこれまでの恩を親に返すのが当然で、親の面倒を看るのは長男の務めだとぶつぶつ文句を言い出す。

 

今回は時代の移り変わりにより、若い人達の結婚観の変化に年老いた親達の世代は考えを改めていかなければいけないという内容になっている。今の若い人達にとって結婚は二の次。まず自分が一番で、わざわざ結婚して舅や姑、小姑等々、わざわざ厄介な人間関係を作りたく無いと言うのが本音。子供の親や祖父母の時代では人間は必ず結婚して家庭を持ち、相手の親の面倒を看るのが当たり前と思われてきたが今やそんな事を言っていられる時代ではなくなってしまった。いつまでも仕事に居場所を求めて居座るのではなく、後継が育ったら早くに身を引き、子供を頼るのではなく子供を当てにせずどう生きていくのか考える時代になったのだと結論づけている。実はそれまでの話でもそうした流れはやや見られて、その都度五月が悟るのだが、またそれを忘れて蒸し返すというぐだぐだぶりは渡鬼のお約束である。

 

さて今回のドラマは2017年に放送されたスペシャルドラマの続編。流石に二夜連続とまではいかないものの三時間ぶっ通しのスペシャル放送となった。とはいうものの今回の場合はこれまでにも増して五月以外の姉妹の顔出しが少ない。それぞれに近況を伝える場面や台詞はあるが、明らかにおまけ程度の扱いである。

 

●長女・弥生の近況

年寄り向けの憩いの場として自宅を提供。引き籠りの老人を心配している。

 

●三女・文子の近況

離婚した元夫とビジネスライクな付き合いで友好的な関係を続けている。息子の望が結婚する事に。

 

●四女・葉子の近況

夫が仕事で莫大な負債を抱え、夫婦で力を合わせて生きる決意をする。

 

●五女・長子の近況

夫の診療所で家事をする事に生き甲斐を得ている。娘に縁談が持ち上がる。

 

えっ、これだけ?と驚くくらい短い近況報告である。メインは完全に五月の話で、五月だけが完全に周囲から浮いて、あーだこーだ自分の理想を周囲に押し付けようとする厄介者と化している。それが面白いかと言えば、正直うざいだけ。まあ人間年を取れば自分の価値観を他人に押し付ける頑固さしか持てなくなるという一例をあげているのだと思って受け流すしか無いだろう。そんな五月も最後には改心するのはもはやお約束。前作のようなオチも無く、もう『渡鬼』は終わった感がひしひしした。

 

満足度は★★★

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