大奥 最終章

  • 2019.03.26 Tuesday
  • 13:17

【出演】 木村文乃、大沢たかお、鈴木保奈美 他

【放送】 2019年(フジ)

 

スーパー時代劇として人気を博した『大奥』シリーズ最後の作品。江戸幕府第八代将軍・徳川吉宗の時代、側室として大奥に渦巻く陰謀から家族を守り抜いた女の姿を描く。『大奥』に登場した多くの俳優陣がキャスティングされてフィナーレに華を添えた。ナレーションは2006年公開の映画『大奥』で絵島役を演じた仲間由紀恵が務めている。フジテレビ開局60周年特別企画として放送された。

 

江戸幕府第六代将軍・徳川家宣の逝去に伴い第七代将軍に就任したのはまだ年端も行かぬ息子の徳川家継だった。この頃、大奥では家宣の正室の天英院と同じく側室の月光院が激しく対立していたが、家継の母である月光院の方に分があった。この状況、天英院には面白く無い。そんなある日、家継が重い病に倒れた。生来虚弱な体質の家継は呆気なくこの世を去り、天英院はこの隙に絶対的な力を得ようと策を練る。家宣の遺言で家継の次の将軍として指名されていた尾張藩主・徳川吉通を毒菓子で葬り去ると、空席となった将軍の座に紀州の徳川吉宗に白羽の矢を立てる。何も知らぬ田舎侍ならば意のままに操れると考えたのだ。当時、吉宗は立て続けに妻に先立たれてしまい、年若い久免を後妻に迎え、母の浄円院、先妻の忘れ形見である三人の息子達と慎ましくも平穏な暮らしを送っていた。この生活を何よりも大切に考えていた吉宗は将軍の要請を一度は断るものの、久免の勧めもあって話を受ける事にする。当然ながら次期将軍の座は尾張の人間に与えられると思っていた徳川継友はこの決定に愕然となるが、天英院が水面下で役人達に手を回していために吉宗が江戸幕府第八代将軍に就任する。それに伴い、久免を始めとする吉宗の家族が紀州から大奥へと移り住む。

 

主演は久免なのだが、久免の出番が極めて少なく、途中までは誰が主役なのか判らない状況が続く。むしろ天英院の悪巧みの方ばかりがクローズアップされているので、天英院の話なのかと見紛うばかりである。しかしあくまで主役は久免。中盤のクライマックスの火事の場面ではそれまで地味で控えめだった久免が一気に存在感を増す。夫の連れ子である息子を助けるために火に巻かれる久免の母性の強さをいかんなく発揮した名場面となっている。

 

しかしながら大奥と言えば期待するのは女優同士の迫力ある対決。それに関しては今回はすっかり肩透かしを食らってしまった。そもそも女中あがりの田舎娘の印象の強い久免が家族を守るために野心家の天英院と対決するという構成にも無理があるのだが、案の定今回の一番の見せ場であるこの場面はあまり迫力が感じられない。歴代の大奥では度々敵対する女優同士の迫力ある対決を見せられてきただけに、それらに比べるとどうしても見劣りしてしまう。木村文乃の声質があまり響かない声質であるのもその要因の一つのように感じる。相対する鈴木保奈美も声がか細くイマイチである。

 

これまでの大奥シリーズに出演した俳優陣が様々な役柄で顔を出すのでそれを見つけるのは楽しみに一つであったのだが、やはり色が濃い。今回の主要なキャスティング勢に比べると一瞬の出番でさえ存在感を出す面々ばかり。大奥シリーズで一躍人気に拍車がかかった北村一輝は振り返ってにやりと笑っただけで印象に残るのだからあっぱれである。そういう面々と比べるのは今回のみのメインキャストには酷な感じもするのだが、その中で役柄に合っていたように思えるのは竹姫役の浜辺美波だった。如何にも俗世間を知らぬお姫様の雰囲気が出ていて、見た目も姫君らしい華があり目を惹く。主演は完全に食われていた。

 

内容はどうであれ今回で大奥シリーズが打ち止めとなってしまう事に寂しさを感じる。

 

満足度は★★★★

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