あなたには渡さない

  • 2018.12.31 Monday
  • 16:35

【出演】 木村佳乃、水野美紀、荻原聖人 他

【放送】 2018年(テレ朝)

 

料亭に嫁いだ女が突然夫の愛人から離婚を強要される。しかもこれは死んだ姑の遺言だと。怒りに燃える正妻と愛人のドロドロの愛憎劇。原作は連城三紀彦著の『隠れ菊』。

 

上島通子は激しい復讐心を胸に料亭『花ずみ』の前に立っていた。先頃亡くなった姑のキクは小さな料理屋だった『花ずみ』を一代で高級料亭にした辣腕の女将で、結婚の挨拶に訪れた通子に家庭を守るようにと言った。以来、二十年間姑の言いつけを守り専業主婦を続け、『花ずみ』を訪れる事も無かった。ところが二日前、夫・旬平から頼まれて花ずみの取引先である金沢にある矢萩酒造の社長・矢萩多衣と会うなり「ご主人をいただきにまいりました」と言われる。実は多衣は六年前から続く旬平の愛人で、キクも容認していたと言う。二人は初めて会った時から惹かれ合い、昨夜もホテルで一緒に過ごしていた。困惑する通子に多衣が提示したのは旬平の名前が記載された離婚届。しかも現在女将代理を務める堀口八重の名前も証人の欄に記載されていた。怒りに震える通子だったが、実はこれはキクの遺言でもあった。キクは通子を嫁として不安視していて、『花ずみ』のためにも自分が死んだら多衣と旬平を結婚して欲しいと遺言を残していたのだ。通子はキクが自分を花ずみから遠ざけていたのは、除け者にするための口上だったと知る。

 

何かに向かっていく一本気な強さを持った女性・通子がヒロインのドラマで、彼女を巻き込む四角関係がメインとなっている。通子、通子の夫の旬平、旬平の愛人の多衣、通子の支援者の笠井の四人が、時に味方となり、時に敵となり、それぞれの感情を複雑に入り乱れさせていく。あくまで通子が主役なのでドラマも通子の目線で描かれる。何分にも通子が猪突猛進タイプの女性であるため、よそ見をしないせいか、他の登場人物が何を思っているのかが全く判らない。唐突にこんな事が起こっていたと事後報告ばかりで他の登場人物の思惑が全く見えてこない難点がある。

 

また通子の心情は逐一ナレーションで解説される。そのため「ああ、そういう事なんだ」と理解するものの、実際ドラマを見ている限りでは解説されるような心情はまるで伝わってこないし、そもそもそんな感情に駆り立てられる場面なのかと疑問に思う事の方が多い。丁寧な描写と言うよりは、突発的な行動をあたかもナレーションで補っているような感じさえする。

 

総合的に見て話が古かったのでは無いかと思えてならない。現代を背景にするには其処彼処に表現の古さが見られて、現代舞台での再現は難しかったような気がする。

 

満足度は★★★

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