ブラックスキャンダル

  • 2018.12.07 Friday
  • 16:37

【出演】 山口紗弥加、松本まりか、安藤政信 他

【放送】 2018年(日テレ)

 

スキャンダルを捏造され芸能界から抹殺された元女優が整形をして自分を陥れた人間に復讐する。芸能界を舞台に行われる復讐劇。山口紗弥加はこのドラマが初主演。

 

藤崎紗羅は芸能事務所フローライトの看板女優。しかし五年前、突然不倫スキャンダルに見舞われ、マネージャーの花園由祐子の勧めで記者会見を開いたのだが、その会場に不倫相手と噂された俳優・棚城健二郎が乗り込み不倫を認めて謝罪したため、紗羅は否応なしに世間からのバッシングを受ける事となった。しかも娘のスキャンダルに追い詰められた紗羅の母親は報道陣の前で頭から灯油をかぶり、生中継中に焼身自殺。女優生命を絶たれ、母親の自殺を目の当たりにした紗羅は以来魂の抜け殻のようになってしまう。そんなある日、紗羅の元に阿久津唯菜が訪ねて来る。実はあのスキャンダルを企てた人間が三人いるというのだ。その三人とは事務所社長の勅使河原友和、マネージャーの花園、そしてプロデューサーの五色沼仁。棚城は三人に頼まれて記者会見場で芝居をうったに過ぎなかった。復讐を決意した紗羅は整形して矢神亜梨沙と名乗り、芸能事務所フローライト芸能2部のマネージャーとして働き始める。

 

過去に同じ時間(プラチナイト木曜ドラマF)枠で放送された木村多江主演のドラマ『ブラックリベンジ』の舞台と設定を変えただけで、展開や構成はほぼ一緒である。使用されている音楽も同系統だけにどうしても重なって見えてしまう。ある事件から地獄に突き落とされた女が復讐のために自分を変え、罠にはめた人間に一人一人地獄に落とすと言うストーリーで、味方と思っていた人間が実は敵でさらに地獄を見せられるというやってやられての救いようのない展開。でも根底にあるのは必ず男女の愛で、その愛情に救いを見い出しているのかも知れない。

 

初主演となる山口紗弥加が時に狂気を漂わせた激しさを見せつつ亜梨沙を好演している。その激しさに呼応するかの如く他の出演陣も亜梨沙と対峙する際に狂気に満ちた演技を見せる。その反面、自然な演技を披露する出演陣の影が薄くなるという悪影響も。特に片岡鶴太郎と安藤政信の二人に関してはドラマで重要なポジションを示すにも拘わらず、あまりに淡白で不自然さや物足りなさを感じた。加えて片岡鶴太郎がヨガで鍛えた体が自慢で見せたいのは判るが、正直言ってあんな老いて痩せ細った体を見たくない。ドラマには全く無関係だし、あの場面はカットして欲しかった。

 

復讐を果たしてもその先にあるのは平穏、幸福、勝利といった輝かしい世界ではない。もしかしたら復讐する以前よりももっと果てしない地獄が待っているのかも知れない。このドラマを見るとそんな風に考えずにはいられなくなる。次に何が待ち受けているのかスリリングではあるが、あまりにも殺伐としていてだんだんこのパターンにうんざりしてくる。復讐する人間もダークサイドに落ちているため、悪い奴を懲らしめる勧善懲悪の話でもなく後味も悪い。但し自分の果たせない思いをこのドラマに重ね合わせて、自分が手を下せない口惜しさを晴らすには良さそうなドラマである。

 

満足度は★★★★

にほんブログ村 テレビブログ 推理・サスペンスドラマへ
コメント
コメントする

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>

カウンター

ブログパーツUL5

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered by

無料ブログ作成サービス JUGEM