共犯

  • 2018.09.30 Sunday
  • 22:08

【出演】 高島礼子、石黒賢、益岡徹 他

【放送】 2002年(日テレ)

 

かつての母親の恋人を殺害した女の前に殺人を目撃した脅迫者が記憶喪失になって現れる。罪を逃れ、寝起きを共にする二人にやがて奇妙な信頼関係が生まれるサスペンス。

 

料理評論家の大御所・藤原みのりの料理番組が終了し、新たに三橋杏子の料理番組がスタートする事になった。母親の死後、天涯孤独となった杏子はみのりの弟子となり十年間厳しい修行を積んで来た。しかし実際の所、みのりの最近のレシピは全て杏子が考案したもので、事情を知る人間は杏子こそが表舞台に立つべきだと今回の交代劇が行われたのだった。ところが杏子のインタビュー記事を読んだ元官僚の蓮見慎太郎が突然杏子に連絡を取って来たのだ。蓮見はかつて杏子の母親の恋人だった男で、杏子も幼い頃可愛がって貰った覚えがある。蓮見の伊豆の別荘で食事に誘われた杏子だったが、蓮見の狙いは杏子の体だった。蓮見に襲われそうになった杏子は咄嗟に包丁で蓮見を刺してしまう。一方、別荘近くでは売れないカメラマンが夜の海岸で隠し撮りしていた。被写体にしていたカップルにバレて逃げ出したところ、偶然ファインダー越しに杏子が蓮見を殺害するのを目撃してしまう。まさかそのカメラマンに撮影されているとは知らず、杏子は慌てて伊豆を後にする。

 

苦労の末、ようやく見えて来た光。杏子が栄光を掴みかけた時、奇しくも起きてしまった殺人事件。確かに人の命を奪う行為は罪であるが、事件の引き金をひいたのは殺害された蓮見自身。ドラマ内では幼い頃からの苦労話も披露され、殺人犯とは言えど杏子に同情したくなる。ドラマの制作者は杏子に何か恨みでもあるのかと思われるくらい報われない道を与えていく。

 

サスペンスとは言ってももう犯人は端から判っているし、警察の目を盗んで逃げ回るような逃走劇でも無い。警察は蓮見殺しの犯人を追っているがさほどその手は厳しくなく、どちらかと言えば緩い感じの流れではある。むしろこのドラマで中心となっているのは杏子の生き方と心の揺れ。栄光を掴むのか、愛を選ぶのか、全てを捨てて罪を認めるのか、杏子がどの選択をするのかがドラマの焦点となっている。

 

結論から言えば杏子の選択は非常に清々しかった。或る意味、彼女は非常に真っ直ぐな性格をしていて、筋の通った自立した女性であると言える。これは苦労しながらも正しい生き方をしてきた賜物のような気がする。杏子の今後の人生に光が当たれば良いと願わずにはいられない。

 

満足度は★★★

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