黄昏流星群

  • 2018.12.26 Wednesday
  • 15:59

【出演】 中山美穂、佐々木蔵之介、黒木瞳 他

【放送】 2018年(フジ)

 

平凡な幸せを築いてきた夫婦に転機が訪れる。人生の岐路に佇む男女の切ないラブストーリー。原作は引兼憲史のコミック『黄昏流星群』。この作品は2000年に文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞を受賞し、これまでにも何度か実写化されてきた。

 

銀行員として順調な人生を送って来た若葉銀行新宿支店長・瀧沢完治は、最優秀支店の支店長と表彰までされ、これで定年まで安泰だと信じて疑わなかった。しかしそんな完治に本店の頭取は川崎にある荻野倉庫への出向を命じてきた。その裏には守口専務のパワハラで訴えられたのだ。言わば出向は守口派閥の完治への制裁だった。他人の失敗でこれまで積み上げて来た人生が台無しにされたショックから飲んだくれ、ふとスイスへ行こうと思い立つ。悪天候の中、一寸先も見えない吹雪の中、目黒栞と運命の出会いを果たす。一方、妻の真璃子も仕事仕事で夫に相手にされない寂しさを紛らわせるように娘・美咲を大切に育てていたが、その美咲から結婚話が飛び出してショックを受けていた。そんな中、完治が出張だと嘘をついてスイスへ行っていた事が判り、女と浮気旅行だったんじゃないかと勘繰ってしまう。

 

長年連れ添った熟年夫婦が迎える人生の岐路。それをドラマティックに恋愛を交えて描いた作品で、それまで世間一般でいう所の理想像だった家族も実は蓋を開けてみれば既に家庭が壊れる寸前になっていて、それぞれがそれまでとは違う生き方を選んでいくまでを描いている。主人公の年齢がアラフィフと高い事に加え、人生の荒波を乗り越えて来た大人の恋愛という事でしっとりとした世界観の中で進んでいく。雰囲気的には非常に心地良く、様々な問題にどう対処していくかもいちいち深刻にはならないドライさ加減に現代人っぽさが感じられる。

 

何れもが不倫愛であり、あれ程までに娘にべったりだった母親の真璃子があまりにも娘の結婚や恋愛に対して寛容的過ぎるのが気になった。むしろ家庭に無関心であった父親の完治の方が娘の将来を考えて真剣に思い悩んでいるように見える。幾らドライな現代人と言えど、娘の不倫愛をあっさり認めてしまうドライさには違和感を覚えた。

 

またこのドラマは随所に都合の良い偶然が見られる。そもそも完治が栞と出会った経緯自体あまりに都合の良過ぎる偶然である。銀行から左遷された会社の食堂で働いていたのが栞だったなんて、ロマンティックに受け止めれば二人が運命で結ばれた相手だったという奇跡になるが、冷めた目で見ればそんな偶然があるか!と呆れ果ててしまうくらいの偶然である。真璃子の不倫愛にしたってそうである。こちらは下手な偶然は無いが、親子同然の年の差カップルに違和感を覚えない方が無理だろう。そして最後に迎えた崩壊した家族がそれぞれ幸せになるという大団円も何の茶番かと思わずにはいられない。しっとりとした大人のラブストーリーではあるのだが、何処かちぐはぐさが垣間見えてしまう。

 

満足度は★★★★

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