四つの終止符

  • 2019.03.07 Thursday
  • 12:36

【出演】 高橋かおり、かたせ梨乃、河合我聞 他

【放送】 2001年(BSジャパン)

 

母親殺害の容疑が掛けられた聴覚障害の青年が絶望のあまり死を選ぶ。聴覚障害者の問題に目を向けた社会派ミステリー。原作は西村京太郎著の『四つの終止符』。

 

東京の下町にある小さなスナック『美どり』で働くホステス・松浦時枝は、ルームメイトの同僚・石母田幸子が夜な夜な夢にうなされては「あつし」とうわ言を言うので、そんな名前の恋人に振られたのではとぼんやり考えていた。しかしあつしと言うのは幸子の亡くなった弟の名前だった。ある日、愛想の無い幸子が玩具工場で働く青年・佐々木晋一相手にやけに楽しそうに手話で会話しているのを目撃する。しかもこっそり金を渡していた。幸子が晋一に貢いでいると勘繰った時枝はママと一緒に幸子に忠告するが、幸子は否定する。そんな矢先、晋一の母親が死亡する事件が起きる。死因はハチミツに入っていたヒ素による中毒死。ハチミツの瓶には晋一の指紋がついていて、しかも事件後晋一の行方が判らなくなった事から警察は晋一が母親を殺害したと断定する。事件を知った幸子は自責の念に駆られる。実は心臓を患った母親へのプレゼントはハチミツが良いと勧めたのは幸子だったのだ。渡した金もプレゼントを購入するための費用で貢いでいたのでは無かった。事情を聞かされた時枝は幸子と共に晋一の容疑を晴らすために目撃者探しを始める。

 

事件の核の部分は至ってシンプルで真相が判明してから解決するまでの流れは非常に速い。ドラマでは専ら聴覚障碍者に重点を置いて、人々からの差別や健常者には理解し難い苦痛を取り入れた内容となっている。四つの終止符というタイトル通り、このドラマには人生の終止符を迎える人間が四人登場する。しかしどの終止符も一つの悪意が無ければ迎える事は無かった終止符だった。その不条理さが切ない。

 

主役は時枝だが、前半は同僚の幸子が主役のような扱いで登場する。時枝は言わば幸子のリベンジのために立ち上がるような感じで主役へと昇格する構成となっているのだが、主役にしては少々印象が薄い感じが否めない。役柄としては自分の生い立ちもあり、その経験から男っぷりの良い女性というイメージがある。しかし聴覚障害者にスポットを浴びせるためにはどうしても聴覚障害者と関わりの深い幸子をヒロインにする必要があったように思える。その分、時枝の印象が薄れてしまったのかも知れない。

 

満足度は★★★★

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